ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

なでしこのカラーボール

2012年01月31日 | ガラス工芸・サンドブラスト

なでしこの柄をあしらった、カラーボールです。

今はまだ、ただ、淡々と与えられた課題作品をこなしていってるだけなのですが、課題ごとに技術的に少しずつ難しくなっているのが自分でもわかります。 なんでも習いたての頃というのは、何をやってるのかよくわからない、なんて感じで、ただ、無我夢中に時間をやりすごしているような気分になります。

各作品には簡単なテキストは提供されますが、工程を順序を追って進めていくような図や写真だとか、文章で書かれたマニュアルがあるわけではありません。この工芸に関しては、先生の手を見て、また自分でも経験してみて理解するしかないように思います。とにかく数をこなして、ノズルに慣れることで、”手に”感覚を覚えさせるしかないんでしょうね。

手前に見えるパーツから順に彫っていきますと、遠近感のある図柄ができあがります。

やさしい雰囲気の作品が完成しました。 このグラスは、きせガラス(透明のガラスの表面に色つきのガラスをかぶせたもの)ではなく、ガラス自身に色が入っていますので、彫った柄も同色で仕上がります。


私が通う、サンドブラストのお教室はこちらです。(東京・世田谷)
Hanamizuki
きせガラスを使った素敵な作品が作れる体験コースもあります。



耐久テスト、OK! 

2012年01月26日 | ジュエリー作品&試作品


ここのところ、話題がワイヤーアクセサリーばかりになってしまってすみません。
(そのうち飽きて、”正道”に戻りますのでしばらく道草をお許しください)

すでに数点、このブログでも紹介しておりますが、ワイヤーラッピングで石を留めたペンダントトップは、いったい実用に耐えうるのか?作ったものを人にプレゼントして、すぐに壊れてしまったりしないものか?
実際に、自分で着用してみて、耐久性や変色、取り扱いについて確かめてみるべく、約2ヶ月間、ワイヤーラップしたペンダントばかりをヘビロテしてみた結果です。

使用したのは、上の写真のカッパーワイヤーで巻いたラピスラズリと、下のArtistic Wireを使った、オパール様のチェコガラス。まだ、数点目の不慣れな作品で、細かいエラーはご容赦を。(^^;;



予想では、すぐにどこかに引っ掛けて変形するか、ワイヤーがばらけてバラバラになるか変色すると思っていましたが、意外や意外にしっかりしていて、それほど丁寧に扱っていませんがまったく形が変わったり壊れることはありませんでした。

また、髪の毛がひっかかることも心配しましたが、ぴっちりと巻いて、始末も丁寧にしてあれば、特に問題ないようです。うん、これなら大丈夫そうです。

所詮ワイヤーですから、しっかり地金で枠を作って爪で留める方法とは耐久性において比べ物になりませんが、手間をかけるほどでもない安価な石やオーナメントなどを手っ取り早くアクセサリーに仕立てる手段として、ワイヤーもいいものだと再認識しました。 デザインに飽きたり、劣化したら、簡単に作り直しができますしね。


日本のよいものを海外へ・・・・

2012年01月20日 | ROSE POSYのひとりごと

先の投稿にコメントをいただきました。ありがとうございます。

本当に良いものが売れなくなったと思います。時代が(人々が)良いものを求めないから、作られなくなったのでは?とも私は思っています。

不況の不安から、節約そのものが一種に流行になっているようで、貧乏なわけでもないのに、みな好んで安い物を買いたがります。しかも、低価格だけれども貧乏臭くなく、むしろお洒落な印象のファストファッションが全盛です。年中バーゲンセールのような感じです。そして、『よい買い物をしたわ』と人々の満足度は高いのです。

ユニクロやH&Mなどは、若い人だけでなく、お金もってそうな小ぎれいな中高年の人たちも買いに来ています。そうしたメーカーのブランド戦略も上手ですよね。安いことは悪いことではないというイメージをしっかり市場に浸透させてきています。

しかし、それでは良い物は、その価値がわかる人だけをターゲットにして売ればよい、ということでしょうか。それでは、狭いニッポン、すぐに市場は飽和してしまいます。しかも、今の冷え切った日本の経済状況では、”価値のわかる人”にリーチすることさえ、なかなか難しくなっています。さて、ではどうしましょうか??

1月3日放送のテレビ東京「池上彰の世界を見に行く ~2012新春スペシャル~」をご覧になった方はいらっしゃいますか? 

インドの特集部分が気になりました。日本で作られ、おそらく売れ残って在庫になっていたと思われる、古いデザインの指輪を”箱買い”していくインド人のバイヤーと日本人のやりとりが映されていました。また、バイヤーがインドに持ち込んだ宝石つきの巨大な金のチョーカーを、インドの奥様がひと目で気に入って買っていました。今の日本ではとても売れそうにないような一昔前の廃れたデザインでも、"日本のデザインはとても良い”とインドの人たちには評判で、よく売れるのだそうです。

インドでは、たくさんのゴールド製品を持ってお嫁入りするそうですね。自分で買ったり、親がコツコツと少しずつ買ってあげる習慣があり、結婚シーズンは金が高騰するほどの需要だそうです。インド経済は右肩あがりですし、女性の人生における必需品だから、良いものなら、いくらでも売れるということです。

インドも世界有数の金需要の多い国ですが、最近では中国でも、とにかく金がよく売れており、装飾品というよりも投資商品として買うようですが、映像や写真でみる、インドや中国の街のお店のジュエリーって、いまだに相当レトロなデザイン。(^^;これだけ、たっぷり惜しげもなく地金を使ったジュエリーですから、デザイナーも腕の見せ所だと思うのですが・・・・。
映像で見る限り、いまだに、月形甲丸や印台にダイヤ五光留めのリングに、太い喜平チェーン、みたいなオーソドックスなデザインが売れ筋のようです。売れ筋、というより、それしか選択肢がないのかもしれまえん。日本の洗練されたデザインのジュエリーを置いたら、きっと飛ぶように売れてしまうのではないかと思います。きれいなもの、カワイイものへの憧れは世界の女性の共通事項ですから。。。。

サマンサタバサの社長さんは、次はグローバル戦略だと言って、まずはNYに出店しました。
東京大田区の町工場の社長さんも、若い息子さんに代替わりし始め、世界に進出しはじめているケースも少なくありません。

日本のジュエリーメーカーがこれから目指すべきは、海外市場なのかもしれません。


日本で一番売れているジュエリーメーカー(?)

2012年01月17日 | ROSE POSYのひとりごと

日本で一番ジュエリーの売り上げをあげている会社というのを調べていましたら、
ちょっと古いのですが、参考になるソースが見つかりました。

『サマンサ・タバサ・ジャパンリミテッド』 

震災後も、順調に売り上げが伸びているので、たぶん最新情報でも順位は変わっていないと推察します。

この会社はジュエリー専業ではないので、バッグや小物類もあわせての連結の売り上げ額となるでしょうが、それにしてもすごいですね。使っているモデルの年齢層からみて、ターゲットは10~20代と思われ、バッグもジュエリーも単価が低いので、相当な数を売らないとトップにはなれないでしょう。若い女の子のファッションに不況はない感じを受けます。

近い将来、このような異業種から参入する企業によって、業界地図が塗り替えられるような日も来るのかもしれません。

さて、話変わりますが、私は、青山で働いています。
青山・表参道は、アパレルメーカーの本社やファッションブランドのアンテナショップが多く存在しており、また、ホンダや伊藤忠など一流企業の本社などもあり、お洒落が上品で垢抜けているOLさんが多い街です。なので、通勤中やランチタイムなどで毎日、女性たちのファッションをつぶさに観察する機会に恵まれているのですが、最近発見したこととして、結婚指輪以外の『指輪』をしている人が非常に少ないことです。

・・・というか、総じていうと、お洒落のために貴金属を身につけている人がとても少ないのです。もっとも、オフィス街にはあまりサマンサタバサ系の世代はいませんから、そういうギャルっぽいプチプラなジュエリーをつけている人も見かけませんが・・・。

私の職場は女性が多く、しかも、ファッション誌から抜け出てきたような、すごくお洒落な人が多いのですが、(すいません、私はのぞいてください。笑)だれも貴金属や宝石がついたジュエリーをつけていません。そのかわり、安価なアクセサリー(メッキや樹脂などの非貴金属の素材のロングネックレスやピアス)はたくさんもっていて、服にあわせて毎日とっかえひっかえしてきます。しかし、イベントとかプレス発表とか、ここ一番の勝負という日は、パール(連ものかロングとか色物系。それも上質な!)をつけてきます。

ジュエリーを作る立場から見て悲しいことなのですが、働く女性たちのそのビヘイビアがカッコイイのも事実なのです。

普段は、安くていろいろなデザインのアクセを沢山もっていて、毎日、持ち服に合わせて変えるほうが、今の女性のおしゃれのニーズにマッチするのかもしれません。定番のプチダイヤのペンダントさえ、つけているのはもはや、オバチャン(しかも、ダサい・・・)ばかりなり。”奮発したのよぉ!”感が満々で。自分もダイヤの1粒ペンダントを持っていますが、なんだかオバチャンさを強調するかのようで、恥ずかしくて、つけなくなりました。orz

指輪をしない理由について聞いてみると、着脱の際にネイルを傷つけるからつけたくない、ということが主な理由のようです。ネイルアート自体がアクセサリーになっていますからね。指を飾るためのものはそれ以上必要ないといえばないともいえます。
最近は、そうしてネイルが台頭したために、指輪を欲しがる女性が減ったせいか、クリスマスや誕生日などに女性に指輪を贈る男性も少なくなった気がします。(私の知り合いの男性は、クリスマスに、彼女にネイルサロンのチケットをプレゼントしたそうです。)

最近の女性誌をみていても、11月にはたいてい組まれた、"カレシ・ダンナにおねだりするX'masジュエリー”というような特集はもはやみかけなくなりました。欲しいものは自分で買うし、おねだりするとしても、欲しいものはジュエリーじゃなくなっている。 ここ10年の間に、ものすごく、女性の価値観が変わったように思います。
 


ねね ひまわり編

2012年01月10日 | ねこの話

ねねさんの冬の1日は、お気に入りのねこタワーでひなたぼっこ。
そして、午後になって日が西に傾いてくると、おもむろにその左隣の一段低い段に降りて移動します。




ねこタワー最上段にいるねね。向かって右に太陽が移動しますので、
日差しの向く方向、つまり、このあと、その左隣の段に移ります。
最初の写真は、"ベッドメーク”してあげたあとの下段です。

ねねさんの、この”ひまわり”のように太陽の動きに合わせて居場所を移動する日課は、今冬になってからのことです。
毎年、ちょこっとずつだけど、ねこなりに賢くなってるんだなぁ・・・

そして、ついには日没して完全に日差しがなくなるのですが、しばらく去りがたそうにその場に居座り、寒そうにしています。
私の愛用のえりまきを貸してあげましたら、まんざらでもないみたい。そのままじっとしていました。




日が翳ってきた。あ~、さぶい。


さむすぎてもうだめ。 でも、もうちょっとだけ・・・zzz


いよいよ寒さがガマンできなくなると、ねねさんは、西日が入る、隣のベッドルームに移動していきます。

 


いよいよ、ベッドルームへ移動!



はぁ~。おひさまはいいな~♪


夕日を浴びるねねさんが神々しい感じ。

しばし夕陽を愉しみ、暗くなってしまうと、お布団の中にもぐりこんで、夜ご飯までぐっすり眠り込みます。

ねねさんよ!
あなたの短い人生のうちの大変貴重な1日を、ただ寝てるだけなんて、それでいいのですか?



「別にぃ・・・?。あたし、ねこですしー。


辛党のためのおせち

2012年01月03日 | ROSE POSYのひとりごと

うちでは、毎年、夫の実家に、和のおせちを準備して、元旦を迎えます。・・・・といっても、最近は通販でお取り寄せばかりです。結婚したばかりの頃は、嫁の務めだと思い、”けなげ”にもすべてのアイテムを手作りしていたものですが、好きでもないものを作るエネルギーが失われて、次第に面倒になり、とうとう作るのをやめてしまいました。しかも、近年は鬼嫁ともなり、"この店で買って届けておいて。”といって主人に”指示”しての通販おせちと相成りました。

私は、子供の頃から食事時の甘いものが苦手で、伝統的なおせち料理の半分以上のアイテムは”食べたくないもの”になってしまうのです。
お取りよせのおせちは、最近は現代風に味付けが薄くなっていて、だいぶ食べやすくなりましたが、やっぱり半分以上は甘い(甘辛いも含む)アイテムです。昔より甘さが減っただけで、やっぱり甘いものは甘い。(笑)

正月の二日目以降は我が家で過ごすので、ここぞとばかり、主婦の特権で、私が食べたいものばかりを用意しました。・・・というか、ただの酒の肴詰め合わせセットです。今年のお正月はワインを飲みたい気分なので洋風ですね。

”おせち”とは名ばかりで、単なる酒のアテでございます。
重箱に詰まってるとそれなりにみえるし。(笑)
このほかに、パンが添えられています。

まったく、幼稚園弁当のような、お恥ずかしい中身でお笑い種ですが、
自分自身の備忘録のために、作ったものを記録しておきます。
(買ってきただけものが2品あります)



・かずのこの白だし漬
・鴨ロースのくんせい (買ってきたのを切っただけ)
・いんげんと生ハム 門松風
・スモークサーモンの塩大根サンド
・ブラックペッパーを効かせたクリームチーズのプチトマト詰め


・茶巾かぼちゃ(シナモン風味)
・ローストビーフ
・カレーうずら
・いくらのしょうゆ漬
・テリーヌ (買ってきたのを切っただけ)


・クリームチーズの味噌漬
・オリーブのハーブオイル漬
・洋風なます (レモン汁・オリーブオイル・はちみつで)
・さばのマリネ
・ローストチキン風煮鶏

この中で、唯一、甘いと思われるのが、茶巾カボチャ。生クリームとカッテージチーズで洋菓子風のなめらかな舌触りにしています。でもこれは、カボチャ自体の自然な甘みのみなので、許容範囲としました。

今回の新たなチャレンジとして、シャトルシェフでローストビーフを作ってみました。(いつもは電気オーブンで作ります)シャトルシェフは、魔法瓶の原理を利用した保温調理鍋です。私は、このお鍋を以前から大変重宝しておりまして、かれこれもう10年以上、愛用しております。

今回のローストビーフの作り方の要点は以下のとおりです。

1)塩コショウやハーブなどをまぶしてしばらく寝かせた牛モモかたまりをフライパンで焼き目をつける
2)肉をジップロックに入れ、保温鍋で85度のお湯の中に規定時間放置する。
3)その間、 肉を焼いた後のフライパンに酒・しょうゆ・蜂蜜をいれて煮詰め、ソースを作っておく。
4)時間になったら肉をなべから取り出して、袋のまま休ませて荒熱をとる。


以上です!肉の大きさや、好みの火のとおり加減によって、この放置時間の調整が必要となります。
唯一コツというか、経験がいるのはそこだけですかね。
今回、初めてやったため、鍋から肉を引き上げる頃合がわからず、ミディアムレアになってしまいました。
(私はレアが好き)でも、肉汁がほとんど出ないし、簡単なので忙しい年末には本当に助かります。(しかもエコだし!!)


ジュ~シィ~!

ローストチキン風煮鶏も同様にシャトルシェフで調理しています。パサパサになりがちな胸肉もこの方法で肉汁が閉じ込められ、ジューシーな煮鶏になります。最初に皮にしっかり焼き目をつけることと、出来上がってからもバーナーで皮に焦げ目をつけるのがポイント。うちでは調理用バーナーがないので、ジュエリー用のPrinceのGT5000で一気にファイヤー!!!です。

シャトルシェフのホームページに、ローストビーフの作り方がのっておりますので、みなさんもぜひおためしください。
シャトルシェフがない方も、鍋を毛布にくるむなどすれば保温調理ができますので、試す価値アリですよ。