ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

桔梗の酒器

2016年08月08日 | ガラス工芸・サンドブラスト


桔梗は、秋の七草に入っており初秋の季語でもあるので、ずっと秋の花だと思っていたのですが、実際は夏に咲く花みたいですね。

陰暦でいう秋とは7~9月のようですが、日本画や着物の絵柄では、桔梗を萩や菊の花などとコラボさせることが多いですよね。

星型の青い花を咲かせる、控えめで凛とした姿の桔梗は、私の大好きな和花の1つ。
野性味の強い雰囲気の桔梗をモチーフにして、作品2点を作ってみました。2回にわたってご紹介します。

まずは、酒器から。片口です。

こちら側は、花を沢山あしらって華やかに。右利きの人が器を手に取るときは、次ぎ口が左を向く側にまず目が入りますので、こちら側にメインの図柄を持ってくるとよいと思います。

反対側は、少し控えめにしました。紫じゃなくて、青の器のほうがよかったのですが
この片口は紫色しかありませんでした。


キンキンに冷えた日本酒を入れていただいたら、きっと美味しそうですね。
(呑むことばっかりしか考えていない。笑)


シダ柄の冷涼皿

2016年08月06日 | ガラス工芸・サンドブラスト

なんと、下書きしておいた投稿が、記事一覧からなくなっていました。

それとも、猛暑で、とうとうワタクシの頭がおかしくなったのか??
気を取り直して、イチから書き直ししてます。


(肉球に猫砂ついてるよ。)

しかし、暑い夏こそ、ガラスの器の出番です。

涼しげなシダ模様を彫ってみました。

裏の表面に軽くでこぼこがあり、それだけでもニュアンスのあるお皿です。

ヘム部分の境界を無視して大きくモティーフを配置してみたのですが、これがえらい目に遭いました。段差のところでマスクシートが浮いてしまい、ブローの風圧で浮いた箇所からシートがびらびらと剥がれ、彫りたいところ以外にも砂がかかってしまう始末。予想外に難儀しました。


我ながら、この構図なかなか気に入ってます。(自画自賛。笑)

セルクルにまとめたお刺身のタルタル風や、冷製パスタなんぞを
真ん中に、品よく盛り付けたら、いかにもリュクスな夏の一皿になりそうですね。

しかしこのお皿は1枚限りです。(涙)

錦糸町のガラス市で偶然の出会いでした。
実に良いお皿なので、もしまた出遭えることがあったら(たいていないです。笑)
葉っぱの柄違いで何枚でも彫りたいです。


呑み友たちへのちいさな贈り物 

2016年08月04日 | ガラス工芸・サンドブラスト


サンドブラスト作品を人様にプレゼントするときは、平彫りと決めています。

制作時間が長ければ長いほど、作っているうちに愛着がわいてしまい、気軽にあげることができなくなってしまうのですが、その点、平彫りは、サンドブラストの初心者向けの技法のため、工数が少なく、失敗もほとんどないので、急いでいるお使い物に向いています。(肯定が少ないだけで、けして手抜きではございません。笑)

さて、飲み仲間に手土産を持っていく機会があったので、このブログに何度も登場していますが、定番柄のぐい呑みを作って差し上げることにしました。

段彫りは、すべて砂をかけてすりガラス状になってしまうのですが、平彫りは砂をかけない部分を残すので、ガラス特有のツヤと透明感が活かせて、ぐい呑みにぴったりです。

珍しい、ピンク地のグラス。若い女性に気に入っていただけそう。



こちらは、アンバー(琥珀)色の生地のグラス。レトロな雰囲気になりますね。