鹿島茂コレクション『アール・デコの造本芸術』展を日比谷図書文化会館まで見に行って来ました。
ジョルジュ・バルビエの本はいっぱい持っていますが、やっぱり本物の版画(当時のまま)の色彩は本当に美し~い。
ためいき。
以前『フランス絵本の世界』展を見に行った時も心の底から思ったけど、なんで印刷ではあの深みが出ないんでしょうね??
今回はバルビエ、マルティ、マルタン、ルパップ=アール・デコ四天王の作品の展示でしたが、ちょっと見飽きた感があったバルビエの作品のすばらしさにあらためて打ちのめされました。
写真を撮って良いのは外のこの柱だけだと言われ、なんで入り口の看板がダメなのかわからないので、係の人に懇願してみましたけど、館内はすべて写真NGとのこと。お役所な感じです。
ビアズリーやエジプト壁画に影響を受けたバルビエの平面的な絵や、二色刷りのような版画もステキだけど、実はアール・デコと言いながら、バルビエの魅力はとってもロココなトコなの。
ロココの退廃的なふしだら感がすごくイイ。
ロココでシノワズリなの。
薔薇のガーランドとか、ロココの肖像画につきものの幕のような重厚なカーテンのモチーフがふんだん。
ああ~大好き
『艶なる宴』シリーズ。
バルビエのロココ趣味は1920年代における「現代的なロココ」。100年経っても新しい。
ついでに『ハプスブルク展』にも行って来た。
まあまあでした。