ONE DAY MORE

漫画家・村田順子の
美食と薔薇 華麗なものが
大好き人生☆。.:*・°☆

上海に行って来ました

2007年06月19日 | ブログ
         
  ↑2007年6月現在の浦東

だいたい3年おきくらいのインターバルで通っていますが、今回の上海は今までで一番怪しくエキサイティングでした
初めて行ったのは今から12年ほど前。
たった12年前には、この街一番の繁華街がまだ和平飯店のある南京東路だった事実に愕然。おっさんたちは人民服を着ていたし、人民公園ではカラフルな服を着たオバチャンたちが社交ダンスをしているような、いかにも共産主義な風情だったのに、資本主義の権化のような魔都にすっかり変貌を遂げていました。

行くたびに目まぐるしく変わって行ったけど、前回が一番つまらなかったな。街中がビルの建設中で、ホコリっぽくて、もやの中に真っ暗な高層ビルとクレーンのシルエットが奇岩のようにそびえ立っている風景は不気味で、ちっともキレイな街じゃなかった。
生まれ変わった上海は、世界のどこに出しても恥ずかしくない美しい大都市になっていました。
「なんで集合住宅にしてんだ~??もったいない~~!!」と思っていた心ときめく洋館群は、オシャレなブティックやレストランやカフェにリニューアルされていたし、外灘だけでなく、それら欧米人が我が者顔で建てた街中の建築物がライトアップされて、とにかくすごくキレイ~
4年前に行ったときは、数百メートルおきにポツンポツンとブランドショップが開店準備をしていた殺風景な大通り(南京西路~あたり)が、喧騒の繁華街に様変わりして、もう何十年も前からそこにあったかのよう。

ここだけ見ていると中国は変わったなぁ~~!!と思うけど、周辺都市の杭州と紹興は相変わらず田舎だったし、乗った汽車は地獄だったし、あまりの過酷さに笑いが止まりませんでした。行きはできたての新幹線で天国だったんだけど、帰りのローカル線の地獄っぷりたるやすさまじかった(笑)。
どう地獄かは、もう説明したくもないんだけど、イメージとしては、戦後の引き上げ列車…という感じ。もう~とにかく「ぐちゃぐちゃ」なわけです。
でも地獄の中で、くったくない人々の暖かさに触れ、なんかしまいにはすごくハッピーでした。勝手に人々は話かけてくるし、大量に買い込んで地べたに置いて迷惑だった揚梅(コケモモ)を、食え!と、いっぱい分けてもらったし。

こんな風景も数年後には見られなくなるかも…と思うと、ちょっと寂しい。
でも、紹興駅のトイレにドアがなかったのは仕方がないにしても、上海駅の旧ホームのトイレが、未だに“ついたて”さえないただの“溝”だったのにはひっくり返りました。5時間地獄列車に身動き不可能状態ですし詰めだった(もちろん指定席!)ので飛び込んだのですが、さすがの私も久々に引きました。がまんできなかったらしてたけどね(笑)。
やっぱり面白いわ~中国は!!


↑パールタワー以外なにもなかった1995年(12年前)の浦東