怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

痩せを克服してほしい

2017年10月07日 | カテゴリー分けするのに飽き
先月ミュンヘン空港に行った時に、そこで働いている知人を訪ねた。
1年半ほど前から勤務している彼女。以前にもブログ記事にしていて、その時はMさんから送られてきた写真を掲載承諾を得ていた
長身細身の美人なのだが、今回あったときはその細身振りが激しくなっていた。

「ど、どうしたんですか!?」
心配した私はすぐさま尋ねた。
「仕事のストレスでね」ともっともらしい答えが来た。
ひとまず、病気でそうなってしまったことではないということで安心した。
ドイツと言えば、世界的にも労働時間の短さで知られている。しかし、ここでもすでに20年程前には「カローシ」(過労死)という言葉が使われていたらしいし、実際、このMさんも激しい労働ぶりで、体重激減しているのを自覚している。
ドイツ人男性との結婚のため、二十歳そこそこでドイツ移住し、ドイツ国籍取得。離婚。
ただいま一人暮らしの彼女は自分を養うために働かなくてはならない。

彼女と会った次の週、義父宛に寄付金集めの郵便物が届いていた。

エチオピアの子供たちのための寄付だそうだ。
エチオピアはMさんの母国。
もしかしたら、Mさんも母国のために自分で稼いだお金を寄付しているかもしれない、と思うといたたまれなくなる。
彼女自身もこの子供とほとんど同じ印象で痩せこけていたのだもの。
エチオピア人は痩せ易いのかしら、などと思考をめぐらせて自分を納得させようと思ったが、やっぱりMさんがかわいそうになってしまう。

ドイツの人たちも、健康を害する一歩手前まで労働に勤しんでいる場合がほとんどだ。
幸いなことに、日本と比較すると休暇を取ることにさほど罪悪感を感じないで済む気風がある。
Mさんもそれを利用して、充分休んで食べて太って欲しいものだ。
日本人旅行客と毎日日本語で接するのを自慢している。ミュンヘンに来る私の母国の人たちのためにも、ガリガリでなく、ほっそりとした以前のMさんに戻って接客して欲しいと願っている。

ところで、寄付金集めのこの郵便物、ビニール製の手提げ袋が同封されていた。
そんな物資を作って配る余裕があるのなら、その分、痩せた子供たちの食べ物にならないのかしら、と単純に考えてしまう。
世の中はそんなに単純には行かないのだろうな。おまけで釣られて寄付をする人々がいるのかなぁ。