怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

イチゴケーキの季節

2011年06月07日 | お菓子
ウチのいちご畑は毎日次々といちごを生産している。
ってことで、今年もイチゴケーキの季節になった。

「ケーキを食べてから出かけなさい」という義母命令に素直に従った私。

このケーキは義母ケーキのなかでも比較的私の胃に負担がかからない唯一のもの。だから素直に言うこときいたんだ~


断面。左はまず、一切れ目。スポンジの上にカスタードクリームを敷き、その上にいちごを並べ、ゼラチンを流し込んで固める・・・
スポンジが甘い・・・・ここの食べ物は何でも味が濃いので、私の味覚はだんだん狂ってきていると思う。
この、甘い、って思うのももしかして違うのか・・・・と思いながら一切れ目を平らげる。
右、二切れ目。そういえば昼食のスープも味が濃かったなあ~。一瞬濃い、って思うのだけど食べているうちに慣れてしまうのだ・・・
このようにして、糖分・塩分を過剰にとり続けるのだろう、ドイツ生活・・・
ドイツのパンには周辺諸国より多い塩分が含まれているそうだから、ドイツ生活で塩分過剰は避けられないかも、あ、糖分も。招かれると必ず甘ったるいケーキが~~~


二日前に自分で作っておいたあんこ。何気に甘すぎる、作っているときに手元が狂ったか??いや、やっぱり私の舌が狂ってきている??


こういうときは、中国人にお世話になることにする。
彼らはまだ、在独生活でまともな味覚を保っていることが多いしぃ~。
野菜をふんだんに使ったメニュー。すべて炒め物、ってところが私には少々きついのだが。

ああ、おいしかった、久しぶりにたくさんの野菜を摂取したぞ、けんこう~けんこう~
この中国人夫婦もここの食材の貧しさを嘆いていた。出回っている野菜の種類が少なく、毎日の食卓のメニューが似たようなものになりがちなのだそう。


さあ、これからの季節、様々な庭の収穫物で作られるケーキ攻めだ。胃腸の準備をしっかりしないと、下痢と嘔吐が襲うぞ~
年々ドイツ料理に馴染まなくなるのを身体で感じるりすさ~



ドイツ語のどら焼きレシピ

2011年03月05日 | お菓子
天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に 出でし月かも
りすによる歌の意味
大空をふり仰いではるか遠くを眺めると、いま見ている月はかつて母国でよく食べた三笠山(文明堂)と同じまん丸でおいしそうに見えることだなあ。

大昔は今のドイツよりも遠かったであろう中国で阿倍仲麻呂が故郷の食べ物を私のように懐かしんだのは当然だろうと思われる。
ただ、それを歌にして詠むのは当時はあまりにもはしたないから風景がテーマになったのだろうな~
あははどら焼きってそんな昔には無かっただろう!

阿倍仲麻呂に触発され急にどら焼きを食べたくなった。
このレシピを参考に作ってみた。Cpicon どら焼き by comet">

人生初のどら焼き作りはこんなのに~

まん丸に焼くことができず、まるでホットドッグ?
ひどい形になったので意気消沈したが、気を取り直してラップで包んだ。次の日のドイツ語講座の仲間に配ろうと思って。
日本から持参したラップフィルムを使って「ぴちっ」と包むと、なんと非常に美しくおいしそうに変身した。
ああ、人生、見た目も大切だとどら焼きに教えられた気分。
作ったその日はあまりおいしい出来上がりではなかったが、翌日、皆といただくと焼いた生地がしっとりとして非常においしくなっていた。
「レシピを書いてください」
と皆に言われ、書いたのがこれ。

さて、みんな作ってくれるかな~





クリスマスクッキーは永遠に

2010年12月10日 | お菓子

11月下旬、ドイツの家庭にはこのような四本のろうそくつきの置物が飾られる。
詳しい意味などは、他のドイツ在住ブロガーの皆さんやドイツファンの日本人などが多く書いていることだろうから省略。
こちらはブログ仲間のpenguinophileさんのろうそく置物。残念なことに解説はなし、けど、手作りだそうで。リスらしきものもいて、嬉しい私。

この置物が飾られる頃になると、義母はいそいそと準備を始める。
信じられない量のクッキーを焼く季節がやってきたのだ。

まず、はじめはレープクーヘン。ニュルンベルクの製品が有名であるが、このように普通に家庭で作られる。
材料は、さまざまなバリエーションがあるのだが、「小麦粉・砂糖・ドライフルーツ・卵・ベーキングパウダー」などが基本である。
重要なのは右の写真の「レープクーヘン用香辛料」だ。
八角、丁子など、日本人がちょっと苦手とするスパイスが多く入っている。寒冷地では栽培不能な暖かい地方で育つ植物だ。昔は高価なものだったのだろうな、クリスマスだけの贅沢なお菓子だったに違いない。


左、手前側に見える黄色っぽい物体はジャガイモを茹でて潰したもの。ここ数年の義母のお気に入りである。
仕上がりが柔らかくしっとりするからだそう。
右、最後に小麦粉を入れて混ぜる。



粉末の薬剤を飲むときに使うオブラートをもっともっとブ厚くしたものに生地をのせる。

天板に並べて焼く。


左、チョコレートを湯煎して溶かす。う・・・この鍋と中のチョコレート、確か、私の記憶では去年の今頃に使ってそのままのものだぞぉ大丈夫かいま、うちの食料室の食材は驚異的に古いものばかりだから、去年のものはまだ新しい・・・
右、焼きあがって冷めたレープクーヘンに塗る。
できあがり。


義母は古い料理本や、雑誌の切り抜き、ラジオで放送したものを書きとめたレシピを使っている。
去年私が披露した「スノーボール」が義母にも好評で、今年は彼女にせかされて作ることとなった。
(写真右は日本から持参のお菓子の本から)


ところで、義母の計量器は左の天秤式である。これ、いつも算数レベルの計算を頭でしなければならない。
ぶつぶつ唱えながら私の数倍早く計算する義母を脅威に感じ、私は右のデジタル式を買ってきた~
あはは~、台所に並ぶ二つのはかり~


左、りす製作のスノーボールの焼き上がり。粉砂糖をまぶして出来上がり。
右、同じくりす製作のゴマクッキー。これを作る際、義母とひと悶着あった。「ゴマはクッキーにならない」と彼女が主張して譲らなかったのだ。はいはい、といいながら勝手に焼く私。

スノーボール、各種レシピがあるようだが、私は実家付近の知人に教わったのが一番簡単においしくできるので紹介したい。
この事務所のメンバーの一人の親族の方に教えてもらったのだ、お礼がてらこうして微力ながら宣伝広告さ~
クリックしてみてください

スノーボールの作り方
材料:無塩バター100グラム、粉砂糖40グラム、アーモンド粉50グラム、小麦粉100グラム、片栗粉40グラム
材料を混ぜて、冷蔵庫で30分ねかせる。直径2センチくらいに丸めて天板に並べ、170度で15分程度焼く。
粉砂糖をまぶす。
写真の仕上がりはちょっと焼きすぎで茶色だ・・・これでもおいしいけれど~

さて、これまで紹介したのは11月下旬にやったものだ。
が、この日はほんの始まりで、12月には入ると、ますます義母は頻繁にクッキーを焼く。
「りす、明日は家にいるか、いるのなら、クッキーを焼く」
と宣言されると、なかなか外出もしにくくなる・・・・

家中甘い香りに包まれ、さして試食もしていないのに、夜には塩味のあっさりしたものが欲しくなる。
スパゲッティを茹で、残り少ないラーメンスープを湯に溶かして食べたら、えらく旨かったぁ~


こんなのとか、あんなのとか~ もう、狂いそう~

ドイツ夫人たちには冬至が近づくと菓子を焼く本能がDNAに組み込まれているとしか思えない。
「なぜだか、やりたくなっちゃうのよ、習慣だからね」
と、義母。

まだまだいろいろ焼いているのだが、面倒なので今年はここまで。
最後にちょとおもしろいもの。

「アイスチョコ」と言うそう。
クリスマス前に雪が降ることが製作可能になる条件。溶かしたココアとココナッツミルク(いや、パームオイルだったか?)を混ぜたものを型に入れて、雪の上に置く。
固まったら出来上がり。
確か「大草原の小さな家」の料理本にもこんなお菓子の作り方が紹介されていた記憶がある。
新天地でも故郷のお菓子を再現していたアメリカ移民たちに思考が至ってしまった一瞬さ~





たくさん食べなくては負ける

2010年06月03日 | お菓子

義母のケーキ。先週焼いたプラムケーキだ。
天板の大きさは、置かれた日本から持参のしゃもじから想像してほしい。
乳脂肪率40パーセントのチーズを小麦粉に混ぜた生地の上に、カスタードクリームと去年収穫したプラムを載せて焼く。
一切れの大きさは5×6~7cmほど。このケーキ、いや、こちらのケーキは日本での一般のレシピより糖分油分が多いようで、ずっしり重い。
日本人平均成人女子がこれを間食に食べるとすると、一切れかな。
私の場合、義母が目の前にいたら二切れ、いないと一切れだ~ああ、神経遣うぞ。
男性だったら2切れいくらいかな。でも日本人男性は甘い菓子類を好まないからやはり一切れか?

天板の空いている部分は義父母たちが一度の間食で平らげた量である
つくづく日本人とドイツ人の普通の生活での体力差を見せ付けられるようで、
日本人のよわよわしさにがっくりくるものである。

日本の高齢者だったら、このケーキ、一切れで満腹のはずだ。

さて、これは高齢者だけではなく、国民全体の食べる量だって、
絶対、日本は負けているはずだ。
こんなに食べる量が違うのだから、身体そのものだって、まったくつくりがちがうだろう。

単純に考えて、とっくみあいのけんかをした場合、ドイツ人に勝つ可能性は少ないと思う。
スポーツなど、もともとは戦闘要員を鍛えるために始まったものらしいではないか。
スポーツの国際試合で日本人がドイツ人に勝つ、なんて夢のような話に思える。
義父母の食べる量を目の当たりにすると、そう思う。

量ばかり食べるのがいいとは思えないのだがね。
ちまちまとたくさんの食材がきれいに並ぶ日本の食卓と、あまりバリエーションのないこちらの食習慣を比較すると、そう思う。
いろいろと少量づつ食べるのは、きっと、脳の発達にいいのだぞ、あは~、賢い日本人~

日本の平均摂取カロリーは非常に低くなっているそうではないか?
BMI,腹囲測定、体脂肪率、これらを真剣に気にしているドイツ人が存在するのか疑うほどだ。

日本人、何事も負けないよう、もっと食べてもいいのではないかと思う私。










おまけ写真。
ロシアスーパーで買った、サバの缶詰。
塩味が非常に濃く、残念なことに私の口には合わず。
もちろん、さかなを食べなれないウチの家族もにおいの段階で却下。
ああ、ゴミ箱行き~



ケーキの幽霊

2009年09月05日 | お菓子
時々怖い夢を見て、叫んでしまう。
大抵のその怖い内容は忘れてしまうのだが、
今回のはちょいと特別なのでよく覚えている。



8月下旬に、義父母たちの誕生日が続いた。
去年はあまり大きくやらなかったのだが、今年は人を招いた。

誕生日につき物なのはケーキ。
義母も焼くのだが、呼ばれた親戚もそれぞれケーキを焼いて持ってくるのだから、
ケーキが並ぶ、素敵な光景になる・・・




自分の誕生日にはこれらのケーキのあまり物で済ませたのさ!
知人友人も少ないし、うちわで残ケーキ処理、もいいものだ・・・
いや、よくない・・・


9月2日未明。
向こうからケーキが飛んで来る。
ケーキ用のプラスチックケースに入っている。保存したり、移動に便利なように、
こちらでは普通に一家に数個持っているものだ。

それが、ふわふわと蛇行しながらこちらに近づいてくる。
幽霊を見慣れている満天さんの幽霊目撃記事によると、
幽霊は直進しかできないらしいので、すぐに私は「これは夢である」と理解できた。
だいたい、ケーキに幽霊なんてものがあるのかね、あはは~
と夢の中で余裕の私。

が・・・
どんどんどのケーキ幽霊はこちらに近づき、いよいよ私にぶつかりそうになった。
満天さんによると、すりぬけていくらしいが、
これは幽霊ではないので、プラスチックが当たったら痛いではないか!
いや、夢とわかっているはずなのだけど・・・

うわあぁぁぁ・・・!!!
叫んでしまった。

自分の叫び声で覚醒した私、となりの夫ももちろん目を覚ました。
いままでも幾度となく、夜中に叫んで夫を目覚めさせたものだ。
りす「怖い夢を見ました」
ハーゼ「かわいそう、りす・・・」
こんな風な会話が交わされ、再び眠りに戻るのが常なのだが、
この日は違った。

りす「ケーキが襲ってくる夢を見ました」
ハーゼ「・・・・・・・・・・」

あきれて物が言えなかったのか。
または、よくわかっているからだろうか。
私が毎週のケーキにへとへとになっていることを。
別居すればすぐに解決されるこの問題、自分の責任だと感じ、
無言になってしまっているのだろうか・・・

少々気まずい一瞬が過ぎ、
再び私たちは眠りについたのさ。





ケーキを捨てる悪い私。

2009年06月28日 | お菓子
義母は毎週末にこのようなケーキを焼く

ここに来た当初は、かなりおいしく感じたものだ。
一度に二切れを消費しなくてはならないのが難点だが、今まで努力をしてきた。
一切れしかどうしても食べられないと、義母が凄い剣幕で尋ねてくるからだ。
「どうしてそれだけしか食べない? 具合が悪いのか?」
しかたなく、二切れ目を必死に食べる1年と数ヶ月が続いた。

このケーキ、小さい感じに撮影されてしまうが、
直径30センチ程度あるでかいものだ。
16等分された二切れを一度に食べるのは普通の日本人女性にはかなりきつい。
わたしは比較的お菓子類が好きなほうで、日本の甘くない菓子類を物足りなく感じるくらいである。
その私が、二きれを消化するのに苦労するくらいだから、
私以外の平均日本人が義母につかまったら、えらい騒ぎになるだろう。
義母「あなた、なんでそれだけしか食べられないの?!


ウチの冷蔵庫の中。
この冷蔵庫もかれこれ40年使っている長寿品~
これが本当のエコな態度だぞ、使えるものはぶっこわれるまで使い倒すここの人たち!
消費電気量の差など考えが及ばないのかもしれない。
おっと、テーマがそれる・・・・

この最後の二切れは私のために残っていた。
ケーキ攻めの1年数ヶ月、私のケーキ消費力は限界に来ていた。
私のような状況にない人は信じられないかもしれないが、
「ケーキを食べなければならないストレス」
というものがドイツには存在するのだ。

私は、親しくしている在住日本人女性に電話をして相談した。
りす:「冷蔵庫に割り当てのケーキがあります、困っています、助けて~」
すると彼女は
アマデウス:「そのケーキ、捨てなさい!!!」

「せっかくのお義母さんのケーキを無駄にするな」
とか
「貧しい国々の人たちのことを考えなさい」
とか
「環境のためにゴミにするな」
などと無駄な正論を説く人とは仲良くなれないいまの私。

私は義父母の目を盗み、庭の隅にある堆肥作り場にケーキを持っていった。
かぶさっている草の下に投げ入れ、上から形がなくなるまでぎゅうぎゅう押した。
2年後にはこのケーキ入り堆肥、再びケーキを飾るいちごを生育させるのに使われることだろう~

食べ物を無駄にする悪い私、
世界の食べ物に困っている人たち、ごめんなさい~
でも!
食べたくないものを食べなくてはならない苦しみをわかってほしい。

今後ケーキを食べない宣言、をやってみたいものだが
(現に、夫がそうである)
これも怖くてできない・・・
義母に
ヴァ~ル~ム!?・・・・訳・・・何故だぁ?!・・・
と一喝され、私はおろおろするに決まっている。



















いちごの季節

2009年06月14日 | お菓子
日本もここもいちごの季節。(いや、日本もそうなのか?地方によって違うだろう)
人並みにいちごの話題を記録しておくことにする。


!!全滅!!いちご!!
プランターに植えたものは全滅してしまった。義母は怒りと共に土と苗を買った園芸屋に怒鳴り込んで返金が成立した。
おっと、話がそれた・・・・

畑にはちゃんとたわわに実るいちご。


右のボールにもいっぱいに入っていたのだが、使用後の撮影~


いまの時期にドイツの多くの家庭で作られるイチゴケーキの作り方。

スポンジ台にカスタードクリームを塗る。


クリームの上にいちごを敷き詰める。


ゼラチンを流し込み、固まれば出来上がり。


泡立てたクリームを添える。

同日、義母はいちごジャムも作った。
いちご3キロは潰し、同量のペクチン入り砂糖と一緒に加熱。

右はペクチン入り砂糖1キロ入りのパッケージ。日本にはこうした製品があるのだろうか?


このような状態に沸騰させ、5分過熱。焦げ付かないよう、吹きこぼれないようかき回し続ける。
ペクチンがない時代には30分加熱しなければならなかったそう。
加熱時間が短くなったことで、ビタミン類の損失が少なくなった、のだとか。
昔のヨーロッパ人、冬はジャムなどの保存食でわずかなビタミン類を摂っていたのだろうなあ。


火を止めたら、すぐにビンに入れる。この作業は熟練が必要なのか、私は手伝わせてくれなかった。
夫婦二人の共同作業。ジャムが熱いところですぐに蓋を閉める。
ちなみに、使用されるビンは煮沸消毒をしていない。
他の果物のときは煮沸する、というような義母の説明~
(はっきり聞き取れなかったのさ~ あは~)


これが3キロのいちごからできたジャム。
完璧な無農薬・保存料無添加の手作りだぞ。これらは蓋を開けなければ数年保存が可能らしい。

「りすは甘いものが嫌いだから少なく作りました」
ドイツの甘い物好きの人々は砂糖摂取のし過ぎで病気にならないのだろうか。
私だって、毎日甘いものをここで食べているのに。
義母はもっと私に糖分をとってもらいたいようだ。
こわ~い~








プリン

2009年05月11日 | お菓子
夫にとって、日本のプリンは「偽物」らしい。
子供の頃から親しんできた夫のプリンは、日本で言う「カスタードソース」のようなものだからだ。
日本で「プリン」として出されるものに、夫はいちいち「これはプリンではありません」と解説していたらしいから、周囲の日本人をしらけさせていただろう。

このパッケージが、そのドイツ風プリンの素である。
印刷されている写真は、日本のそれと似ているけど、裏面の作り方にしたがって作っても、こんな風に形作るのは不可能である。
なんで、こんな嘘写真にするのか、腹立たしいことこの上ない。
しかも、これ、牛乳の他に砂糖を加えなければならない。
つまり、どろどろさせる素、なのである。
それなりに値段は安いが、どろどろさせるだけなら、コーンスターチと卵でできるぞ。

ハウスのプリンミクス・プリンエルなどが懐かしい・・・
気候がいいので、自転車に乗り、30分くらいかけて最寄のスーパーを一人でうろつくことが多くなった私。
先週は、もうすこし遠いスーパーに探検にでかけた。
で、みつけた~

このパッケージの写真、ハウスのそれと同じ雰囲気。
やったね、日本プリンを食べられる。中にはちゃんとキャラメルソース入り。


揃える材料は牛乳のみ。
日本との技術の差に唖然とするのは「あらかじめ少量の牛乳でプリンミックスを溶かしておく」ことだ。
ハウスのは、確か、そんな細かいことしないで、用意した鍋に一気に袋の中身を空けてもだまにならずにきれいに溶けたはずだ!
まったく、日本は素晴らしい

ところで、ここで使っている味噌汁椀、実家から送ってもらったもの。
味噌汁はほとんど作らないのだが(私、あまり食べない)こうした作業にえらく役立つ。
海外在住予定の方々に味噌汁椀持参をお勧めする~



沸騰したらできあがり。
型に入れて冷蔵庫で2時間冷やす。
この間、義母が私の周りをうろついて、いちいち指導するのでうるさくてたまらなかった。
彼女、このタイプのプリンを作ったことが無いのに・・・
「冷蔵庫に入れなくても固まる」
と主張するので、半分は冷蔵庫、半分は入れないでおいた。(お互いの意見を折半さ)
ああ~、同居は神経遣うぞ。
 
さて、この日は母の日。 
なんと、このプリンが昼食後のデザートとして、母の日のプレゼントになった。
ドイツ全体がそうなのか、あるいはうちだけなのか、
とにかく義父母の様子を見る限りでは、ここはあまり贈り物をしない。
彼らの孫が小学校の入学時になにもしなかったのが印象的だ。
が、この日のように、いざ自分の番になると、えらく楽チンなのでうれしい~
(あ、製作段階で神経遣ったし)

「ふん、まあまあね」
「このキャラメルソースより、わたしの★☆ソースのほうが旨いから、それをつける」
「・・・・・」(夫)
それぞれ、いろいろ文句いいながら日本風プリンを平らげていた。
私の感想。
ハウスのほうがおいしい。

ちなみにお値段、これは確か90セント(約120円)
ハウスの製品もそれくらいだったかな、だったらハウスの圧勝さあ





漢方薬ケーキ、その②

2009年05月01日 | お菓子
「ラバーバケーキを作る」
と義母が言ったとき、
去年の今頃にもこの言葉を聞いたなぁ~
と思い、自分のブログを調べたら、まさに去年の5月1日に彼女は同じことを言っていた。
去年の「漢方薬ケーキ」はこちら。
5月1日、労働者の日はラバーバケーキの日なのか!?
「ラバーバ」を独日辞書で調べると「大黄」と出てくるので、去年のタイトルが「漢方薬ケーキ」となったのだが、
いただいたコメントによると、フキだそうだ。
今年は「フキケーキ」にするかちょっと悩んだが「その②」とすることにした~


庭に生えているラバーバ、フキを利用。
外の皮をむき、1~2センチに切る。



ボールを二つ用意し、一方は卵白をあわ立てる。
もう一方は卵黄と、マーガリン、砂糖、小麦粉を混ぜる。



姑と嫁が仲良くケーキを焼いているところ・・・
って・・・右の私は、手が動いていないぞ!



卵黄・マーガリン・小麦粉の生地を型に伸ばす。
その上に、切ったフキを敷き詰める。



20分ほど焼く。焼きあがったら、卵白を泡立てたものを上面に敷き、焼き色が付くまで焼く。


焼き上がり~



冷えてからいただく。
このフキの酸っぱさがケーキになると良く合う。
5月1日我が家は漢方薬ケーキの日。
去年の5月1日に同じケーキを撮影したとき、来年はここにいないことを考えていたものだ。

うぅ・・・・・・・・・・

来年はこのケーキが記事にならないように願っているわたし!



夫のクッキー

2009年02月11日 | お菓子
10月ごろまで夫は砂糖なしのチーズケーキを好んで食べた。
詳細はこちらだんな用特別ケーキ
最近はそのマイブームが過ぎ、クッキーに変わっている。

地下室の購入45年の骨董天火の紹介のため、クッキーの作り方を無理やり説明
(まずいので作らないほうがいい)

まず、材料。

カラス麦の麩(ふすま)、大豆タンパク粉(ああ、筋肉作りたいのねぇ~)


かぼちゃの種(黄色いかぼちゃのパッケージ、馴染めない私)、全粒粉

他には油脂少々、ベーキングパウダー、牛乳など。
注目は、ここでも甘味は一切なし。
本来のレシピ(ドクター何とかの健康レシピ、という義父の愛読書のもの)には干しぶどうを加えるのだが、夫はレーズン大嫌いなもので。

それぞれを適量に混ぜる。
夫はそのときの気分によって、材料の割合を変えるのだ。
AからDまであって、現在のところ大豆タンパク粉が一番多いレシピDを使っている。


これが地下室にある45年前に買った天火だ。
良く手入れされているようで、そんなに汚れていないし、古臭く感じることもない。
(あ、褒めすぎ、やっぱり台所の11年前購入のもののほうがきれい)



さて、ここでもっと面白いものを紹介。
左は45年天火、右は薪天火なのだ
薪を燃やして、調理をする器具だ。
おそらく、戦後しばらくまで普通に使われていたのだろうけど、まだ愛用者がいるので製造しているのかもしれない。
義母は「これは母のもの」と言っていた。
義母の妹の家では薪天火を台所に設置、現役で使っている

木材を燃やすので、煙突が付いているのだ。
左上の戸から薪を入れる。
一番下の長い戸は薪を保存しておくところらしい。
真ん中のそれらしいところが天火部分。
上面は、鍋釜を置いて煮炊きをする。
脇には水をためておく部分があり、水道がない時代には便利だったそうな。
今でも使えるらしい。
「電気が止まった時にこれを使うのよ」
え・・・
そんなに長い停電、ドイツにあるのか

実家では時々七輪を使って魚を焼いたりしていたものだ。
(狭い庭でやっているのだが、近所はさぞかし迷惑していることだろう)
料理の後、炭が燃え尽きるまでやかん等を置いて、お湯を沸かした。
このお湯で作るコーヒーや日本茶のおいしかったことを思い出す。

きっと、ドイツの人たちも、電気やガスで調理したものより薪燃料のほうがおいしく仕上がることを知っているのだと思う。
どこの世界も便利さ、手軽さが主流になっていくのだろうけど。

ついでに説明。
ここは地下の洗濯室なので、天火の上にはたらいのようなものがぶら下がっている~
決して調理用具ではないのでご安心を。

さて、クッキーの続き。


焼いているところと、焼き上がり。
夫専用激マズクッキー出来上がり。






C子ちゃんのケーキ

2008年08月12日 | お菓子
来年3月から日本に1年間留学する16歳のC子ちゃんとは、毎週1度会っている。
C子ちゃんについての記事はこちら留学生C子ちゃん

私は何も言っていないのだが(もしかして、目が語ってしまったのかもしれない)、彼女、髪の色を変えた。
金髪から黒髪へ~
前髪はむらさきぃ~
ま、いいか。金髪より落ち着いて見えるぞ。
「本当の髪の色は何色ですか?」
と尋ねると、
「茶色」と、答えた。
彼女の瞳の色は、ものすごくきれいな青だ。
もしかしてカラーコンタクト?、とちらと思ったが、それは聞かないことにしておこう~
黒髪に深い青い瞳、かなりいい感じだし。
前髪のむらさき、ま、いいか。

口数の少ないC子ちゃんを相手に、めちゃくちゃなドイツ語で日本語を教える私。
あまりに意味不明なドイツ語のためか、C子ちゃん、反応無し・・・
彼女が教える番になっても、おとなしさで盛り上がりに欠け、はっきり言って、最初の数週間はまるで面白くなかった。

2週くらい前から、どうやら私に慣れてきたらしく、ぽつぽつと語るようになってきた。
(もしかして、私、怖かった?!)

そして、今日、彼女は私のために手作りケーキを持ってきてくれた。

じゃぁ~ん!!



パン屋でもよく見るスタイルのケーキだ。
それらと全く同じ雰囲気に、上手に作られている。
この一切れを測ると・・・・
縦12センチ、横8センチ、高さ4センチだ。
でかい。
C子ちゃん、私より小さいのに、ケーキはでかい。
からだの大きさに比例せず、その土地の文化に、ケーキの大きさの標準の常識が育て上げられることを知った瞬間だった。

C子ちゃん、日本で小ぶりのケーキに泣くだろうな~
かわいそうに~
1年後にはもっと小さくなって、ドイツに戻ってきたら、どうしよう~

または~
金色、ピンク、青などに髪を染めた日本人クラスメートをホームステイ先きの家に招き、このサイズのケーキをC子ちゃんは披露する。
「なにこれぇ~、Cちゃん、ドイツで毎日こんなでっかいケーキ食べてんのぉ~?太るよぉ~、はっはっはぁ~」
と笑われているシーンを想像してしまったぁ~

または~
日本の、サイズは足りないが、味の繊細なケーキにC子ちゃんは感動し、熱心に日本風ケーキの技術習得に励む。
で、帰国後は学校卒業後、ケーキ屋を始め、大繁盛~!
(わたしも、買うぞぉぉぉ!)
の、将来を想像してしまった。

さて、お味のほうはまだ見ていない。
夫に見せてから、試そうっと。








いちごケーキ

2008年06月09日 | お菓子


いよいよ、ドイツもいちごの収穫の季節を迎えた。
我が家の庭にもたわわに実るいちご、うれしいな。
網をかぶせてあるのは、鳥対策だ。鳥達もおいしいものを知っていて、大きくて甘いものから食べていくそうな。この網を壊す鳥もいるらしいから、侮れない。右は、ケーキのために摘み取ったもの。




前日に焼いておいたスポンジにカスタードクリームを塗る。その上にいちごを並べていく。





いちごの上から、色と甘みをつけたゼラチンを流し込む。
一時間ばかり、冷蔵庫に入れて、できあがり。
急いでいたので、仕上がったケーキを撮影するのを忘れた・・・・





この日はプールに行くのにケーキ弁当を持参。
これ、私の分。1台のケーキの約三分の一の量。
甘いものだけでは物足りないので、おにぎり5個も持っていく。(同じく、写真撮るの忘れる)




これは夫の分のケーキ弁当。
砂糖摂取を制限している夫は甘味料を使った別のケーキを持参。

義母は2種のケーキを焼くのだ。
かわいそうに・・・
別居したら、私が焼くのだろうか、弁当のために2種類ものケーキ・・・・





漢方薬ケーキ

2008年05月01日 | お菓子
今日は祝日、労働者の日、だ。
が、夫は仕事に出かけていった・・・・
木曜が祝日だと、金曜まで休みにしてしまう企業がドイツには多いらしい。
夫は祝日まで働いているのに・・・・・

ま、いいや。
今日も義母と仲良く暮らそう。

義母は「ラバーバケーキを作る」と言った。
は?なにそれ?
ラバーバ?なんだかドイツ語にはない景気のよさそうな名前ではないか?!

義母はわたしを庭に連れて行き、ラバーバなる植物を見せた。



うう?蕗?
辞書でラバーバなる言葉を調べると、「大黄」とあった。
これって、漢方薬によくある名前ではないか?
ええ!漢方薬ケーキ?!






茎の部分を2,3センチに切り、生地の中に混ぜ込んで焼くだけ。
そのまま食べてみたら、ものすごくすっぱい。
辞書には健胃剤になる、とある。うう、体によさそう。



余ったラバーバは少々の砂糖を加えて煮る。コンポートの出来上がり!



今日は良いお天気、りんごの花がきれいだ。
蜂も忙しそうに働いている。蜂さん、上手に受粉してちょうだい~
8月には収穫だ、たのしみだな~