goo blog サービス終了のお知らせ 

林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ますます多忙

2013-11-13 | 林住期

百近くにもなれば、かなり暇になると思ってた。
ところが逆だね。まだ霜月というのに師走みたいに慌しい。

同期会がある。新年会の打合せがある。河豚をちょこっと食う会がある。けんちん汁を囲む会がある。
毎日が日曜画家の展覧会がある。無料の演奏会がある。講演会もある。
紅葉狩りがまだある。早くしないと。

玄関まわりだけでも掃除をしなければならないし、洗濯した肌着に替えないと、微香がするようだ。
厳寒対策をまだしていない。

生きてれば腹が減る。

毎朝、6時には起床しないと、一日の予定がこなせない。
しかしこの寒さだ。毎朝6時ごろ、思庵に駆け込むと身体が軽くなり、うっかり2度寝で2時間は寝坊する。

11月からは全部新しい医院に替えた。
経過を診せるために週一の診察になり、日に4軒も医者を梯子することがあった。

あっ忘れてた。
探し物にも、貴重な残り時間を取られてるなぁ。

11月は31日。12月は40日にならないものか。
もぅ、林住記
なんか書いてられませんっ。

131113


木枯らし1号

2013-11-12 | 風に吹かれて

きのう、群馬県や埼玉県に吹いた猛烈なからっ風は、木枯らし1号だったそうだ。
これは予報ではなく、結果報告であるそうだ。

きのうの木枯らしの冷たさはもの凄く、股引を穿いていなかったことを後悔した。
それもそのはず、直ぐ北に位置する水上や上越の山々は雪だったのだ。

そして冷たさに木枯らしを写真で記録するを気力を奪われた。

木枯らし1号は、森予報士によると、近畿地方と関東地方でしか報告されないようだ。
理由は、「そういうニーズがないから」と森さんは言っていたが、本当だとしたら気象庁による地方サベツである。

ところで、春先の暴風は「春1番」という。
なぜ初冬の暴風を「木枯らし1号」というのか、教えて欲しいものだ。
ま、確かに「1番」では、少し間が抜けるようですな。

同じように、巨人と石原芸能事務所を「巨人軍」とか「石原軍団」と言う。
いまどき流行らない「軍」ですぜ。これも不思議なことですな。

木枯らし1号も春1番も、その定義があり、勝手にそう言ってはいけないらしい。
流石、お役所である。

その定義は、......きょうも寒いから、皆さんご自分で調べて下さいね。

写真は、時雨と木枯らし1号前の「赤城自然園」の吹き溜まり風景です。
関越道にも枯葉が舞い散っていましたが、匠さんの普通車と運転が心地よく、写真撮影を忘れてうつらうつらしてました。
また連れてってね。

131112


赤城時雨

2013-11-11 | 風に吹かれて

赤城山西麓にある「赤城自然園」へ行った。
冬を前に、秋季営業は間もなく終わる平日にもかかわらず、林間を歩む人が多かった。

生憎、晴れたのは一瞬で、日照が不足していたけれど、肉眼で鑑賞する分には充分な紅葉だった。

「赤松広場」で昼食中、時雨が来て、竈があるあずまやに避難。

置いてあった傘を借り、降り積もった落葉を踏みしめ踏みしめ、「ナナフシ橋」に向かう頃、雨は本降りに。
雨が降りしきる橋の袂の小屋、「昆虫広場」、「ミズスマシの池」などの晩秋の風情は、それはそれは見事だった。
写真を撮らなかったのは、ブログよりカメラが大事だからね。

「蝶の原っぱ」や「カブト虫の森」は諦め、「昆虫館」へ。
小屋は雨宿りのじじばばで満員。館内は靴底に付いた落ち葉と泥でぐちゃぐちゃ。後で掃除が大変だわ。
職員さんが管理事務所に傘を届けるようにと大童。

小降りになったので「野草の原っぱ」を経由して、またナナフシ橋を渡り「石楠花園」へ。
花の時期は過ぎたが、時雨れたイングリッシュガーデン風の小道がロマンチック。

一時間余りで戻った「総合案内所・展示棟」では、回収したビニール傘の白い花が一面に咲いていた。
園内は菱田春草の絵のように、美しく管理されている。来年、石楠花が咲く頃また行きたいと思った。

雨が上がり赤城山西麓を更に車で下る。
真正面に榛名の複雑な連峰が、日射しを浴びてヌッと立ち上がり、広い裾野を広げた大パノラマに感嘆。

青空が広がると、突然、上州名物のからっ風。寒い寒い。後で知ったが木枯らし1号だった。

このとき、運転手の匠じぃさんが、赤城山南麓の「鐘の鳴る丘少年の家」へ行きたいと言う。
「緑の丘の赤い屋根、尖んがり帽子の時計台、鐘が鳴りますキンコンカン」の鐘の鳴る丘は海沿いの丘ではなかった。
赤城山麓にあったなんて.....。「匠さんは不思議な人だ」と、うさじぃに目配せ。

当然、われら三爺は職員さんから怪しまれ、中に入らないように警告された。
大女優・木暮美千代さんの名前を出したら、大分警戒を解かれたけれど、現理事長は品川美千代さんとか。
突然の訪問だからしょうがないよ。

赤城山西麓と南麓は何度も訪れていて、その都度、雄大な景観に圧倒される。
上毛人が羨ましいけど、からっ風と鼻毛石はね......。

131111


2013-11-10 | 歌の翼に

島倉千代子さんが亡くなった。
この十年は声に張りがなく、音程がふらふらして、どうしたんだろうと心配していたら、やはり病いを抱えていたのだ。

今朝、寒いので布団の中で阿川佐和子嬢の対談を見るつもりだったが、相手は知らない男だ。
チャンネルを回していたらお千代さんの追悼番組をやっていた。

美空ひばりと親しかったそうだが、森生はひばりより、か弱そうなお千代さんが好きだ。
布団の中で見ていて、騙されやすいお千代さんが一層好きになった。

しかし、純情可憐に見えて、何億もの借金を歌で完済するなんて大した人である。
同い年だったけれど、到底真似ができない人生だった。

以前、林住記で「千代姫七変化」という応援記事を書いた。「人生めろめろ」という批判的な記事も書いた。
あの頃から、既に体調を崩していたのだった。それを知らずに、ごめんなさい。
元気な頃の「人生いろいろ」を貼り付けますので、改めて聴いてください。

       人生いろいろ (中山大三郎作詞・浜口庫之助作曲)

この歌は水前寺清子さんの「365歩のマーチ」と共に、人生の応援歌です。

ところで、ちょうど10年前に、二人の子を女の細腕で育て上げた肝っ玉母さんから薦められた歌がある。
お千代さんにぴったりの歌だけれど、全く評判にはならなかった。でも、いい歌でしょ? 

合掌。

        (星野哲郎作詞・永井龍雲作曲)

 

大分前のこと。森生の姪の結婚式に、どういう関係か、お千代さんのお兄さんが出席した。
余興に披露してくれた日本語のマイ・ウエイは流石に上手かった。

131110


笑顔は良薬

2013-11-08 | 病院巡り

お医者さんは苦手である。お医者さんの前ではつい緊張してしまう。
ところが耳鼻咽喉科のお父さん先生は笑顔で。

   「どうですか、調子は」。

まだ緊張してる森生。突っかかるように、

   「全然、変わりませんね。喉の奥がイガイガして、時々激しく咳き込みます」。

先生、引き続き笑顔で、

   「そうですかね。初めて診た時に較べると、先週は大分良くなってましたよ」。

そして思いっきり鼻処置(鼻吸引・単純鼻出血及び鼻前庭の処置を含む)をした。
副鼻腔自然口開大処置や、パニマイシン注射液・リンデロン点鼻液・生理食塩水・ボスミンを鼻の穴から捻じ込んだ。
大した痛さではないが、恐怖で目を閉じてしまったので、会計で貰った「医療費明細」から適当に転記してます。

以上が終わると別室で、ネプライザーという装置を使い鼻と喉から霧のような気体を吸引し、やっと落ち着いた。
受付で勘定を済ませ、メイアクトMS錠100mgの処方箋をもらったら、あ~ら不思議。

   (そういえば少し良くなったかなぁ)。

だけどね。

朝食と夕食後、抗生物質(メイアクトMS錠)を1錠服用する。
寝る前には、アラミストという点鼻薬を鼻両穴奥に2回噴射する。
時々、サリベート・エアゾールという人工唾液を喉ちんこに向けて噴出させる。

これだけやって3週間、いや錠剤はまだ2週間かな? 実は何も改善されていないのね。
ま、2年も悩まされてたんだから仕方がないか。それに、治療力より老人力が上回ってるのかもな。

ネットで調べると、副鼻腔炎はなかなか治らないようだ。
また、副鼻腔炎からくる後鼻漏は、もっと治りにくいようだ。参ったなぁ........。

でも、お父さん先生の「来週はもっと良くなってますよ」という言葉が、いっときだけ鬱陶しい気分を楽にしてくれた。
プラシーボ効果を狙ったものなら、名医ですな。

お医者さんはいつも笑顔でいて欲しい。
そして「ああ、また始まった」なんて考えないで、じじぃの訴えに耳を傾けて欲しい。

                   

鼻処置、ネプライザー、副鼻腔自然口開大処置等の顔面工事は、医療費明細書から抜粋しましたが何のことやら......

131108


野菜炒め

2013-11-07 | 遠い雲

子どもの頃の大ご馳走は母が作る野菜炒めだった。

野菜は、噛むとベキベキ音がするじゃがいもに、玉葱、人参くらいしか入っていなかったと思う。
カレー粉をタップリふりかけて、出来上がりはまっ黄々色だった。
それにブルドックソースをかけて主菜にした。因みに副菜は、沢庵か梅干くらいに、時々胡瓜もみ。

あれから60年余。
じじぃは時々、母が作った野菜炒めに挑戦する。

といっても、ピーマンや舞茸やベーコンを加え、チューブ入りおろしにんにくも使う。
塩は母よりずっと少ないかもしれない。

手間隙かけて出来上がった野菜炒め。
煎り胡麻をかけ、ソースはかけずに食してみる。
 

                 ........ あんまり美味くないんですね、これが。

何が足りないんだろう。いや、むしろ多過ぎるのかも。

あの頃、近所の小食堂の子が持ってくる、ジャムもバターも付けない食パン1枚だけも美味かった。
有名ホテルや百貨店の「誤表示」に憤慨する人々。見栄張っちゃって、おバカ丸出し。

131107


医者巡り

2013-11-06 | 林住期

午前中に歯科医院と皮膚科医院。午後は耳鼻咽喉科医院と眼科医院へ行った。
待ち時間が長いけど、気分的には忙しなく、余程丈夫じゃないと病気になんか、なってられないな。

病気は順に、不明(老先生は歯周病と言うがそうは思わない。歯槽膿漏との付き合いは長いのだ)。
無数の顔面小疣。
副鼻腔炎と後鼻漏。
(加齢性)黄班変性症の急激な悪化。

歯茎から口腔内は粘膜がふやけ、咽頭には粘る唾液と鼻水が溜まり、イガイガが辛い。
疣はどうってことないが、じじぃは顔がイノチ。この際、全部退治するつもり。
目はかなり深刻。右目は視力検査図表そのものが見えなくなった。

歯と鼻は初対面の母子先生。
森生より年上のお婆さんと、森生の息子みたいなお父さん。森生のことを「お父さん」と言う。「患者さん」でしょうが。

名医かどうかまだ分からないが、二人とも明るく親切なので、当分、付き合えそうだ。

疣の先生は20年前、茶毒蛾にやられて世話になった。当時、「この薬、ちっとも効かないけどね」と塗り薬をくれた。
久し振りの先生は貫禄が付いて、処置は大胆に。液体窒素を顔面に滴らせるんだからね、ヒヤヒヤしたよ。

目はここ15年余り毎月1回通ってる働き盛りの先生だ。
「黄班変性症の治療法はありません。進行を遅らせるために目玉に注射をしますが、ウチではできません」。
などとスゴイことを先月、宣告されてた。

大先輩に愚痴をこぼしたら、「坂戸にいい眼科医があるよ」と勧められたので、浮気を了解してもらうつもりだった。
先生は、「そうですか、どうぞどうぞ」とにっこり。

なんだか厄介払いされたように感じたのは、じじぃのヒガミかなぁ.......。

131106


中国という大難

2013-11-05 | 拍手

富坂聰「中国という大難」(新潮文庫)。今年5月に発刊された、質のいい内幕本である。
このところ黄文雄氏や石平氏の中国崩壊説本を何冊か読んでみた。
グラフを使い読み易くした黄・石本は愉快だけれど、キツくセッカチな断定調で、少しばかり眉に唾を付けたくなった。

しかし富坂氏は統計やグラフを使わず、現場取材や中国在住の中国人から直接情報を集めているようだ。
新聞・TVでは報道されないありのままの中国を報告している。
例えば、死刑囚と街で面談した、など吃驚な話が満載だ。

文庫本として分厚いこの本の
内容は、目次を見れば凡そ分かる。

  プロローグ 中国......誰にも”先の読めない”超大国

  第1章 三峡ダムが中国を滅ぼす

  第2章 汚職大国

  第3章 13億人市場という幻想

  第4章 人民解放軍という闇

  第5章 日中外交戦争

  第6章 台湾海峡危機に巻き込まれる日本

  エピローグ 日本の”国内問題”となる中国の大難

富坂氏は、共産党一党独裁下の中国は今、崖っぷちにいると見ているようだ。
周近平は国内に積り積った不満を逸らすために、今後も日本を攻撃し続けるだろうが、それは口先だけ。
尖閣を獲りに出る余裕はなさそうだ。ただ、恐ろしいのは人民解放軍の「暴発」とか。
富坂氏は、周が軍を抑えられるかを疑
問視している。

この本は、先ずプロローグとエピローグを読み、成毛眞氏による解説を読んでから本文に入るのがいい、と思う。

今、新疆ウィグル自治区が揉めている。
沿岸部の内乱は、難民が日本に漂着する恐れがあるが、ウィグルは奥地なので日本への影響は小さい。
また、深刻な大気汚染は偏西風によって、日本に被害をもたらし始めている。

だから日本にとって、中国国内の環境汚染と少数民族問題に対処する方が、喫緊かつ有効な中国対策になるのではなかろうか。
軍備増強に使う膨大な資金を、中国国内の環境対策や福祉に回さざるをえなくさせる、ということだ。
安倍さんや外務・防衛両省のお役人たちは、この文庫本を是非読んで欲しい。

いずれにしても、中国という隣国は困った「超大国」である。

131105


壇蜜という女性

2013-11-02 | 拍手

そろそろ起きようかなぁと思っていたら、TVは阿川佐和子嬢である。
今週のお相手は壇蜜。

週刊誌は買わなくなったし、騒がしいだけのバラエティ番組は全然見ない。
しかし近頃、壇蜜という名前はよく見聞きする。

ダンミツなんて、どうせ脳味噌が胸に移動し、お色気が濃密たなだけ。
一過性のタレントだと思っていた。

ところがどうしてどうして、この人、凄く濃い。
ボキャは豊富。自己分析とその表現は、森生なんか真似できない複雑さで、深遠。
しかも分かり易い。

それでいて安倍晋三ちゃんのようなペラペラ感はない。

佐和子嬢の聞く力が奏功して、ためになる30分だった。

ウィキによると経歴も取得資格も只者じゃない。
芸名の壇は仏壇、蜜は供え物だとか。恐れ入谷の鬼子母神です。

ま、タレントにはウソが多いけれど、今朝の会話を聞けばホントのようですな。
もしかすると、大化けしそうなグラビアアイドルでした。

壇蜜が好きになりました。食わず嫌いはソンですね。

壇蜜嬢の写真は「毒女ニュース」さんからお借りしました。
このブログ、物凄い名前ですが勉強になりますよ。

131102


がんばる民意

2013-11-01 | 先輩のお言葉

朝日新聞「論壇時評」の頁の端っこに載った小熊英二慶応大学教授の「明日を探る」。
「脱原発を実現しつつある日本」は大変分かり易く、読み終わるとほっこりするご意見だった。
以下、抜粋します。

  福島原発事故後、ドイツは脱原発を宣言したが、実際には多くの原発を稼動させている。
  政府は脱原発を宣言していないが、今、日本では一基の原発も動いていない。

  この状況を作ったのは誰か。
  政治家がリーダシップをとったのか。賢明な官僚が立案したのか。財界やマスコミの誘導か。アメリカの外圧か。
  答えは「原発反対の民意が強いから」で、これ以外に何かあるなら挙げてほしい。

  民意は脱原発を望み、政官材界の抵抗を押し切り、実質的な脱原発を実現しつつある。
  この平凡かつ明白な事実を認識したがらない人々がいる。政財界など狭いムラ社会の住人たちだ。

  彼らは「脱原発は極論だ」と嘯くことはできる。
  しかし強い権力を持っている彼らが原発再稼動でさえ進められないのは「反対の民意が強いから」である。

どうです、分かり易いでしょ。
以下、大切なことが書かれておりますが長くなるので割愛し、最後の結論です。

  「日本には偉大な指導者はいないが、民衆の実行力は凄い」。
  と言うのが高度成長期から一貫した日本評価だ。

  脱原発を宣言したドイツとは異なり、実質的に脱原発を実現している震災後の日本はこの評価がよく当て嵌まる。
  あとは政治家がこの明白な趨勢を認識し応えられるかの問題だ。

10月31日朝刊のこのご意見は、割愛した部分も含めて、図書館へ行ってでも是非お読み下さい。

小泉純一郎元総理が突然の脱原発である。
言い分に全面的に賛成ですが、こんな明白なことが、わざわざフィンランド訪問をするまで分からなかったとは。

民意の大半は、そんな遠くへ行かなくても分かっていた、のでありますね。

       同じ紙面で作家・高橋源一郎氏による「皇后陛下の言葉・自分と向き合って伝える」。
  なるほどね、だった。反省を促されズキンと胸に来る論壇時評だ。
これも是非お読み下さい。


       ただまぁ、それはそのとおりだけれど、それはあの方のお人柄と、滅多に聞けない偶のお言葉だからそうなのではないだろうか。
       「林住記」を毎日更新なぞしていたら、そうはいかないですって

131101