林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

赤城時雨

2013-11-11 | 風に吹かれて

赤城山西麓にある「赤城自然園」へ行った。
冬を前に、秋季営業は間もなく終わる平日にもかかわらず、林間を歩む人が多かった。

生憎、晴れたのは一瞬で、日照が不足していたけれど、肉眼で鑑賞する分には充分な紅葉だった。

「赤松広場」で昼食中、時雨が来て、竈があるあずまやに避難。

置いてあった傘を借り、降り積もった落葉を踏みしめ踏みしめ、「ナナフシ橋」に向かう頃、雨は本降りに。
雨が降りしきる橋の袂の小屋、「昆虫広場」、「ミズスマシの池」などの晩秋の風情は、それはそれは見事だった。
写真を撮らなかったのは、ブログよりカメラが大事だからね。

「蝶の原っぱ」や「カブト虫の森」は諦め、「昆虫館」へ。
小屋は雨宿りのじじばばで満員。館内は靴底に付いた落ち葉と泥でぐちゃぐちゃ。後で掃除が大変だわ。
職員さんが管理事務所に傘を届けるようにと大童。

小降りになったので「野草の原っぱ」を経由して、またナナフシ橋を渡り「石楠花園」へ。
花の時期は過ぎたが、時雨れたイングリッシュガーデン風の小道がロマンチック。

一時間余りで戻った「総合案内所・展示棟」では、回収したビニール傘の白い花が一面に咲いていた。
園内は菱田春草の絵のように、美しく管理されている。来年、石楠花が咲く頃また行きたいと思った。

雨が上がり赤城山西麓を更に車で下る。
真正面に榛名の複雑な連峰が、日射しを浴びてヌッと立ち上がり、広い裾野を広げた大パノラマに感嘆。

青空が広がると、突然、上州名物のからっ風。寒い寒い。後で知ったが木枯らし1号だった。

このとき、運転手の匠じぃさんが、赤城山南麓の「鐘の鳴る丘少年の家」へ行きたいと言う。
「緑の丘の赤い屋根、尖んがり帽子の時計台、鐘が鳴りますキンコンカン」の鐘の鳴る丘は海沿いの丘ではなかった。
赤城山麓にあったなんて.....。「匠さんは不思議な人だ」と、うさじぃに目配せ。

当然、われら三爺は職員さんから怪しまれ、中に入らないように警告された。
大女優・木暮美千代さんの名前を出したら、大分警戒を解かれたけれど、現理事長は品川美千代さんとか。
突然の訪問だからしょうがないよ。

赤城山西麓と南麓は何度も訪れていて、その都度、雄大な景観に圧倒される。
上毛人が羨ましいけど、からっ風と鼻毛石はね......。

131111



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