林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

一病息災

2009-02-16 | 先輩のお言葉

 

「難航・十字語判断」にハラが立ち、サライを買うのは止めていたが、2月19日号の「盆栽入門」が面白そうで久し振りに買った。盆栽以外にも面白い記事があった。

  心の医者の定年後の楽しみ方「老い先案内人」

である。筆者は中沢正夫さんという精神科医で、私より1歳年長の同じ年男である。
以下、かいつまんで先輩のお言葉を書きます。

◎◎◎

8年前、心筋梗塞をおこした。しかし欠陥がある血管の担当流域が狭く、代わりの動脈が発達していた。
当時は代わりの動脈が発達しているし、手術に大した効果は無いので、手術はせず、
代わりの動脈がもっと発達するように、運動療法で1ヶ月後には日常勤務が出来るようになった。

昨年9月に担当医に経過を調べて貰ったら、2泊3日、20分の検査で、結果は8年前と同じだった。
しかし血液はやはり潤滑に流れるべきだ、と言われ、10月にまた2泊3日で欠陥のある血管を手術をした。

これ、いわゆるカテーテル治療で、私がやったのと同じです。

手術後の変化は目覚しかった。

  ・早足になった。
  ・立ち通しの通勤が疲れない。
  ・途中で投げ出していた難しい本が読めるし、同時に何冊も併読出来る。
  ・アイデアが浮かび、新企画を口にするようになった。
  ・薄墨色の静止画の夢が色付きで能動的なものになった。
  ・しかし記憶力は改善しない。

ふ~む、最後の記憶力以外は私と違う。あと3ヶ月でそうなるのならいいが、あのクソ弁護士の難解な「ご通知」にイラつくのは.............。不安だ。
だがヤツを懲らしめる企画はぞろぞろ浮かぶぞ。

主治医は体調面だけではなく意欲や感性の変化が嬉しい、と言うが、脳へ血液を送る心臓が良くなったのだからそうなったのだろう。
こんな話を隣席の老内科医にしたら、

  「かくてあなたは早死にする、老人は老人、若くなったのではない。」

と断言された。一病があっても無理をしない人の方が生活寿命が長いらしい。

年寄りの冷や水、ともいいますね。

◎◎◎

なお、老人には盆栽がラクだと思う人。マチガイです。
盆栽婿入り」を読んで下さいね。  

▲挿絵は中川学さん。同誌「老い先案内人」から。



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