八幡さまの太鼓橋は神様と子ども達だけが渡る橋だった。
裸足になり、助走を付けて駆け上ったり、両手を着いて這い登ったりしたものだ。
その後、大人も登れるように、滑り易い花崗岩にギザを入れてしまった。
今日見たら、赤い柵を立てて、通行禁止である。
恐らく、滑って転んで脳震盪でも起こしたトロイ子がいたか、そうなる事を恐れたママさんたちの申し入れで、八幡さまが通行禁止にしたのだろう。鎌倉のママやお婆たちは一部の文化人に率いられてトビキリ煩いのである。これでまた一つ、子ども達がヤワになるだろう。今では源平池で鯉を釣る子もいまい。
橋の左手にある平家池を埋め立てて「神奈川県立近代美術館本館・別館(右)」がある。
小規模ながら先駆的な美術館活動の評価は高かった。
建物自体はコルビュジェ直伝の簡素な美しさを池に映しているが、八幡さま境内には場違いもいいところ。
もうじき借地契約が切れるそうだが、取り壊すかどうか、大騒動必至である。
鎌倉市は八幡さま他市内各所と併せて世界遺産登録申請中の由。
醜さに鈍感なニッポン人はともかく、さぁ、欧米のうるさ方を納得させられるだろうか。
ゴミの山の富士山と共に、無理でしょうね。
米軍は鎌倉を爆撃対象から外したが、ニッポン人が鎌倉を壊している。
赤い橋の袂にある似非洋風喫茶店に相対する鎌倉彫の老舗、「博古堂」は昔ながらのほっとする佇まいだった。
普通白旗は降参の印。
ところが勝った源氏が白旗で、貴族化した平家が共産党の赤旗、と分かりにくい。
太鼓橋の両側は源平池。白旗がある右側が源氏池です。
▲セピア色の写真は1950年当時の太鼓橋。岩波写真文庫「鎌倉」より。
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