林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

八幡さま

2008-01-30 | 風に吹かれて

 

近くまでは行くことはあったが、鎌倉の八幡さまの本殿にお参りをしたのは4~50年振りだろうか。
本殿の楼門は改修工事が完成し、色鮮やかだった。

 
 

だが記憶の中の八幡さまと較べて、今の八幡さまは随分小さく貧相になってしまった。

社殿を囲む鬱蒼とした樹林がまばらになってしまったこと。
ゴチャゴチャと不似合いな建物を増やしたこと。
参道の露店が減ったこと、等々のせいだと思う。
二代目将軍源実朝暗殺犯が隠れた大銀杏の枝をバッサリ伐ってしまったのには吃驚した。

 
 
 
静御前が頼朝の前で舞った舞殿は、参拝客を舞台に上げ、神事を執り行うために増改築をした。神様は商売繁盛、結構結構。
すぐ隣では回収した破魔矢のお焚きあげ中。神官の祝詞が付く良心的な処理である。わが高麗の郷のようにゴミ焼却炉で弁当殻と一緒に焼くのとは大違いだから、信者の方々はご安心を。

 

この舞殿が関東大震災で倒壊した写真を見たことがある。
石段上の本殿も、境内入口の太鼓橋も倒壊した。
傍にある菰冠りの酒樽が倒れてきたら、小原庄助さん以外には一大事だ。

 

何百万回も踏まれて磨り減った石畳。
本殿楼門や舞殿は新しく、石畳は昔のまま。

 



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