駱駝の股引も効かない酷い寒さだった。
山田城址のある雑木林からはシンシンと音を立てて冷気が迫り、北側の西田沼を渡って来る上越国境からの空っ風がキリキリと肌を刺す。
それでもボランティアのおじさんおばさん約50人が集まった。
今日は作業ではなく「野鳥観察会」という研修会。ま、日頃の作業に対する公園側の心尽くしでしょう。
元月給鳥は羽をもがれて、集まる場所はこんなところです。
始めに外部講師の先生から、野鳥観察の要点の説明があった。
大変面白く、分かり易く、ためになるお話ばかりだった。
配られた資料は市販のものとは目の付け所が違う貴重なもの。
........だったはずだが、寒くて手がかじかんでメモが取れないし、脳味噌が凍結してしまい、全~部忘れてしまった。
いずれ暖かくなれば、脳味噌も解凍されて思い出すだろう。
先生は喋るなと仰るが、舌はこわばり皆無口。
時々、ほーほーとフクロウのような声を出すばかりだった。
人数が多いので2班に分けて出発。
前半は南口広場から西田沼、ふれあい広場まで。
講師は公園職員の青年。説明は先生に負けない上手さ、面白さ。
もう斜面で咲き始めたオオイヌフグリという野草と桐の木が同じ「科(家族)」になるという驚愕の事実を教わった。
シラカシ(白樫)の言われも知った。森男は百年近く間違えていた。
ふれあい広場で講師が交代。後半は鳥専門の外部講師先生に従い、日本一の山野草散策路と分山沼を一周。
先生はいろいろ野鳥がいる方向を教えて下さるが、始めての森男はキョロキョロするばかりで、ウソがいるみたい。
大体、昨日買ったばかりの10倍率双眼鏡の使い方に不慣れ。前後を逆に覗くものだから、近くが遠く、遠くがもっと遠く見える。しかも近眼乱視兼用眼鏡を乱視兼老眼鏡に替えなければならず、テンヤワンヤのワヤでした。
双眼鏡の500円玉相当の視野にはチョコマカ動く野鳥は捉えられない。裸眼で探した方がマシだった。
「鳥合わせ」という作法があり、参加者が確認した鳥の名前を口頭申告する。
全部で尤もらしい鳥が16種類に達した。
先生は、まだ寒さが足りないので少ない、と仰るけれど、森男が見たものはカラス、ヒヨドリ、コゲラの3種だけで、水鳥はすべてガンモドキである。
これなら高麗のわが猫額亭庭園と同じだぜ。
でも、雑木林でたった一輪咲いていたフクジュソウを発見したのは森男だぞ。
運動広場の陽だまりで昼食。
少し身体が温まってきて、ようやく滑舌が改善。
午後は涸れ滝そばの東屋広場から、日本一の椿園を経由し、八橋の葦むらにいる、とみんなは言っているカワセミとモズを、見たつもりで、また西田沼へ。
どうしてこんなに日陰ばっかり歩くわけ?
岸辺で日向ぼっこするガンモドキのなかには、可哀相に、霜焼けで足を赤く腫らしているのがいる。
一首できました。
水鳥は 悲しからずや 空の風
水の中にも 脚はシバレル 若山森水
何時もは足下と頭の上しか見ない作業で気付かなかったけれど、森林公園がほんの一部分でも、こんなに広大無辺なアラスカ半島とは驚きだった。
まさに鳥を尋ねて3万歩だった。
お馴染みの元月給鳥たちは、デカイので双眼鏡無しでも見えるから、越辺川(おっぺがわ)の白鳥を見に行こう、と言う。
恐らく冷たい川風に身体は冷え切り、ガソリン補給をして、赤く染まるのだろう。
そして、夕暮れの町を漂うのであろう。
寒くて、また滑舌が悪くなった森男はここで別れて、暖かい会議室での質疑応答会に参加しました。
なお、森林公園さまにお願い。
ホッカイロ売って下さい。
そして、野鳥観察する人を「バーダー」なんて言わないで下さいね。
安っぽいよ。
注意=椿園や梅園(福寿草や水仙の群落あり)の開花状況は森林公園のHPでご確認下さい。
▼以下「囀る」に続きます。
木立も水鳥も。
拝見したところ相当な重装備。
ボクはちょっと二の足を踏みそうです。
ようこそ、埼玉県にお越し下さいました。
ここ数日は温暖化現象は飛んでいってしまい、特別な酷寒日。一寸大袈裟な防寒服となりました。
雁(鴨?)でさえ裸足で水に入っております。
二本のお足で、是非森林公園にもお立ち寄り、素晴らしい写真をお「撮り」下さいね。
1/15の記事で、画伯の「雪の道」。拝借。
大好評でございました。感謝です。
本日の記事も勿論素晴らしい。そ・し・て、
圧巻の写真にしばし、唖然。
画伯以外でも、ずっと尊敬しております、です。
月給鳥で月給泥棒のまっちゃんには
時間が有りそうで、無いのです。
今の時期、落葉果樹の写真は役立たず。
まっちゃんと一緒ですわ。
そこで、本日のお写真。
時々使わせていただいて宜しいですか?。
お礼は、、、。
無い頭と縁故頼ってgooで音楽流せる
方法を編み出したいと思っております。
いつになるかは、、、。不明。
お願いに埼玉まで参りました。
短めの筈が、またもや乱文、長文。
お許しあれ。
森男さんにダビンチの
称号いただいた、まっちゃん。
先輩ダ・ビンチまっちゃん様なら、森男めの寒~い写真をお使い下さっても構いません。
むしろ光栄に感じ、いまヨロコビに鼻水を垂らしているところです。
ハ・ハ・ハ・ハックショーイ。
著作権料なんぞは、この際請求しませんよ。