林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

やっと辞任

2010-06-03 | 床屋放談

(画・きたむらさとし「悩みの坩堝」から)     

やはり「政権交代.....」だった。裏献金が露見した時に、あっさり身を引き、喫茶店主に転業していればよかった。
ヒヨドリさんに、「おウチに帰っておいで」、と言われてその気になっていながら、口蹄疫渦中の宮崎県へ行くなぞ、最後まで迷惑なヒトだった。

母親の有り余る資金のお陰で首相の椅子を手に入れた鳩山氏は、もともと無能のレベルに達していたのだ。
歯が浮く理想を掲げるだけで、洞察力も実現する腕力も努力も無い。短期でみっともないけれど辞めて良かった。
あの選挙亡者を「恐縮ではございますが」道連れにしたことは、成り行きとはいえ小さなお手柄である。

会った人は誰もが「鳩山由紀夫はいい人」と言うようだ。「あの人はいい人だ」には削除されている部分がある。それは「自分にとって」であり、「あの人は自分にとっていい人だ」、ということ。
全てにいい人であろうとすれば「八方美人」に、やがて「八方塞がり」に、誰にとっても「嘘つき」になる。定年退職後のじじいなら「八方美人」でいいが、首相がそれではマズイ。

結局「いいとこのお坊ちゃま」だったのだ。
首相になるまでは母親の潤沢な裏資金の補充があったので、なにもかも周りの人間がやってくれていた。
しかし、裏の資金源を絶たれてからは、誰もが助けたり、やってくれたりはしなくなったのだろう。

大体、政治や外交の世界で「友愛」とはちゃんちゃらおかしい。
春風駘蕩の平時ならともかく、またドイツやインドのように象徴的な大統領職ならともかく、乱世の首相職は乳母日笠で育った善人より、腹の据わった野生的な悪人こそ相応しい。

実は、「国家国民のために」、「初心に返って」、「命を賭けて」、もうしばらく「頑張って」、欲しかった。そうすれば世襲議員のダメさ加減を周知徹底することができたのに......。
母親の有り余る資産は、息子を能力以上の地位に着けたが、代償として息子を傷付け国益をも損なった。しかし民主党の連中の実体を知らしめた点では役に立った。以って瞑すべし、か。


合意といっても殆ど「完敗・無条件降伏」文書なり/何も変わらなかった.....(漫画・山田 紳)

鳩山岡田平野等の無能が原因で、普天間では完敗だった。試合にすらならなかった。アメリカは鬱陶しい国だ。
米軍基地は日本の役に立っているにしても、アメリカ防衛の「ついで」である。
自分の国は自分で守る気概と方策があれば、結果は異なっただろう。
あるいはCIAに醜聞を握られていたか......。

まぁ当分の間は何事も良くはなるまい。むしろ破綻に近付いている。いや、既に破綻しているのかも。
国民は破綻しなければ目が覚めず、既得権にしがみ付いたままだから、さっさと破綻しガラガラポンといこう、という意見を読んだことがあった。どうもそのとおりになってきたようだ。桑原桑原。

子ども手当てや高速道路無料化に喜ぶのは愚かである。愚かな選挙民には最低の政治屋しか選べない。
また、今のままで消費税率を上げることには賛成をしたくない。
役人を叩く前に、率先して国会議員の特権を切り下げろ。議員の定数を減らせ。それでこそ政治主導だ。

今度の民主党内の鳩山下ろしも、なんのことはない、自分の選挙が負けそうになったからである。
議員どもが、「国家国民のため」、と言い出したら眉にツバをつけよう。参院選で眉はネバネバになるぞ、きっと。
選挙公約を「マニフェス」トと言い換えるのが、そもそも怪しい。菅氏も共犯だ。
次の選挙は、棄権すれば白紙委任になる。しかし、投票したい党も候補者も無く、白票を入れるしかないだろう。

絵と漫画は朝日新聞から。



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2 コメント

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ないかくひくかいな (小肥り)
2010-06-03 11:53:42
まず歴代総理の中でこの人ほどクソミソにコテンパンに言われた人はないでしょう。筋金入りのボンボンです。「友愛」なんぞはちょっと恥ずかしくて普通の人なら口にできませんが平然としておられます。あの馬鹿丁寧な物言いは相手を馬鹿にしてないとできません。置き土産が厄介なものばかり。普天間、子供手当て、外国人参政権、高速道路・・・どうするんだろう。
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あの人も (森生)
2010-06-03 13:28:17
小肥りさま
回文 お見事!
ジミン党の タニガキ氏も 矢鱈に丁寧な言葉遣いですね
カレもダメだ
置き土産は アッサリと 現役の皆さんに お任せしましょ
帰還した宇宙飛行士にお任せがいいかも
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