昔の名前

 
　　　　土田麦僊　「湯女」（右隻）　東京国立近代美術館蔵

昔、ウォータービジネス業界で、淑女たちの名前は、忍・渚・ひろみだった。
名前を変えたとしても忍は忘れたい、千草は不幸だった、明子くらいしか思い付かなかった。
と小林旭は歌ってる。

それがいま、一般家庭での人気の名前は以下のとおり多彩かつ奇天烈。汗が流れますね。

　　　　　
　　蒼空（そら）........................... やれやれ、どこ向いてんだか。
　　結菜（ゆな）＝湯女 .......... いやはや、親の顔を見たいね。

なお、個々の名前のこれ以上の論評は差障りがありそうなので、差し控えます。
何故にこうなるのか。ベネッセコーポレーション藤森園子さん（ステキな名前だ）の説明です。

ふむふむ、なるほど、そういうことか。
なお、お節介ながらこの解説に一言付け加えるとすれば、「名前は他人も使う」ということ。
例えば........

　　由紀夫の曽祖父は「投票用紙に書き易い名前を」と、息子に「一郎」と命名した。
　　祖父一郎は息子を「威一郎」と、威一郎は長男を「由紀夫」と命名しああなった。

　　そして由紀夫は娘（いるはずですよ隠し子が）を「友愛（ゆあ）」という名前にした。　　
　　いまモスクワにいる息子は「宇宙（こすも）」であると思う。

　　これじゃぁ４代目は無理。良かった。

読み書きしにくい名前、独りよがりの名前、現実無視の名前、バタ臭い名前はヤだね。

参考資料　小林旭「昔の名前で出ています」・「私の名前が変わります」
所ジョージ「私の名前で出ています」はレコードジャケットだけ▼



ジョージは例外的にいい名前です。

１１０７０７