林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

パピルスの舟に乗って

2007-07-07 | 歌の翼に

 

 ハワイから来たベッツィ&クリスと言えば「白い色は恋人の色」。
確かに良い歌だし、好きな歌でもある。
でも、B面の「パピルスの舟に乗って」は、もっと好きな歌だ。

    パピルスの舟には 孤独な夢をのせて
    どこか遠くに 行ってしまいたい
    名も知らぬ国では 名も知らぬ旅人に
    誰にも言えなかったことを 打ちあけてみたい
    パピルスの舟に乗って
    パピルスの舟に乗って

    あの人の言葉も 住みなれたこの町も
    すべて忘れて 独りになりたい
    パピルスの舟には パピルスの帆がひとつ
    誰にも知らせないで そっとふるさとを出よう
    パピルスの舟に乗って
    パピルスの舟に乗って

         作詞作曲郷伍郎 編曲 若月明人 歌BETSY&CHRIS
         (原詩は船だが、舟の方が似合うので勝手に変えました)

 二人の日本語は桑田君や永ちゃんより上手い。声は明るく爽やかである。
美しいメロディと、トロピカルなリズムに乗って、フルートが潰したような音色で絡む。
二人がそれほどの美人じゃなかったのも、良かったねぇ。

 この歌を知ってる人はいなかったけれど、勤務先の開店準備の時間に、この歌を流したら、とても評判が良かった。
毎朝の掃除や品出しに忙しい時間帯に、この歌を聞くと浮き浮きして、今日も一日頑張るぞ、という気分になると喜んでくれた。
 それまで、BGMは当たり障りの無いムード音楽専門だったが、歌声にはみんな驚いたし、新鮮だったようだ。
35~6年前の森男の先駆的構造改革は成功したのだ。

 68-Jトリオの「遠くへ行きたい」も名曲。だが、ちょっともの悲しい。
パピルスの舟は悲しいけれど、明るい。大体、パピルス、という響きが美しい。

 二人はアメリカ人だから、随分膨らんでしまって、また歌うかどうかは分からないし、化物はあんまり見たくない。
誰か、若い人たちがリバイバルして欲しいが、そんな女の子は絶滅か。
こんな綺麗な歌を、B面のまま埋もれさせてしまうのは勿体無い。 

同じように、家を出る歌がある。小椋佳の「木戸をあけて」です。
これも愛唱歌です。
   


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