林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

南天ひよどり

2007-12-28 | 庭いじり

 

 今年は実物が豊作のようで、南天にも赤い実が沢山付いた。
我が猫額亭の庭ににも、周囲の林の中にも、実生の南天が多く、ルビーのような赤い南天の実がたわわである。

ご近所を歩き、不思議なものを見た。
南天の赤い実にビニール袋を被せているのである。
多分、ヒヨドリに獲られてしまうのが惜しく、ビニール袋で防いでいるのだろうが、強風で飛ばされてきたゴミが引っかかっているようで見苦しい。

確かに、粋な四十雀や美声の目白に較べれば、ヒヨドリは可愛げの無いすれっからしに見える。漢字では「卑しい鳥」と書いて「鵯」。ヤな感じですね。
でもよくよく彼等を観察すれば髪型は股旅者を連想させるし、あのダミ声はいくら赤い実をついばんでも全快しないし、ヒヨドリなりにせかせかと一生懸命であり、お互い苦労しているなぁ、と同情し、共感出来る。
南天の実くらい、この際ヒヨドリに上げてもいいんじゃないか。

今、楽しまないで、折角の美しい赤い実をビニール袋で隠し、春先に外したところで、艶やかさを失い、興醒めだと思う。ヒヨドリは不味い南天の実よりも甘い椿の花の蜜や桜の蕾に熱中しているだろう。
うっかりすると袋を被せたまま夏になってしまう。

南天や柚子は今、苺は春、西瓜は真夏に楽しみたいもの。

確かめてはおりませんが、南天は花時に雨が降ると、花粉が流れてしまい、結実しない由。
ビニール袋は花時に被せるべき、だとか。

南天には咳止めや殺菌効果がある由。詳しくは→「薬効」。

画像は「環境goo」の中からお借りしています。



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