料理研究家の小林カツ代さんが亡くなっていた。
クモ膜下出血後の療養中と知ってはいたが、復帰は叶わず、76歳の若さで逝ってしまうとは残念至極である。
森生は実行しないくせに、昔からTVの料理番組を見るのが好きだった。
百戦錬磨の料理研究家の中で、自由闊達な小林カツ代さんは特に好きな一人だった。
奔放に料理を空想する大沢悠里氏と、打打発止の遣り取りをしたTBSラジオは、欠かさず聞いたものである。
小林カツ代さんが書いた「男の老い支度めし支度」(海竜社刊)を13年前に買っている。
この本はカツ代さんが11年間教えていた男性高嶺者の料理教室「賞味会」の記録、ということになっている。
本を買ったとき、森生はまだ若かった。毎日、退屈してはいなかった。
しかし最近、坂道を歩く時やお叱呼をガマンするときなどに、つくずく老いを感じるようになったんですね。
遂に老後が来たか、だったらあの本を読み直そう、と思い始めた矢先の訃報だった。
今、本をぱらぱらめくって見ると、内容は非常に面白く、分かりやすい。
じじぃでもカンタンに作れる料理法が沢山載っているほか、料理の楽しみや、老後の生きがい作り、食材の買い方、
保存方法、お助けグッズ、気をつけたいことなど、ユーモアで味付けした具沢山のどんぶり状態である。
ただ、この本について、覚えていたことは以下のことぐらいだったかな?。
1.コンビニを活用しよう。
2.外出前に、火を使う料理は避けよう。
3.老人だからといって、老人食なんか要らない。
4.好奇心を持ち続けよう。
なにしろ急に亡くなられたので、もう一度読んでいるヒマがない。
2日前の記事の「甲斐性なし・・・」という本でやったように、以下、目次から各章だけを抜き書きしておきます。
・ まえがき
・ 自分のめしは自分で作りたい
・ 【四季の献立】
・ 自分でこんなに作れるとは!
・ 美味しいと言われるのはうれしいよね
・ 料理力ってなに?
・ 洋風料理も実にいいなあ
・ ここまでくれば何でもスイスイ
・ これは便利! 知って得する料理の基礎技術
・ 生きがいが人を輝かせる
・ 年齢の数は智恵の数
・ パワフルに生きる秘訣はこれ!
・ 男子厨房を楽しむ....... 賞味会会員の食事学
・ いつでも元気。身近な材料で作る賞味会の献立表
・ あとがき
本の外見は渋いけれど、中は綺麗で美味しそうな写真がどっさりあり、文章はカツ代さんそのもので、上機嫌。
全183頁を読み終えると、老後の心配事がいっ時雲消霧散する、楽しく、役に立つ本でした。
カツ代さん、ごちそうさまでした。
140129
何度かお目にかかっていますが、
気取らない、笑顔が素敵な方でした
ご子息も気になります。。。
神楽坂女声合唱団は友人も入っていてよく伺いました
美味しいレシピと楽しいお話を有難うございました
この本からの影響は大きかったです
コンビニの惣菜や 冷凍食品 レトルト食品に 一手間 一食材を加えると オリジナルメニューになり 大いに活用しております
ところでカツ代さん 合唱団では クチパク だったんではないでしょうね
まだまだ活躍していただきたかったのに本当に残念です。
ご子息が後を引き継いで下さることを期待します。
楽しそうな本ですね。高齢になり食が細くなりましたから色々利用価値がありそうですね。
「男の」となってますが 女性にもお薦めできますよ
歯切れのいいお説は どれもが ご尤も
古い本ですが 亡くなったことで 再登場するかもしれません
一家に一冊 如何でしょうか
母と読もうと思います。
古い本を よく売ってましたね その本屋はエライです
本の中に 減塩なんか考えるな という一文があるはずです
賛成です
但し そうしてるとカツ代さんのように 早く逝ってしまうおそれがあります
ま 余生をどう楽しく生きるか っていうタメになる本ですね
直ぐお買いになった お方さまも エライです