林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

庭師志望

2019-11-05 | 遠い雲

庭師の仕事ぶりを、ついつい眺めてしまいます。
自分の庭仕事の参考になるばかりではありません。
庭師になりたかったからです。

中学生の時、父方の叔父が亡くなり、叔母は二人の従兄弟を連れて再婚。
祖母と父は、叔父一家が住んでいた離れを解体して売却。三人の持参金に。
小学生の頃、箱庭作りが好きだった森生は、屋敷内の木や石を跡地に移動した。
母方の祖父が「巧いな、いい庭師になれるぞ」と褒めてくれた。

祖父は自作農兼庭師だった。
若い頃、鎌倉山にあった田中絹代邸の庭園管理をしていたのが自慢だったらしい。
家族に褒められたことが無かった森生は、庭師になりたくなった。

しかし高校はバリバリの進学校。庭師なんぞは選択肢に無く、空気に流され大学へ。
そしてぼんやりしたまま卒業。だから大学生時代の記憶があまりありません。
当時の中学や高校に、三者面談なんて無かったですからね。

世間知らず、融通が利かず、生意気だったので、就職後はあちこちで小突かれました。
そして行き詰まったり、躓く度に庭師になりたい、と思ったものです。

退職後は近くの大寺に押しかけ、庭師の真似事をするつもりでしたが、仕事は殆ど掃除夫。
しかし、あの頃の体調は頗る良く、地元の友人知人を増やせました。

森林公園など公園のボランティアも、木に関わりたかったからです。

  

  師が付く職業には、医師・技師・法師・牧師・香具師・教師・詐欺師などがある。
  じじぃの身の丈に合った職業は、庭師だったのではないか、と今になって思います。

  あの頃、もしも自分の希望を貫いていたら..............。
  これは後悔ではありません。むしろ見果てぬ夢を愉しんでおります。
  負け惜しみ、かな?

  191105



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2 コメント

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Unknown (金鷲亭)
2019-11-05 21:44:40
秋のしみじみした気分にしっくりくるいいお話ですね。
森生様のライフストーリー。

ところで、写真の盆栽も素敵です。鉢と樹形がよく調和していますね。これは、御庭師の愛品でしょうか。いいなあ。
ピリピリ (森生)
2019-11-06 09:57:08
金鷲亭さま
食糧難で筍生活をしていた頃
うちには豪農出の姑と 小姑二人
父方の零落した叔父と 父の妹一家が同じ屋敷内に住み 年中ピリピリしていて いい思い出がありませんよ

真柏の小品盆栽は まだ苗の段階で あと百年したら風格がでてくるはずです
ぼんさい屋とき が通販に載せたもので 5184円します
詳しくは下をCして下さいね   
 https://bonsaiyatoki.shopselect.net/items/9405092

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