林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

日々是退屈

2018-11-01 | 重箱の隅

映画「日々是好日」を観た。
樹木希林人気で座席は埋まっていたが、退屈だった。

典子(黒木華)の24年間には、就活失敗・婚約解消・父急死などがあったが、物語の展開に活かしていない。
駅で号泣したり、大雨の片瀬海岸でずぶ濡れになり、渚に立つ父の幻に向かい「有難う」と絶叫する。
そんな行動を実際するだろうか。

武田先生(樹木希林)は人生訓めいた話を典子に度々聞かせる。
しかし「只者じゃない」と近所で噂される先生の過去が曖昧なので、利いてこない。

茶道具や茶室や日本庭園を拝見できると期待していたが、無駄だった。
横浜三渓園で大きな茶会が開かれた場面でも、ありきたりの和室に着飾った女たちが鮨詰めになるだけ。
武田先生と典子の家は鎌倉か藤沢にあるようだが、京都にすればもっと見せ場ができたはずだ。

  芸達者な黒木華と樹木希林を活かしていない、残念な映画だった。
  茶道をこれから習いたい人には参考になるかも。

  

  和菓子はこちらさまから拝借しました。

  181101



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2 コメント

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おはようございます。 (みどり)
2018-11-01 09:46:50
私もこの映画を観ました。
そこそこ面白かったです。
ドラマチックな映画ではなく、茶道そのものが主人公のような映画ですね。
駅での人目を憚らない号泣、原作者の実際の行動だそうです。
原作が小説ではなく、エッセイなので、それなりにリアルでした。
横浜三渓園での茶会の光景も、作り物(イメージとして)の茶会ではなく、リアルなんです。
そこが面白いのです。
森生様、ドラマチックなのがお好みなのですね。
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ガサツ (森生)
2018-11-01 20:36:49
みどりさま
あまりドラマチックなのも.困りものです
でも もう少し 山場が欲しかった

そして映画は 映像で語ってもらいたい
筋に起伏を付けないなら 映像美で勝負して欲しかった
三渓園はそのいい機会でしたが........

どうも ガサツな鑑賞法で すみません
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