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林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

邪魔な街路樹

2007-04-05 | 高麗便り

東京の青山通り(国道246号線)では、地元、青山学院大学、国が協同で景観を改良する。
目的は「歩き易く、世界に誇れる美しい街路にする」ことである。
建物の色や雑多な広告の自主規制、清掃の励行、歩道の張替え、街灯の変更など。
広範囲な景観改良を計画している。

街路樹の植え替え計画もある。
現在の潅木、プラタナス、青桐など雑多な街路樹を撤去。
代わりにけやき(欅)を10m間隔で340本植えるそうだ。

こういう動きが出てくるのは大歓迎だが、街路樹については反対だ。
表参道の欅並木に憧れて欅を選んだようだけれど、表参道の欅をよく見たのかね。
欅は小枝が殆ど無く、やっと生きている状態だ。

欅は公害に弱く、枝を広げる。日照も必要。
高層ビルが並び、あんな狭い歩道には適していない。

  メタセコイア

この計画に対し、造園学科教授が欅の代りを提案。
成長が早く、自然に円錐形になり、紅葉や冬の裸木が美しい、メタセコイアを。

  くすのき

また、日本鱗翅学会会員「緑花文化の知識」1級認定の方は、猛暑の東京には楠が良い。

メタセコイアは巨木になる。
楠は常緑の枝葉が横に広がり、冬は日照を妨げ鬱陶しい。

両方とも本来は樹高が高い木だ。いずれ邪魔者扱いなるはずだ。
学会会員さんが提案しているように、専門家の意見を聞いて樹種を再考した方がいい。

  染井吉野ニセアカシア

わが団地の土手の染井吉野が大きく育ち、満開になった。
桜の前の、痛々しいほど枝を詰めたニセアカシアの街路樹が、今では邪魔。

この木は生長が早く値段が安いので、殺風景な造成地に開発業者が植えつけた。
20年も経つと、根が舗装を持ち上げ、枝を広げ、狭い歩道は傘をさしては歩けなくなる。
落葉の季節には掃除が大変。(掃除なんかしないお宅が多いけどね)

市は管理費が足りない。車の邪魔なら、ご希望があれば伐採する、と提案した。
しかし、何が何でも街路樹派から猛反発を食らって、立往生だ。

住民税や都市計画税をしっかり徴収していながら、管理費が足りないもないものだ。
職務を全うしない担当者たちをクビにすれば、費用くらいは楽に捻出できる。

ニセアカシアや唐楓や桜などを植えないように、市は開発業者を指導すればよかったのだ。
もう必要が「あまり」無くなった場所の街路樹は伐採する。
「どうしても」必要な場所の街路樹は、十分に手入れをし、小さく見事な街路樹にすればいい。

あちこちにある小公園の樹木についても、同じ状況です。

参考記事。朝日新聞9/18「街路樹伐採」・10/16「先送り」。


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