林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

贈る形見

2009-05-19 | 拍手

匠さんは現在、木工職人であり、一人親方で、ステキな夫人と住んでいる。
定年後、本格的に修行し自宅に工房を建て家具造りに熱中。時々国営公園で伐採奉仕作業をするご身分だ。

工房に誘われた時「どうせお道楽、安物土産品程度だろう」とタカを括り、家具については期待してなかった。
ところがどっこい、ぎゃふんなのだった。つまり、本格的なホンモノです。

有名家具屋の大量生産商品はベニア板と集成材をホチキスで貼り合わせ、ペンキで誤魔化したものばかり。
ところが親方は注文主の要望を聴き、材木から拘り江戸指物ばりにホゾを組み合わせ、オイル塗装で渋く仕上げる。
受賞したチェストはわが猫額亭には立派過ぎ「あげる」ったって断るのが身分相応である。

匠さんは寡黙な一人親方である。
HPに作品を発表して材料費価格で注文販売しているけれど、それも控え目。
「儲けより人繋がりができて喜んで頂ければ嬉しい」、と商売を脇に置いて謙虚である。

これだけいいものを作っているのに、勿体無いことである。
それなら大いに吹聴しなくちゃ、と迷惑かもしれないけれどお節介をする気になった。

    例えば........

    じじばばは初孫に幼児椅子を、音楽を始めた孫には譜面台をプレゼントしようね。
    トホホだろうが世界に一つしかない形見になる。

    また、団塊父さん母さんは自分たちの親に書見台や玄関の飾り椅子を贈ろう。
    近い将来、親の形見として引き取り自分たちが使えば、決してソンはしないからね。

    そうだ!と思う方も思わぬ方も先ず「アトリエK」をちょっと覗いて下さい。法螺は吹いてませんよ。

あ、それからいちばん上の写真。左が夫人のミセス・サマンサ。右がダーリン・匠親方です。
それぞれ親方と夫人の自作で、山菜の天麩羅御膳みたいにいい味出している。
アトリエを訪れてみれば、お二人と楽しい話ができるはずです。

090519



最新の画像もっと見る

コメントを投稿