飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

まねる

2021年07月01日 10時22分01秒 | 授業論
芸事の基本は、上級者の所作をまねることだ。
これは古くからある上達論のセオリーである。
師匠である人物の哲学を学び理解することも大切だが、まず型から入ることが大事だ。
たとえそれを猿真似と揶揄されようとも、優れた技術を身に付け、使いこなすには必ず通らなければならない道だ。

最近は、個性が重視されたり、自分らしさが注目されたりするあまり、優れた実践をそのまま真似る、追試がおそろかになっている印象を受ける。
まあ、その前に優れた実践に巡り合い、判別する能力も必要だが。
このあたりを間違うと、努力はしているが結果が出ないということになる。
よく言われる、努力の方向性を間違うということなる。
もっと、追試を重視し、最低限の努力して認識すべきだ。

「自分らは、何かを始める時、いきなり自己流でやろうとするやろ、せやからうまいこと行かへんねん。
まず、大事なんは、本でもインターネットでも何でも使て『うまくいっている人のやり方を調べる。』ちゅうことや。
自分が思てるほど、自分と他人に違いはあれへん。
みんな同じようなもん手に入れようとして、同じようなところで躓いて、同じような方法でのりこえてるんや。
せやから、まず、最初にうまくいっている人がどうやったのかを知らなあかん。」
                        ガーシャ

Saitani