飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

表現運動に必要な基礎感覚

2006年04月23日 09時26分53秒 | 体育科
表現運動を行う際に問題になるのは次の二点である。
1 動きがわからない。
2 恥ずかしい。
そこでシステムアップを考えた基礎的な指導をまずする必要がある。
その基礎的な指導とは、いろいろな動きに発展するものを身に付けること。
もう一つは、表現する楽しさを十分味わうことである。

基礎的な動きは次の四点が考えられる。

1 ボディ・コントロール
  強弱・回転・バランス・大小
2 リズム感覚
  リズム・速さ
3 空間感覚(空間を広く使う)
  広さ・高さ・長さ
4 対応の動き(相手に合わせた動き)

これらを共通題材として全員に経験させる。
その時のポイントは次のことが考えられる。
○子どもたちがやりたいもの(内発的なもの)
 ・子どもの興味や関心のあるもの
 ・生活体験や感動のあるもの
 ・内容自体の新鮮さや想像力をかき立てるようなもの
○イメージと動きの関係がつかみやすく、見通しがたつもの
 ・動きの特徴がつかみやすく、動きの見通しがたつもの
○いろいろなとらえ方ができて発展性のあるもの
 ・多様なとらえ方や工夫ができて、個性が生かせるもの
 ・心情との重なりも可能で作品への発展性が高いもの

もう少し具体的に考えてみる。
低学年の場合は、中学年の「多様な感じや創造が広がる題材」、高学年の「感情や動きの起伏を含む題材」とは異なる、とらえ方が必要になる。
低学年の場合は、具象的・特徴的な動きがとらえやすい題材が適当だろう。
動物、小鳥、昆虫、乗り物、遊園地、シャボン玉、おもちゃ、雪、びっくり箱、粘土になろうなど。

SCENE179(saitani)