くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

藤原“ムサシ”

2009年03月08日 | 藤原竜也
役に入り込んで、叫んでいるのが「藤原竜也」ではない。カメレオンにしても、カイジにしても新たな「藤原竜也」像を模索中なのが感じられる。それを、蜷川さんもわかっているのか今までとは全く違った人物像になっている。「身毒丸~復活」で一区切りつけて、次に行こうといういうのがよくわかった。

童顔の外見に反して、“おやじ”な中身の竜也くん。寡黙なムサシ役がハマる。年齢設定も35歳らしいし。でもこれはファンだからわかること。外見しか知らない人が見たらどう思うか、そこまでわかってもらえるかいささか不安でもある。

今回、驚いたのは、身のこなしに加えて、所作がとてもきれいなこと。座禅の組み方、茶の湯のたしなみ方、着物の着方など、これは、中村勘太郎くんに触発されてどこかでお勉強したに違いない。指先まで神経が行き届いていて気品があった。“俳優”としてちゃんと生きてるね。日ごろ、「前がよくても今がダメなら蜷川さんはもう組んでくれない」と言っているけど、これで次回作は決定だろうって早くも思ってしまったよ。

さしずめ、自身の課題は、等身大なナチュラルな演技らしい。それを存分に活かしているのが小栗小次郎。育ちの良さ、性格の良さが出ている。小栗くんは本当にいい子なんだって。これ、共演したある俳優さんの話で、友人経由で聞いた。今回のお芝居、小栗ムサシじゃ成立しない。藤原小次郎だったら…、天保の王次のようになるだろうけど…、ムサシはもっと年上の役者さんじゃないとだめだろう。

今回、このタイミングでこのお芝居。やっぱり理にかなっているというか、この二人にしかできないだろうと実感させられる。

“今、この時、この瞬間”それに出会う観客。劇場の空間って運命的。

ちなみに…、宮本武蔵って…



なんか、篠山紀信さんみたいだ。


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