長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

山本美月さんのかすれ声が妙に心に残る  映画『 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』

2018年11月07日 21時41分51秒 | アニメらへん
映画『 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』(2018年10月27日公開 73分 東映)

 映画『 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』は、「プリキュアシリーズ」15周年記念作品。
 本作は、当時のシリーズ最新作『 HUGっと!プリキュア』とシリーズ第1作『ふたりはプリキュア』を中心としたクロスオーバー作品であると同時に、映画『プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』(2016年)以来となる「プリキュアオールスターズ」作品でもあり、TVシリーズの歴代プリキュア55名がオリジナルキャストによる声出しで出演する。歴代プリキュア全員の声つき出演は2011年の映画『プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花』以来7年ぶりであり、前作までのプリキュアオールスターズシリーズはすべて春の公開だったが、本作は初の秋公開となった。一方で『 HUGっと!プリキュア』におけるオリジナル劇場版としても位置づけられている。
 監督は、映画『 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』(2015年)の一篇『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』や映画『プリキュアドリームスターズ!』(2017年)を手がけた宮本浩史が務め、『ドリームスターズ!』と同様にセルアニメと3DCGアニメを組み合わせた作品となる。
 キャッチコピーは「あなたとの想い出、私たちはずっと忘れない!」、「ありがとう15周年!シリーズ史上最高55人!みんなの思いが未来をひらく!」。

 ゲスト声優として、敵キャラクター・ミデン役はシリーズ初出演となる宮野真守が担当。また女優の山本美月も本作の映画宣伝隊長になるとともに、レポーター役としてゲスト出演する。アニメ好きで大のプリキュアファンでもある山本は「この15周年という記念の年に、しかも映画宣伝隊長という形で携わることができて大変光栄に思っています。そして、映画にも出演できると聞いたときは、うれしかったですし、(役として)憧れていたプリキュアと会話したときは本当に感動しました」と語っている。
 登場するプリキュアの総数が55名に達したことから、制作した東映アニメーションがギネスワールドレコーズ社に「アニメ映画に登場する最も多いマジカル戦士の数」のカテゴリで世界記録を申請、映画公開日の2018年10月27日付けでギネス世界記録として認定を受けている。また『 CGWORLD』誌主催の第4回 CGWORLD AWARDS作品賞 CGアニメーション部門、VFX-JAPAN主催の VFX-JAPANアワード2019劇場公開アニメーション映画部門優秀賞を受賞している。

 2018年10月27・28日の初日2日間に全国230スクリーンで公開、30万9781人を動員し、興収3億5357万7300円を記録、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位に入った。プリキュア映画シリーズの初登場第1位は、前年公開の映画『キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』(2017年)に続き2年連続3回目で、同作品と比較して182.9%、これまで初動最高記録だった映画『プリキュアスーパースターズ!』(2018年3月公開)を上回る結果となった。
 その後も興行は順調に推移し、公開5週目で累計観客動員90万人、興収10億円を突破、2019年1月には興収11億5000万円を記録、同年2月21日に行われた本作の応援上映イベントでは、これまでの最高記録だった映画『プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』(最終興収11億5000万円)を抜いて歴代最高興収になったことが発表された。

 本作の公開に先駆け、TVシリーズ『HUGっと!プリキュア』第21・22話(2018年6月24日・7月1日放送)にキュアブラックとキュアホワイトがゲスト出演した。また第36・37話(10月14・21日放送)でも本作との連動企画として、前出の2人に加え『 Max Heart』のシャイニールミナス、『5 / 5GoGo!』のキュアドリーム、『フレッシュ』のキュアピーチ・シフォン・タルト、そして『魔法つかい』のメンバー全員とモフルン、『アラモード』のメンバー全員とペコリンが登場し、残りの歴代プリキュアも第37話に登場した。このほか、第36話・37話共通では『アラモード』のいちご山長老、第36話では『5 / 5GoGo!』のブンビー・『魔法つかい』の魔法界の人々・『アラモード』のその他のいちご山の妖精、第37話では一部の歴代妖精・一部の番外味方プリキュア・残りの一部の歴代プリキュアの協力者・残りの改心した元敵組織の幹部(『 Splash Star』の霧生満と霧生薫・『フレッシュ』のウエスターとサウラー・『ドキドキ!』のレジーナ・『アラモード』のリオとビブリー)・一部の歴代敵組織の怪物(『フレッシュ』のナケワメーケ、『スマイル』のハイパーアカンベェなど)・クロスオーバー映画シリーズのキュアエコー、『フレッシュ』のカオルちゃんも登場した。


あらすじ
 横浜で暴れるモンスターを撃退したキュアブラック・キュアホワイト・シャイニールミナス。ところが、そこへ現れた謎の怪物ミデンによってルミナスは子供に変えられてしまう。ミデンは歴代のプリキュア達から思い出を奪い、ベビープリキュアに変えてしまっていた。さらにはな達の元にもミデンは現れ、はなは加勢に駆けつけたブラックやホワイトと共に戦うが、キュアアンジュ・キュアエトワール・キュアマシェリ・キュアアムール・ホワイトまでもが幼児に戻されてしまった。自分の事をすべて忘れてしまった幼い仲間達を前に悲嘆と絶望に沈むはなと、ほのかがいなければプリキュアに変身できないなぎさは絶体絶命の大ピンチに陥る。


おもな登場キャラクター・アイテム(担当声優の年齢は公開当時のもの)
HUGっと!プリキュア
 初期メンバー3名と妖精2体はオールスターズ作品初登場で、えみる(キュアマシェリ)とルールー(キュアアムール)は映画初登場となる。
野乃 はな / キュアエール      …… 引坂 理絵(33歳)
薬師寺 さあや / キュアアンジュ   …… 本泉 莉奈(25歳)
輝木 ほまれ / キュアエトワール   …… 小倉 唯(23歳)
愛崎 えみる / キュアマシェリ    …… 田村 奈央(30歳)
ルールー・アムール / キュアアムール …… 田村 ゆかり(42歳)
はぐたん …… 多田 このみ(?歳)
ハリハム・ハリー …… 野田 順子(ハムスター体 47歳) / 福島 潤(人間体)

ふたりはプリキュア / ふたりはプリキュア Max Heart
美墨 なぎさ / キュアブラック   …… 本名 陽子(39歳)
雪城 ほのか / キュアホワイト   …… ゆかな(43歳)
九条 ひかり / シャイニールミナス …… 田中 理恵(39歳)
メップル …… 関 智一(46歳)
ミップル …… 矢島 晶子(51歳)

魔法つかいプリキュア!
モフルン …… 齋藤 彩夏(30歳)
 朝日奈みらい(キュアミラクル)の思い出を元に作られた空間において、巨大な姿で登場し、ブラック・ホワイト・マシェリ・アムールを追いかけ回すが、悪いことをしている意識はないようで遊んでいるだけのようである。冷凍みかんが好物。

ミデン …… 宮野 真守(35歳)
 本作における事件の首謀者。白いてるてる坊主のような姿の怪物で、布状の身体に細長い両腕を生やした身体が特長。一人称は「ボク」もしくは「私」。
 その正体は、製造されたもののメーカーが直後に倒産し、市場に出回らず人間に使われることがなかった、古いフィルム一眼レフカメラ「ミデンF-MkII」が自我をもった存在で、思い出が何もない自分自身に悲観し、相手の思い出を奪う形で自身にも思い出を取り入れようと目論むようになった。
 相手の思い出を奪う能力があり、歴代プリキュアの記憶や必殺技を奪い、奪った記憶はステンドグラスのパネルに封印し、幼児化したプリキュアを捕えた部屋に保管している。また、その能力を使用してプリキュアの口癖や決めゼリフを真似たり、技を繰り出す際には頭部の形状や胴体の色がオリジナルと似た形状・色に変化する。なお、思い出を奪われたプリキュアは力を失い、はぐたんと同じ程度の幼児の姿に退化してしまう。
 物語序盤にて、街で暴れるモンスターを倒したキュアブラックたちの前に出現し、手始めにシャイニールミナスの思い出を奪った後、HUGっと!プリキュアのメンバーにも襲いかかり、結果的にはキュアエールを除く4人のプリキュアに加え、駆けつけてきたキュアホワイトの思い出を奪うことに成功する。しかし、ほのかが思い出を取り戻す形でなぎさたちがプリキュアに変身し、彼女たちの浄化技である「プリキュア・チアフルアタック」を受けるが、この時のエールたちから「他人から奪った思い出は自分の物にはならない」と叱責を受けたショックから暴走状態になり、街中の人たちの思い出を奪いながら、それを元に巨大なステンドグラスの城を作り出して引きこもってしまう。

モンスター
 本作冒頭に登場する謎の怪物。横浜みなとみらい21に突如出現し暴れていたが、キュアブラックたちの活躍によって退治される。従来のシリーズの敵キャラクターとの関係や、出現した経緯などについては作中では言及されていない。

レポーター …… 山本 美月(27歳)
 TV番組のレポーター。観覧車内でのレポート中にモンスターに襲われた上に、プリキュア達との戦闘に巻き込まれる。その後、ソフトクリームの食レポをおこなっていたところ、幼児化したキュアアンジュとはなの小競り合いに出くわし、混乱する内にソフトクリームが溶けて号泣するという散々な目に遭った。

ミラクル♡メモリーズライト
 本作のミラクルライト。先端に白いハート型の蛍光部が付いており、その蛍光部にはキュアブラックとキュアエールの顔が刻まれている。また蛍光部の下周囲には「シリーズ15周年」に因み、15個のハートが添えられている。
 ミデンによって思い出を奪われたプリキュア達がそれを取り戻すためのキーアイテムとなっており、なぎさの事を思い出した幼い状態のほのかが叫んだことでライトが出現し、それを点灯させることで想い出や記憶を取り戻し、元の成長した姿に戻ることができた。またエール以外の HUGっとプリキュアの4名もエール・ブラック・ホワイトの戦いを応援したことでライトが現れ、それを使って元の姿へ戻ることができた。
 物語の中盤では、本作の観客がライトを持っていることにはぐたんが気づき、はぐたんとハリーが「これまで見たプリキュアの思い出」を込めてライトを振るよう観客に呼びかける演出がなされており、その力によって全てのプリキュアが復活する。終盤ではプリキュア達自らがライトを使った合体技「プリキュア・レリーズシャイニングメモリー」を使ってミデンを浄化した。

おもなスタッフ
監督 …… 宮本 浩史(33歳)
脚本 …… 香村 純子(42歳)
キャラクターデザイン・総作画監督 …… 稲上 晃(54歳)
音楽 …… 林 ゆうき(37歳)
オープニングテーマ『 We can!! HUGっと!プリキュア』(歌唱・宮本佳那子)
エンディングテーマ『 DANZEN!ふたりはプリキュア 唯一無二の光たち』(歌唱・五條真由美 / 振付・振付稼業 air:man)
 ※初代オープニングテーマである『 DANZEN!ふたりはプリキュア』の歌詞を一部変更した曲で、歌唱もオリジナル版の五條真由美が担当。エンディング映像は『奇跡の魔法!』以来となる、プリキュアたちによるダンスをメインとしたものとなっている。


≪本文マダヨ~いっと≫

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