長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

我が『長岡京エイリアン』は、りょうさんのご活躍を勝手に応援させていただきます ~『黒蜥蜴』2019エディション資料編~

2019年12月31日 22時15分28秒 | ミステリーまわり
※この記事をお読みいただく前に
 本記事および我が『長岡京エイリアン』における関連の過去記事では、偉大なる江戸川乱歩の生み出したキャラクター「明智小五郎」、「怪人二十面相」、「小林芳雄」、「女賊黒蜥蜴」、「中村警部」などを映像・舞台・アニメ等の様々なジャンルで演じられた俳優の方々の歴代カウントに関して、「ぜんぶいっしょくたにして時系列順にかたっぱしから数えあげる」という、無謀極まりない手法を取らせていただいております。
 これは、ふつう映画は映画、アニメはアニメというように別個に分けている一般的な計測法とは異なるものですし、公式なアナウンスがなされている代数ではもちろん全くございません。さらには、本記事の責任者であるそうだいの独断と偏見、リサーチ不足による瑕疵が含まれている可能性の多分に高いものでありますので、真に受けて他の場で引用したりなどは絶対にせずに、「ヒマなやつもいたもんだ」程度に軽く受け流すと共に、乱歩ワールドは、まぁだいたいそのくらいの悠久の歴史と不滅の人気を21世紀の今もなお誇っているのだな、と了解していただけますと幸甚の至りでございます。
 p.s. まさかとは思いますが、ほんとにそのカウントなのかどうかを確かめようとして計算してみた時に、「明智小五郎」と「怪人二十面相」がそれぞれ1人ずつ多いことにお気づきになる超奇特な方がいらっしゃるかもしれませんが、それは、そうだいが『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』(2019年~放送中)の第15話『名探偵 VS ファントミダイヤ!』(7月14日放送)以降に登場したキャラクター「明土(あけっち)小五郎」(演・堀内正美)と、「怪盗二十面相」(演・諏訪太朗)のお2方を、「キャスティングがシブすぎる」という理由からこっそり本物にまぜてカウントしたためです。まぁ、ゆるしてちょうだいよ。実相寺ワールド FOREVER!!


ドラマ『黒蜥蜴 BLACK LIZARD 』(2019年12月29日放送 NHK BSプレミアム 119分)

 『黒蜥蜴 BLACK LIZARD 』は、林海象の監督・脚本による、『黒蜥蜴』の10度目の映像化(三島由紀夫による戯曲版の映像化も含める)。 
 江戸川乱歩の生誕125周年記念として乱歩の『黒蜥蜴』を、「サイバーセキュリティをすり抜けるハイテク犯罪が横行する架空の近未来」を舞台に翻案して映像化した。

 『黒蜥蜴(くろとかげ)』は、江戸川乱歩の長編探偵小説。「明智小五郎シリーズ」の第7長編で、1934年1月~12月に連載された。
 本作、もしくは本作を原作とする三島由紀夫による戯曲(1961年発表)を原作として、これまで映画2本・TVドラマ8本(2019年版を含む)・ラジオドラマ2本が制作された。なお、コミカライズも4回されている(舞台化作品に関しては、多すぎてカウントできましぇ~ん)。
 本作の執筆前、作者・江戸川乱歩はスランプにおちいっており、ほぼ休筆状態にあった。スランプの大きな要因は、乱歩が本来目指していた「本格推理もの」が思ったより反響がなく、『一寸法師』(1926~27年連載 明智もの第1長編)や『蜘蛛男』(1929~30年連載 明智もの第2長編)といった「変格もの」、いわゆる通俗スリラーに大衆の絶大な支持が集まったためだった。この『黒蜥蜴』もまた、乱歩が出版社の要望に応じて書いた変格もの通俗スリラーである。乱歩にとっては本意ではなかった通俗スリラーであるが、本作も連載が開始されるやいなや大反響となり、たちまち乱歩の代表作の一つとなった。

あらすじ
 近未来。私立探偵・明智小五郎は大富豪の岩瀬庄兵衛からの依頼で庄兵衛の娘・早苗を警護することになった。庄兵衛の娘を狙っているのは、宝石を盗み出し偽物とすり替える能力に長けた怪盗・黒蜥蜴。明智は、早苗をかくまうと申し出たホテルオーナーの緑川婦人こそが黒蜥蜴であると見抜くが、黒蜥蜴が仕掛けた巧妙な仕掛けに手間取り、結局は早苗も誘拐されてしまう。明智は黒蜥蜴のアジトである潜水艦に単身忍び込むが、そこで黒蜥蜴に秘められた悲しい過去と驚愕の正体を知ることになる。互いに恋に落ちながらも、自らの誇りを懸けて対峙する明智と黒蜥蜴。2人の対決の行方やいかに。

主なキャスティング
20代目・女賊黒蜥蜴   …… りょう(46歳)
83代目・明智小五郎   …… 永山 絢斗(30歳)
40代目・小林芳雄    …… 佐久間 由衣(24歳)
11代目・中村刑事部長  …… 佐野 史郎(64歳)
岩瀬 早苗 / 桜山 葉子 …… 福本 莉子(19歳)
岩瀬 庄兵衛      …… 二世 中村 梅雀(64歳)
真田刑事        …… 佐野 岳(27歳)
雨宮 潤一       …… 吉村 界人(26歳)
女中頭の房子      …… 月船 さらら(44歳)
松公          …… 堀内 正美(69歳)
北村          …… 市川 知宏(28歳)
アンドロイド・マリア  …… 大鶴 美仁音(みにおん 28歳)
42代目・怪人二十面相  …… 松尾 貴史(59歳)
天馬 英九郎博士    …… 風間 トオル(57歳)

主なスタッフ
演出および共同脚本 …… 林 海象(62歳)
音楽        …… サキタ ハヂメ(48歳)
アクション指導   …… 横山 誠(52歳)
拳銃指導      …… 栩野 幸知(67歳)


 いや~、年の瀬にすんばらしい特大プレゼントがきたよコレ!! なぜ今!? なぜ林海象!? なぜ近未来SF 設定!? そして、なぜなぜりょうさん主演!?
 感想のために録画したものをじっくり観るのはまず後にしまして、いちおうざっと1回観てはみたのですが……ダサい! だが、そこが良い!! なんか、懐かしいんだよなぁ。昭和から平成に切り替わる1988~92年くらいの画づくりなんだよなぁ。そして、CGの使い方は2000年代前半の感じという徹底ぶり。レトロフューチャーとはこういうことなのか。いい感じにダサかっこいい!! これ、ものすごいバランス感覚のなせる業ですよ。

 というわけで、いつになるのかは皆目見当がつきませんが、私の愛するりょうさんのためにも、感想をつづる本文は、必ずやいつか完成させる所存也。少々お待ちを! 少々、か……?
 爬虫類系顔随一の美貌を誇るりょうさんが黒蜥蜴を演じるんだぜ!? これに応えずしてなにが爬虫類顔好きか!! 立てよ、爬虫類顔好き国民!! 来年はネズミを丸呑みするコモドオオトカゲ年でいきましょうやあ!!

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29 コメント

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Unknown (mobilis-in-mobili)
2019-12-31 22:23:25
林海象監督で、映像的には面白かった❤。
りゅうの演技が光ってました。ホント。
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Unknown (mobilis-in-mobili)
2019-12-31 22:25:18
失礼しました。【りゅう➡りょう】です。
返信する
最高ですよね~!! (そうだい)
2020-01-01 00:38:42
 ごわ~! mobilis-in-mobili さま、早すぎでございます!! 記事まだ書いてませんよ~!? コメント、まことにありがとうございます! あ、あと、新年あけましておめでとうございます。

 ね~、りょうさん、最高ですよね! 比喩じゃなく、ホントに目が光ってましたよね!! やっぱり林海象監督はものすんごいなと!! 近未来なのに何でこんなになつかしい!?

 りょうさん、私、無条件に大好きなんです。基本、私は時代設定を原作通りにしない明智ものは好きじゃないんですが、そんなの関係無いんです!! 乱歩ワールドとりょうさんの相性がちょっとよろしくないような気がするのも、みんな塚本晋也監督のせいなんです! 時効なのです!!

 20名を超える「歴代黒蜥蜴」女史の中でも、りょうさんほど「黒蜥蜴度レーダーチャート」の中で「スリムさ」と「爬虫類っぽさ」の項目だけビョイーンと目盛を振りきっている女優さんがおるであろうかと!! もちろん美女でもあります。

 とはいえ、うちのハードディスクで録画してる安心感から、不遜ながらちゃんと最後まで観ていない状態なのです。これから、正月休みを利用してちゃんと視聴して感想文をつづりたいと思います。
 もう少々お待ちくださいませ!!
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Unknown (あいあい。)
2020-01-02 21:58:23
明けましておめでとうございます🎍😃

何時も楽しく読ませてもらっております。

NHKの「黒蜥蜴」 ご覧になったんですね。 私は…ううゥ😢 すっかり忘れていました。
実は原作も未読なのですが、この作品は三島由紀夫&美輪明宏さんなどずーっと長年にわたり親しまれていて凄いですよね。

「りょう」さん、イイですね(^^) あの涼しい目元がなんとも印象的です。とても個性的で素敵だと思います。

あ(笑)、梅雀さんもいますね。
佐野史郎さんも! 「川島なお美」さんと共演の「陰獣」とか良かったです。

昨年民放の「西島秀俊」さんのも設定が現代で話も今時な感じでしたが( ̄∇ ̄)

私の中ではモチのロン明智小五郎と言えば「天知茂」さん超える人はいないのです!

感想楽しみにしております。

今年もよろしくおねがいします(^^)


😸 満島ひかりさんの明智小五郎も案外?イケてました👍 茶っ茶っちゃ🍵
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本年もよろしくお願い致します!! (そうだい)
2020-01-02 22:27:53
 あいあい。さま~! 新年明けましてまことにおめでとうございます!! 本年も、どうぞよろしくお願い致します。

 あら、こっちにいらっしゃいましたか! やっぱりお好きですよね~、乱歩ワールドも!
 明智小五郎も金田一耕助も、言わずと知れた日本を代表する名探偵ですが、最近の映像化作品を観てみますと、金田一さんは基本的にある俳優さんに演じ続けてもらうことを前提として製作されているようですが、明智さんはもう怪人二十面相なみに変幻自在! 時代設定もタイムマシンに乗ってるのかってくらいに自由闊達で、誰が明智を演じてもオールオッケー!という大開放時代に突入していますね。明智が女優だったり、小林少年が女優だったりちびノリダーだったり……これこそカオスですね。

 佐野史郎さんと川島なお美さんといえば、私はもう『乱歩 怪しき女たち』という、TBS でやってた短編オムニバスドラマに魂を奪われまして!! 中学生には限界ギリギリで理解可能なオトナの世界でございました。あれで佐野さんが演じてた明智小五郎、頼りなかったなぁ~!!

 満島さんの明智も良かったですねぇ! 私は『何者』がいちばん面白かったです。
 おぉ、天知茂さま……永久名誉明智小五郎ですね!!
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Unknown (mobilis-in-mobili)
2020-01-05 00:31:30
近未来っぽい科学発達の状況を描写しながら、メチャクチャにレトロっぽい雰囲気を醸し出していました。隠し部屋がエレベーターからロケットに変化して空中に飛び上がる❗あ~‼これって子供の頃に熱中した少年探偵団の世界そのものです。そして、貨物船かと思ったら潜水艦❗大人になった元少年たちの心をワシ掴みです。また『りょう』ときたら眼から怪光線まで出すわ、梅雀さんはゲシュタポのスタイルで登場して機関銃を撃ちまくるわ、もう大変。秘密基地の外壁にはデッカイ黒蜥蜴マークが、ここまで徹底されれば、もう満足です。実に素敵なお年玉でした(笑)。
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Unknown (mobilis-in-mobili)
2020-01-05 01:20:53
ところで天馬博士ってアトムの生みの親で、事故で亡くなった息子トビオの代わりにアトムを造って、『身長が伸びない。おまえはトビオじゃない』って無茶を言ってアトムをサーカスに売り飛ばした、あの天馬博士へのオマージュを感じさせる命名でしたね。
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掘り出しものですね~!! (そうだい)
2020-01-05 15:27:48
いやはや mobilis-in-mobiliさま、またしても的確な作品評をしていただき、ありがとうございます!!
 肝心かなめになるべき本文がまだ完成しておらず、非常に申し訳なく……実はすでに仕事が始まってしまいまして、少しずつ観ている状態で、まだ全部観てないんですよ~!!

 でも、ちゃんと全部観てないのは、画面をストップさせて見なきゃいけない小道具や映像情報がたくさんあることと、何度も繰り返して観たい名演技がたくさんあるからなんです! びっくりしたのは、りょうさまの一挙手一投足は当たり前として、明智役の永山さんも、けっこう役がはまっていること! 最高なシーンがたくさんありますね。少年じゃないですが、佐久間さんも非常にいい表情を見せてくれます。

 キャスティングの「天馬」という文字を見てオオッと思ったのですが、江戸川乱歩の物語でありながら、それと同じくらいに手塚さんの血もたっぷりひいているらしいという、この野心的すぎな内容……実にいいですね!! 天馬博士の外見は、むしろ1954年版『ゴジラ』の芹沢博士のようですが。

 さすがは海象監督です。感想文、もうしばしお待ちくださいませ!!
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Unknown (あいあい。)
2020-01-06 21:48:42
こんばんは。
私の中の3大巨匠の1人乱歩先生❤️ すみません、こちらにもおじゃまんがしました(^_^)
…とは言え中1の時「白髪鬼」を読んで以来大好きな世界観なのですが、実は殆ど原作未読で「緑衣の鬼」と「三角館の恐怖」と「名作傑作選」くらいで最近になって「春陽堂」のをちょこちょこ揃えて読んでいます。
あー!もうなんでもっと早く出会ってなかったんだろうと今更ながら私好みな乱歩作品を楽しんでおります。(今は悪魔の紋章👿(^。^))
高校生くらいに「美女シリーズ」とかは観てましたね~♪
そうだい様はこのDVD集めているんですよね?イイなぁ。

乱歩先生って今の時代に居たら最新機器とかこよなく好きそうな気がします?
何というか先生も作品も気持ち悪いのやら猟奇的なのにジメッとしてないようなフットワーク軽い感じでどこかふわっとサラッとしたイメージです。
大正、昭和初期のあの雰囲気がたまりません❤️

チビノリダー(笑)懐かしい! 全然顔変わらないですよね。で、いじられキャラが板についてる(^^)

満島ひかりさん、キュートな明智小五郎(^^) 衣装も遊んじゃってる(笑)
「何者」良かったですよね。 原作も好きです。
民放も、もうちょっと頑張って欲しいですね。(西島秀俊さんのパート2あるかしら?)
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大乱歩もまた、最高! (そうだい)
2020-01-08 22:37:04
 あいあい。さま~、「すみません」じゃございませんよ、こちらこそ、記事をまだつづっていないのにこんなに熱いコメントを贈っていただいちゃって、どうもすみません!! 実は今週末も忙しいもので、記事の更新はまだ先になりそうなのです……せめて、池松金田一のミニシリーズが始まるまでにはこっちをなんとかしておきたいのですが、もうしばしお待ちください。本当に申し訳ございません!!

 大乱歩と横溝正史は大いに縁の深い関係にあるわけですが、今回の『黒蜥蜴2019』は、両者の作品のスタイルが全く違う次元のものであることを、改めて感じさせてくれました。
 すなはち、大乱歩の世界は「作品のかほり」を継承しているのならばオールオッケー!! 少々、原作通りではない筋や設定があるのだとしても、演出や演技に雰囲気が受け継がれている部分があったのならば、それで大乱歩の世界は見事に復活するのです。なんか、不死の吸血鬼のような話ですが。

 横溝作品は、やっぱりまじめに原作小説と対峙するべきだと思うんですが、大乱歩はそうじゃなくてもいいのかなぁ、と感じながらこの作品を観ているところです。ふわっとつかめばいいのよ、ふわっとつかめば!みたいな。

 よくよく考えれば、天知茂さまの明智シリーズも、お世辞にも「原作に忠実」とは言えませんものね。でも、おもしろいんだなぁ。満島さんのシリーズもそうですよね。
 天知小五郎シリーズは、残念ながら私にとってリアルタイムではないのですが、その尋常でない眼力の強さに、「そんなのもあったね~。」では済まされない何かを感じて、とりあえず全巻を集めてしまいました(レンタル落ちの中古ソフトを安く買ってます……)。

 あの、もはや「伝統芸能」とも言うべき、天知小五郎の死からの華麗な復活、完璧すぎる変装術!!
 現代にも、ぜひともあれくらいの魔力とうさんくささを持つ明智小五郎が誕生してほしいところなのですが……いろいろと難しい時代ですからね~。
 西島小五郎、あの軽さが印象的でしたね。宿敵・怪人二十面相や少年探偵団の現代版解釈もおもしろかったです。せめて、あと黒蜥蜴とくらいは対決してほしいですよね~!!
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