長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

プライベートな文明開化と宇宙刑事ギャバン

2012年01月31日 23時40分21秒 | 特撮あたり
 うをををを!! す、すべてが新っすぃいいい~!!
 どうもこんばんは、そうだいでございます。2012年の最初の月も、気がつけばもうおしまいですねぇ。

 にんともかんとも....他人様にとっては心底どうでもいいことであるのは承知の上で言ってしまうのですが。


いや、ござんなれ7(セブン)さん!! 私の電脳生活のすべてが一変してしまった。


 すげぇんだよ、すげぇんだよ。


 なにがすごいって、あぁ~た、

1、ページがひらくのがものすごくはやい

2、基本的にひらかないページがない

3、ウィキペディアなどで文字バケして読めない項目がない
 *私はこれまでは、ウィキペディアの転載されているものを読むか、文字バケして「□」になっている部分の数をかぞえてそこの単語を推測するかしてなんとかしていました。

4、ニコニコ動画が「コメント字幕あり」で楽しめる
 *言うまでもなく、これまではコメント字幕の情報量に対応できなかったために観ることなど夢のまた夢でした。 

5、情報量の問題でまったくひらけなかった google map がなんなく見られる
 *これまではいくらサイトで検索しても、最終的には道ばたに立っている地図板をフル活用するしかない日々でした。昭和の刑事か!

6、モニターがあかるくて画像がきれい

7、デスクトップのコードがぐっちゃぐちゃで『AKIRA』みたいになっていた部屋の一画がすっきりした

8、パソコンを起動しながら眠りにつくことができる


 やっぱ、わたくしとしましては「8、」がいちばんビックラこいたなやぁ。
 だって、私にとってのパソコンは、

ヴヴいぃいい~ん!!

 って爆音を立てながら高熱を発して精いっぱい働いてくれるマシーンっていうイメージしかなかったんですからね。ちゃんと電源を消さないとうるさくって眠れやしねぇ!


 それでも、10年間いっしょにやってきたわけよ。まさに「いかだ」でしたねぇ。もしくは、『カリオストロの城』の崖から落ちる寸前のルパンのフィアット。


 ということでして、今現在はそんなデスクトップにいよいよ別れを告げさせていただきまして、真新しいノートパソコンに向かってえっちらおっちらこの文章をつづっているというあんばいなのでございます。
 モニターもそんなに小さくなったわけじゃないので基本的に何もかもが快適なのですが、キーボードがちょっとコンパクトになったのがまだまだ慣れませんやねぇ。ほんとに軽いタッチでうてるのね、今日びのキーボードって。

 でも、アレなんでございましょう? 最近はノートパソコンよりも小さなバインダーみたいなサイズのパソコンだってあるんでござんしょ奥さま? 「あいぱっど」とかなんとかいいまして。こわいわぁ~。ってか、パソコンの機能はケータイで充分になっている時代なんですもんね。私は常にとりのこされている。

 んだがしかし!! 私はノートパソコンで大満足なんでございますよ。ンなぜならばぁ!!


よかった点その9、DVD が観られる


 これだァア!! え? 青いデスク? しゃねず(知らないよ)そんなの!

 今まで2年近くの長きにわたって眠り続けていた私の大好きDVD 棚がついに封印開放! 大変なことが起こってしまうぞよ....八つ墓明神さまはお怒りじゃ~。

 もう観ましたよ~。復活DVD 第1号。

 え? なにを最初に観たかって? 愚問なりィ。それこそ他人様にとっては死ぬほどどうでもいいことなので、秘密にしておきましょうね。


 とにもかくにも、私の2012年1月はこんな感じでバタバタと幕を閉じていくのでありました。来月はいつもの年より1日だけ長いそうですけど、今月とおんなじかそれ以上に、いい意味で大忙しな月になるといいなぁ~。


 さてさて、「バタバタ」と言えば、月末のバタバタついでに昨日30日、私は1日お休みをいただいて東京にお芝居を観に行き、さらには恒例の「桜木町散歩」をへての映画鑑賞としゃれこませていただきました。


 まず、お昼に東京の大塚・萬(よろず)劇場で観たお芝居は、

Q-code blue 第1回公演 『THE B.B. トキヲメグル・ハジメテノ・キオク』(脚本・演出 渡辺光喜、主演 進藤学)

 でした。

 なんでも、主演の進藤さんはミュージカル版『テニスの王子様』への出演で大いに名を上げられた方なのだとか。確かにイケメンで声も通ってました。お客さんも若い女性が多かったし、私が行った回なんて平日月曜の昼間だったのに、座席130の会場はけっこう埋まっていました。

 この『長岡京エイリアン』をご覧になってお察しの通り、イケメン男性には無意味なねたみこそあれ興味などあろうはずもない私が、どうしてまたこういったお芝居を観に行ったのかと申しますと、そりゃまぁ知り合いの女優さんが出演していたからというそっけないきっかけだったわけなのですが、いやぁ~内容が新鮮でよかったですね。


 クリスマスイヴの夜、想いがすれ違いはなればなれになってしまった恋人同士が、大都会の街角に現れる不思議な人々と出遭うことによって「ほんとうに大切なもの」を見つけていく物語。


 う~ん、クリスマス....なぜ年が明けた1月下旬にやる?

 すぐ目の前で本格的な激しいダンスが観られたことはすばらしかったのですが、内容が、少なくとも私にとっては寸毫も実感のわかない「対岸の火事」どころか「太平洋をはさんだ北アメリカ大陸のネブラスカ州カーニー市で開催されたとうもろこし早食い大会の順位結果」なみに距離のあるものだったので、私の中での関心が役者さんのフレッシュさくらいにとどまってしまったのが残念でした。

 ほかのお客さんは楽しんでおられたようですが、「せっかくのイヴなのに、恋人と一緒に過ごせないなんて!」というフラストレーションをかかえた主人公たちの奮闘を見せられましても、ねぇ。要するにこれって、

「ヒエやアワを食べてなんとか生きている農民の前で、おかずのない白米生活のつらさをなげくおさむらいさんのお芝居をやる」

 みたいなもんだと思うんだな。

 まぁ....一揆ぐらいは覚悟してもらいたいよね。最悪、フランス大革命までいってもおかしくはないよね。
 いやいや、大半の人にとってのクリスマスイヴとはそういう日なんでしょうな。日本もこういうお芝居が上演されるほどに欧化してけっこうなことでございます。実際は「欧化」でもないらしいんですけど。


 さて、そんなお芝居も夕方に観終えまして、なにやら言い知れぬモヤモヤをかかえて桜木町へと向かうこととなりました。

 今回はもう、ゴールの桜木町にたいして5キロと離れていない距離にある「JR 東神奈川駅」(横浜市神奈川区)からのスタート。

 いいかげんにこの散歩もおしまいですな。だって、30分程度で着くくらいに近づいちゃったんですから。
 桜木町駅前にあるシネコン「ブルク13」もいい所なんですけど、いかんせん電車賃がかかっちゃうんでねぇ。来月ぐらいにもう1回桜木町に行って映画を観て、それでこの「桜木町をゴールにした散歩」のくわだては終了ということで。もっと東京都内の映画館にも行ってみたいですしね。

 昨日そのブルク13で観た映画はこれでした。


『海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン』 (監督 中澤祥次郎、脚本 荒川稔久)


 そりゃあ、「クリスマスは恋人と。」って言われても実感わかんわ!!

 でも、これは昨日観ることができて大正解だったなぁ~。なんか、いろんな日常でのあれこれを忘れさせてくれる「ザ・エンターテインメント!」といったおもむきで、私は非常に楽しむことできました。

 なにはなくとも「宇宙刑事ギャバン = 一条寺烈 = 人間・大葉健二」の魅力に尽きる作品でした。

 はっきり言いまして、この映画は私にとっては「知らない要素ばっかり」の疎遠な題材が2つならんだものだったので、公開情報がアナウンスされた当初はさほど興味の引かれるものではなかったんですね。

 この『長岡京エイリアン』では「特撮好き!特撮好き!」と何かに憑かれたかのように連呼している私なのですが、私の特撮愛の起点となったものは「東宝怪獣映画」と「円谷プロ作品」、そして「昭和仮面ライダーシリーズ(BLACK まで)」。
 つまり、「スーパー戦隊シリーズ」と『宇宙刑事ギャバン』から始まる「メタルヒーローシリーズ」は完全な門外漢!

 まず日曜日の朝に早起きすることはきつくてできないし、『ギャバン』にかんしても、放送された1982~83年には、私はTV でやっているものの内容がいまひとつ理解できない完全無欠の幼児だったため記憶はまったくなく、なんとなくちょい年上の友だちや親戚のもっていた弁当箱かシューズにそんな銀色のキャラクターがプリントされていたかなぁ、といった程度だったのです。

 この2シリーズについては、ふつうの子どもとしてリアルタイムで観ていた1作品ずつにしか夢中になれなかったんですよ。たぶん、最終回がきたら応援していた戦隊やヒーローの功績が自動的にスコーンとリセットされて新しい物語が始まってしまうことに、ガキンチョながらも少なからぬ違和感を感じたのではなかろうかと。

 ちなみに、私が夢中になった戦隊シリーズは『電撃戦隊チェンジマン』(1985~86年)で、メタルヒーローシリーズは『超人機メタルダー』(1987~88年)でした。『ギャバン』には間にあわなかったんだなぁ~!

 そんなていたらくだったので、まったく知らない『海賊戦隊ゴーカイジャー』の物語をベースにして、伝説の宇宙刑事ギャバンがおよそ30年ぶりに復活するという今回の作品は、場合によっては最初っから最後まで「ポッカーン....」になりかねない危険があったわけなのですが。


 いや~、杞憂、杞憂。わかりやすかったし、物語のすじ以上にギャバンの存在感がものすごい牽引力になって私をひき込んでくれました。

 しびれたねぇ~。大場さんのアクション!! 50代なかばなんでしょ? そんな馬鹿な!

 あの、「往年にお父さんが夢中になったヒーローがウン十年ぶりに復活!」という趣向はここ数年の特撮作品の定石となっているおもむきがあるし、確かにこの作品もそこが大きな売りになっているわけなんでしょうが、そのあたりの歴史をいまひとつ知らない私にとっても、メタリックシルバーにギラギラと輝くギャバンは唖然とするほどカッコよかったし、それに蒸着(変身)する一条寺烈こと大葉さんの存在感は感動もの以外の何者でもありませんでした。

 大葉さんのアクションは、なんといってもそのにごりのない両目の「視線の動き」に味わいというか魅力があるんですよね!

 決してルーチンワークの振り付けのようにバトルアクションをこなしているのではなく、今、渾身の力をこめて殴った相手にとどめをさしたことをしっかりと確認してから、次に横から来る相手の動きを見て、そこから繰り出される攻撃の「ありえる攻め手」を何パターンか想定して、それに対するベストのリアクションを選択してジャンプ&キック!! といった、予定調和のないリアルタイムで頭を使った肉弾戦のように「見せる」目の演技が大葉さんはすんばらしいんです!! 相手をちゃんと見て立ち回っている。まさに嘘偽りのない豊富な経験のたまものですよ。

 もちろん、若さでスピーディに立ち回る現役戦隊の役者さんがたや、重いスーツをまといながらも常に第一線で丁々発止のアクションを展開するスーツアクターの皆さんも当然いいわけなんですが、やっぱり大葉さんは別格に見えたんですよねぇ。


 この映画は1時間ちょい(64分)のコンパクトな作品なのですが、そこらへんの軽さを大いに逆手に取ったアクションシーン満載の構成になっているのも良かったなぁ。作り方に迷いがない疾走感が心地いいんだ。

 やっぱり、かつて作品のタイトルをかざった経歴のあるヒーローを復活させるからには、それだけの「お膳立て」をちゃんとしてさしあげないと呼んだ意味もないし、ヒーローご本人もファンも喜ばないということなんですよね。いくら向上した特撮技術で今風にカッコよくリファインしたのだとしても、そのヒーローが復活しなければならなかった「必然」がしっかりしていなければ、それは外見が似ているだけのニセモノになってしまうのではないでしょうか。この前に観たあの映画での「怪傑ズバット」の扱いは実に哀しかったなぁ。オリジナルの本人が演じていただけに、かえって蛇足感が増していましたね。

 私がブルク13 で観た回は、なんと子ども向けの映画としてはちょっと珍しい「夜10時ごろから上映」の回だったのですが、まぁ~まんまとアラフォーの「ギャバンファン」が集まりんさる集まりんさる! 私も見た目は完全にその1人なんですけど。
 時間も時間なので子どもは1人もいなかったものの、ギャバンの登場から最後のエンドロールまで、終始「うおお!」とか「出た~!」とかいう声が、マニアの自己主張でなくごくごく自然な反応であがっていたのにはえらく感動してしまいました。ギャバンの宇宙刑事魂は、確実に子どもたちの心の中に30年間生き続けていたんですねぇ。


 大葉さん大葉さんと言ってきましたが、TV 放送の撮影も終盤に入ってきてキャラクターづけも定着してきたゴーカイジャーの面々が非常に役者さんとして魅力的だったのも良かったですね。なんだかんだ言っても主人公の6人がしっかりしていなくてはならないわけで、特に今回の場合はキャプテン・マーベラス(ゴーカイレッド)役の小澤亮太さんの表情が絵になっておりました。

 そんな小澤さんを、実の親であるかのような慈愛に満ちた瞳でみつめる大葉さんの顔も良かった!
 無数にあるヒーロー作品の中でも、大葉さんのようにファンの記憶に長く生き続けることができる役者さんはそう多くはないわけでして....
 「戦隊ものに出演していた」という経歴とどう向き合いながら、本放送終了後のキャリアをかさねていくのか。実に深い大葉さんと小澤さんとの視線のやり取りでした。


 佐野史郎さんは楽しそうにやってましたね~! あの人、声がぜんぜん年取らないんですが、そのまま還暦を迎える算段なのでしょうか。つくづく変な人だ。

 そういえば、『ゴーカイジャー』といえば私の大好きな韮沢靖さんがキャラクターデザインを担当していることも見逃せないんですけど、韮沢さんのほっそりしているはずのキャラクターが、映像化されたとたんにむくつけきマッチョボディに変貌しているのは、何度見てもおもしろいですねぇ~! もちろんアクション用のぬいぐるみであるからなんですけど、ここから意外な魅力が生まれるからいいんだなぁ。インサーン、ちょっとしか出てなかったけどいろっぽかったな。


 とにかく、今回の『ゴーカイジャー VS ギャバン』は大葉さんのキレッキレの現在の勇姿が観られるという意味で、これ以上ないタイミングでつくられた至高のエンタテインメント作ですよ。ギンギラギンの21世紀ギャバンは、ぜひとも迫力ダイナミックなスクリーンで!!


 ....え? 『信長の野望』? また来月! 調べもので疲れちゃったから、またしばらくしてからやりますよ~い。
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