長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

千葉から桜木町、桜木町から阿佐ヶ谷いってクリーチャー見学

2011年11月14日 15時22分07秒 | 日記
 どうもどうも、おこんにちは~。そうだいでございます。

 今日はふつうの日記なんですけど、昨日、久しぶりに一日中なんにもない空き日だったので、散歩してきました。

 我が『長岡京エイリアン』で散歩っつったら、やっぱこれなんですよねぇ~。


桜木町恨道中2011秋 意外と暑い(さくらぎちょううらみのみちゆきとうぇにぃいれぶんあき・いがいとあつい)
 もうね、恨みもへったくれもないレジャーになって久しいんですけど……


 いやぁ~、ビックラこいたね。11月なのに歩いてるだけで汗だくになっちゃったんですから。
 お昼に千葉の家を出た時、すぐに「あっ、マフラー忘れた。」と思ったんですけど、実際に歩きはじめてみたらマフラーじぇんじぇんいりませんでした。むしろハンカチがいるくらいだんたんだから。持ってかなくてよかったわ。
 昨日は天気よかったですからね~。日が落ちるのが早いことでやっと冬が近いんだなって気づくほどの暖かさ。散歩には最適でした。

 今回の出発地点は、JR京浜東北線の鶴見駅(神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央)。目的地の桜木町駅まではおよそ11キロの距離があります。

 いや~、少しずつ桜木町に近づいていくというこの正気を疑うプロジェクトも、いよいよ10キロ圏内というあたりに入ってきました。最初は15~20キロあったんですよ。
 それにともなって、行程もずいぶんと楽になってきましたね~。昔は、散歩の次の日は満足に歩くのもままならないくらいに足裏が崩壊していたんですから。散歩じゃねぇ~。

 日曜日の散歩はいいですね~。休日なので子ども連れが多かったんですけど、道行く人々のさまざまな顔を見ることができるのが私の散歩の醍醐味です。
 特に横浜のみなとみらい近辺はいつものにぎわいで、おしゃれなおめかしをした親子は見ていて飽きません。横浜はなにが都会的って、「お父さんまでちゃんとおしゃれ」なのが決定的に都会的なんですよねぇ! 休日に外出するお母さんと子どもがおしゃれなのは当たり前として、お父さんまでもがスリムでハイソなのはなかなかですよ。あの、「ハゲてるのにカッコイイ」スタイルはぜひとも参考にさせていただきたいと! いやいや、パパ全員ハゲてたわけじゃないんですけど。

 ところで、今年の秋冬はなんか、「袖のない防寒グッズ」がはやってるんですかねぇ。
 これは、ふだんお店で働いている時から思ってたんですけど、若い女性の方々で、大きめのショールをまとってたり可愛いケープを着てたりする人が多いような気がするんだなぁ。
 それはそれでいいんですけど、私はそれに乗っかってこういうことを願っています。

男も堂々とマントを着て歩ける流行が来てほしい!!

 私はマントがめっぽう好きで、冬になるとどうしてもマントをひるがえして堂々と外出したい願望にかられてしまうのですが……まぁ~なかなか実行できないのよね。
 なんか、「自意識過剰!」と言われてしまえばそれまでなんですけど、着て歩くと少なからぬ人たちからしろ~い目で見られてしまうような気がするんだなぁ。
 私の現在所有しているマントは全部で3着ありまして、すべてがかつて普通に「冬の外套」として日本で使用されていた実績のあるシックな黒いものです。
 なもんで、ことさら目を引くような「裏地が赤」とか「エリがでかい」とかいうドラキュラっぽい派手なものじゃあないんですけど、やっぱりなんだか覚悟がいるんだよなぁ、着る時は。

 まず、働き先が家の近くにあるので、家の近辺では絶対に着ることができません。なんか、気合いを入れて遠出する時くらいにしか着られないんだよなぁ~。
 なんかねぇ、男もマントをカジュアルにパパッとはおって歩ける時代が来ればいいんだけどなぁ、なんて夢想しつつ……

 でも、マントはなにかと不便だからねぇ。道端の物にひっかからないように始終気をつけなきゃいけないし、袖がないと自転車もあぶなくて乗れないし。それに意外と寒いし! 真冬にマントを着る時は、中に着る服もそれなりにぶあつくしないといけないからトータルで考えるとマントの意味がほぼなくなるんですよ!
 そんなこんなで流行史から消失した理由もよくわかるわけなんですが、それでも着たい黒マント。許してポリスメ~ン。


 目的地の桜木町に到着したあとは、いつも通りにシネコンの「ブルク13」に入ってミルクジェラートを食べました。
 そこでいつもだったら何かの映画を観る流れだったのですが、今回は特に観たいものもなかったし、このあと行く場所があったので早々に出ました。

 桜木町を出たあとは来た道をちょっともどり、みなとみらい線の新高島駅から私鉄に乗って、今度は渋谷へ。みなとみらい線、おっしゃれ~。でも、もう使う機会はないかな……おしゃれじゃない私はなんでも歩いて済ませようとするからなぁ。そんなんだがらだめなんだべずぁなれ。


 渋谷から山手線と中央線を使って到着したのは阿佐ヶ谷。駅から歩いて5分ほどの距離にあるギャラリー白線。
 そこで開催されていたのは、

「韮沢靖×百武朋 展 Niraism Vol.4 『The Mask』」

 先月の末くらいからやっておられたそうで、私が行った昨日13日が最終日でした。

 これは読んで字のごとく、平成仮面ライダーシリーズ諸作や『海賊戦隊ゴーカイジャー』の敵怪人デザインを担当し世界的に有名なクリーチャーデザイナーの韮沢靖さんと、『20世紀少年』3部作や『告白』『大日本人』などの数多くの映画で特殊メイクを手がけているメイクアップ・造形アーティストの百武朋(ひゃくたけ とも)さんによるコラボレーション展です。
 韮沢さんのみの個展はこの白線さんでよく開催されていて、私も去年あたりに行ったとかなんとかつづった……っけ?

 お2人は、前回この『長岡京エイリアン』で紹介した映画『妖怪大戦争』(2005年)でも、日本妖怪を百武さんがデザイン・造形して魔人・加藤保憲ひきいる機械妖怪を韮沢さんがデザインするというかたちで競演したりしておられたのですが、韮沢さんのデザインを百武さんがモデリングするというコラボ展は今回が初めてなんですって。こりゃぁ~なんとしても行かねばならんでしょ!!

 なんやかんやあって私が到着したのは夕方6時ごろだったのですが、会場は最終日ということもあって、韮沢さん百武さんのご両人はもちろん揃って在廊しておられ、お客さんはほんとになんの誇張もなく会場から外にはみ出ている盛況っぷり。にぎやかだったねぇ~。

 会場内には所せましと韮沢さんのデザイン原画と百武さんのマスク実物が展示されており、当然ながらタッチはできないのですが、ほんとにほぼゼロ距離でとんでもねェ~お仕事の数々が堪能できるというあんばいなんでございますよ。

 いや~、もうしあわせ。

 韮沢さんに関してはもはや申すこともないのですが、今回はじめて間近で観た百武さんのお仕事は素晴らしかったです。

 映画などの作品の中で特殊メイクのほどこされたものは、例えば「怪物の顔」だったらたいていは薄暗い夜のシーンだったり、素早く動き回って長々とカメラにはおさめられていなかったりする場合がほとんどで、そうかと思えば有名な『告白』の中での使われ方のように、特殊メイクとさえ確認できないようなさりげなさでいつの間にか画面に紛れ込んでいたりするので、はっきりとそのレベルの高さを思い知る機会は実はそう多くないわけなのですが……
 やっぱり、「見えるところだけちゃんとやる」じゃあ到達できない域にいらっしゃるんだなぁと。

 感服しましたねぇ~。特にびっくりしたのは、現在公開中の映画『スマグラー』に登場しているという「鬼」のモデルでした。
 すごいんですよ。ただの恐い顔の鬼じゃないんですよ。
 ものすごいアプローチで「地獄の鬼」をリアルにあらわしてんのよねぇ。あの発想のもとは……たぶん「アレ」なんじゃないかと思うんだけどなぁ。ご本人に確認しなかったことが今さらながら口惜しい~! せっかくのチャンスなんだからちゃんと聞いときゃよかったァ~ン。

 他の作品もまぁ軒並みハイレベルで。
 口の中の歯並びとか、その顔の皮の下にある骨格までもがしっかりできてんのよねぇ!
 もう、ならんでいる凶悪クリーチャーたちそれぞれのご両親のお顔までもが容易に想像できるリアリティがあるんですよ。
 ふだんどんなモノ食ってるんだろとか、休日はどうやって過ごしてるんだろとか、いろんな妄想をさせてくれるのね。

 いや~、お2人とも素晴らしいお仕事だ。確かに魂がつぎ込まれている。これこそ愛。これこそプロ。
 いいもの観させていただきました……大感激。


 ギャラリーは私の勝手な予想に反して女性のお客さんが多い多い! 7割くらいが女性でした。しかも若くてきれい。
 そんな中で、韮沢さんも百武さんも女性がたに囲まれててんてこまいだったんですけど、会話の流れからしておそらくはどこかの美術大学のデザイン系の学生さんらしいかわい娘ちゃんが百武さんとこんなやりとりを。


娘 「わたし、こういったデザインが大好きなんですよぉ。映画もよく観ます。」

百 「どういうの観るの?」

娘 「『スターウォーズ』とかぁ。」

百 「へぇ。エピソードなに?」

娘 「エピソードとかはよくわからないんですけどぉ、新しいほうのシリーズが大好きです!」


 ……時代も変わったもんだねぇ。『スターウォーズ』のエピソード1~3のほうが好きだなんて言う子が出てきちゃったんですってよ奥さん!
 そりゃあ人の価値観はさまざまですけどね。場所が場所だったら一刀のもとに斬り伏せられても文句はいえないレベルの発言よ。

 しかも、話している相手が百武さんなんですからね。プロの特殊メイクアーティストに対して「私、CG だいっすき!!」って言うことに近いんじゃん? それ。
 百武さんは紳士的に「ふ~ん、そうなんだ。」と受けておられていました。見た目どおりの大人物だ。


 う~ん、若いってステキ。
 目を細めながら阿佐ヶ谷をあとにしたわたくしでございました~。
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