長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

そりゃあね……おもしろくはないっすよね。  映画『清須会議』  ~10年ごしの感想!!~

2023年11月01日 23時20分00秒 | 日本史みたいな
≪前回までのあらすじ、もなにも……≫
 資料編歴代信長家臣団のあゆみの記事から、なんと10年が経っちゃったよ!


 ……いや~、ついにこの時が来てしまいました。じゅ、10年!? 感想言うのに10年もかかっちゃったの!?
 でもね、今回、ついに重すぎる腰を上げて記事をまとめようと思って、DVD で再見してみたのですが、ほんとに面白くないと私が感じた理由は、もうこんなに時間をかけるまでもなく単純明快なんですよね。ただ、当時から今に至るまでなんやかやと記事の完成を先送りにしてしまっていただけなんです。何か難しい事情があったとか、そんなことは全く無かったのであります。

 ただ、この10年で私の中での三谷幸喜さん作品への印象もだいぶ変わりました。っていうか、昨年2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、ほぼ正反対に転換したわけだったのです。
 『鎌倉殿の13人』は、もうほんとに面白かったんです。なにが素晴らしいって、脚本の伏線の張り方、オリジナリティの打ち出し方に、「史実に誠実に対峙する」という態度がしっかり守り抜かれていたんですよね。破天荒に見えるキャラクターや展開があっても、そこは三谷さんだけの発想で生み出されているんじゃなくて、一見無茶苦茶に聞こえる「異説」や「伝説」が現代に残っている状況を丁寧に取材した上で組み立てている「ハイブリッド新説」に仕上がっているのです。その、歴史への仁義の切り方が非常にすがすがしい!
 登場人物の面々も、役者さんがのきなみ名演を見せてくれましたし、第一、「人の死」というものがこれほどまでに恐ろしく哀しいものなのかと、最終回のラストカットまで戦慄させられ通しになってしまう緊張感と重厚さが、『鎌倉殿の13人』には行き渡っていたと思います。
 映画『清須会議』もそうなのですが、三谷作品の大河ドラマ『新選組!』と『真田丸』には、歴史上実在した人物の死を、正面きって重苦しいものとして描く姿勢がない……とまでは言いませんが、観やすいものに軽くしていた手法があったかと思います。いや、そうでもしないと江戸幕末も戦国時代末期も、血なまぐさ過ぎてとてもじゃないが見られたもんにならないだろうという配慮もあったのでしょうが。
 でも、『鎌倉殿の13人』は、死ぬ人死ぬ人、みんなの最期の演技が本当に真剣勝負なんですよね。あまりにも重すぎて、ハードディスクや映像ソフトで何回も繰り返し観たいとは思えないかも知れませんが、すごいよね……死にざまがすごいってことは、生きざまもすごいってことだもんね。義経、全成、上総広常、比企能員、善児、そして義時。パッと今思い出しただけでも、一体いくつの名シーンがあったでしょうか。個人的には、実朝暗殺のときの源仲章の小物感たっぷりの死にざまが最高でしたね。NHK であそこまでギリギリの表現はすばらしい。でも、私の中での『鎌倉殿の13人』ベストカットは、巴御前の最後の絶叫です。あれはもう……涙なしには観られない。

 話が長くなりましたが、結局なにが言いたいのかと言いますと、『鎌倉殿の13人』の精華は、まさしくこの『清須会議』の大失敗なくしては生まれ得なかった、「泥沼に咲いた蓮の花」だったのではないかということなのです! リメンバー『清須会議』!! 無かったことにするなかれ、黒歴史にするなかれ!!
 あ、あと、『清須会議』とはまったく関係がないのですが、今月末に公開されるらしい映画『首』が、なんだか非常にかんばしいかほりのする予告編で妙にぞわぞわしてきましたので、そっちを観る前に、いい加減こっちの方にケリを着けようという気分にもなったので、今回の感想編にとりかかる運びとなりました。『清須会議』のちょうど10年後に『首』とは……なにやら因縁めいたものを感じちゃいますね。今年の初めに公開された映画『レジェンド&バタフライ』もそうとうな珍作でしたが、なかなかどうして『首』もすごそうだぞ~。青筋おったてて家臣をののしり蹴りまくる織田信長って、いったい何十年前から時の止まっている化石イメージなのでしょうか。

 お話を『清須会議』に戻しますが、私がこの作品をおもしろくないと感じた理由は、まさに『鎌倉殿の13人』の真逆の作風、つまり「史実に敬意の無い創作設定」をけっこう多めに弄しておきながら、その効果が「単に歴史上の人物をバカにしているだけ」にとどまり、作品の面白さに全くつながっていなかったから。ほんと、ひとえにこれだけのことなのです。

 映画をざっと見て気がついただけでも、この作品では、

・「織田家家督・織田信忠」という事実の無視
・武田松姫の設定
・池田恒興の設定
・滝川一益の設定と描写演出

 という、「そこでウソついちゃったら『清須会議を舞台にしているお話』って言う資格ないんじゃない?」と言いたくなるえそらごとが満載なのです。
 これ、映画のタイトルが『喜劇・清須会議』だったり、『きよそ会議』だったら私もそんなに怒らなかったかと思うのですが……題名の段階で「フィクション史劇以前のコントで~っす☆」って言ってくれればよかったのにねぇ。

 要するに、史実の清州会議は前提として「本能寺の変の6年も前から勝幡織田家第6代当主になっていた織田信忠」の嫡男である織田三法師の「後見人」を決める宿老会議であり、その三法師が武田松姫の実子である可能性はゼロで、宿老の一人・池田勝入斎は会議に参加する前の段階で完全に秀吉派になっており、滝川一益は最初から会議に参加する気など無かったのです。

 おいおい、作品の根幹を揺るがす「事実と異なる創作ポイント」が最低4コもあるよ! しかもこれらは、「そうだったかもしれない」可能性がまるでない完全なるでっちあげなのです。「そういう異説もあるよ」なんていうロマンなどかけらもない三谷コントの思いつきと申してよろしいでしょう。ぜ~んぶ、えそらごと。

 当然、三谷さんも無鉄砲ではないわけで、言葉にこそしていませんが、本作は「史実そのまんまではありませんよ~。」と解釈できる演出は、ちゃんと冒頭で提示しています。
 すなはちこの映画は、物語の脇役であるはずの前田玄以が誰もいない清須城の1階大広間に現れて、京での本能寺の変をアニメ的に表現する不思議な絵巻物を開陳するところから始まるのです。つまり、この映画の全ては玄以の披露するえそらごとであります、と。
 でも、だったらだったで、この清州会議の後に秀吉に取り入り、最終的に豊臣政権五奉行に名を連ねる程に出世した前田玄以がこの『清須会議』を語る必然性があってもよいものかと思うのですが、この映画は玄以の出てくる冒頭の演出の意図を全く説明せず、フツーに勝家と秀吉が別れる描写で終わるのです。織田信雄があんなにバカ殿さまに描かれる理由も、黒田官兵衛が吹き矢を放って勝家がビーチフラッグスに負ける理由も、ありもしない信忠と松姫との円満な家庭生活が空想される理由も、第一に玄以が途中から脇役以下に成り果てて物語にいっさいからまなくなる理由も、説明は一切ナシです。あと、西田敏行さんや天海祐希さんがあんなにくだらない出番のためにひっぱり出された理由も!

 ほんとね、清須会議が終わった後の残り30分、本当にいらない!! なんか、あの西田さんやら天海さんやら松山ケンイチさんやらが、クソどうでもいい役柄でちょっとだけ出てくるノリって、「私の映画には、こんな日本芸能界を代表する名俳優のみなさんがたも、どんな役でもいいから出たいってせがんできちゃうんですよね~。困っちゃうなぁもう♡」みたいな声が聞こえてくるようで、とっても嫌な気分になってしまうんですよね。いや、こんなの私の一方的な思い込みなんでしょうけれどね……モテモテな陽キャののろけ話を聞かされてるようで、心のズイから怒りがこみあげてきます。

 役者さんの話をするのならば、確かに本作も、三谷監督作品らしく当代人気の俳優さんがたのオンパレードといった陣容です。その中でも、私としましては大泉さんと浅野忠信さんの演技が光っていたかな、と思います。あと、やや軽めの立ち位置でかなり自由に遊んでおられた佐藤浩市さんの「小物」演技と、中谷美紀さんのハイテンションなダンスも素晴らしかったですね。あんな浩市さんと中谷さん、今じゃもう観られないのでは?
 ただ、それ以外のみなさんは、まぁ彼 or 彼女だったらそのくらいの仕事はするだろうな~、といった感じの、まるで TVのバラエティコントのような緊張感のない演技の持ち寄りあいにしか見えませんでした。ただダッシュさせてただけの阿南健治さんとか、ボーっとしてるだけの梶原善さんとか、一体どういう感覚をしていたらそういった貴重な人材をドブに捨てるような使い方ができるのかがまったく理解できません。
 特にもったいないにも程があるのは、やっぱり主演の役所広司さんでしょう。まるで三船敏郎のものまねのような安っぽい豪傑感! 絶対にその程度しかできない俳優さんじゃないのに、なんであんなことになってるんだろう。それはもう、確実に演出している監督が「そんな感じでいいです。」とギアダウンさせてしまっているのでしょう。役所さんに限らないことでしょうが。
 やっすいものまねと言えば、お市の方役の鈴木さんもひどかった。どこからどう見ても黒澤明の『乱』における原田美枝子さまのものまね……なんですが、設定として本作でのお市の方の年齢が三十代半ばなので、演技においてもビジュアルにおいても全面でオリジナルに劣っているという負けいくさっぷり。まさか黒澤明に TVバラエティコントで挑もうとするとは……浮き輪ひとつで太平洋に浮かぶ人間を、ホホジロザメは笑って許してくれるかな?
 そしてど~しても見逃せないのは、武田松姫役の剛力さんですよね。たぶん、ご本人はとっても真面目で勉強家なんだろうなぁ。でも、声の質と絶対的能力値が……三谷さんも、よくもまぁあそこでワンカットの長ゼリフを彼女にぶっつけたな。三谷さん、剛力さんキライ?


 とまぁ、そんな感じで10年もの時が経過した今もなお、1万字になんなんとする思いのたけは、まだ残ってました!
 でも、しゃべり出したら記事を何回やってもきりがないので、最後にその他気になった点をズラズラ~っと羅列するいつもの流れでしまいにしたいと思います。一部、先に触れたことと重複する内容もありますが、DVDを観ながらたったかたーっと打ったものですので、なにとぞご寛恕いただきたく。

その他、気になったポイントメモ
〇2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』を存分に楽しんだ人間としては、やっぱり森蘭丸成利を染谷将太くん(当時21歳)が演じているのが非常に感慨深い。蘭丸くん、出世したねぇ~! 出世しても本能寺で死んじゃうけど。
〇織田信長役の篠井英介さんも、明智光秀役の浅野和之さんも、物語的に本作にはちょっとだけしか登場しないのだが、ビジュアルが非常に良い。特に光秀は、あんまり他の映像作品では採用されない「本能寺の変当時67歳説」がちゃんと採用されていて最高です。あとキンカン頭も!
〇若干コミカルに描かれている末期の信長が印象的。案外、そのくらいのフツーのおじさんだったのかも?
〇ビジュアルと言えば、「織田家の血筋の特徴」として、現代日本から見ても異様に見える程の高い鼻筋を、登場する織田家関係者全員が特殊メイクで表現しているのも、他映像作品ではなかなか見られない演出である。でも信包役の伊勢谷さんは自鼻だったとか? さすが。
〇本作の重要な物語要素として、織田信忠の嫡男、つまり信長の嫡孫の織田三法師秀信が、あの武田信玄の四女である信松尼松姫の実子であるという設定がある。つまり三法師が信長と信玄の両方の血を引くハイブリッド貴公子であるという非常に魅力的な話なのだが、実は史実の三法師の母親ははっきり確定しておらず、大小とりまぜて5説あるうちのひとつが松姫説ということになる。武田信玄の血を引く可能性20%か……でも、面白いから本作で松姫説が採用されるのも、しょうがないよね! 三谷作品だし。
〇ちなみに、松姫以外の三法師の母親候補の中には、織田家武将・森可成の娘もいる。もしこっちが正しいとすると、三法師は森蘭丸くんの甥ということになる。こっちはこっちで面白いが……武田信玄の娘に比べると、ちょっとスケールがねぇ。
●史実では、武田松姫は確かに織田信忠の「婚約者」とはなったものの、例の信玄西上作戦と三方ヶ原合戦で織田家との関係が最悪になってしまったために婚約は立ち消えになり武田家領内から出ることはなく、織田三法師が誕生した天正八(1580)年には兄・仁科盛信のいる信濃国高遠城下に、武田家滅亡後は北条家の庇護のもと武蔵国八王子にいたという。え、じゃあ、映画の中のように本能寺の変の時に信忠と一緒に京にいるのも、そもそも三法師を産むのもムリなのでは……? 本編開始3~4分のこの時点で、本作が「史劇」でないことは明確になっている。ファンタジー!
●ついでに言うと、映画では父母と一緒に京の二条新御所にいた織田三法師(当時3歳)も、史実では父の居城の美濃国岐阜城にいたらしいです。そりゃそうだよね、現代感覚の京都旅行じゃないんだから、織田家当主と次期当主候補が軽々しく一緒に行動するわけがありません。
〇本作のストーリーテラーである前田玄以が、本能寺の変当日に信忠と一緒に二条新御所にいたのは史実らしいのだが、やはり本作は、冒頭の演出から見ても「前田玄以が盛りに盛ったフィクション」と受けとめるのがいいかもしんない。でんでんさんらしいうさんくささ!
〇3年後の2016年大河ドラマ『真田丸』であんなにはっちゃけた秀吉を演じた小日向文世さんを観てしまうと、本作でいかにも苦々しく大泉秀吉の栄達を眺めている丹羽長秀の姿が非常に興味深く見える。今に見てろよ、コノヤロー!
〇実質どこからどう見ても秀吉 VS 光秀の大決戦だった山崎合戦だが、本作で描写される通り、形式上の秀吉方の総大将は信長の三男・神戸信孝だった。ここでの信孝の存在感も、他作品では省略されがちなので地味にうれしい。
●冒頭の絵巻物風アニメでも実際の撮影でも、本能寺は約2m そこそこの土塀で囲まれただけのふつうの寺として描写されているが、まさか戦国時代の真っただ中に京にあった法華宗大本山の寺院がそんなわけなく、実際には堀と土塁と石垣に囲まれた要塞のような城館であったという。だからこそ信長も油断してたし、光秀も全軍をガッツリ投入して攻め込んでたわけでねぇ。
●やっぱりこの作品は、丹羽長秀が信孝を次期織田家当主に擁立して、宿老筆頭の柴田勝家を際立たせるために古巣の尾張国清須城で会議を開こうと提案したという根幹の筋が決定的なえそらごとになっている。清州会議が開かれたのは、当時清州城に三法師(次期当主確定)がいたからなのでは……
●本能寺の変の時点で、羽柴秀吉はすでに15年以上、織田家武将として活動しているはずなので、本作の時期に正室お寧の方や弟・秀長があんなに百姓ライズした言動で秀吉を裏切者扱いしているのは、ちょっと何を今さらな感じがする。そもそもお寧は百姓じゃないし。木下家の特徴らしい耳の特殊メイクも、こっちはやりすぎじゃない?
〇予想通り、苦み走った表情に黒服の寺島官兵衛のビジュアルが非常にいい。岡田准一官兵衛ほど美化されてもおらず、斎藤洋介官兵衛ほど異貌でもない絶妙なバランス! 本作においては陽の面の強い大泉秀吉と好対照ですね。
〇上映開始から12分というスピード感で、本作の重要な舞台となる清須城が出し惜しみなく登場して、映画のタイトルがクレジットされる。清須会議が行われるのは、二重四階建て檜皮葺きの、黒壁でも白壁でもない非常に簡素な印象の天守閣の一階である。あの信長の城としては意外すぎるほど地味なのだが、だからこそ信長もちゃっちゃと清須城から出ていったと考えられるわけで、納得のいく外観ではある。そしてこの天守も、清須会議から4年後の天正地震で倒壊するわけ。言うまでもないことだが、今現在清州城跡に建っている三重四階建ての鉄筋コンクリート造の模擬天守とは全く関係がない。
〇20年ぶりに清須城に入るという柴田勝家を満面の笑顔で迎える、清須城の老足軽・義兵衛。彼を演じるのは三谷作品に欠かせない名優・近藤芳正なのだが、近藤さんは本作の翌年の大河ドラマ『軍師官兵衛』で、柴田勝家その人を演じることとなる。ものすんごい出世! でも、ずいぶんとかわいらしい鬼権六ですね。
〇本作では信長の妹・お市の方がもともと清須城に住んでいたような描かれ方になっていたが、史実の彼女は当時どうやら美濃国岐阜城にいたらしい。確かにあの信長の妹として、そっちの方が自然な気がするのだが、そこはそれ、映画ですからね……便宜上のショートカットということで。
〇清須城入城に際して勝家が一番優先したのがお市の方との接見で、秀吉が優先したのが清須城下の民衆への施しセレモニーという、上層 VS 下層の対比が非常にわかりやすい。いろいろと目端の利く秀吉の深謀遠慮を象徴するエピソード。
〇冒頭からちょいちょい登場している信長の三男・神戸信孝に対して、もっと上位のはずの次男・北畠信雄がずいぶんと後になって登場する。上映開始18分でやっと会話の中に名前が出てきて、しかものっけから勝家に「大うつけ!」と呼ばれているさんざんっぷり。まぁ、実際そうなんですけどね……山形県人の私としては、地元近くの天童市に非常に縁の深い方なので、ついつい信雄に肩入れしたくなっちゃう。
〇お市の方が秀吉を蛇蝎のごとく嫌う理由は、清須会議から9年前に彼女の夫・浅井長政を、信長の命を受けた秀吉が先鋒として攻め滅ぼし、夫妻の間にできた嫡男・万福丸を処刑したことにあるとされている。しかし、当然ながら秀吉の行動は全て主君・信長の代行としてのものであり、なんだったら勝家も浅井攻めにはしっかり参加しているのである。秀吉が嘆く通り、織田家の中でも秀吉だけを嫌っているお市の方が理不尽なのか、それとも、それだけのことをしでかしておいて「9年も経てば忘れてくれるだろう」と考えている秀吉が異常なのか……
〇上映開始から23分たち、ついに本作の台風の目となる重要キャラクター・北畠信雄が登場。しかし、居室には所狭しと役に立つんだか何だかさっぱり見当のつかない発明グッズやおもちゃの数々が……織田家きっての「奇人」としての信雄の印象を強調する演出だが、史実の信雄はそれなりの水準以上の教養はあったにしても、ともかく長期的な戦略眼のなさや中途半端な世渡り上手さがあったゆえに歴史の渦に飲み込まれた「凡人」という方が正しいような気がするので、ここらへんも本作の創作のにおいが強い。そんなの奇人変人度で言ったら、信雄なんか足利将軍家のみなさんの足元にも及ばないんじゃなかろうか。格が違う!
〇特殊メイクによるつけ耳がやたら印象に残る大泉秀吉なのだが、実は右手にずっと手甲のような布を巻いているのも、映像作品の中の秀吉像としては非常に画期的である。これはつまり、「秀吉の右手は6本指(多指症)だった」という、本作にもがっつり登場している秀吉の盟友・前田利家の証言を採用している演出であると思われる。これなんかは特に NHKの大河ドラマではまず映像化されないであろうし、映画作品ならではの味付けなのではないだろうか。別に中二病で黄金の指ぬき手袋をしてるわけじゃないんだぞ!
●これまた三谷作品の常連名優である梶原善さん演じる羽柴秀長の存在が、史実よりもずっと小さい。山崎合戦後のこの時期に秀吉の傍にいないなんてことはありえないと思うのだが……これはおそらく、ポジションが黒田官兵衛とかぶりすぎるために採られたカット策であると思われる。そんな、お寧といっしょに一般人ヅラしてこっそり入城なんてできるわけないでしょ。
〇上映開始36分で、本作の新たなるキーパーソン、織田信包が登場! 物語の中で、秀吉は清須会議を有利に導くための奇策として信包の懐柔を謀るが、史実の信包はもっと早く、本能寺の変の直後から秀吉=信雄派に属していたらしい。これはおそらく、信包も信雄も本拠地が同じ伊勢国にあるという地政学的判断からだと思われる。ちなみに、信包が本作のように兄貴譲りの西洋かぶれなオシャレ人だったという記録史料は残っていない。むしろ、毒にも薬にもならない、兄・信長に従順な常識人だったのではなかろうか。ほら、二人のあいだにいた信勝(信行)くんの一件もあるし……
〇上映開始44分で、清須会議の行く末を決める織田家新宿老として、今度は信長の乳兄弟の池田恒興が登場。演じる佐藤浩市さんの、長いものに巻かれる俗物感がいい。しかし、ここでの秀吉派と勝家派とのはざまでフラフラする恒興というのも、実は本作にしかない虚像であり、史実の恒興は中国大返しを果たした秀吉軍と合流して山崎合戦に参戦した功によって織田家宿老に昇格されたという流れがすでに清州会議前にあった。さらにこの時点で秀吉との間に、次女(若政所)を秀吉の後継者候補である甥・秀次の正室とし、次男・輝政を秀吉の養子とするという盟約を結んでいるため、会議の時にすでに恒興は、勝家と長秀がつけ入る余地などないほど濃厚な秀吉派になっていたのである。さすが、人たらしの秀吉! ちなみに、山崎合戦の直前に恒興は剃髪して勝入斎と名乗っているため、本作の時期にはツルッツルの僧形になっているはずである。なんか、信長の死後すぐに出家するというその素直さは、本作のイメージとはちょっと違う気がする。むしろ、大河ドラマ『信長 KING OF ZIPANGU 』(1992年)で恒興を演じた的場浩司さんがぴったりな気がしますね。筋は通すゼ!
〇キャラクター造形の是非はおいておいて、当時もうすっかり大女優の仲間入りを果たしていたはずの中谷さんが、かなり長い時間を使って秀吉の饗宴シーンで愛知県重要無形民俗文化財「津島市くつわ踊り」のソロダンスを披露しているのが非常にうれしい。若いな~! さすがは中谷さんだ、キャリアは積んでも、アイドルグループ「桜っ子クラブさくら組」内のアイドルデュオ「 KEY WEST CLUB」時代のステップは衰えちゃいねぇぜ! 夢はマジョリカ・セニョリータ!!
〇清須城内での秀吉派の酒宴の乱痴気騒ぎっぷりを、「あれもいくさ」と寝室から冷静に分析する前田利家。しかし、そういう無礼講パーティにいのいちばんで飛び込みたいのは間違いなく、若いころの犬千代時代に「槍の又佐」、「織田家きってのかぶき者(狂犬)」とおそれられた利家のはずである。大人になったな~!
●本作の公開後、2018年に提唱された柴裕之氏の新説によると、清州会議の前日の日付で秀吉が関東にいたと思われていた滝川一益にあてた書状に、「徳川家康と連携して北条家の織田領への侵攻を防いでくれ」としたためられていることから、清州城に参集していた織田家要人たちは、最初っから一益を会議に呼ぶ気はなかったのではないかと唱えられている。そりゃそうですよね、「関東から一益が来るかも」なんていう不確定要素のためにいつまでも待っていられる悠長さなんて、信包に言われるまでもなく当時の織田家にあるわけがありません。
〇清須会議後の祝宴での、池田恒興の「この世は生き残った者勝ちだ。俺は生き残ってみせるよ。」という発言が非常に深い。だって、彼はこの2年後に……ねぇ。


 まぁ、ざっとこんな感じよ。

 いろいろ言いましたがこの『清須会議』は、つまるところ大失敗作だと思います。
 でも、それは間違いなくのちの『鎌倉殿の13人』の大成功に結実している、長い長~い道のりのひとつだと思います。

 今2023年、令和になってしばらく経ってから観直してわかってくる『清須会議』の嫌なところは、「茶化しておもしろがる」、「無駄遣いしておもしろがる」という、実に平成らしい文化の一側面だったような気がしてきます。そして、三谷幸喜さんはそこにとどまらず、『鎌倉殿の13人』をもって令和にも大傑作を打ち出していける脚本家として進化したのではないでしょうか。
 だとすると、令和はかなり殺伐とした、余裕のない社会時代なんだろうなぁ。それはそれで、平成がなつかしく思えてくる?

 さぁ、これから公開される『首』は、どうなりますかねぇ? とっても楽しみですね!
 『首』に小日向さんが出てこなさそうなのが、実に残念ですね! でも、それじゃほんとに『アウトレイジ』のタイムスリップ版になっちゃうか。逮捕しちゃうぞ、コノヤロー☆
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

えっ、令和って、こんなに辛気くさい時代なの!? ~映画『レジェンド&バタフライ』~

2023年01月29日 20時46分12秒 | 日本史みたいな
 はいっ、みなさまどうもこんばんは! そうだいでございまする~。みなさま、休日いかがお過ごしですか?
 今年の冬、こちら山形は寒いは寒いんですが、降雪はぼちぼちといった感じで去年ほど雪かきに苦しめられることもなく過ごせています。今のところはね……このまま、暖かい春が来るといいなぁ、そうはいかないだろうけど。

 さてさて今回は、本日、わたくしにとりましては貴重な休日に観に行きました、映画の感想でございます。
 最近ね、今までちゃんと集めてなかった「映画館のスタンプカード」を、いっぺん最後までコンプリートさせてやろうじゃないかと、毎週末のお休みに必ず1本は映画を観ることにしてるんですよ。私の行ってる映画館のスタンプは、最後の鑑賞から半年が経つと無効になってしまうので、いっつも途中で挫折してたんですよね~。
 そんで、今までは「そのうち観に行こうかな~。」なんて思いつつもたいてい見逃しちゃってた映画も、気になったらちゃんと観に行こうじゃないかというキャンペーンを始めてはや1ヶ月、4~5本くらい観てきたのですが、やっぱり映画館に行くという行為は、特有のドキドキ感があっていいやね! まぁ、安くはない趣味なんですが。
 肝心の、観た映画が面白かったかどうかは、また別の話になってしまうんですが、まぁ今のところは当たりとハズレ、五分五分といった感じでしょうか。ちょっと、あまりにもすごい体験だったので、しんどくて記事にする予定はないのですが、フィル=ティペット監督の『マッドゴッド』は、ほんとに映画館で観てよかったな~! ベルリオーズの『レクイエム 怒りの日』で始まるオープニング、サイコー!!

 そんでま、今回観た作品は、果たして当たりかハズレか、いかに~!? 『マッドゴッド』の後だと、ふつうのストーリーがあるだけで、超安心……


映画『レジェンド&バタフライ』(2023年1月27日公開 168分 東映)
 『THE LEGEND & BUTTERFLY(レジェンド・アンド・バタフライ)』は、日本映画。主演は東映映画初出演となる木村拓哉。PG12指定作品。
 「東映70周年記念作品」として、総製作費20億円を投じて製作されている。タイトルの「レジェンド」とは織田信長のことであり、「バタフライ」とは、「帰蝶」という呼び名があったと言われる信長の正室・濃姫を意味する。
 政略結婚で出逢った織田信長と濃姫が、対立しながらもやがて強い絆で結ばれ、天下統一という夢に向かっていく姿を描く。

おもなキャスティング
織田 信長   …… 木村 拓哉(50歳)
濃姫(のうひめ)…… 綾瀬 はるか(37歳)
福富 平太郎 貞家 …… 伊藤 英明(47歳)
濃姫の侍女頭・各務野 …… 中谷 美紀(47歳)
斎藤 道三 …… 北大路 欣也(79歳)
織田 信秀 …… 本田 博太郎(71歳)
平手 政秀 …… 尾美 としのり(57歳)
明智 光秀 …… 宮沢 氷魚(28歳)
森 蘭丸 成利 …… 八世 市川 染五郎(17歳)
木下 藤吉郎 秀吉 …… 音尾 琢真(46歳)
徳川 家康 …… 斎藤 工(41歳)
滝川 一益 …… 増田 修一朗(42歳)
丹羽 長秀 …… 橋本 じゅん(58歳)
柴田 勝家 …… 池内 万作(50歳)
前田 犬千代 利家 …… 和田 正人(43歳)
池田 勝三郎 恒興 …… 高橋 努(44歳)
濃姫の侍女すみ …… 森田 想(22歳)
生駒 吉乃 …… 見上 愛(22歳)

おもなスタッフ
監督 …… 大友 啓史(56歳)
脚本 …… 古沢 良太(49歳)
音楽 …… 佐藤 直紀(52歳)
撮影 …… 芦澤 明子(71歳)
編集 …… 今井 剛(53歳)
製作 …… 東映京都撮影所
配給 …… 東映


 言わずと知れた当代一の大スター、木村さんの主演作品!! いや~、これは映画館で観なきゃ。

 あのキムタクが、ついに満を持して織田信長を……と言いたいところなのですが、木村さんはすでに約四半世紀前にいちど信長を演じておりましたね。TBS のスペシャルドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』(1998年3月放送)です。「バカ」とは、なんとストレートな……「うつけ」って、イコール馬鹿とはまた違った意味合いもあるんですけどね。
 木村さんが当時25歳のときに主演された TVスペシャル版は、なんと坂口安吾の小説『信長』を原作として、2001年 NHK大河ドラマ『北条時宗』を手がけた井上由美子の脚本、『3年B組金八先生』シリーズの生野慈朗が演出を務めた話題作でした。
 当時、高校生だった私も観ていたはずなのですが、内容ぜんぜん憶えてない……それもそのはず、この作品、織田信長の生涯を総覧するものではなく、徹底的に信長の青春時代を描くという選択を採っており、今川義元はおろか木下藤吉郎、松平元康さえも登場しておらず、物語のラスボス的存在は信長の弟・信行(信勝)という、非常に実直かつ地味、でも今振り返ると逆に挑戦的にも見えるものになっていたのでした。これ、木村さんのスケジュールを見て、続編も順次制作していく算段だったのでしょうか。
 ただここで見逃してはならないのは、この TVスペシャル版でヒロイン・濃姫を演じていたのが、今回の映画で綾瀬はるかさん演じる濃姫の侍女頭・各務野を演じていた中谷美紀さんだったというところなんですな。時の流れを感じるな~! そういう経緯を頭に入れて、信長と濃姫の「新床」を見守り、そして慌ててトラブル収束に割って入る各務野のドタバタを見ると、おもしろいね!

 ともかく、奇しくもなのか敢えてなのか、今回の映画は、木村さんが初めて時代劇に挑戦したという TVスペシャル版の、まさしく「つづき」といったタイミング、つまりは信長と濃姫の祝言から始まっていくのでした。竹中直人さん演じる豊臣秀吉にとっての『秀吉』からの『軍師官兵衛』ではないですが、実に四半世紀ごし、織田信長の没年にいたる歳になった壮年キムタクによる「信長完結篇」といった体でしょうか。感慨深いね~!

 あと、私としてもう一つ気になったのは、映画の脚本が、今年2023年の NHK大河ドラマ『どうする家康』も務めている、今一番旬の売れっ子脚本家・古沢良太によるものである点ですね。
 実はわたくし、昨年の『鎌倉殿の13人』が非常に面白かった&激ビターだったので、まぁ今年の家康はその反動でトレンディ(死語)でほんわかした「カレーの王子さま」みたいな感じなんじゃないかな、まず津川家康に勝てるわけないしィ~みたいにたかをくくっていたのです。
 ところが放送の初回と第2回を観てみましたらあーた、「戦国時代ナメんなよ」ってなもんで、主演の松本さんが苦境苦境の連続に泣かされる、泣かされる! 史実の松平元康の胃袋キリキリな日々をしっかりと描いてくれているじゃありませんか。今川シン・ゴジラ義元もあっという間にセリフ死するし! まだ、とっかかりよ!? 視聴率がどうなってもいいのか!?
 こういった、そうとう捨て身な戦法を採る古沢さんにただならぬ気迫を感じた私でしたので、これは『どうする家康』の裏面と見えなくもないキムタク信長を見逃すわけにはいかないという気持ちになっていたのでした。
 ちょっと、映画の感想からは離れてしまうのですが、ここで『どうする家康』に現時点(2023年1月発表)で登場が決定している、映画の方にも出てきた主要人物たちのキャスティングを見てみましょう。

織田 信長 …… 岡田 准一(42歳)
織田 信秀 …… 藤岡 弘、(76歳)
明智 光秀 …… 酒向 芳(64歳)
木下 藤吉郎 秀吉 …… ムロ ツヨシ(46歳)
徳川 家康(まだ松平元康)…… 松本 潤(39歳)
柴田 勝家  …… 吉原 光夫(44歳)

 なるほどなるほど。たぶん濃姫は登場しないかな。
 いや~それにしても、信長・信秀父子、格闘能力に関しては史上最強なんじゃないですか!? 超怖い&ファッションセンスが黒い!! かつて大河ドラマで2回も信長を演じた藤岡さんが父・信秀を演じるっていうのも、いいな! おそらく再登場がなさそうなのが非常に残念!!
 映画を観た後で『どうする家康』と比較してみますと、織田信長と徳川家康のキャラクター造形が、みごとに逆転していることがよくわかります。たぶん、明智光秀もかなり違う人物像になると思うな、『どうする家康』は。酒向光秀、すっごい楽しみ!! 実際の信長と光秀の年齢差もそんな感じだったろうし。

 さてさて、そんなこんなで字数もかさんでまいりましたので、いい加減に肝心カナメの映画の感想に入りたいと思います。すんません、いっつも前置きが長くて……


退屈はしないけど、いろいろと惜しい点が目立つ、大味な大作映画でした!


 こんな感じかなぁ。
 私、個人的な事情を言いますと、この映画を観た日はお仕事こそなかったのですが、大きな予定とかやらなきゃいけないこととかが溜まってたせいで朝からそうとう忙しくて、体力もかなり消耗したヘトヘト状態で夜8時からの最終上映回を観るかたちになったんですよ。
 なので、「上映時間2時間48分」という、聞いただけで足が重くなっちゃう情報を知って、「これは途中で寝るかも……」と覚悟していたのですが、ぜんぜん眠くならなかったです! ここはさすが、ダブル主演の木村さん&綾瀬さんの、画面に映っているだけでついつい見入ってしまうスター性と、長尺の各所にピリッと引き締めるシーンを配置した大友監督の手腕のなせる業だと思います。

 面白かった点をいちいち挙げるとキリがないのですが、全体的に見て、大友監督は自身にとっての『影武者』なり『乱』なりを作る気なのだな、という気迫がひしひしと伝わってくる、画面設計の精度の高さでした。まぁ、「夫が妻にブンブン振り回される」という展開は、どこからどう見ても『蜘蛛巣城』なんですけどね。山田五十鈴!!

 あと、やっぱりなんと言っても無視できないのは、木村さんの目にも止まらぬスピーディな日本刀さばきと、それを軽くひょいっと凌駕する綾瀬さんの殺気ムンムンの全身アクションです。さすが綾瀬さん、大河ドラマ単独主役&座頭市の経歴はダテじゃないぜ!!

 余談になりますが、今現在の日本芸能界において、実写版『ふたりはプリキュア』をこの世に現出せしめんとするのならば、あの戦神キュアホワイトを演じ切ることができるのは、この綾瀬はるかさんをおいて他にはないと思います。私には見えます、ピーサードさんあたりの返り血を浴びて絶叫する綾瀬ほのかさんの畢生の演技が……東映さま、やるなら今しかねぇだ! ご英断を! ご英断を!! キュアブラックは宮原華音さんあたりでいかがでしょうか。

 ちょっと、こんな調子で感じたことをズラズラ語ってもとりとめがないので、私が観ていて「いかがなものか?」と思ってしまったポイントを整理してみたいと思います。


1、「意外な信長像」が、映画の主人公としてふさわしいのかどうか。
 難しいところなのですが、「まったく新しい信長像!」というセールスポイントがはっきりしているのはいいのですが、それが大作スペクタクル映画としての爽快感につながっていないような気がしたんです。
 別にこの映画はミステリーでもないので隠す必要もないのですが、この作品に登場する織田信長は、今まで無数の映像作品を彩ってきた「天下統一を目指した覇王」といった感じのキャラクターとはだいぶ違った味わいの人物になっています。
 やっぱ、あの木村さんが演じるのであったならば、完全無欠の革命児・信長であってほしいという声も多くありそうな中で、そこを気持ちよく裏切る信長像を選んだ古沢脚本は、「信長と濃姫の二人三脚」を成立させる確信犯的なチャレンジだったと思います。
 私としましては、この映画のタイトルの横文字、な~んかピンとこないんですよね。いっそのこと、タイトルは『泣き虫弱虫織田信長』か『奥様は殺戮マシーン』くらいでいいんじゃないですか?

 ただ、織田信長というひとりの人間にとって、スタートはそういった感じで濃姫にけしかけられての大博打でもいいのかも知れませんが、この映画を観る限り、信長発のオリジナリティがいまひとつ打ち出せず、濃姫に依存したまま成長のない「がらんどうの人生」を歩んでしまった、という印象が強くなり通しな気がしたのです。本能寺の変の起こった原因も、光秀に「正体を見透かされてしまったから」みたいな流れになっていたし。
 もちろん、史実の織田信長の実績が、「人に言われたからそうしました。」だけで成り立つわけがないことは言うまでもないのですが、今回の脚本は意図的に政治家としての信長を描いていないので、夫婦関係のことでやたら怒ったり泣いたりする信長のイメージだけ残る作風になっているのは、ちょっと……製作費20億円をかけた東映70周年記念作品として、その主人公像はどうなのよ!?
 2人の最期も、あんな感じだしねぇ。なんか、特に信長が「なんのために生きてるんだろ、オレ?」ってしか考えていないような一生に見えちゃって、不憫でしょうがないんですよね。信長がほんとうに『敦盛』を舞ったタイミングなんか、あれじゃ哀しすぎるじゃないですか。
 なまじ、木村さんがそういう繊細な演技がバツグンに上手いから困るんだよなぁ!! 落ち着きなく周囲の人の視線を気にしてチラッチラ動く目が印象的な織田信長って……確かにそういうとこはあったかもしんないけどさ! 少しは、後輩の岡田信長のどっしりした安定感を見習っていただきたいと。


2、なんか真面目すぎる脚本&監督。
 濃姫も、そのおつきの福富貞家も、史実上の動向がまるではっきりしない人物なんですから、もっと自由に物語の世界を立ち回ってくれるんじゃないかと期待していたのですが、なんか、後半にいくにつれてどんどん不自由になっていって、クライマックスたる本能寺の変にはいっさい手を出せない感じになってしまっていましたよね。
 もったいないなぁ、だって綾瀬さんと伊藤さんですよ!? そんなもん、炎の本能寺に馳せ参じないでどうするんですかぁ!!

 かつて、大河ドラマの『国盗り物語』や『軍師官兵衛』では、「史実の立場では同行しているはずない」とかなんとか言う、うるさがたのシチめんどくさいお小言なんかクソ喰らえ!といった感じで、濃姫が本能寺に居合わせて信長と一緒に明智軍と闘っていたのですが、今回こそ、それやらなきゃよう、綾瀬さんなんだから! でも、そんな荒唐無稽なことしないんですよねェ。まぁ、『軍師官兵衛』のときの「重いはずの日本刀をフェンシングばりに片手で振り回して応戦するうちゆき姫」のために明智軍は相当の苦戦を強いられていましたが、もしも今回のベルセルクはるか姫が本能寺にいたら、信長をとり逃がすどころか光秀のかよわい首のほうが危うくなるところでしたからね。

 でもさぁ……「本能寺の変後も生きていた」という説もある濃姫の最期をあんな感じにしてしまうのって、どういう意図があるのかなぁ。なんか、信長の最期とあいまって「悲劇の押し売り」みたいな感じがしなくもない。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をやりたいのか? ヤだなぁ!
 ちゃんと最期が描かれた濃姫なんかいいほうですよ、福富さんとか各務野さんなんか、クライマックスで顔さえ出させてもらえないんだものねぇ! そりゃないでしょ、エンタメ作品として!! なんか、あまりにも雑すぎやしないかと! ほぼオリジナルキャラなのに、ぜんぜん自由じゃない。
 ビターな味わいのバッドエンドでも、お話をすっきりと締めくくるエンディングは、お客さんへのサービスとして用意してくれてもいいんじゃなかろうかと思うのですが……尻切れトンボなキャラほうり出しは、キツいですよね……
 フィクション作品としての飛躍は、クライマックスの「あのくだり」でカンベンしてください、ってことなんですかね。いやいや大友監督、あなた実写版『るろうに剣心』シリーズの監督さんですよね!? もっとはっちゃけてくださいよぉ! なに、ちぢこまってるんですか、今さら!!


3、とにかく神経質な残酷描写回避……
 別に、バッチリカメラ目線の生首とか、ちぎれた手足が見たいとかいうわけでもないんですけれども、あの『マッドゴッド』を観た後に今回のアクションシーンを観ちゃうと、描写があまりにも薄味でねぇ。あんなお茶のにごし方するんだったら、生首なんかムリして出さなくていいから!
 あがる血しぶきは確かに派手なんですが、なんかそれでごまかしてるばっかりに見えるし、その血しぶきさえも、かつての黒澤映画の合戦時代劇で観た血液の濃度とは、まるで違うような気がするんですよね。なんか、毎日玉ねぎまるごと1コ食べてたのかってくらいの、赤いぺんてる水性絵の具を水でといたようなサラッサラなうすさ。『乱』の、リアリティをかなぐり捨てたポスターカラーみたいなドロッドロの血の海のほうが、何万倍も戦争とか人と人との殺しあいの悲惨さを訴えかけますよね。
 そういったバトルアクションだけじゃなくて、この映画って、京の貧民窟の人たちとか、のちに重病に倒れた濃姫の外見でも、ぜんっぜん冒険してませんよね。メイクアップで多少インパクトの残るビジュアルにするのもダメなんですか!?
 貧民窟のほうは脇役だからいいとしても、さすがに病の濃姫の外見が大して変わってもいないのに、それを見た信長が「どうしてこうなるまで伝えなかった!!」って激怒するのって、無理がありすぎるでしょ。綾瀬さんはどう見てもガタイが良すぎるんだから、そこは裏方が腕を振るわないと、クライマックスへの流れができないじゃないですか! お金をかけるのはそこじゃないの!?

 なんか、令和の東映時代劇って、こんなに表現が窮屈なのかって、かなり残念な気分になってしまいました。『柳生一族の陰謀』の東映さんがですよ、『魔界転生』の東映さんがですよ……『徳川一族の崩壊』はやりすぎだけど。

 余談ですが、私、エンドロールを見てひっくり返っちゃったんですけど(注・実際には座席の背もたれがあるのでひっくり返っていない)、この映画、あの『帝都大戦』のスクリーミング・マッド・ジョージさまがクレジットされてたんですよね!
 え、どこ!? どこにそんな残酷成分が入ってた!? 私、映画を観てる最中ず~っと、「あぁ、この作品に彼が参加していたならなぁ。」って溜息をついてたんですよ!?
 まぁ、「特殊造形現場協力」っていう肩書だったので、そんなに大きく関わってはおられなかったのでしょうが、こんな人畜無害な作品なんですから、勝手な意見ながら、いっそのことクレジットしていただきたくなかったような気もしてしまいました。

 平成エンタメの軽薄さも好きではありませんでしたが、令和エンタメの、この「とにかく怒られないように配慮しました。」みたいな真面目一辺倒の神経質さも、なんとかならんものでしょうか……背景の CGや舞台美術の設計にどんなに予算をかけても、結局TVドラマと変わらないんですよね、画面からくる衝撃度が。そこは、製作スタッフの経験とアイデアがものを言う特殊効果や小道具の領分だと思うのですが。


4、織田信長はもう隠居してるっつうの!!
 いや、もちろん、本能寺の変まで織田信長は一貫して、織田家の最高権力者ではあったと思いますよ、ええ。
 でも、織田家の当主は明らかに、天正四(1576)年十一月からは信長の嫡男・信忠でしょ! そこを無視してはいけない。
 ですから、物語の都合上、信忠が登場しないのは仕方がないとしても、その後の天正十(1582)年の正月の席で、丹羽長秀が信長を「との」と呼ぶのは、ぜ~ったいにやってはならないことなんですよ! そこは「おおとの」なの!!
 細かいことなんですが、あるファミリアの、しかも人一倍「体面」を気にする信長が総帥となっている織田家の物語として、そこは必ず筋を通さねばならない部分だと思って、勝手に血圧が上がっていました。これだから、自称歴史好きはや~ね~!!

 でも、明智光秀があの日に本能寺の変を決行したのも、信長が丸腰であると同時に「信忠も殺せる」状況だったから。おそらく信長が丸腰の条件だけだったらやらなかったという点は、もっと大事に扱うべきなんじゃないかと思います。それだけ超奇跡的なタイミングだったってことなんですよね。


5、明智光秀役は演技ができる人でお願い致します。
 なんで、そこ、雰囲気でキャスティングするんだよ~!?
 他の信長家臣団なんかどうでもいいから、光秀だけは演技の上手い人じゃなきゃダメでしょ~!? 安土城の饗応シーンなんて、木村さんと斎藤工さんの挟み撃ちに遭って,かわいそうすぎたじゃないかよう! 途中で演技できなくなった信長よりも演技がヘタでどうすんだよ、十兵衛! まず、ちゃんと髪を結えい!!
 あらためて、『どうする家康』の酒向光秀、たのしみで~っす!!

 ついでに他のキャスティングに関して言うと、池内万作さんが鬼柴田を演じている意味がぜんぜんわからない。まっったく、猛将に見えません! あんだけヒゲもしゃもしゃ生やしてるのに一向に強そうに見えない人も珍しいですよね。池内さんには池内さんの専門分野というものがあるのでしょうが、あんな、魚を空に飛ばすようなミスキャストは百害あって一利なしかと思いますよ。その意図がぜんぜんわかんない! 池内さんは佐久間信盛か林通勝って感じじゃないの!? 親父さんつながりで、次のトピックで出てくる人物を演じても、よかったかも?


6、足利義昭公が出てこない。マイナス1億点!!
 はい、それだけですよ。ええ。

 ただ、私怨はここまでにしておきまして、織田信長の生涯を描くドラマに義昭公が登場しないというのは、冷静に考えても異常なことですよね。まぁセリフの中に出てくるとはしても、義昭公、今川義元、浅井長政(しゃれこうべじゃなくて)、朝倉義景(同じく)、本願寺顕如あたりが登場しないということは、それはとりもなおさず、この映画が NHK大河ドラマのような定石どおりの史劇ではないということです。これはまぁ、歴史的偉人の一生を、長いにしても3時間弱の尺に収めるための窮余の策として、政治家としての信長の業績を可能な限りカットしたということなのでしょうが、少なくない歴史ファンにとっては、やや残念な物語構成になっていたのではないかと思います。私も、予想はしていたけどちょっぴり、がっかりしました。
 物語の焦点をはっきりさせるために、描写を「信長と濃姫のごくごく個人的な愛情の遍歴に限定する」という選択。これ自体はまったく問題ないことかと思うのですが、今回の構成は、前半で信長周辺のヤンキー集団みたいな若手家臣団や、伊藤英明さん演じる濃姫忠臣・福富平太郎や侍女頭の各務野にもけっこうスポットライトを当てています。そうなんだったら、本能寺の変後に彼らがどうなったのかをちゃんと描くのが筋なんじゃないかと思うのですが、ご覧の通り、映画の結末はあくまでも信長と濃姫「たったふたり」しか描かないままエンドロールとなっているのです。
 それはちょっと……不誠実じゃないのかなぁ。お客さんにも、彼ら彼女らを演じられた俳優さんがたにも。作品が尻切れトンボな印象を与えたのならば、原因はそこらへんにあるのではないでしょうか。
 作品の予算を背景や城郭再現の大道具製作や CG作成、エキストラ撮影に費やすのもけっこうなのですが、映画の良しあしはそれだけじゃないと思うんですけどね。前田犬千代や木下藤吉郎が、上洛後にどういった変貌を遂げていくのかが観たかったし、そこらへんは演じている俳優さんにとっても相当な腕の見せ所だったと思うのですが、あれじゃただひたすら下品で頭悪くて歯が汚いだけの成り上がり者でおしまいですよね。もったいないでしょうが!


 ……とまぁ、今回の映画を観て感じたあれやこれやは、ざっとこんなもんでございます。
 つまりこの作品は、「今までに無かった織田信長像」というのははっきりと打ち出せてはいるのでしょうが、東映というひとつの映画会社が記念映画として押し出すようなスペクタクルやスカッと感は、そんなにありません。最大公約数のお客さんが満足するエンタテインメントではないですよね。また、そんな信長像を木村さんがかなり真面目に実体化しおおせているのが、むしろ問題を明確化させているんですよね。そんなにウジウジして泣いたりキレたりしている男を3時間見て、なにが楽しいのでしょうか……でも、それが商品として成立しているのが、木村さんと綾瀬さんのものすごさですけど。

 せっかくの木村さんだし、もっと正統派の信長を見たかった気もするのですが、ま、そこらへんは後輩のブラック岡田さんが充分すぎるほどに担ってくれることでしょう。

 でも、『柳生一族の陰謀』とか『魔界転生』(言うまでもなく昭和の!!)の復活を、これほどまでにコンプライアンスやらなんやらで雁字搦めになっちゃってる令和の御世に求めるのは不可能なのでありましょうか……ああいう「意味はよくわからないがものすっげぇ!!」映画、スクリーンで観てみたいもんだなぁ。邦画は、うさんくさくて脂ぎっててナンボよね!

 急募! 令和の千葉真一、成田三樹夫、シン・キシダ~!! 森サマの明智光秀、みとうございました……
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未映像化天下人 or 宰相は誰だ!? 大河ドラマで雑に振り返る日本中世史 2000~22年

2022年11月13日 17時09分06秒 | 日本史みたいな
※年齢は初放映当時のものです。
※子役時代を演じた俳優さんは省略しています。

第39作 『葵 徳川三代』(2000年 全49話 作・ジェームス三木)
5.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 五世 尾上 菊之助(22歳)
12.前田 利家(1539?~99年)…… 北村 和夫(72歳 2007年没)
6.毛利 輝元(1553~1625年)…… 宇津井 健(68歳 2014年没)
4.上杉 景勝(1556~1623年)…… 上條 恒彦(59歳)
11.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 江守 徹(56歳)
7.片桐 且元(1556~1615年)…… 小林 稔侍(58歳)
8.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 保阪 尚希(32歳)
15.徳川 家康(1543~1616年)…… 津川 雅彦(60歳 2018年没)
8.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 西田 敏行(52歳)
4.徳川 家光(1604~51年)…… 四世 尾上 松緑(24歳)
後陽成天皇(1571~1617年)…… 木下 浩之(41歳)
後水尾天皇(1596~1680年)…… 大場 泰正(27歳)
明正天皇(1624~96年)…… 藤原 ひとみ(11歳)
九条 幸家(1586~1665年)…… 山下 規介(37歳)
九条 道房(1609~47年)…… 中江 太(20歳)
鷹司 信房(1565~1658年)…… 川端 槙二(51歳)
鷹司 信尚(1590~1621年)…… 米山 信之(29歳)
近衛 信尹(1565~1614年)…… 狭間 鉄(50歳)
近衛 信尋(1599~1649年)…… 野地 将年(29歳)
一条 昭良(1605~72年)…… 綱島 郷太郎(26歳)
二条 昭実(1556~1619年)…… 寺田 農(57歳)
二条 康道(1607~66年)…… 安村 和之(24歳)

第40作 『北条時宗』(2001年 全49話 原作・高橋克彦)
九条 頼経(1218~56年)…… 宇梶 剛士(38歳)
九条 頼嗣(1239~56年)…… 土倉 有貴(19歳)
宗尊親王(1242~74年)…… 吹越 満(35歳)
惟康親王(1264~1326年)…… 藤沼 豊(15歳)
北条 時頼(1227~63年)…… 渡辺 謙(41歳)
北条 時宗(1251~84年)…… 和泉 元彌(26歳)
北条 貞時(1272~1311年)…… 佐保 祐樹(11歳)
2.北条 高時(1304~33年)…… 浅利 陽介(12歳)
平 盛綱(?~1263年)…… 宗近 晴見(64歳)
平 頼綱(?~1293年)…… 北村 一輝(31歳)
赤橋 長時(1230~64年)…… 川崎 麻世(37歳)
北条 政村(1205~73年)…… 伊東 四朗(63歳)
2.足利 高氏(1305~58年)…… 三觜 要介(11歳)
後嵯峨上皇(1220~72年)…… 木之内 頼仁(49歳)
亀山天皇(1249~1305年)…… 松田 洋治(33歳)
近衛 基平(1246~68年)…… 宮内 敦士(31歳)
一条 実経(1223~84年)…… 井上 順(53歳)
西園寺 実氏(1194~1269年)…… 大木 実(77歳 2009年没)
鷹司 基忠(1247~1313年)…… 三浦 諭(?歳)

第41作 『利家とまつ 加賀百万石物語』(2002年 全49話 原作・竹山洋)
10.足利 義昭(1537~97年)…… モロ 師岡(42歳)
11.織田 信長(1534~82年)…… 反町 隆史(28歳)
6.織田 信忠(1557~82年)…… 日野 誠二(24歳)
10.柴田 勝家(1522?~83年)…… 松平 健(48歳)
9.明智 光秀(1516?~82年)…… 萩原 健一(51歳 2019年没)
14.木下 藤吉郎 秀吉(1537~98年)…… 香川 照之(36歳)
9.羽柴 秀次(1568~95年)…… 池内 万作(29歳)
13.前田 利家(1539?~99年)…… 唐沢 寿明(38歳)
5.上杉 景勝(1556~1623年)…… 里見 浩太朗(65歳)
7.毛利 輝元(1553~1625年)…… 大森 啓祠朗(45歳)
12.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 原田 龍二(31歳)
8.片桐 且元(1556~1615年)…… 吉見 一豊(35歳)
16.徳川 家康(1543~1616年)…… 高嶋 政宏(36歳)

第42作 『武蔵』(2003年 全49話 原作・吉川英治)
6.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 渡辺 大(18歳)
9.片桐 且元(1556~1615年)…… 入川 保則(63歳 2011年没)
9.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 近藤 正臣(60歳)
17.徳川 家康(1543~1616年)…… 北村 和夫(75歳 2007年没)
9.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 二世 中村 獅童(30歳)

第44作 『義経』(2005年 全49話 原作・宮尾登美子)
4.後白河法皇(1127~92年)…… 平 幹二朗(71歳 2016年没)
2.高倉天皇(1161~81年)…… 馬場 徹(16歳)
安徳天皇(1178~85年)…… 七世 市川 男寅(9歳)
3.松殿 基房(1144~1231年)…… 中丸 新将(55歳)
5.平 清盛(1118~81年)…… 渡 哲也(63歳 2020年没)
2.平 重盛(1138~79年)…… 勝村 政信(41歳)
6.平 宗盛(1147~85年)…… 鶴見 辰吾(40歳)
5.藤原 秀衡(1122~87年)…… 高橋 英樹(60歳)
4.藤原 泰衡(1155~89年)…… 渡辺 いっけい(42歳)
4.木曽 義仲(1154~84年)…… 小澤 征悦(30歳)
6.源 頼朝(1147~99年)…… 中井 貴一(43歳)
6.源 義経(1159~89年)…… 滝沢 秀明(22歳)
5.北条 政子(1157~1225年)…… 財前 直見(39歳)
5.北条 時政(1138~1215年)…… 小林 稔侍(63歳)
4.北条 義時(1163~1224年)…… 木村 昇(25歳)

第45作 『功名が辻』(2006年 全49話 原作・司馬遼太郎)
4.足利 義輝(1536~65年)…… 山口 祥行(34歳)
6.松永 弾正 久秀(1508~77年)…… 品川 徹(70歳)
11.足利 義昭(1537~97年)…… 三谷 幸喜(44歳)
12.織田 信長(1534~82年)…… 舘 ひろし(55歳)
7.織田 信忠(1557~82年)…… 今市 直之(21歳)
11.柴田 勝家(1522?~83年)…… 勝野 洋(56歳)
10.明智 光秀(1516?~82年)…… 十世 坂東 三津五郎(50歳 2015年没)
15.木下 藤吉郎 秀吉(1537~98年)…… 柄本 明(57歳)
10.羽柴 秀次(1568~95年)…… 成宮 寛貴(23歳)
7.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 石黒 英雄(17歳)
7.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 斎藤 洋介(54歳 2020年没)
14.前田 利家(1539?~99年)…… 唐沢 寿明(42歳 2回目の利家役)
8.毛利 輝元(1553~1625年)…… 津嘉山 正種(61歳)
13.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 八世 中村 芝翫(40歳)
10.片桐 且元(1556~1615年)…… タカ・コンドー(34歳)
10.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 渡 洋史(42歳)
18.徳川 家康(1543~1616年)…… 西田 敏行(58歳)
10.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 二世 中村 梅雀(50歳 『真田太平記』ぶり2回目の秀忠役)
2.後陽成天皇(1571~1617年)…… 柄本 時生(16歳)

第46作 『風林火山』(2007年 全50話 原作・井上靖)
後奈良天皇(1497~1557年)…… 四世 市川 段四郎(60歳)
三条 公頼(1495~1551年)…… 小杉 幸彦(51歳)
13.織田 信長(1534~82年)…… 佐久間 二郎(34歳)
19.松平 元康(1543~1616年)…… 坂本 恵介(16歳)

第48作 『天地人』(2009年 全47話 原作・火坂雅志)
14.織田 信長(1534~82年)…… 吉川 晃司(43歳)
12.柴田 勝家(1522?~83年)…… 菅田 俊(53歳)
11.明智 光秀(1516?~82年)…… 鶴見 辰吾(44歳)
16.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 笹野 高史(60歳)
11.豊臣 秀次(1568~95年)…… 真島 秀和(32歳)
8.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 中村 倫也(22歳)
15.前田 利家(1539?~99年)…… 宇津井 健(77歳 2014年没)
9.毛利 輝元(1553~1625年)…… 中尾 彬(66歳)
6.上杉 景勝(1556~1623年)…… 北村 一輝(39歳)
14.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 小栗 旬(26歳)
20.徳川 家康(1543~1616年)…… 松方 弘樹(66歳 2017年没)
11.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 中川 晃教(26歳)

第50作 『江 姫たちの戦国』(2011年 全46話 原作・田渕久美子)
12.足利 義昭(1537~97年)…… 和泉 元彌(36歳)
15.織田 信長(1534~82年)…… 豊川 悦司(48歳)
8.織田 信忠(1557~82年)…… 谷田 歩(35歳)
13.柴田 勝家(1522?~83年)…… 大地 康雄(59歳)
12.明智 光秀(1516?~82年)…… 市村 正親(62歳)
3.近衛 龍山 前久(1536~1612年)…… 江良 潤(60歳)
2.近衛 信尹(1565~1614年)…… 杉崎 真宏(36歳)
17.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 岸谷 五朗(46歳)
12.豊臣 秀次(1568~95年)…… 北村 有起哉(36歳)
9.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 仲野 太賀(17歳)
8.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 柴 俊夫(63歳)
16.前田 利家(1539?~99年)…… 大出 俊(70歳)
10.毛利 輝元(1553~1625年)…… 浜田 晃(69歳)
7.上杉 景勝(1556~1623年)…… 和田 唱(35歳)
15.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 萩原 聖人(39歳)
11.片桐 且元(1556~1615年)…… 三田村 邦彦(57歳)
11.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 武田 真治(38歳)
21.徳川 家康(1543~1616年)…… 北大路 欣也(67歳)
12.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 向井 理(28歳)
5.徳川 家光(1604~51年)…… 木咲 直人(23歳)

第51作 『平清盛』(2012年 全50話 作・藤本有紀)
2.白河法皇(1053~1129年)…… 伊東 四朗(74歳)
2.鳥羽法皇(1103~56年)…… 三上 博史(49歳)
2.崇徳上皇(1119~64年)…… 井浦 新(37歳)
2.藤原 忠実(1078~1162年)…… 国村 隼(56歳)
2.藤原 忠通(1097~1164年)…… 堀部 圭亮(45歳)
近衛 基実(1143~66年)…… 村杉 蝉之介(46歳)
2.近衛 基通(1160~1233年)…… 永嶋 柊吾(19歳)
4.松殿 基房(1144~1231年)…… 細川 茂樹(40歳)
松殿 師家(1172~1238年)…… 阿久津 秀寿(10歳)
4.九条 兼実(1149~1207年)…… 相島 一之(50歳)
2.藤原 頼長(1120~56年)…… 山本 耕史(35歳)
藤原 師長(1138~92年)…… 片山 景介(29歳)
藤原 兼長(1138~58年)…… 中根 大樹(19歳)
2.信西入道(1106~1260年)…… 阿部 サダヲ(41歳)
2.藤原 信頼(1133~60年)…… 塚地 武雅(40歳)
5.後白河法皇(1127~92年)…… 松田 翔太(26歳)
近衛天皇(1139~55年)…… 北村 匠海(14歳)
二条天皇(1143~65年)…… 冨浦 智嗣(20歳)
3.高倉天皇(1161~81年)…… 千葉 雄大(22歳)
6.平 清盛(1118~81年)…… 松山 ケンイチ(26歳)
3.平 重盛(1138~79年)…… 窪田 正孝(23歳)
7.平 宗盛(1147~85年)…… 石黒 英雄(23歳)
6.藤原 秀衡(1122~87年)…… 京本 政樹(53歳)
5.藤原 泰衡(1155~89年)…… 小林 タカ鹿(36歳)
7.源 頼朝(1147~99年)…… 岡田 将生(22歳)
7.源 義経(1159~89年)…… 神木 隆之介(18歳)
6.北条 政子(1157~1225年)…… 杏(25歳)
6.北条 時政(1138~1215年)…… 遠藤 憲一(50歳)
5.北条 義時(1163~1224年)…… 中山 卓也(23歳)

第53作 『軍師官兵衛』(2014年 全50話 作・前川洋一)
7.松永 弾正 久秀(1508~77年)…… ミッキー・カーチス(75歳)
13.足利 義昭(1537~97年)…… 吹越 満(48歳)
16.織田 信長(1534~82年)…… 江口 洋介(46歳)
9.織田 信忠(1557~82年)…… 中村 倫也(27歳)
14.柴田 勝家(1522?~83年)…… 近藤 芳正(52歳)
13.明智 光秀(1516?~82年)…… 春風亭 小朝(58歳)
4.近衛 龍山 前久(1536~1612年)…… 河井 克夫(44歳)
九条 兼孝(1553~1636年)…… 米村 亮太朗(36歳)
18.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 竹中 直人(57歳 2回目の秀吉役)
13.豊臣 秀次(1568~95年)…… 中尾 明慶(25歳)
10.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 葉山 奨之(18歳)
9.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 岡田 准一(33歳)
17.前田 利家(1539?~99年)…… 横内 正(72歳)
11.毛利 輝元(1553~1625年)…… 三浦 孝太(29歳)
16.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 田中 圭(29歳)
12.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 嶋尾 康史(45歳)
22.徳川 家康(1543~1616年)…… 寺尾 聰(66歳 2回目の家康役)

第55作 『真田丸』(2016年 全50話 作・三谷幸喜)
17.織田 信長(1534~82年)…… 吉田 鋼太郎(57歳)
10.織田 信忠(1557~82年)…… 玉置 玲央(30歳)
14.明智 光秀(1516?~82年)…… 岩下 尚史(54歳)
19.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 小日向 文世(62歳)
14.豊臣 秀次(1568~95年)…… 新納 慎也(40歳)
11.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 中川 大志(17歳)
18.前田 利家(1539?~99年)…… 小林 勝也(72歳)
12.毛利 輝元(1553~1625年)…… 浅地 直樹(50歳)
8.上杉 景勝(1556~1623年)…… 遠藤 憲一(54歳)
17.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 山本 耕史(39歳)
12.片桐 且元(1556~1615年)…… 小林 隆(56歳)
13.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 今井 朋彦(48歳)
23.徳川 家康(1543~1616年)…… 内野 聖陽(47歳)
13.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 星野 源(35歳)

第56作 『おんな城主直虎』(2017年 全50話 作・森下佳子)
18.織田 信長(1534~82年)…… 十三世 市川 団十郎(39歳)
15.明智 光秀(1516?~82年)…… 光石 研(55歳)
24.徳川 家康(1543~1616年)…… 阿部 サダヲ(46歳)

第59作 『麒麟がくる』(2020年 全44話 作・池端俊策)
細川 晴元(1514~63年)…… 国広 富之(66歳)
3.三好 長慶(1522~64年)…… 山路 和弘(65歳)
三好 義継(1549~73年)…… 黒部 弘康(40歳)
5.足利 義輝(1536~65年)…… 向井 理(37歳)
2.三好 政康(?~1569年)…… 岡 けんじ(55歳)
2.三好 長逸(?~?年)…… 宮原 奨伍(39歳)
2.岩成 友通(?~1573年)…… 高野 弘樹(57歳)
足利 義栄(1538~68年)…… 一ノ瀬 颯(22歳)
8.松永 弾正 久秀(1508~77年)…… 吉田 鋼太郎(61歳)
正親町天皇(1517~93年)…… 五世 坂東 玉三郎(69歳)
14.足利 義昭(1537~97年)…… 滝藤 賢一(43歳)
19.織田 信長(1534~82年)…… 染谷 将太(27歳)
11.織田 信忠(1557~82年)…… 井上 瑞稀(19歳)
15.柴田 勝家(1522?~83年)…… 安藤 政信(44歳)
16.明智 十兵衛 光秀(1516?~82年)…… 長谷川 博己(42歳)
5.近衛 龍山 前久(1536~1612年)…… 本郷 奏多(29歳)
二条 晴良(1526~79年)…… 小籔 千豊(46歳)
20.羽柴 秀吉(1537~98年)…… 佐々木 蔵之介(51歳)
10.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 濱田 岳(31歳)
19.前田 利家(1539?~99年)…… 入江 甚儀(26歳)
25.徳川 家康(1543~1616年)…… 風間 俊介(36歳)

第61作 『鎌倉殿の13人』(2022年 全48話予定 作・三谷幸喜)
6.後白河法皇(1127~92年)…… 西田 敏行(74歳)
5.九条 兼実(1149~1207年)…… 田中 直樹(50歳)
2.後鳥羽上皇(1180~1239年)…… 二世 尾上 松也(37歳)
2.土御門 通親(1149~1202年)…… 関 智一(49歳)
7.平 清盛(1118~81年)…… 松平 健(68歳)
8.平 宗盛(1147~85年)…… 小泉 孝太郎(43歳)
5.木曽 義仲(1154~84年)…… 青木 崇高(41歳)
7.藤原 秀衡(1122~87年)…… 田中 泯(76歳)
6.藤原 泰衡(1155~89年)…… 山本 浩司(47歳)
8.源 頼朝(1147~99年)…… 大泉 洋(48歳)
8.源 義経(1159~89年)…… 菅田 将暉(28歳)
2.源 頼家(1182~1204年)…… 金子 大地(25歳)
2.源 実朝(1192~1219年)…… 柿澤 勇人(34歳)
7.北条 政子(1157~1225年)…… 小池 栄子(41歳)
7.北条 時政(1138~1215年)…… 坂東 弥十郎(65歳)
6.北条 義時(1163~1224年)…… 小栗 旬(39歳)
2.北条 泰時(1183~1242年)…… 坂口 健太郎(30歳)
2.北条 政村(1205~73年)…… 新原 泰佑(21歳)
2.平 盛綱(?~1263年)…… きづき(31歳)


≪結果その1、大河ドラマでの2022年度までの天下人出演回数ランキング~!!≫
第1位(26回)…… 徳川家康(2021年の幕末大河ドラマ『青天を衝け』でのナビゲーター出演も含む。津川雅彦、寺尾聰、北大路欣也が2回演じた。)
第2位(20回)…… 豊臣秀吉(緒形拳、仲村トオル、竹中直人が2回演じた。仲村さん、ちょっとズルいぞ!)
第3位(19回)…… 織田信長(高橋幸治、藤岡弘、が2回演じた。)、前田利家(唐沢寿明が2回演じた。これもちょっとズルい。)
第5位(17回)…… 石田三成(小栗旬が2回演じた、とみていいか。でも、天下人か?)
第6位(16回)…… 明智光秀
第7位(15回)…… 柴田勝家
第8位(14回)…… 足利義昭、豊臣秀次
第10位(13回)…… 大野治長、徳川秀忠(中村梅雀が2回演じた、とみていいか。)
12回 …… 毛利輝元、片桐且元
11回 …… 織田信忠、豊臣秀頼
10回 …… 黒田如水
8回 …… 平宗盛、源頼朝、源義経、松永久秀、上杉景勝
7回 …… 平清盛、藤原秀衡、北条政子、北条時政
6回 …… 後白河法皇、藤原泰衡、北条義時
5回 …… 九条兼実、木曽義仲、足利義輝、近衛前久、徳川家光
4回 …… 松殿基房
3回 …… 平重盛、高倉上皇、三好長慶
2回 …… 白河法皇、鳥羽法皇、崇徳上皇、藤原忠実、藤原忠通、信西入道、藤原信頼、藤原頼長、近衛基通、後鳥羽上皇、土御門通親、源頼家、源実朝、北条泰時、平盛綱、北条政村、北条高時、足利尊氏、足利義稙、六角義賢、三好三人衆、近衛信尹、後陽成天皇
1回 …… 源頼義、源義家、藤原頼通、近衛天皇、二条天皇、安徳天皇、藤原師長、藤原兼長、近衛基実、松殿師家、九条頼経、九条頼嗣、宗尊親王、惟康親王、北条時頼、北条時宗、北条貞時、平頼綱、赤橋長時、後嵯峨上皇、亀山天皇、近衛基平、一条実経、西園寺実氏、鷹司基忠、後醍醐天皇、尊良親王、護良親王、宗良親王、恒良親王、成良親王、後村上天皇、守邦親王、金沢貞顕、赤橋守時、金沢貞将、長崎円喜、長崎高資、足利直義、足利義詮、高師直、仁木頼章、細川顕氏、細川頼春、光厳天皇、光明天皇、後花園天皇、後土御門天皇、一条兼良、二条持通、足利義教、足利義勝、足利義政、日野富子、足利義視、足利義尚、足利義遐、細川持之、細川勝元、細川政元、畠山持国、畠山義就、畠山政長、斯波義廉、斯波義敏、細川晴元、細川氏綱、三好義継、足利義栄、後奈良天皇、正親町天皇、三条公頼、二条晴良、九条兼孝、後水尾天皇、明正天皇、九条幸家、九条道房、鷹司信房、鷹司信尚、近衛信尋、一条昭良、二条昭実、二条康道


≪結果その2、大河ドラマでの2022年度までの天下人を演じた俳優さん回数ランキング~!!≫
第1位(5回)…… 西田 敏行(後白河法皇、北条義時、豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠)
第2位(3回)…… 滝田 栄(柴田勝家、前田利家、徳川家康)、松平 健(平清盛、北条義時、柴田勝家)、近藤 正臣(明智光秀、石田三成、大野治長)、中尾 彬(後白河法皇、柴田勝家、毛利輝元)、高橋 幸治(源頼朝、織田信長2回)、十五世 片岡 仁左衛門(高倉上皇、後醍醐天皇、豊臣秀頼)、内藤 武敏(北条時政、一条兼良、明智光秀)、津嘉山 正種(藤原泰衡、毛利輝元、片桐且元)、勝野 洋(赤橋守時、徳川秀忠2回)、大出 俊(後花園天皇、足利義昭、前田利家)、滝沢 修(白河法皇、後白河法皇、藤原秀衡)

天下人としての出演回数2回のみなさん …… 緒形 拳、津川 雅彦、石坂 浩二、十二世 市川 団十郎、江守 徹、田村 正和、加藤 嘉、金田 龍之介、御木本 伸介、伊藤 孝雄、松村 達雄、宅麻 伸、藤岡 弘、、渡辺 博貴、児玉 清、フランキー堺、清水 綋治、郷 ひろみ、仲村 トオル、岸谷 五朗、佐藤 慶、佐藤 浩市、長塚 京三、川野 太郎、伊武 雅刀、渡辺 徹、真田 広之、山下 規介、寺田 農、渡辺 謙、大木 実、入川 保則、北村 和夫、中丸 新将、渡 哲也、高橋 英樹、小林 稔侍、柄本 明、斎藤 洋介、唐沢 寿明、八世 中村 芝翫、二世 中村 梅雀、鶴見 辰吾、宇津井 健、北村 一輝、和泉 元彌、北大路 欣也、伊東 四朗、石黒 英雄、遠藤 憲一、吹越 満、江口 洋介、中村 倫也、竹中 直人、寺尾 聰、小林 勝也、山本 耕史、阿部 サダヲ、国広 富之、向井 理、吉田 鋼太郎、小栗 旬


≪結果その3、大河ドラマで2022年度までに映像化されていない天下人さまがた~!!≫
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未映像化天下人 or 宰相は誰だ!? 大河ドラマで雑に振り返る日本中世史 1965~97年

2022年11月06日 16時46分20秒 | 日本史みたいな
※年齢は初放映当時のものです。
※子役時代を演じた俳優さんは省略しています。

大河ドラマ第3作 『太閤記』(1965年 全52話 原作・吉川英治)
松永 弾正 久秀(1508~77年)…… 松村 達雄(50歳 2005年没)
足利 義昭(1537~97年)…… 二世 市村 吉五郎(47歳 2010年没)
織田 信長(1534~82年)…… 高橋 幸治(29歳)
明智 光秀(1516?~82年)…… 佐藤 慶(36歳 2010年没)
柴田 勝家(1522?~83年)…… 二世 中村 歌門(51歳 1989年没)
豊臣 秀吉(1537~98年)…… 緒形 拳(27歳 2008年没)
黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 田村 高広(36歳 2006年没)
豊臣 秀次(1568~95年)…… 田村 正和(21歳 2021年没)
石田 三成(1560~1600年)…… 石坂 浩二(23歳)
徳川 家康(1543~1616年)…… 六世 尾上 菊蔵(41歳 2000年没)

第4作 『源義経』(1966年 全52話 原作・村上元三)
平 清盛(1118~81年)…… 辰巳 柳太郎(60歳 1989年没)
平 宗盛(1147~85年)…… 東 千代之介(39歳 2000年没)
藤原 秀衡(1122~87年)…… 滝沢 修(59歳 2000年没)
藤原 泰衡(1155~89年)…… 片山 明彦(39歳 2014年没)
九条 兼実(1149~1207年)…… 二世 中村 又五郎(51歳 2009年没)
源 頼朝(1147~99年)…… 芥川 比呂志(45歳 1981年没)
源 義経(1159~89年)…… 七世 尾上 菊五郎(23歳)
北条 政子(1157~1225年)…… 大塚 道子(35歳 2013年没)

第7作 『天と地と』(1969年 全52話 原作・海音寺潮五郎)
細川 氏綱(1513~64年)…… 細川 俊夫(52歳 1985年没)
三好 長慶(1522~64年)…… 梅野 泰靖(35歳 2020年没)
2.松永 弾正 久秀(1508~77年)…… 河野 秋武(57歳 1978年没)
足利 義輝(1536~65年)…… 山本 学(32歳)
2.足利 義昭(1537~97年)…… 大出 俊(28歳)
近衛 前久(1536~1612年)…… 佐野 浅夫(43歳 2022年没)
2.織田 信長(1534~82年)…… 杉 良太郎(24歳)
2.柴田 勝家(1522?~83年)…… 金田 龍之介(40歳 2009年没)
2.木下 藤吉郎 秀吉(1537~98年)…… 浜田 光夫(25歳)
2.徳川 家康(1543~1616年)…… 松山 政路(21歳)

第9作 『春の坂道』(1971年 全52話 原作・山岡荘八)
3.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 二世 中村 芝鶴(70歳 1981年没)
2.豊臣 秀次(1568~95年)…… 伊藤 孝雄(34歳)
前田 利家(1539?~99年)…… 加藤 嘉(58歳 1988年没)
2.石田 三成(1560~1600年)…… 中村 敦夫(30歳)
豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 十五世 片岡 仁左衛門(26歳)
片桐 且元(1556~1615年)…… 小山田 宗徳(43歳 1986年没)
大野 治長(1569~1615年)…… 山下 洵一郎(31歳)
3.徳川 家康(1543~1616年)…… 山村 聰(60歳 2000年没)
徳川 秀忠(1579~1632年)…… 青山 哲也(30歳 2006年没)
徳川 家光(1604~51年)…… 十二世 市川 団十郎(24歳 2013年没)

第10作 『新・平家物語』(1972年 全52話 原作・吉川英治)
白河法皇(1053~1129年)…… 滝沢 修(65歳 2000年没 後白河法皇と二役)
鳥羽法皇(1103~56年)…… 野村 萬(42歳)
崇徳上皇(1119~64年)…… 田村 正和(28歳 2021年没)
後白河法皇(1127~92年)…… 滝沢 修(65歳 2000年没 白河法皇と二役)
高倉上皇(1161~81年)…… 十五世 片岡 仁左衛門(27歳)
藤原 忠実(1078~1162年)…… 森 雅之(61歳 1973年没)
藤原 忠通(1097~1164年)…… 原 保美(57歳 1997年没)
藤原 頼長(1120~56年)…… 成田 三樹夫(37歳 1990年没)
松殿 基房(1144~1231年)…… 嵐 圭史(31歳)
信西入道(1106~1260年)…… 小沢 栄太郎(62歳 1988年没)
藤原 信頼(1133~60年)…… 亀石 征一郎(33歳 2021年没)
2.平 清盛(1118~81年)…… 仲代 達矢(39歳)
平 重盛(1138~79年)…… 原田 大二郎(27歳)
2.平 宗盛(1147~85年)…… 勝呂 誉(31歳)
2.藤原 秀衡(1122~87年)…… 加藤 嘉(59歳 1988年没)
木曽 義仲(1154~84年)…… 林 与一(29歳)
2.源 頼朝(1147~99年)…… 高橋 幸治(36歳)
2.源 義経(1159~89年)…… 志垣 太郎(20歳)
2.北条 政子(1157~1225年)…… 栗原 小巻(26歳)
北条 時政(1138~1215年)…… 加東 大介(60歳 1975年没)
北条 義時(1163~1224年)…… 西田 敏行(25歳)

第11作 『国盗り物語』(1973年 全51話 原作・司馬遼太郎)
3.松永 弾正 久秀(1508~77年)…… 永井 秀明(51歳 2002年没)
2.足利 義輝(1536~65年)…… 竹脇 無我(28歳 2011年没)
3.足利 義昭(1537~97年)…… 伊丹 十三(39歳 1997年没)
3.織田 信長(1534~82年)…… 高橋 英樹(28歳)
織田 信忠(1557~82年)…… 松原 守(?歳)
2.明智 光秀(1516?~82年)…… 近藤 正臣(30歳)
3.柴田 勝家(1522?~83年)…… 宍戸 錠(39歳 2020年没)
4.羽柴 秀吉(1537~98年)…… 火野 正平(23歳)
2.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 江守 徹(29歳)
2.前田 利家(1539?~99年)…… 目黒 祐樹(25歳)
3.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 佐山 泰三(17歳)
4.徳川 家康(1543~1616年)…… 寺尾 聰(25歳)

第16作 『黄金の日日』(1978年 全51話 原作・城山三郎)
六角 承禎 義賢(1521~98年)…… 奥村 公延(47歳 2009年没)
三好 政康(?~1569年)…… 露木 護(48歳)
三好 長逸(?~?年)…… 平野 元(57歳 1996年没)
岩成 友通(?~1573年)…… 渡辺 厳(40歳)
4.足利 義昭(1537~97年)…… 松橋 登(33歳)
4.織田 信長(1534~82年)…… 高橋 幸治(42歳 2回目の信長役)
3.明智 光秀(1516?~82年)…… 内藤 武敏(51歳 2012年没)
4.柴田 勝家(1522?~83年)…… 新田 昌玄(43歳 2004年没)
5.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 緒形 拳(40歳 2008年没 2回目の秀吉役)
3.豊臣 秀次(1568~95年)…… 桜木 健一(29歳)
3.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 勝部 演之(39歳)
3.前田 利家(1539?~99年)…… 臼井 正明(49歳 2016年没)
4.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 近藤 正臣(35歳)
2.大野 治長(1569~1615年)…… 藤堂 貴也(25歳)
5.徳川 家康(1543~1616年)…… 児玉 清(44歳 2011年没)

第17作 『草燃える』(1979年 全51話 原作・永井路子)
2.後白河法皇(1127~92年)…… 二世 尾上 松緑(65歳 1989年没)
後鳥羽上皇(1180~1239年)…… 尾上 辰之助(32歳)
3.平 清盛(1118~81年)…… 金子 信雄(55歳 1995年没)
3.平 宗盛(1147~85年)…… 西田 健(33歳)
2.木曽 義仲(1154~84年)…… 河野 在臣(?歳)
2.九条 兼実(1149~1207年)…… 高橋 昌也(48歳 2014年没)
土御門 通親(1149~1202年)…… 仲谷 昇(49歳 2006年没)
近衛 基通(1160~1233年)…… 鶴岡 修(31歳)
3.源 頼朝(1147~99年)…… 石坂 浩二(37歳)
3.源 義経(1159~89年)…… 国広 富之(25歳)
3.北条 政子(1157~1225年)…… 岩下 志麻(38歳)
源 頼家(1182~1204年)…… 郷 ひろみ(23歳)
源 実朝(1192~1219年)…… 篠田 三郎(30歳)
2.北条 時政(1138~1215年)…… 金田 龍之介(50歳 2009年没)
2.北条 義時(1163~1224年)…… 松平 健(25歳)
北条 泰時(1183~1242年)…… 中島 久之(26歳)

おまけ! 映画『影武者』(1980年4月公開 脚本・黒澤明、井出雅人)
織田 信長(1534~82年)…… 隆 大介(23歳 2021年没)
徳川 家康(1543~1616年)…… 油井 昌由樹(32歳)

第19作 『おんな太閤記』(1981年 全50話 作・橋田寿賀子)
5.足利 義昭(1537~97年)…… 津村 鷹志(37歳)
5.織田 信長(1534~82年)…… 藤岡 弘、(34歳)
4.明智 光秀(1516?~82年)…… 石濱 朗(46歳 2022年没)
5.柴田 勝家(1522?~83年)…… 近藤 洋介(47歳)
6.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 西田 敏行(33歳)
4.豊臣 秀次(1568~95年)…… 広岡 瞬(22歳)
2.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 井上 純一(22歳)
4.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 菅野 菜保之(41歳)
4.前田 利家(1539?~99年)…… 滝田 栄(30歳)
毛利 輝元(1553~1625年)…… 入江 正徳(53歳)
5.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 宅麻 伸(24歳)
2.片桐 且元(1556~1615年)…… 岡本 信人(33歳)
3.大野 治長(1569~1615年)…… 四世 河原崎 権十郎(26歳)
6.徳川 家康(1543~1616年)…… フランキー堺(51歳 1996年没)
2.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 佐藤 佑介(21歳)

第21作 『徳川家康』(1983年 全50話 原作・山岡荘八)
6.足利 義昭(1537~97年)…… 篠原 大作(49歳 2016年没)
2.近衛 前久(1536~1612年)…… 佐竹 明夫(57歳 2009年没)
6.織田 信長(1534~82年)…… 役所 広司(27歳)
2.織田 信忠(1557~82年)…… 森 篤夫(29歳)
5.明智 光秀(1516?~82年)…… 寺田 農(40歳)
6.柴田 勝家(1522?~83年)…… 大山 克巳(52歳 2012年没)
7.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 武田 鉄矢(33歳)
5.豊臣 秀次(1568~95年)…… 氏家 修(?歳)
3.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 利重 剛(20歳)
5.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 入川 保則(43歳 2011年没)
5.前田 利家(1539?~99年)…… 瑳川 哲朗(46歳 2021年没)
2.毛利 輝元(1553~1625年)…… 御木本 伸介(51歳 2002年没)
上杉 景勝(1556~1623年)…… 横井 徹(44歳)
6.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 鹿賀 丈史(32歳)
3.片桐 且元(1556~1615年)…… 久米 明(58歳 2020年没)
4.大野 治長(1569~1615年)…… 谷 隼人(36歳)
7.徳川 家康(1543~1616年)…… 滝田 栄(32歳)
3.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 勝野 洋(33歳)

新大型時代劇第2作 『真田太平記』(1985年 全45話 原作・池波正太郎)
8.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 長門 裕之(51歳 2011年没)
6.豊臣 秀次(1568~95年)…… 堀内 正美(35歳)
2.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 円谷 浩(21歳 2001年没)
6.前田 利家(1539?~99年)…… 御木本 伸介(53歳 2002年没)
3.毛利 輝元(1553~1625年)…… 中山 昭二(57歳 1998年没)
2.上杉 景勝(1556~1623年)…… 伊藤 孝雄(48歳)
7.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 清水 綋治(41歳)
4.片桐 且元(1556~1615年)…… 山本 耕一(50歳)
5.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 細川 俊之(44歳 2011年没)
8.徳川 家康(1543~1616年)…… 四世 中村 梅之助(55歳 2016年没)
4.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 二世 中村 梅雀(29歳)

新大型時代劇第3作 『武蔵坊弁慶』(1986年 全32話 原作・富田常雄)
4.平 清盛(1118~81年)…… 芦田 伸介(69歳 1999年没)
4.平 宗盛(1147~85年)…… 長塚 京三(40歳)
3.木曽 義仲(1154~84年)…… 佐藤 浩市(25歳)
3.藤原 秀衡(1122~87年)…… 萬屋 錦之介(53歳 1997年没)
2.藤原 泰衡(1155~89年)…… 津嘉山 正種(42歳)
4.源 頼朝(1147~99年)…… 菅原 文太(52歳 2014年没)
4.源 義経(1159~89年)…… 川野 太郎(26歳)
4.北条 政子(1157~1225年)…… 神崎 愛(31歳)
3.北条 時政(1138~1215年)…… 内藤 武敏(59歳 2012年没)

第25作 『独眼竜政宗』(1987年 全50話 原作・山岡荘八)
9.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 勝 新太郎(55歳 1997年没)
7.豊臣 秀次(1568~95年)…… 陣内 孝則(28歳)
3.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 山下 規介(24歳)
7.前田 利家(1539?~99年)…… 大木 実(63歳 2009年没)
8.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 奥田 瑛二(36歳)
5.片桐 且元(1556~1615年)…… 松村 達雄(72歳 2005年没)
6.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 榎木 孝明(31歳)
9.徳川 家康(1543~1616年)…… 津川 雅彦(47歳 2018年没)
5.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 勝野 洋(37歳 2回目の秀忠役)
2.徳川 家光(1604~51年)…… 宅麻 伸(30歳)

第26作 『武田信玄』(1988年 全50話 原作・新田次郎)
7.足利 義昭(1537~97年)…… 九世 市川 団蔵(36歳)
7.織田 信長(1534~82年)…… 石橋 凌(31歳)
7.柴田 勝家(1522?~83年)…… 大木 聡(27歳 2012年没)
8.前田 利家(1539?~99年)…… 滝口 剛(?歳)
10.徳川 家康(1543~1616年)…… 八世 中村 芝翫(22歳)

第27作 『春日局』(1989年 全50話 作・橋田寿賀子)
8.織田 信長(1534~82年)…… 藤岡 弘、(42歳 2回目の信長役)
3.織田 信忠(1557~82年)…… 草見 潤平(32歳)
6.明智 光秀(1516?~82年)…… 五木 ひろし(40歳)
10.豊臣 秀吉(1537~98年)…… 藤岡 琢也(58歳 2006年没)
4.豊臣 秀頼(1593~1615年)…… 渡辺 徹(27歳)
9.前田 利家(1539?~99年)…… 嶺田 則夫(47歳 2007年没)
9.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 伊武 雅刀(39歳)
6.片桐 且元(1556~1615年)…… 津嘉山 正種(44歳)
7.大野 修理 治長(1569~1615年)…… 大和田 獏(38歳)
11.徳川 家康(1543~1616年)…… 丹波 哲郎(66歳 2006年没)
6.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 中村 雅俊(37歳)
3.徳川 家光(1604~51年)…… 江口 洋介(21歳)

第29作 『太平記』(1991年 全49話 原作・吉川英治)
後醍醐天皇(1288~1339年)…… 十五世 片岡 仁左衛門(46歳)
尊良親王(1306?~37年)…… 新岡 義章(?歳)
護良親王(1308~35年)…… 堤 大二郎(30歳)
宗良親王(1311~85年)…… 八神 徳幸(22歳)
恒良親王(1325~46年)…… 大河原 梓(?歳)
成良親王(1326~44年)…… 長谷川 宙(?歳)
後村上天皇(1328~68年)…… 渡辺 博貴(17歳)
守邦親王(1301~33年)…… 吉川 英資(?歳)
北条 高時(1304~33年)…… 片岡 鶴太郎(36歳)
金沢 貞顕(1278~1333年)…… 児玉 清(57歳 2011年没)
赤橋 守時(1295~1333年)…… 勝野 洋(41歳)
金沢 貞将(1302~33年)…… 久野 真平(22歳)
長崎 円喜(?~1333年)…… フランキー堺(61歳 1996年没)
長崎 高資(?~1333年)…… 西岡 徳馬(44歳)
足利 尊氏(1305~58年)…… 真田 広之(30歳)
足利 直義(1307~52年)…… 高嶋 政伸(24歳)
足利 義詮(1330~67年)…… 片岡 孝太郎(23歳)
高 師直(?~1351年)…… 柄本 明(42歳)
仁木 頼章(1299~1359年)…… 山本 伸吾(39歳)
細川 顕氏(?~1352年)…… 森次 晃嗣(47歳)
細川 頼春(1304~52年)…… 芹沢 名人(32歳)
光厳天皇(1313~64年)…… 辻 輝猛(22歳)
光明天皇(1322~80年)…… 海野 義貞(?歳)

第30作 『信長 KING OF ZIPANGU 』(1992年 全49話 作・田向正健)
2.六角 承禎 義賢(1521~98年)…… 平泉 成(47歳)
2.三好 長慶(1522~64年)…… 中丸 新将(42歳)
4.松永 弾正 久秀(1508~77年)…… 清水 綋治(47歳)
3.足利 義輝(1536~65年)…… 宮田 恭男(27歳)
8.足利 義昭(1537~97年)…… 三世 花柳 寿楽(24歳)
9.織田 信長(1534~82年)…… 緒形 直人(24歳)
4.織田 信忠(1557~82年)…… 東根作 寿英(19歳)
8.柴田 勝家(1522?~83年)…… 滝田 栄(41歳)
7.明智 光秀(1516?~82年)…… マイケル富岡(30歳)
11.木下 藤吉郎 秀吉(1537~98年)…… 仲村 トオル(26歳)
10.前田 利家(1539?~99年)…… 橋爪 淳(31歳)
12.徳川 家康(1543~1616年)…… 郷 ひろみ(36歳)

第31作 『琉球の風 DRAGON SPIRIT 』(1993年 全23話 原作・陳舜臣)
12.羽柴 秀吉(1537~98年)…… 仲村 トオル(27歳 2回目の秀吉役)
13.徳川 家康(1543~1616年)…… 小林 旭(54歳)
7.徳川 秀忠(1579~1632年)…… 岸谷 五朗(28歳)

第32作 『炎立つ』(1993年 全35話 原作・高橋克彦)
源 頼義(988~1075年)…… 佐藤 慶(64歳 2010年没)
源 義家(1039~1106年)…… 佐藤 浩市(32歳)
藤原 頼通(992~1074年)…… 森塚 敏(66歳 2006年没)
3.後白河法皇(1127~92年)…… 中尾 彬(50歳)
2.松殿 基房(1144~1231年)…… 寺泉 憲(45歳)
3.九条 兼実(1149~1207年)…… 斎藤 洋介(42歳 2020年没)
5.平 宗盛(1147~85年)…… 斧 アツシ(31歳)
4.藤原 秀衡(1122~87年)…… 渡瀬 恒彦(49歳)
3.藤原 泰衡(1155~89年)…… 渡辺 謙(33歳)
5.源 頼朝(1147~99年)…… 長塚 京三(48歳)
5.源 義経(1159~89年)…… 野村 宏伸(28歳)
4.北条 時政(1138~1215年)…… 本郷 功次郎(55歳 2013年没)
3.北条 義時(1163~1224年)…… 渡辺 博貴(20歳)

第33作 『花の乱』(1994年 全37話 作・市川森一)
後花園天皇(1419~71年)…… 大出 俊(53歳)
後土御門天皇(1442~1500年)…… 川野 太郎(34歳)
一条 兼良(1402~81年)…… 内藤 武敏(67歳 2012年没)
二条 持通(1416~93年)…… 藤木 悠(63歳 2005年没)
足利 義教(1394~1441年)…… 小林 勝也(51歳)
足利 義勝(1434~43年)…… 久我 未来(14歳)
足利 義政(1436~90年)…… 十二世 市川 団十郎(47歳 2013年没)
日野 富子(1440~96年)…… 三田 佳子(52歳)
足利 義視(1439~91年)…… 佐野 史郎(39歳)
足利 義尚(1465~89年)…… 松岡 昌宏(17歳)
足利 義材(1466~1523年)…… 大沢 たかお(26歳)
足利 義遐(1481~1511年)…… 羽江 幹朗(?歳)
細川 持之(1400~42年)…… 戸沢 佑介(62歳)
細川 勝元(1430~73年)…… 二世 野村 萬斎(28歳)
細川 政元(1466~1507年)…… 今井 雅之(33歳 2015年没)
畠山 徳本入道 持国(1398~1455年)…… 中井 啓輔(58歳)
畠山 義就(1437~91年)…… 永澤 俊矢(32歳)
畠山 政長(1442~93年)…… 赤羽 秀之(24歳)
斯波 義廉(1445~?年)…… 博田 章敬(?歳)
斯波 義敏(1435~1508年)…… 長谷川 恒之(34歳)

第35作 『秀吉』(1996年 全49話 原作・堺屋太一)
5.松永 弾正 久秀(1508~77年)…… 秋間 登(46歳)
9.足利 義昭(1537~97年)…… 玉置 浩二(37歳)
10.織田 信長(1534~82年)…… 渡 哲也(54歳 2020年没)
5.織田 信忠(1557~82年)…… 西川 忠志(27歳)
9.柴田 勝家(1522?~83年)…… 中尾 彬(53歳)
8.明智 光秀(1516?~82年)…… 村上 弘明(39歳)
13.木下 藤吉郎 秀吉(1537~98年)…… 竹中 直人(39歳)
8.羽柴 秀次(1568~95年)…… 三国 一夫(20歳)
6.黒田 如水 孝高(1546~1604年)…… 伊武 雅刀(46歳)
11.前田 利家(1539?~99年)…… 渡辺 徹(34歳)
3.上杉 景勝(1556~1623年)…… 神谷 秀澄(35歳)
4.毛利 輝元(1553~1625年)…… 風間 正広(?歳)
10.石田 佐吉 三成(1560~1600年)…… 真田 広之(35歳)
14.徳川 家康(1543~1616年)…… 西村 まさ彦(35歳)

第36作 『毛利元就』(1997年 全50話 原作・永井路子)
2.足利 義稙(1466~1523年)…… 田口 トモロヲ(39歳)
5.毛利 輝元(1553~1625年)…… 森田 剛(17歳)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これ、面白かったなぁ ゲーム『源平合戦』をふりかえる ~資料編で力つきた……~

2022年06月12日 20時48分45秒 | 日本史みたいな
歴史シミュレーションゲーム『源平合戦』(1994年9月発売 光栄)
 『源平合戦(げんぺいかっせん)』は、光栄(現・コーエーテクモゲームス)から発売されたPC-9801用歴史シミュレーションゲーム。家庭用ゲーム機には移植されなかったため、他のゲームシリーズに比べて知名度は低い。
 2004年10月に「コーエー25周年記念パック Vol.4」の一作として再発売された。翌2005年7月15日には「コーエー定番シリーズ」で単品発売されている。
 プレイヤーは源頼朝、源義経、平清盛、平宗盛、源義仲、藤原秀衡などの源平の争乱に活躍した武将のひとりとなって他勢力の打倒を目指す。
 1180年、源頼朝が石橋山合戦から逃れ鎌倉に拠を構えたところから始まり、平家が壇ノ浦合戦で滅び、頼朝と義経の対立が露わになった時代までを扱っている。

各勢力の特徴
 基本的には九州北部から東北までの、日本列島エリアに散在する拠点を奪い合う「信長の野望シリーズ」や「三國志シリーズ」と同タイプのゲームであるが、本作では各勢力固有のコマンドが存在して、特色・個性を打ち出している。

清和源氏
 戦闘時の計略等に「財貨(金銭)」が殆どかからないが「商業奨励」ができないので、不足しがちな財貨は兵糧を売って補う必要がある。あまりに時間がかかると赤字になることもある。源氏は動員兵の訓練が出来、武将の「武力」「勇名」が高い。また、三勢力中、唯一「弓術」を上げられる「流鏑馬」イベントを実行可能である。

桓武平氏
 「商業奨励」ができ、「優雅」の高い人材が多く、三勢力中唯一可能な「歌会」イベントによる朝廷親密度のアップがしやすいが、何をするにも財貨が要る。動員兵の訓練ができないので、雑兵の数を揃えて補う必要がある。武将の「優雅」が高く特殊技能「操船」を持つ武将が多いため、海戦が有利。

奥州藤原氏
 「金山開発」イベントによって、非常に豊かな拠点である平泉の「金」収入をさらに上げられるが、武将の能力、頭数はやや不足している。

武将の能力
 登場する武将にはそれぞれ、知力・武力・優雅・勇名・菩提・加護・無常・弓術という能力値のほかに、和歌・音楽・奇略・操船といった特殊能力が設定されている。ただし、特殊能力を持たない武将もいる。
 毎年1月になると、年齢が25歳未満の武将は知力・武力・弓術の能力値が2ずつ上昇し、60歳以上の武将は武力・弓術が1ずつ低下してゆく。
 また、本作の特徴として源平合戦の諸行無常観を表現した「無常」という能力値がある。「優雅」の値が高い敵将を捕らえて斬ることで「無常」の値が上がる。この値が一定数に達すると、その武将は世を儚んで出家し、以降ゲーム上に登場しなくなる(例:熊谷直実)。

戦闘システム
 拠点をつなぐ「ポイント・トゥ・ポイント」制ではあるが、「行軍」システムも採用され、拠点外で敵軍と遭遇すると「野戦」となる。野戦は、画面中央に正方形の凹凸のあるマップに、左右上方に対戦する武将のバスト・ショットという珍しいグラフィックを用いている。指示は各ターン開始時に決めたら、あとはオートで進行し、細かい操作はできない。移動手段として「待機」「接近」「接触」「迂回」「回避」「離脱」、攻撃方法として「弓矢」「肉弾(白兵戦)」「特殊(落石・突撃・組み打ちなど)」「防御」がある。
 「特殊」は、特殊能力「奇略」を持つ武将ほど成功率が高くなる。落石、突撃で敵の動員兵に大ダメージを与えたり、時には敵の武将を一撃で生け捕りにすることもある。

朝廷関係
 本作では、朝廷勢力との関係性も他の作品より深い。
 まず、ゲーム上における武将の動員兵力数は、朝廷より叙せられる官位の上下の格によって決定される。 たとえば「前太政大臣」清盛が5000の兵力を動かすことができる一方で、無官の武将は500の兵力しか動かせない。武力が高くても官位の無い武将は、武力が低くても官位のある武将に敗れることも多い。
 官位を得るためには朝廷関係が重要であり、これは武将の「優雅」という能力に左右される。「優雅」値は義仲や頼朝など東国武士勢力は低く、都育ちの平家は高い。
 動員兵の数に関係する官位は、毎年1月、7月に行われる「論功行賞」にて、朝廷関係者が下賜することで基本的に得ることができる。一定以上の勲功が溜まった武将がおり、かつ「朝廷関係(朝廷友好度)」が70以上であると勲功に応じた官位がいくつか下賜される。朝廷関係は朝廷に金銭を献上する(金200につき1上昇)ほか、平氏のみ「歌会」を成功させることによっても上昇する。
 各拠点には「治安(民忠誠度のようなもの)」という数値が設定されており、自勢力が支配している拠点のうち、1カ所でも40未満の箇所があると、季節の変わり目に朝廷関係が低下してしまう。また、治安が30未満の拠点は季節の変わり目毎に人口が減少し、逆に50以上の拠点は人口が増加していく。

朝廷の陰謀
 歴史上でも、天下人であった清盛や頼朝は、朝廷との関係、特に後白河法皇との関係に常に悩まされていた。ゲーム上でも朝廷勢力が存在し、ゲーム上における最大勢力や、京を支配している勢力、または朝廷関係が極端に悪い勢力に対して様々な陰謀を仕掛けてくる。配下武将を篭絡して忠誠度を下げたり、その勢力から離反させたり、豪族勢力を武家勢力に昇格させたり、あるときには公家衆(九条兼実、近衛基通など)を新たな武将として最大勢力に対抗する勢力に家臣として送り込むこともある。公家なので武力は低いが政治力や知力が高いため、敵の勢力が強化されることは必至である。しかもこの朝廷勢力は、他の勢力と違って武力で取り潰すことは不可能である。

主な発生イベント
 本作では、歴史上の出来事を反映した様々なイベントが用意されている。
「兄と弟」…… 頼朝と義経の再会を祝するイベントで、シナリオ1開始直後に起こる。
「還都」 …… 清盛は以仁王の乱後、播磨国福原に遷都していたが、ゲームでは京の治安悪化を理由に都を戻すこととなる。還都した場合、京の治安が改善する。
「英雄の死」…… 平家総帥である清盛が熱病にかかって死去するイベント。1181年2月以降にほぼ確実に起こる。ただし頼朝が死んでいるとこのイベントは起こらないため、頼朝を捕らえて殺すことによって回避できる。
「朝日将軍」…… 京に入った義仲が、後白河法皇から朝日将軍に任命されるイベント。義仲の可能動員力が4900になり、平家武将全員の官位が解かれる。今井兼平など一部の有力武将にも官位が与えられる。平氏でプレイした場合には、「朝廷関係を100に保つ」か「京を奪回する」かのどちらかの条件を満たせば、このイベントが起こることはない。
「敦盛最期」…… 熊谷直実は敦盛を討ったことによって、無常値が90以上となって出家してしまう。

設定シナリオ
シナリオ1「頼朝、鎌倉に拠を構える」(1180年10月)
 時代設定は、富士川合戦前夜の平氏政権絶頂期。そのため、清盛は全国の半分以上を支配し、兵力・経済力の面で他の勢力を圧倒している。唯一の対抗馬である頼朝は、人材の質と量においては清盛に負けていないが、支配している拠点の数が少なく周囲を敵に囲まれている。このシナリオでは頼朝、清盛、義仲、秀衡をはじめ、武田信義、新田義重、足利俊綱、佐竹秀義、河野通清、緒方惟栄、城資永、湯浅宗重、田口成良、大庭景親、永縁らの地方豪族など多数の勢力が存在する。

シナリオ2「義仲、入京を果たす」(1183年7月)
 時代設定は、倶利伽羅峠合戦で義仲に敗れた平家が都落ちした直後。平家はすでに清盛亡く、宗盛が後を継いでいる。支配する拠点の数はシナリオ1から半減し衰退は否めないものの、平教経らを擁して巻き返しを期している。他の武家勢力では12の拠点を支配する義仲、11の拠点を支配する頼朝、拠点こそ少ないものの金山を有して経済力を誇る秀衡がいる。また、地方豪族は淘汰が進み、緒方惟栄、河野通信、足利俊綱、菊池隆直、湯浅宗重らが各地に割拠している。

シナリオ3「平氏、西海で再建を図る」(1184年10月)
 時代設定は、義仲が頼朝が送り出した源範頼・義経兄弟によって滅ぼされ一ノ谷合戦によって平家が大敗を喫した直後。そのため、頼朝の勢力は拠点を25にするまで拡大している。平家は一ノ谷の大敗で武将の多くを失っており、有能な人材も多く抱える頼朝にとってもはや敵ではなくなってきている。しかし、秀衡が武将数や有能な配下を増やしており、頼朝にとって厄介な存在となっている。豪族勢力では河野通信、菊池隆直、緒方惟栄、熊野湛増らが存在する。

シナリオ4「義経、兄頼朝と敵対す」(1185年10月)
 時代設定は、平氏が壇ノ浦で滅亡し頼朝と義経との対立が始まった時期。豪族勢力では菊池、緒方が存在する。武家勢力では、34の拠点を支配して天下制覇目前の頼朝と、京の1拠点しか支配していないものの武蔵坊弁慶ら有能な武将を配した天才武将・義経と、武将の頭数や経済力が豊かな秀衡とがそれを阻止するため争うこととなる。


2022年度大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主な登場人物の、ゲーム『源平合戦』での能力値(俳優の年齢は放送開始当初のもの)
〇鎌倉殿の13人
北条 義時(1163~1224年)…… 小栗 旬(39歳)
 本編の主人公。伊豆国の豪族・北条時政の次男。母は伊東祐親の先妻の娘。通称は小四郎。のちの相模守・陸奥守・右京権大夫、鎌倉幕府第二代執権。
 知力84、武力64、優雅47、勇名29、加護92、特殊能力なし

北条 時政(1138~1215年)…… 坂東 彌十郎(65歳)
 北条義時の父。通称は四郎。伊東祐親の娘で義時らの生母である先妻と後妻と相次いで死別し、大番役のため京入りしていた時に見初めた公家の娘・りくを3人目の妻とする。
 知力94、武力67、優雅56、勇名46、加護90、特殊能力なし

三浦 義澄(1127~1200年)…… 佐藤 B作(72歳)
 相模国三浦郡の豪族。妻は伊東祐親の娘。通称は次郎。陽気な性格だが義理堅く、敵方となった相手をも心配する。義兄弟でもある北条時政とは悪友で気心が知れた仲である。
 知力73、武力82、優雅43、勇名54、加護83、特殊能力:操船

和田 義盛(1147~1213年)…… 横田 栄司(50歳)
 三浦義澄の甥で義村の従兄。通称は小太郎。髭を蓄えた強面で弓の名手だが気が短く、平家方として敵対したのち頼朝に下った畠山重忠を恨んでいる。源頼朝が鎌倉へ入ると初代侍所別当に任じられる。
 知力81、武力82、優雅38、勇名71、加護75、特殊能力:操船

安達 盛長(1135~1200年)…… 野添 義弘(63歳)
 源頼朝の従者。妻は頼朝の乳母・比企尼の娘。通称は藤九郎。流人時代から頼朝に仕えており、頼朝が本心を明かせる家人の一人である。押しに弱い面があるが、時には無茶で理不尽な頼朝の命をもそつなくこなす。
 知力69、武力63、優雅32、勇名43、加護87、特殊能力なし

比企 能員(?~1203年)…… 佐藤 二朗(52歳)
 武蔵国比企郡の豪族。比企尼の甥。通称は藤四郎。飄々としているが目先の損得に流されやすいところがあり、妻の道から苦言を呈されることもある。源頼朝と北条政子の嫡男・万寿(のちの源頼家)が産まれると、その乳母夫となる。
 知力84、武力77、優雅72、勇名29、加護76、特殊能力なし

梶原 景時(1140~1200年)…… 二世 中村 獅童(49歳)
 相模国鎌倉郡の豪族。通称は平三。冷静に状況を判断する現実主義者。無骨な坂東武者が多い中、和歌を詠むなどの教養も持ち合わせる、文武両道の武人。石橋山合戦では平家方として戦うが、山中に隠れていた源頼朝をあえて見逃す。のちに北条義時の仲介で頼朝の家人となり、以降は頼朝の命で諜報活動を行うようになる。平氏討滅の西国遠征の際には源範頼率いる本隊の軍奉行を務めた。
 知力92、武力78、優雅68、勇名53、加護72、特殊能力:和歌・音楽・操船

足立 遠元(1130年代前半~?年)…… 大野 泰広(45歳)
 武蔵国の豪族。源頼朝の父・義朝の代からの源氏家人で、頼朝から鎌倉・大倉御所の差配を任される。
 知力82、武力66、優雅49、勇名33、加護73、特殊能力なし

八田 知家(1142~1218年)…… 市原 隼人(34歳)
 常陸国の豪族。のちに右衛門尉・筑後守となり、鎌倉幕政に重きをなした。
 知力69、武力82、優雅37、勇名45、加護78、特殊能力なし

三善 康信(1140~1221年)…… 小林 隆(62歳)
 京出身の下級公家。太政官書記。母は源頼朝の乳母。流人となった頼朝に月に一度書状を送り、都や朝廷の情勢を伝えている。頼朝の挙兵のきっかけを作った。鎌倉入りした頼朝の要請で、大江広元・中原親能・藤原行政を側近に推挙する。鎌倉幕府初代問注所別当。
 知力89、武力25、優雅77、勇名11、加護88、特殊能力:和歌

大江 広元(1148~1225年)…… 栗原 英雄(56歳)
 源頼朝の側近で、政策を担う官僚。元は朝廷に仕える下級公家。官職は安芸介。三善康信の推挙により中原親能・藤原行政とともに鎌倉に下向する。頭脳明晰だが冷静かつ冷徹な性格で、坂東武者とは違った立場で動向を観察、分析して頼朝を支える。
 知力96、武力22、優雅77、勇名16、加護87、特殊能力:和歌

中原 親能(1143~1209年)…… 川島 潤哉(42歳)
 源頼朝を支える官僚で、大江広元の兄。官職は斎院次官。鎌倉下向後も頼朝の使者として上洛することが多い。
 知力91、武力48、優雅72、勇名25、加護74、特殊能力:和歌

二階堂 行政(?~?年)…… 野仲 イサオ(62歳)
 源頼朝を支える官僚。官職は主計允。
 ゲーム『源平合戦』に登場せず。

〇源頼朝とその関係者
源 頼朝(1147~99年)…… 大泉 洋(48歳)
 源氏の棟梁。のちの鎌倉幕府初代征夷大将軍。河内源氏の嫡流・源義朝の三男。かつての官職・右兵衛権佐にちなんで「佐殿(すけどの)」、鎌倉入り後は「鎌倉殿」と称される。
 知力95、武力78、優雅73、勇名95、加護90、特殊能力:貴種

源 義経(1159~89年)…… 菅田 将暉(28歳)
 源義朝の九男で頼朝の異母弟。通称は九郎。静御前や弁慶からは「御曹司(おんぞうし)」と呼ばれている。幼い頃に父・義朝が平治の乱で敗れたため、京の鞍馬寺に預けられる。のちに寺を出て奥州の覇者・藤原秀衡の庇護を受ける。兄・頼朝が鎌倉入りすると参上し、頼朝を感動させている。しかし坂東武者とそりが合わず、度々問題を起こして頼朝らを悩ませる。壇ノ浦合戦で平家を滅ぼすも、後白河法皇と頼朝との板挟みに遭い、頼朝と不仲になる。
 知力75、武力102、優雅74、勇名90、加護86、特殊能力:音楽・奇略・貴種

武蔵坊 弁慶(?~1189年)…… 佳久 創(31歳)
 義経の従者。元は比叡山延暦寺の僧。
 知力60、武力96、優雅30、勇名65、加護60、特殊能力:奇略・操船

源 範頼(1150~93年)…… 迫田 孝也(44歳)
 源義朝の六男で頼朝の異母弟、義経の異母兄。母は遊女であり、義経から母の出自を揶揄されたこともあった。「蒲冠者殿(かばのかじゃどの)」や「蒲殿(かばどの)」と呼ばれる。遠江国蒲御厨に生まれ、平治の乱後に貴族の官人・藤原範季に引き取られている。頼朝の元へは義経や阿野全成に遅れて参上した。生真面目な性格で剣の腕も立ち、源氏と坂東武者の間を取り持ち、頼朝を補佐する。平家および木曽義仲の討伐に際しては鎌倉軍の総大将を務め、不満のくすぶる坂東武者をまとめ上げるだけでなく、義経の戦略を全面的に支持した。
 知力66、武力68、優雅51、勇名30、加護79、特殊能力:貴種

阿野 全成(ぜんじょう 1153~1203年)…… 新納 慎也(46歳)
 源義朝の七男で頼朝の異母弟、源義経の同母兄。「醍醐禅師(だいごぜんじ)」と称する。平治の乱後、京の醍醐寺に預けられ出家する。剛毅な性格から「悪禅師」と呼ばれたこともある。石橋山合戦の後、伊豆山権現に匿われていた政子らのもとに仁田忠常とともに現れ、鎌倉入りした頼朝と合流する。妻は北条政子の妹で、源実朝の乳母となった。
 知力72、武力60、優雅53、勇名19、加護83、特殊能力:貴種

源 義円(ぎえん 1155~81年)…… 成河(40歳)
 源義朝の八男で頼朝の異母弟、義経の同母兄。幼名は乙若。孫子の兵法に通じ弓矢の名手だけでなく、和歌にも精通している。平治の乱後、近江国の園城寺に預けられ出家する。のちに後白河法皇の皇子・円恵法親王の判官を務めた。源氏の兄弟では最後に頼朝の元へ参上する。
 知力53、武力73、優雅61、勇名14、加護28、特殊能力:貴種

源 行家(1141~86年)…… 杉本 哲太(56歳)
 頼朝の祖父・源為義の十男で、頼朝や木曽義仲の叔父。通称は十郎。平治の乱では兄・義朝とともに戦うが敗れ、熊野へ逃れている。以仁王による平家討伐の令旨を携えて全国を行脚し、頼朝ら源氏一門に決起を迫る。
 知力81、武力69、優雅63、勇名44、加護29、特殊能力:貴種

牧 宗親(?~1195年以降)…… 山崎 一(64歳)
 北条時政の妻りくの兄で、北条義時の義理の伯父。京出身の公家で、源頼朝の御台所となった北条政子に教育を施すため、妹りくの要請で鎌倉へ下向する。
 知力62、武力52、優雅36、勇名18、加護37、特殊能力なし

文覚(もんがく 1139~1203年)…… 四世 市川 猿之助(46歳)
 真言宗神護寺の僧。伊豆国に配流されていた頼朝に会って平氏打倒の決起を薦める。
 知力78、武力70、優雅69、勇名65、加護80、特殊能力なし

〇信濃源氏とその関係者
木曽 義仲(1154~84年)…… 青木 崇高(41歳)
 信濃源氏の棟梁。義を重んじ無意味な戦を嫌う。無骨な田舎侍であるため、都のしきたりには無知である。
 知力21、武力108、優雅12、勇名83、加護79、特殊能力:奇略・貴種

木曽 義高(1173~84年)…… 八世 市川 染五郎(16歳)
 義仲の嫡男。「清水冠者(しみずのかじゃ)」や「冠者殿(かじゃどの)」と呼ばれる。眉目秀麗かつ清廉潔白であり、父・義仲を尊敬している。蝉の抜け殻を大量に集める趣味がある。
 知力12、武力49、優雅11、勇名14、加護32、特殊能力:貴種

巴御前(?~?年)…… 秋元 才加(33歳)
 義仲の家人・今井兼平の妹で義仲の愛妾。武勇に優れる女武者。一本眉が特徴。義仲とは幼馴染でもあり、男女の絆を超えて一生を捧げて仕える決意を持っている。
 知力33、武力86、優雅49、勇名64、加護89、特殊能力:貴種

今井 兼平(1152~84年)…… 町田 悠宇(33歳)
 巴御前の兄で義仲の家人。母は義仲の乳母。
 知力42、武力92、優雅49、勇名75、加護77、特殊能力:奇略・貴種

海野 幸氏(1172~1250年以降)…… 加部 亜門(18歳)
 義高の従者。左衛門尉。人質として鎌倉入りする義高に同行する。
 知力65、武力57、優雅16、勇名38、加護56、特殊能力なし

〇甲斐源氏とその関係者
武田 信義(1128~86年)…… 八嶋 智人(51歳)
 甲斐源氏の棟梁。源氏棟梁の座をめぐって源頼朝や木曽義仲への対抗心を顕わにし、牽制する。
 知力73、武力85、優雅24、勇名72、加護80、特殊能力:貴種

一条 忠頼(?~1184年)…… 前原 滉(29歳)
 信義の嫡男。
 知力62、武力77、優雅41、勇名51、加護45、特殊能力:貴種

〇坂東武者勢力
伊東 祐親(1100年前後~1182年)…… 浅野 和之(67歳)
 伊豆国東部の豪族・伊東家の惣領。北条義時の母方の祖父。娘たちが北条時政、三浦義澄、工藤祐経(のちに土肥遠平)に嫁いでおり、娘婿や孫たちからは「爺様(じさま)」と呼ばれている。平治の乱で敗れた流人・源頼朝を領内で監視する。
 知力67、武力74、優雅36、勇名49、加護33、特殊能力なし

曽我 十郎 祐成(1172~93年)…… 田邊 和也(36歳)
 祐泰の息子で五郎の兄。
 知力17、武力41、優雅18、勇名14、加護48、特殊能力なし

曽我 五郎 時致(ときむね 1174~93年)…… 田中 俊介(32歳)
 祐泰の息子で十郎の弟。
 知力12、武力37、優雅11、勇名9、加護45、特殊能力なし

伊東 祐清(?~1183年)…… 竹財 輝之助(41歳)
 祐親の次男。通称は九郎。頼朝が挙兵すると、親戚である北条家と敵対することに苦悩する。
 知力70、武力65、優雅35、勇名38、加護37、特殊能力なし

工藤 祐経(1147~93年)…… 坪倉 由幸(44歳)
 伊豆国の豪族。元は伊東家の嫡流だが、幼少期に父が他界したため義理の叔父である祐親が後見役となっている。のちに祐親の娘と結婚したが、祐親に所領を奪われ妻と離縁させられる。頼朝の見張り役としてあてがわれたことがきっかけで頼朝には目をかけられており、祐親が亡くなると旧領を取り戻した。
 知力56、武力63、優雅70、勇名32、加護30、特殊能力:和歌・音楽

三浦 義村(1168~1239年)…… 山本 耕史(45歳)
 義澄の嫡男。義時の従弟で盟友。通称は平六。知恵者かつ冷静な判断を下せることから、父・義澄や義時から全幅の信頼を寄せられている。
 知力87、武力75、優雅37、勇名26、加護77、特殊能力:操船

岡崎 義実(1112~1200年)…… たかお 鷹(73歳)
 義澄の叔父。通称は平四郎。高齢ながらも血気盛んで坂東武者としての誇りが高い。同じく老将の土肥実平や佐々木秀義、千葉常胤と馬が合う。
 知力74、武力63、優雅46、勇名41、加護47、特殊能力:操船

梶原 景季(1162~1200年)…… 柾木 玲弥(26歳)
 景時の嫡男。
 知力48、武力64、優雅45、勇名40、加護74、特殊能力:和歌

仁田 忠常(1167~1203年)…… 高岸 宏行(ティモンディ 29歳)
 伊豆国の豪族。北条家とは所領が近い。頼朝の挙兵に際しては北条家に同調する。
 知力64、武力64、優雅30、勇名37、加護67、特殊能力なし

大庭 景親(?~1180年)…… 國村 隼(66歳)
 相模国の豪族。通称は三郎。「相模の奉行」と称する。平治の乱では頼朝の父・義朝に味方したが敗れ、平清盛の温情に助けられてからは平家方に与している。平家を後ろ盾として北条家はおろか伊東家や三浦家をも凌ぐ勢力を持つ。
 知力75、武力78、優雅32、勇名60、加護27、特殊能力なし

土肥 実平(?~1191年?)…… 阿南 健治(59歳)
 相模国土肥郷の豪族。通称は次郎。湯河原の温泉郷に館を構える。「みんな仲良く」が口癖で、坂東武者同士の争いを嫌う。頼朝らとともに鎌倉入りすると、平家討伐を急ぐ頼朝に坂東の地固めを主張する。
 知力85、武力76、優雅40、勇名60、加護67、特殊能力:奇略

土佐坊 昌俊(1141~85年)…… 村上 和成(48歳)
 元興福寺の僧兵。土肥実平の仲介で頼朝に仕える。
 知力56、武力88、優雅50、勇名35、加護53、特殊能力:貴種

首藤 経俊(1137~1225年)…… 山口 馬木也(48歳)
 相模国の豪族。母は頼朝の乳母。通称は瀧口三郎。刑部丞。平治の乱で父と兄が討死したため家督を継ぐ。楽観的で自主性がなく、長いものに巻かれやすい。頼朝の挙兵に参加することを約束するが、いざ挙兵すると平家方として景親らとともに頼朝に弓を引く。
 知力47、武力84、優雅45、勇名45、加護70、特殊能力なし

畠山 重忠(1164~1205年)…… 中川 大志(23歳)
 武蔵国の豪族。通称は次郎。武勇に優れ、清廉潔白な人柄から「坂東武士の鑑」と評されている。義時や義村らと仲が良かったが、頼朝の挙兵に際しては心ならずも北条家や三浦家と敵対することになる。頼朝方が優勢になると鎌倉入り前に降伏する。頼朝と坂東武者たちとの間を取り持つ義時を、陰に陽に手助けする。
 知力64、武力84、優雅44、勇名75、加護83、特殊能力:音楽

稲毛 重成(?~1205年)…… 村上 誠基(?歳)
 武蔵国の豪族。
 知力69、武力73、優雅38、勇名33、加護53、特殊能力なし

佐々木 定綱(1142~1205年)…… 木全 隆浩(?歳)
 近江源氏である佐々木秀義の嫡男。通称は太郎。父・秀義が相模国渋谷庄で二十数年を過ごす一方で、定綱は下野国宇都宮庄で頼朝挙兵まで過ごしていた。頼朝挙兵の際に父と兄弟四人が揃って頼朝に従う。頼朝に従い功多く、のちに近江守護、検非違使佐衛門尉に任ぜられた。
 知力53、武力76、優雅37、勇名42、加護63、特殊能力なし

佐々木 経高(?~1221年)…… 江澤 大樹(?歳)
 近江源氏である佐々木秀義の次男。通称は次郎。母は宇都宮宗綱の娘で定綱、盛綱、高綱とは異母兄弟。平治の乱において父・秀義は源義朝に従ったため敗死後は立場を失い、相模国渋谷庄で二十数年を過ごすことになった。経高も父に従って渋谷庄で過ごし、頼朝挙兵の際に頼朝に従う。山木兼隆の館襲撃では、北条時政の命で兼隆の側近であった堤信遠を攻めた。この時に経高が放った矢が、源平合戦の始まりと伝えられている。
 のちに近江、長門、石見、隠岐国の守護と中務丞に任じられているが、承久の乱では後鳥羽上皇側についた。
 知力51、武力69、優雅45、勇名47、加護67、特殊能力なし

佐々木 盛綱(1151~?年)…… 増田 和也(?歳)
 近江源氏である佐々木秀義の三男。通称は三郎。父・秀義が相模国渋谷庄で二十数年を過ごすことになり、盛綱も父と共に過ごしている。頼朝が挙兵した際に他の兄弟と共に馳せ参じた。他の兄弟たちは山木兼隆の配下であった堤信遠を攻めたが、盛綱は頼朝の傍らに控え共に行動しているのちに左兵衛尉。
 知力48、武力82、優雅24、勇名44、加護77、特殊能力なし

佐々木 高綱(1160~1214年)…… 見寺 剛(?歳)
 近江源氏である佐々木秀義の四男。通称は四郎。木曽義仲討伐の宇治川合戦で、梶原景季と先陣争いをしたことで広く知られている。頼朝の父・義朝が敗死した際に父、兄弟と共に近江国佐々木庄を追われた。頼朝が挙兵した際に他の兄弟と共にこれに合流する。のちに左衛門尉。
 知力44、武力77、優雅24、勇名44、加護77、特殊能力なし

安西 景益(?~?年)…… 猪野 学(49歳)
 安房国の豪族。頼朝とは幼馴染であり、石橋山合戦で敗れて安房へ逃れた頼朝を支援する。
 知力66、武力73、優雅13、勇名41、加護78、特殊能力なし

上総 広常(?~1184年)…… 佐藤 浩市(61歳)
 上総国の豪族。通称は介八郎(すけのはちろう)。「上総介(かずさのすけ)」と呼ばれることが多い。2万騎と称される大兵力を持つ。自尊心が高く、頼朝と平家を値踏みしたうえで、頼朝の運を見定め頼朝方につくことになる。
 知力81、武力80、優雅23、勇名77、加護33、特殊能力なし

千葉 常胤(1118~1201年)…… 岡本 信人(74歳)
 下総国の豪族。頼朝からは父も同然と頼られる坂東の重鎮。安房国に逃れた頼朝のもとに馳せ参じ、いち早く味方につく。
 知力78、武力79、優雅43、勇名76、加護86、特殊能力なし

佐竹 義政(?~1180年)…… 平田 広明(58歳)
 常陸国の豪族。常陸国大掾。甲斐源氏と先祖が同じ常陸源氏でありながら、平家方に与している。
 知力68、武力62、優雅42、勇名51、加護32、特殊能力:貴種

小山 朝政(1155~1238年)…… 中村 敦(?歳)
 下野国の豪族。母は頼朝の乳母。頼朝の鎌倉入り後に家人となる。
 知力58、武力84、優雅42、勇名70、加護72、特殊能力:奇略

〇平家
平 清盛(1118~81年)…… 松平 健(68歳)
 平家の棟梁。武士として初めて太政大臣となり、剃髪しているため「平相国(へいしょうこく)」や「清盛入道」と称される。平治の乱に勝利した後、敵将・源義朝の嫡男・義平以外の子息は助命し、頼朝は伊豆国へ配流、あとは寺へ入れている。その後は平氏政権を樹立し、大輪田泊の日宋貿易で莫大な富を手に入れ、朝廷とのつながりで一族を要職に就かせるなど、絶大な力を誇る。
 知力96、武力75、優雅100、勇名85、加護98、特殊能力:奇略・操船・貴種

平 宗盛(1147~85年)…… 小泉 孝太郎(43歳)
 平清盛の三男で平家の後継者。内大臣。父・清盛が頼朝を死罪にせず伊豆国へ配流にしたことを気にしている。
 知力77、武力33、優雅79、勇名21、加護30、特殊能力:和歌・操船・貴種

平 維盛(1159~84年)…… 濱 正悟(27歳)
 清盛の嫡男・平重盛の嫡男で清盛の嫡孫。官職は左近衛権少将・中宮権亮。容姿端麗で「光源氏の再来」と称される。頼朝追討軍の総大将として大軍を率い鎌倉へ遠征する。
 知力69、武力49、優雅75、勇名35、加護61、特殊能力:和歌・音楽・操船・貴種

平 知盛(1152~85年)…… 岩男 海史(30歳)
 宗盛の同母弟。権中納言。
 知力90、武力70、優雅77、勇名59、加護40、特殊能力:奇略・操船・貴種

平 清宗(1170~85年)…… 島田 裕仁(?歳)
 宗盛の嫡男。侍従・備前守・右衛門督。
 知力62、武力37、優雅59、勇名15、加護49、特殊能力:貴種

〇朝廷勢力とその関係者
後白河法皇(1127~92年)…… 西田 敏行(74歳)
 治天の君。「日本一の大天狗」と称される。自らの威光を保つため、源氏と平家、源頼朝と木曽義仲を操り戦わせ翻弄する。清盛とは蜜月の仲であったが、のちに関係が悪化し、鹿ケ谷の陰謀が発覚すると福原に幽閉される(治承三年の政変)。その頃から源頼朝の夢枕にたびたび現れ発破の言葉を掛ける。
 能力値設定なし

平 知康(?~?年)…… 矢柴 俊博(50歳)
 後白河法皇の側近。検非違使・左衛門尉。鼓の名手で「鼓判官(つづみのほうがん)」と呼ばれる。
 知力72、武力66、優雅79、勇名21、加護65、特殊能力:音楽

九条 兼実(1149~1207年)…… 田中 直樹(ココリコ 50歳)
 藤原摂関家の実力者。頼朝の征夷大将軍就任に尽力した。
 知力90、武力18、優雅80、勇名9、加護89、特殊能力:和歌・音楽

土御門 通親(1149~1202年)…… 関 智一(49歳)
 右近衛大将・内大臣兼東宮傅。はじめは平氏に、のちに院勢力に荷担した。
 知力92、武力20、優雅80、勇名9、加護81、特殊能力:和歌

〇奥州藤原氏
藤原 秀衡(1122~87年)…… 田中 泯(76歳)
 奥州藤原氏第三代当主。源義経からは「御館(みたち)」と呼ばれている。官職は鎮守府将軍・陸奥守。平泉を拠点に陸奥と出羽を支配して平家と並ぶ勢力を誇り、「奥州の覇者」と称される。京から来た義経を庇護、養育する。朝廷や平家、源氏に対しては中立の立場を取る。
 知力95、武力65、優雅48、勇名65、加護39、特殊能力:貴種

藤原 国衡(?~1189年)…… 平山 祐介(51歳)
 秀衡の長男で藤原泰衡の異母兄。
 知力43、武力89、優雅78、勇名21、加護51、特殊能力:貴種

藤原 泰衡(1155~89年)…… 山本 浩司(47歳)
 秀衡の次男で奥州藤原氏第四代当主。
 知力90、武力70、優雅78、勇名21、加護51、特殊能力:貴種

藤原 頼衡(?~1189年)…… 川並 淳一(?歳)
 秀衡の六男で泰衡の異母弟。
 知力67、武力66、優雅58、勇名61、加護64、特殊能力:貴種

河田 次郎 守継(?~1189年)…… 小林 博(49歳)
 泰衡の家人。
 知力66、武力51、優雅35、勇名20、加護57、特殊能力なし


 ……いやぁ~、いよいよ面白くなってきましたね、『鎌倉殿の13人』!!
 永井路子さん大好き人間なわたくしにとりましては、華やかなりし源平合戦や九郎判官義経が退場した、陰湿ドロドロなここからが見どころよ~!! まずは、北条家と比企家の冷戦の行方から目が離せませんな。

 とはいえ、やっぱり平宗盛卿はステキですね……権謀術数うずまく乱世のなかの一服の清涼剤でしたね。
 嗚呼、宗盛卿で起死回生の日ノ本統一を果たした、あのよろこびがよみがえる。
 ゲーム『源平合戦』の思い出を振り返る本文、つづる余裕があったら、また次回に~。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする