後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

後生畏るべし

2008年10月24日 | Weblog
子(し)曰(のたまわ)く、後生畏るべし。焉(いずく)んぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)かざるを知らんや。四十、五十にして聞こゆること無くんば、斯(こ)れ亦(ま)た畏るるに足らざるのみ。

若い人は、どれほど伸(の)びるかわからない可能性(かのうせい)をもっているものであるから、彼らを若いからといって侮(あなど)る事なく尊重(そんちょう)しなければならない。四十歳、五十歳になっても、なんの名声(めいせい)も聞こえてこない人もいるが、そういう人は畏れるほどの価値(かち)はない

では60歳を過ぎても何も聞こえてくることがなければどうなのか
幸いにも孔子さんは何も言っていない
とはいえ、40歳、50歳に輪をかけたような存在だと
冷たい一瞥をくれながら孔子さんは思うに違いない

22歳である
ロシア語、英語ともちろんキルギス語
念のために、井上ひさし氏作
吉里吉里国のちょっと難解な言葉ではない
そして3カ月だけ学んだという日本語も
十分会話が成立する

素直で真っ直ぐな心を持っている
ロシアの大学では法律を学んだらしい
スポーツマンできわめてクレバー
乾いたスポンジが水を吸うように
なんでもあっと言う間に吸収してしまう

国民500万人のかの国で
近い将来に国を背負って立つ一人になることは
誰が見ても明らかだ

しかし彼の親は
「他人の飯を食わせる」つもりで
日本に彼を送ってきた

成田から東京を経て徳島まで一直線
3日間も風呂に入らなかったらしい
まずは住まいの説明。電気、水道、ガス…
次は食べ物などの買い物
錆びついた英語をフル動員したが
「イカ」が出てこなかった!!

もう彼は日本大好き人間になっていた
ちょっと親切がすぎたかな

明日は来社される大阪の皆さんに初お目見え
日曜日は神戸の皆さんにお会いする
休む暇もないけど、若いから大丈夫だろう
とりあえず、シンプルな目覚まし時計をプレゼントした
製造会社の朝は早いのだ


いつまでも、そうは甘くない日常が待っている
インテリの彼に耐えられるかな

せめて今夜はゆっくり寝てもらおう

当分は、小学生に日本語を教えるように
カタカナと漢字のドリルでも使って
互いに疲れた体に鞭打って
夜は日本語の学習が始まる予定





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