後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

空揚げ論争

2017年07月21日 | Weblog

7月5日の朝日新聞「天声人語」だ
天声人語だからと言って、崇め奉っているわけではない

不思議おじさんは、「朝日新聞派」と決めつけられ誹謗された経験を持つ
そんな「派」かあるのだろうか???

「天声人語」がいつもむ正しいことを言っているとは誰も思っていない
あるときは「そうだよね」と同意したり、
「そらちょっとちゃいますがな」と思ったり
「フーーん、そんなこともあるのかなぁ」と教えられたり…

我が尊敬する大兄は
朝日、特に「天声人語」は驕りが過ぎていると断定なさる
まぁ そのきらいも否定できないが
同じ評価基準で他の新聞のコラムを見れば
朝日だけを貶めるのは少し不公平な気もする

さてこの記事の何が注目に値するのか???
俵万智酸の「サラダ記念日」の逸話だ
「この味良いね」と君が言った料理は「カレー味の鶏の空揚げ

言葉は確かに時代につれて変遷する
それは「ただしい」とか「正しくない」とかを乗り越えている
後日に触れることになるが、民謡と同じである

しかし
最近のテレビのほとんどは言葉を文字化してテロップで流している
視聴覚障害の方には何よりのサービスだが
そのような公共性があるからこそ、より慎重に言葉を選んでほしい

「唐揚げ」との表記が濫用されている
とりわけ鶏肉料理の場合に著しい

「唐」との表記だが、中国料理に「唐揚げ」はない
もちろん中国からこの料理法がもたらされて経緯も一切ない
あれほど「中国嫌い・日本中心主義」の輩たちも
「唐揚げ」に異論を示す気配もない

「唐揚げ」との表記が世に溢れかえっている中で
天声人語では「空揚げ」を選んで使っている
何らかの見識があってのことだろう


以前にも書いたが、わが師である(勝手にだが)河野友美先生は
「コツと科学の調理辞典」で写真のように述べておられる
「から」は、「素」のことであり、「何にも無い」ことである
「空っぽ」とか「空威張り」とかの「空」である
薄く片栗粉をまぶしても「空」である

「唐」=」=中国などとは何の謂れも関係もない

しかしテレビでは「唐揚げ」との表記が一方的になされている
これでは、マスメディアによる国語支配ではなかろうか
日頃から「唐揚げ」表記の氾濫に気分を害してきたので
「味方」を得た気持になった


草取り物語に明け暮れている
毎日の水遣りは完全な日課となっている
バイクに20㍑の水を満たして畑に直行
キュウリ、ナスビ、唐辛子類、パプリカ
オクラ、黒大豆などに水を遣る


今日は初めてミニ西瓜を収穫した
実をつけて35日が経過したはずだ
ただし割るのは明日に延期
マクワウリはげっぷが出るほど食べ飽きた
キュウリとナスビは料理のレパートリーが広がり
「ばっかり料理」に対する耐性を高めている

毎日少しずつなので、おすそ分けするには少し気が引ける
形もよろしくはない
自ずと自家消費となる

明日はもう一つの日本語についての憤懣と
暑さ対策について投稿することにしよう




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