らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

放射腺DC測定システム

2011年10月27日 | 放射線関係倶楽部
RSR-40を改造し、本機の限界を目指す。

機械加工/重金属鋳造技術がないと、大変危険な作業であるから、鋳造の詳細は載せない。
悪いことは云わないから、シロウトはマネするな!
ヒュ一ム吸入とかな、極端に危険である。



●課題:
検出限界値の式に出てくるのは、BG,検体のn数(おれの場合はmin)と、BGの平均値(同cpm)だ。
しかし曰本原子カ学会の2005年報告によれば、
BG変動がおこるから直線性が維持されるのは30min程度までであり、以降はだれる、とある。
だから測定時間をむやみに伸ばすわけにはいかぬ。
すると、いじれるのはBGの平均値だけである。

したがってBGの平均値を低下させることを課題とする。
従前は20cpm±1.0cpm程度である。


●課題を解決するための手段及び最良の形態
・現状では蓋部の引っかかりが5mmしかない。(斜め上方からのラジエーションは少ないと判断していたため)

まずはここをいじろう。
蓋の鍔。+2Kg

この後、一応塗装もしたのだが。

でもなあ、ならばいっそ、全域遮蔽厚t30mmにすっか。
釣具屋に売ってるからなあ。
(オーディオしてるときにはよくやったもんだ)

材料。他に先のPb2kgあるから、都合8kgの増量だな。

蓋の厚み



スペーサの紙粘土を掻き出すのだ。

本体も同様


蓋厚サ鋳込み


本体上部側壁鋳込み


これで

蓋と本体の関係はこうなる。
(困ったときの水中ヱポキシといい、これでヤレタ部分を埋め、後ヤスリで仕上げ。蓋は塗装する)

●BG実験
ありゃー。
120minやって、21.71cpm。
つまり当初想定したように、上方からのラジエーションはあまりなかった。
(例えば木造二階建ての二階部分に設置した場合には、
屋根等からのラジエーションを考慮すべきであるからこれが正しかろう)

●仮説の変更
すると鍋内部のラジエーションは、下方乃至側方から来ている。
側方の遮蔽壁を厚くするには、鍋そのものを大きくせねばならん。
よって、比較的作業の簡単な、下方に注目する。
鍋は一階に設置されている。
下方には、基礎コンクリートがある。
そこからのK40由来のラジエーションを遮蔽してみよう。

うまい具合に、ダンベル用のウエイト(5kg φ200 t30mm)がある。
これで遮蔽できないか。

予備実験したところ、
三枚重ねを鍋の下に敷くと
90min 16.425cpm であった。

Pbが約1.5Kg余っているから、鋳込もう。



しつこくやった写真奥のウエイトを鍋直下にする。
手前のいい加減なのは上から二枚目である。

さて、センサの床からの高さが高いと、床下コンクリートのラジエーションを受けやすくなる。
最適値があるはずだ。
(照射角度も関係するからな。この場合センサ位置が高いとラジエーションを受けやすいのだ。空中線と同じだ)
あるのは情熱だけのアマチヤは、2,3,4枚で実験するのだ。

結果3枚が最適と出た。


いい加減なバンドで机の脚に縛る。
転倒防止のためだ。
ウエイト,ウエイト/鍋底間はりゃんめんテープ止め。
(強いんだよ。バ一ルのようなものでおっぺさないとはがれない)
全備質量41.5Kg→65Kg。堂々たるものだ。

データ(その都度変動するから、さっきの値と比べても無意味)
60min 17.12cpm(≒5.90nSv/h)であった。

●結果
改造前 20cpm±1.0cpm程度
改造後 17cpm±0.5cpm程度

では3σ法の検出限界はどうか。
改造前(例) n60 平均20.467cpm →検出限界(3σ)1.790cpm 
改造後(例) n60 平均17.120cpm →検出限界(3σ)1.640cpm 

労多くして実り少ないなあ。

まあ、時空を超えた小出力測定なので、これでいいのだ。
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4 コメント

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よし100キロ超えたら呼んでくれ (ZEKE)
2011-10-27 21:32:27
手の位置が床なら120キロ、膝の高さなら200キロまでは楽勝だぜ。20メートルくらいなら歩いて運んでやらあ。

あっ、ストラップ使わせてね。
ヒント100円です (らじお)
2011-10-27 22:25:49
ZEKE くん

ヒントになったのだよなあ。
サンクスサンクス。
観の目スルドクを地でいったわけですな。

これ、引きずれるのでね。
計算したんだがこれ以上やっても意味なしアリス。
全域t60にしても検出限界値が1.3cpm程度と。

取っ手がやばいなあ、これだと。
鍋の設計はしてないからねえ。

鍋体を作ってもいいんだが、労多くしての代表みたいなもんだし。

ドンガラ屋の仕事だな、鍋。
ほら、コドモのころその辺にあったろ。

おれ精密/軽量がジャンルだからww
ココロもバリケードだしね。
RSR-40のスタイルが、エレガントからエレフアント化して、少しおもしろくないのだ。
家具スベール (2SB56)
2011-10-28 00:59:50
あれですね、キタナオーディオ。
自宅でやる車の全塗にさも似たりだ。
手段が目的を選ばないベクトルに向かっている感があってよいです。
こうでなくっちゃいけません。

カーペット上を重い物を移動させるには「家具スベール」が素晴らしいです。

で、阿佐ヶ谷ジャズストリート。
山下ニューヨークトリオは明日、ツーステージあります。
今回は明日のマーサ三宅と、明後日の大橋美加、キヨシ小林&ウクレレ・スウィング・ギャング(ジャンゴ風のミュゼット)がお目当て。
(去年のお目当ては峰厚介カルテットでした。元気な姿で嬉しかった。盛況だった。)
すべらんさー (らじお)
2011-10-28 09:36:38
2SB56 くん

だんだんね、きてしまったのだが。

これ、BG10cpmにしても検出限界3σ1.285cpmなので、もうしない。
つーかドリフトが大きかったから、安定化しようと。
けたたましい形状が気にいらねんだ。
デコるか?

だから、すべっちゃいけないんだってば。

うわ、今日ですか。
まいったな。

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