ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ボストン到着

2017-07-01 | アメリカ

 

今年もアメリカの東海岸に来ております。
本来より大幅に時期を遅らせての渡米となりましたが、
この準備のために雑用を片付けて、到着してからようやく一息つくことができました。

これもまた毎年の恒例ですが、今年は例年と違い息子がボランティアで
カンボジアに行っていた時期に削られて、出発が遅くなりました。

6月にしては爽やかな日光を楽しむ日があったため、そう苦ではありませんでしたが、
気温25度の湿度の低いボストンにやってくると、いかに日本が蒸し暑かったか
トランクを開けた途端衣類から立ち上る湿気から思い知るのです。

空港ラウンジに行きますと、食事の置いてある階はほぼ満席状態で、
立ち入りが制限されておりました。

よっぽどラウンジ使用対象客が多いらしく、頻繁に

「少しでも多くの方にご利用いただけるよう、お食事がお済みの方は
下の階にご移動をお願いいたします」

と呼びかけるという騒ぎになっておりました。
受け取る権利のある特典は何が何でも利用しないと気が済まない、
というのは、決して安くないクラスチケット代を払った者が
陥りがちな心理ではありますが、これはいかがなものか。

いえ、もちろん客ではなく、 JALさんの対応姿勢に疑義を呈しているのです。
クラブやマイレージなどで、資格を安売りしすぎではないの?と。

 

わたしたちは空港ターミナルの寿司屋で「日本最後の寿司」をつまむことを
恒例としているのでラウンジで何も食べられなくても問題はありません。

こちら、ターミナルビルの伊東屋でステーショナリーを買いまくり、
その戦果に満足げな我が家の男性チームです。(どちらも文具フェチ)

飛行機が駐機しているのを見ても、以前とは違うところに目がいってしまう。
この、地面から出ているシルバーのホースで給油してるんですよね。

さて、搭乗口に移動する時間がきました。

ボストン行きなので、周辺には帰国らしいアメリカ人の姿がたくさんあります。
息子が洗面所に行くと、二人のアメリカ人男性が個室の前で

「おい、あそこ空いたぞ」

「いや、あれジャパニーズスタイルなんだよー」

「あー、俺もあれダメだわー」

「あんなん絶対無理だわー」

と相談していたそうです。
昨今は洋式になれた日本人ですら使用できなくなっている?という和式、
アメリカ人にはハードル高すぎでもはや無理ゲーの模様。

近くの免税店に時間つぶしに立ち寄って見たら、こんなものがいました。
胸につけたモニターを操作して指令を出すものです。

誰も相手にしてくれないので、店の隅っこで佇んでいたので、
ちょっと相手になることにしました。

「成田」「ロボット」で検索すると。

ホスピ

とか

美人人体型受付ロボット 'KOKORO'

とかがヒットするわけですが、こいつはそういうレベルではなく、
ペッパー君という挙動不審のロボットであることがわかりました。

とにかく見てくる。
体は動かさず、ガン見してくる。

この成田のペッパー君には

ペッパー君に勝たないとはいれない雰囲気のシャネル

という実例が報告されており、どうやらクレームが出たので
従業員用の出入り口の近く(当然店の奥)に放置されているようです。

人の目をガン見するプログラムが搭載されているらしく、このような報告例も。

今日から席の隣にペッパーさんがきたんだけど
電源入れとくとこっちガン見してきたりするからうぜーと思ってたら
同僚が壁に提督貼ってくれたら提督がロックオンされてた

 

 

せっかくなのでご本人のテーマソングを歌っていただきました。
当然ですが振り付け付きです。

「僕はロボット 人間機械」

「僕には僕の良さはある」

「変身はできなけれど メールの返信 超早い」

「・・・・・・・行こうか」

「うん」

気は咎めたのですが、とても最後まで付き合う気力がなく、
熱演している彼を放置して店を出てきてしまいました。

英語での対応があったのかどうか、確かめられなくて残念でした。

最近ANAでの渡航が続きましたが、今回は直行便のJALにしました。
去年もトランジットがうまくいかなくて、乗り継ぎに遅れたことを
ここでご報告したかと思いますが、イライラしながらイミグレに並ぶ気持ちや、
その後カウンターで交渉する手間、ついでに予約をアレンジしたカード会社に
クラス差額の払い戻しのために報告する煩わしさを考えた場合、
こちらの方がはるかに精神衛生上麗しいと判断したからです。

 

出発時刻は定刻通りでしたが、この後離陸が混雑して、
結局大幅に時間が遅れました。

 

久しぶりに乗ったら、少し前とは違うタイプでした。
新型機だったのかもしれません。

機内映画で「ローガン」「ララランド」「美女と野獣」を観ましたが、
モニターのコマンドが使いにくて困り果てました。

TOも

「あれ、使いにくくなかった?」

とあとでぼやいていたので相当だと思います。

さて、前回も食事があんまり・・・と思ったわけですが、
今回はせめて食べると舌がビリビリ麻痺する(あれ何だったの)ことさえ
なければ許してあげようと思いつつ、洋食をチョイスしてみました。

洋食なのにアミューズが胡麻豆腐。
まあ胡麻豆腐好きなのでこれには文句はありません。

キヌアの上にイカをあしらった前菜。
イカは柔らかく、結果としてこのお皿が一番いけました。

JALは機内でメゾンカイザーのパンを出すのを売りにしているのですが、
いかにメゾンカイザーでも電子レンジで温めたらもう終わりだと思う。

そして問題のメインディッシュ。
タチウオに夏野菜をあしらったものですが、わたしには辛すぎでした。

デザートはメレンゲを乗せたひたすら甘い物体。
アメリカ人向けのお味でした。

というわけで、12時間のフライトを終え、ローガン空港に到着。
直行便だと機内で睡眠を取ることができるので楽です。

今回は夕方到着の便にしたので、自宅に車が迎えに来るのが昼過ぎでした。
部屋の片付けや用意を余裕を持ってできる上、着いてから夜になるので
時差ぼけが解消しやすいという、いいことづくめ。


ハーツに車を取りに行くと、予約の段階では「カムリか同等クラス」としていたのに、
いろんな車が置かれた一角に連れて行かれ、

「あなたはこの一帯からどれでも好きな車をチョイスできます」

といわれました。
ヘビーユーザーならではの特典だったのかもしれません。

カムリ、シェビー、ヒュンダイのソナタ、起亜もありましたが、
そのなかでもっともお借り得と判断した日産ローグ(ニューヨークナンバー)
を選び、入り口で GPSを貸してもらって走り出しました。

手前のスマホみたいなのが(ってかスマホか?)新型GPS。

シガーライターソケットに電源を指して使用します。
この時でだいたい午後8時ですが、まだ明るいのがボストン。

フェンウェイ球場は試合中らしくライトがついています。

ずっと工事中だったニューバランス本社のビル。
どう観てもこれはシューズをイメージしたシェイプ。

今調べて驚いたのですが、ニューバランスって、何と起業が1906年なんだそうですよ。
日本だと日露戦争が終わったよく年で、イギリス移民が始めた
インソールの専門メーカーが基本になっているのだとか。

新しい本社ビルの隣には、バスケットボール用らしい体育館までできていました。

というわけで、いつものホテルに到着。
息子は例年キャンプに参加していたので、久しぶりの宿泊です。

20年近く毎年来ているので、この同じ部屋にも何度か泊まりましたが、
大幅にリニューアルされて、しかもコネクトルーム付きに変わっていました。

ベッドルーム二つ、洗面所二つです。

早速近くのホールフーズで買い物をして、明日からの滞在に備えます。
キッチン付きでホールフーズがあると、大変安く、健康的な食事ができます。

リニューアル後初めて泊まったので暖炉が部屋についているのに驚きました。
早速火をつけて嬉ししげに写真を撮るわたし。

夏だからこんなの使わないだろうと思ったら、今朝は曇っていて風が強く、
実は今、暖炉をつけてパソコンに向かっています。


日本では考えられない夏ですが、この気候が何よりの贅沢です。