文教福祉常任委員会は、所管事務調査として「本市の小中学校におけるGIGAスクール構想及びICT教育の実態について」をテーマとしています。
また、児童生徒一人一台の情報端末が整備されたことにより、すべての児童生徒に対してどのように活用されているのかなど、学校現場での課題等を調査することを目的としています。
◆培良中学校を現地視察
学校長他2名の教員から話を聞かせて頂きました。
培良中学校では、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」などを活用し、昨年の3学期からタブレット端末を導入しています。
同中学校では、生徒が必要な創造性を身につけ、主体的に問題を解決していく力を育成するため、ICT機器などを活用して、タブレット端末を用いた授業が進められていました。
視察の冒頭では、生徒達が作成した約3分間の学校案内動画を見せて頂きましたが、動画編集なども大変よく作成されていて、1年間でここまで出来るようになるのかと感じました。
次に、学校長からタブレットがどのように活用されているのかお聞きしました。
◇学校長からの説明
「学校の授業では、ロイロノート(32ギガ)を使用している。漢字プリントも紙ではなく、タブレットを使用し、9割以上から提出されている。またZOOMを使用したときには問題が発生した。それはWiFi環境がない家庭がある。その時は、スマホとテザリングでつないだ。その改善策として、市教委からモバイルルーターを貸出している」とのことでした。
また、具体的なタブレットの活用では、「画面左側に先生の画像、右側にロイロノートを表示して授業を行っている。音楽の授業もコロナ禍で発声ができないので、タブレット端末にピアノ鍵盤をだして練習している。昼休み時間も自由にタイピング練習を行っている。リスクもあると思うが活用を大切にしている。
課題としては、生徒の集中力が持続しないこと。1日3時間くらいが限界だと思っている」と話されました。
その他、「生徒からは『意見カード』を提出してもらっている。声をだすのが苦手な生徒の意見が聞けるようになった」とも話されていました。
◇各委員からの質疑応答
問 授業の準備時間がかかるのでは。
答 ロイロノートのなかでプリント作成するので、授業の準備には時間がかかる。しかし、一度作成すると教員同士で共有できるので慣れれば便利です。
問 不登校の生徒に対する支援は。
答 不登校や濃厚接触者の生徒については、自宅とZOOMでつなぐことは可能です。ただ、映ることを嫌がる生徒もいる。課題は、全クラスへZOOMを導入するとなると、機材とそれに伴うスタッフが足りない。また支援員などの補助がないと授業にならない。技術的にはできるが、肖像権とスタッフの問題がある。
問 タイピング入力になると、漢字など実際に書くことが苦手にならないか。
答 これまで、ひらがな表記の生徒が漢字になり、逆によい感想や文章になったことも気づけた。
問 メリットとデメリットは。
答 メリットは、アプリやカメラ、動画など限りなくあると思う。デメリットは、個人情報の流出や、ネット上で他人とつながれること。YouTubeでも関連動画が次々とでてくる。
また、板書の形式に悩んでいる。実際、黒板を使用する事が減っている。タブレットを使用しているが、本当に生徒が理解しているのか不安が残る。ただ、私(学校長)は教育者としてペーパーはなくならないでほしいと思っている。
その他、残業については、当初はタブレットに慣れるまでは時間がかかっていたが、慣れると紙と比較するとよい。小テストなどはタブレットで行っている。
いま、オミクロン株等による感染急拡大が始まり「第6波」に突入しています。感染防止に伴う長期間の臨時休業となった場合や、登校を自粛する児童生徒に対して、オンラインも活用し学びを止めないことが求められていると感じています。
また、児童生徒一人一台の情報端末が整備されたことにより、すべての児童生徒に対してどのように活用されているのかなど、学校現場での課題等を調査することを目的としています。
◆培良中学校を現地視察
学校長他2名の教員から話を聞かせて頂きました。
培良中学校では、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」などを活用し、昨年の3学期からタブレット端末を導入しています。
同中学校では、生徒が必要な創造性を身につけ、主体的に問題を解決していく力を育成するため、ICT機器などを活用して、タブレット端末を用いた授業が進められていました。
視察の冒頭では、生徒達が作成した約3分間の学校案内動画を見せて頂きましたが、動画編集なども大変よく作成されていて、1年間でここまで出来るようになるのかと感じました。
次に、学校長からタブレットがどのように活用されているのかお聞きしました。
◇学校長からの説明
「学校の授業では、ロイロノート(32ギガ)を使用している。漢字プリントも紙ではなく、タブレットを使用し、9割以上から提出されている。またZOOMを使用したときには問題が発生した。それはWiFi環境がない家庭がある。その時は、スマホとテザリングでつないだ。その改善策として、市教委からモバイルルーターを貸出している」とのことでした。
また、具体的なタブレットの活用では、「画面左側に先生の画像、右側にロイロノートを表示して授業を行っている。音楽の授業もコロナ禍で発声ができないので、タブレット端末にピアノ鍵盤をだして練習している。昼休み時間も自由にタイピング練習を行っている。リスクもあると思うが活用を大切にしている。
課題としては、生徒の集中力が持続しないこと。1日3時間くらいが限界だと思っている」と話されました。
その他、「生徒からは『意見カード』を提出してもらっている。声をだすのが苦手な生徒の意見が聞けるようになった」とも話されていました。
◇各委員からの質疑応答
問 授業の準備時間がかかるのでは。
答 ロイロノートのなかでプリント作成するので、授業の準備には時間がかかる。しかし、一度作成すると教員同士で共有できるので慣れれば便利です。
問 不登校の生徒に対する支援は。
答 不登校や濃厚接触者の生徒については、自宅とZOOMでつなぐことは可能です。ただ、映ることを嫌がる生徒もいる。課題は、全クラスへZOOMを導入するとなると、機材とそれに伴うスタッフが足りない。また支援員などの補助がないと授業にならない。技術的にはできるが、肖像権とスタッフの問題がある。
問 タイピング入力になると、漢字など実際に書くことが苦手にならないか。
答 これまで、ひらがな表記の生徒が漢字になり、逆によい感想や文章になったことも気づけた。
問 メリットとデメリットは。
答 メリットは、アプリやカメラ、動画など限りなくあると思う。デメリットは、個人情報の流出や、ネット上で他人とつながれること。YouTubeでも関連動画が次々とでてくる。
また、板書の形式に悩んでいる。実際、黒板を使用する事が減っている。タブレットを使用しているが、本当に生徒が理解しているのか不安が残る。ただ、私(学校長)は教育者としてペーパーはなくならないでほしいと思っている。
その他、残業については、当初はタブレットに慣れるまでは時間がかかっていたが、慣れると紙と比較するとよい。小テストなどはタブレットで行っている。
いま、オミクロン株等による感染急拡大が始まり「第6波」に突入しています。感染防止に伴う長期間の臨時休業となった場合や、登校を自粛する児童生徒に対して、オンラインも活用し学びを止めないことが求められていると感じています。