無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

現実を見ていない平和ボケした輩へ警告…その2

2007年10月04日 | Weblog
私の日記の最初の方に書いたテーマ1~6を読んでもらった方には分かって頂けたと思いますが、私は国家間のもめ事等のいかなる問題の解決手段としても「戦争」を選択してはいけない、戦争を起こすことは間違っている、と主張してきた。そして当たり前ではあるが、その戦争をするための軍隊をもつこと、核を持つことにも反対の姿勢をとっている。 従って、大東亜戦争を正当化する意見や、日米安保で他国に守ってもらうのはもうやめて自立して自分たちで国を守ろう、その気概が今の日本人に無い、等々の戦争をする・侵略を受ける脅威を前提とした意見は最初から無視している。そこで、下記のように、今日はもっと基本的なところで私の意見を述べたい。(ほとんど他のブログの引用ではあるが…)

現実を見ていない、政府の危機感を煽るプロパガンダに洗脳された人たちは、「そんな非現実的な甘い考えでは、日本が攻められたらひとたまりも無く日本はなくなってしまうではないか。危機意識・危機管理が日本人はなっていない。普通の国と同じように軍隊を持ち、核を持って他国から馬鹿にされないようにしなけらばならない。」と思い込んでいる。そのような政府(権力者)やマスメディアに洗脳された人たちに読んでもらいたい意見を下記に列記する。

◎憲法を改正して集団的自衛権を行使できる正規軍隊を持ち、核を持たないと日本は攻められて滅びると考えている人へ

(1)反戦な家づくり9月26日

(上記ブログより引用)
改憲・戦争大好き人間が、日ごろワイワイ言っていること。

それは、アルカイダのテロや北朝鮮のミサイルが、いつ炸裂するか分からないから、軍備を強化し、危機管理をしっかりしろ、ということだ。
テロとミサイルは「今ここにある危機」だと、この系統の人たちは口をそろえる。

北朝鮮が今やミサイルを飛ばさないことは、誰でもわかる。
軍事は政治の延長であることの教科書のような事例だ。(テポドンを日本海に打ち込んで対外交渉に臨む北朝鮮、日本は大げさに騒いで北朝鮮の政治的謀略に協力。北朝鮮としては“してやったり”である。) 
いくらミサイルをもっていようが、政治的な必要がなければ撃つわけがない。

テロも同様である。テロというと、なにか破壊を目的としているようにマスコミなども報道するが、基本的には、ある勢力が政治的な目的を実現するための軍事行動にすぎない。ただ、正規軍がないから、テロという手段に訴えているのである。だから、テロも政治の延長であることは言うまでもなく、政治的にテロの必要がない状態であれば、無防備であっても何もおこらないのである。(下記ブログ盗用)

反戦な家づくり9月29日

(2)前にも載せた「平和ボケの改憲論者に告ぐ」内田 樹(SIGHT Vol.32より)…読んだ人は飛ばしてね。

(アメリカ人の戦争理解が日本にそのまま入ってきて、「空襲」を「空爆」というようになった例を挙げ)
「日本で80年代から90年代にかけて戦争を「被害者目線」でなくて,アメリカ的な「加害者目線」で見る習慣が根づいた。僕はそれをもって「平和ボケの完成」と見ているんです。「平和ボケ」というのは戦争を被害者の目線で考えるのを止めてしまうことです。戦争で苦しむのは自分じゃない。自分の苦しみはせいぜい人を殺したり,人の町(故郷)を破壊することに良心の痛みを感じる程度で。
自分の体が銃弾で引き裂かれたり手足が地雷で吹き飛ぶときのフィジカルな痛みを自分のものとして想像する習慣が無い人間のことを「平和ボケ」っていうんです。

インタビュアー---平和ボケになると、戦争が出来る国になりたくなるんですか?

戦争カードをもっていないから国際社会でバカにされる,と思っている。「戦争する気になったら、いつでも戦争できるぞ」って示せば、外交ゲームでも互角の勝負ができると思っている。
九条があるせいで見くびられているのだから、改憲して戦争が出来る外交カードさえ手に入れれば、もう隣国には侮られなくなる。そんなふうに思っている。違いますよ。
日本が侮られているのは、基本的には政治家に能力が無いからですよ。だって東南アジアの小さな国だって、(例を挙げ)一言喋ると、みんなが耳を傾けるっていう政治家はいたわけでしょう。彼らは経済力や軍事力をバックにしていたのではない。その個人の持っている政治的な理念の高さとかビジョンとか、要は政治家としての格で尊敬されていたわけでしょう。
日本人の政治家や国際外交官が国際社会で侮られるのは軍事力のバックがないからじゃない。人間が格下に見られているからですよ。軍事力は現に持っているわけなんだから。

インタビュアー---そうなんですよね。日本は軍事力が小さいという誤解がありますけど、外から見れば「それなりに筋肉隆々だけど、一応殴らないことにしている国」ですよね。要は。

それを憲法9条っていう縛りを外して使えるようにすれば、周りの国が恐れをなして日本を尊敬するようになると思ってる。馬鹿ですね。

(3)そしてこれも前に出したブログ

ある日、日本から自衛隊が消えたらどうなるか?
さあ、改めて、日本は侵略されるのか。
もちろん、丸腰になる以上は、国連で永世中立国の宣言をするという前提だ。
そのうえで、いったい誰がどうやってどのような目的で攻めてくるのか。

具体的な「脅威」について書いた本を探したが無い。もし戦えばどうなる、こうなると言った本はあるが、例えば丸腰になった時に、本当に「攻めてくる脅威がある」と私を説得させる本が見当たらない。
みんな「脅威はある」という前提に立って、それにどうやって対応していくかを論じた本ばかりである。
誰でもが言うように、戦争は政治の延長だからだ。いくら軍事力を持っていても、政治的な理由なしに、戦争も侵略もおきない。 そして、もちろん、その政治決定の背後には、経済的な要求があることも言うまでもない。その部分が「脅威」を煽っている本からほとんど抜け落ちている。

前提を検証できずに、危ない危ない、と叫ぶ者を、デマゴーグ(=群集心理を利用して大衆を扇動する政治家)という。

全ての本が「脅威はある」という「前提」の論議で、中国や北朝鮮が攻めてくるのは「当たり前」としているが、経済・政治・軍事を網羅して、いかに日本は侵略・戦争の脅威に直面しているか、納得のいく説明がされている本は1冊もなかった。

(4)既に世界の五指に入る合憲とされる軍事力を持っているのに、憲法を改正して外に戦争しに行ける国にしよう、と考えている人、また、古ぼけた誰かが自分の為に作った「赤化理論」「ドミノ理論」「力の均衡理論」「核の抑止力理論」「核の傘理論」「安保による平和」等を信じ込まされている「現実を見ていない平和ボケした」人は、次の話を聞いて「現実」の見方を変えて欲しいと思います。

前の項で「丸腰」になった場合の話が出ましたが、日本国は現実には「自衛隊」を持っており、日米安全保障条約(軍事同盟)のもとアメリカ軍が駐留しています。

この日米安保条約と言う軍事同盟は皆さんご存知のように、当時「日本は『アメリカの極東地区軍事戦略』の一端を担うだけ(アメリカの手下となるもので対等の「同盟」ではない)」として国民の大反対にあいました。
しかし、成立して今日に至っていますので、日本はアメリカ極東地区の最前線基地であり、アメリカの不沈空母となっています。

日本は戦争の脅威に晒されていると思っている人は、キチ○○で「何をしでかすかわからない」と思っている将軍様のいるK国を考えているのだと思います。(又は「赤の恐怖」のtyu国)

近未来をシュミレーションします。
日本国は憲法を改正し、侵略に備えて集団的自衛権を行使できる正規軍をもち、核ミサイルを3週間で500発つくりました。(日本ではOKさえ出れば、このくらい造作も無いことだそうです。)それを原潜に積み巡航させ、核迎撃ミサイルも配備しました。
これで日本国民は安全です。防衛省になりましたので、アメリカ同様、毎年予算増となるのでしょうが、常時核ミサイルを積んだ原潜を巡航させておく等、自分で自分を守るための維持費は今の年3兆4千億円の予算では足りません。年々5兆円・6兆円と増えていくことになります。(今でも防衛関連で使われているわれわれの税金は年10兆円と言われています)まあ、これも日本を守る為ですから仕方ないことです。

その「何をしでかすか分からない」将軍様がアメリカと戦争しようと考え、まずアメリカの不沈母艦日本を沈めてしまえとばかり、日本の真珠湾攻撃を倣って、日本の東京に向けて核ミサイルを5発発射するという先制攻撃をしてきました。本当に「何をしでかすかわかりません」ね。

でも、日本国民は安心です。この日のために高い税金を払って毎年毎年、軍事費・維持費を出してきたのですから…。
国民の税金で買い入れた核迎撃ミサイルで東京で爆裂する前に打ち落としてくれるはずです…。

ええっ! 迎撃ミサイルの命中率は100%じゃないんですって、アメリカ側の売り込みで命中確率50%、実際の命中確率数%しかないんですって!!!

運よく(?)迎撃ミサイルで4基は打ち落とす?ことが出来ましたが、1発は東京上空で炸裂しました。
東京都の1278万人都民は?、又、他県から働きに来ているサラリーマン達は?
昔、広島では15キロトンの核分裂原理の原爆で20万人以上の人が死にました。その後、核融合原理の水爆が開発されたときに、日本は4発の核弾頭で無くなってしまう、と言われました。今では100メガトンの核弾頭が可能といわれています。これは20万人以上を殺傷した広島原爆の6,600発分です。

(「世界全面核戦争のシナリオ」より)
東京や大阪のような大都市に落とされると想定される核弾頭は10メガトン。その内訳は、0.5メガトン爆弾10発、1メガトンの爆弾5発と、かなり具体的だ。これは広島に投下された原爆の700倍にもなる。…引用終り

いづれにせよ、一発の核で1,000万人以上の日本国民が「守られずに」死んでしまいます。
少し、話を前に戻しますが、国の指導者たち(権力者たち)は日本に向け核ミサイルが発射されたと言う情報が入ると、これも危機管理の為に国民の税金を使って作った広く立派な核シェルターに逃げ込み、核ミサイルが投下され、
1000万人以上の国民が死に、放射能が蔓延しようとも、何年もその中で生活し、巡航ミサイルでの反撃指示等が出せるわけです。

私は、核の投下場所を東京としましたが「なにをやって来るかわからない」K国のことですから「日本を無くしてしまえ!」とばかりあちこちの都市・軍事基地・原発を狙って来ないとは限りません。

多くの国民が死んでしまいます。
あなたは、アレエ?と思いませんか。勇ましく理論を振り回し敵をやっつけてやるといっていた貴方は何もする暇も無く死んでしまいます。国の一部の指導者が核シェルターから巡航原潜に核ミサイルをK国に向けて発射する指示を出したときには既に日本国民は何千万人も死に絶えているのです。
核ミサイルが投下され、日本国民が死に絶えたあとにも機能している巡航原潜から発射された核ミサイルは、ただ相手国民を民間人も含め無意味に殺すだけのものでしかありません。

私が昔、仕事でドイツに行って相手先の工場を見学したときに、分厚いコンクリートに囲まれた自家発電室の中を案内されたが、中には非常食等が積み重ねられていて、「実は、ここは核シェルターなのです」と説明された。
他の企業も必ずこういった核シェルターを作っているそうで、当時、欧州では「核戦争は必ず起こる」と思われていたことが伺えます。また、美観の関係(法規制)もあるのですが、工場地帯では日本のように高い事務所ビルは無く、平らな工場(製品保管出荷ヤード)の下に、地下一階に生産ライン、地下二階が事務所・研究室といった。地下を使った、まさに核攻撃を意識した建屋構造になっていた。

上のシュミレーションで気づかれた通り、国民の税金を使って、国民の安全を守れない無駄な国防費、維持費、アメリカ基地への「思いやり予算」等々に毎年10兆円も使うのなら、まず先に全国民がすぐに避難できる「核シェルター」を作れ、といいたい。しかも、全国民が放射能汚染が無くなって外に出ても大丈夫と言われる状態になるまで生き延びられるシェルターでなければ意味が無い。国民を守るために軍隊・核保有が必要と考える人は、本当に国民の安全を守るためにはそれが(核シェルターの完備)が先とは考えないのか?

拉致問題・テポドン発射・核保有等で「何をやるか分からない」キチ○○将軍だ、として日本が攻められる「脅威」はある、と考えている人が、この核使用だけ「核抑止力理論」で、そんなことは無い(核を持てば、相手も核は使えない)と言った「常識」を信じている。相手は「何をやるか分からないキチ○○」ではなかったのか?
○○ガイだから攻めて来るに違いない、でもキチ○○でも核は使わないだろう、とほんとに自分に都合良くしか考えない「平和ボケ」した人たちである。

侵略もテロも理由なしに起こるものではない。その「理由」を取り除く努力こそが国民の安全を守るべき政府に必要なことではないか。
「丸腰の強さ」については、前に紹介した「岩波ブックレット」に載っているし、現実に軍隊を持たない国があるが、「だから侵略された」という話は出ていない。

又逆に、安倍首相の突然の辞任の原因がテロ特措法の延長問題だと世界に報道され、給油活動で日本はアメリカの戦争に協力していることが分かってしまい、テロの標的国になってしまった、と指摘するブログもある。

丸腰が不安であり、現実に存在する自衛隊はどうするのか、という意見に対してだが、民主党の小沢代表の考えの様に自衛隊を国連の指揮下に置き国連の決議の基に国際貢献を行なう、即ち、国連の決議が無ければ動かない国連軍日本支部としてはどうか。これは簡単である、現自衛隊法に「国連の決議なしには動かない」といった条項を新たに一つ入れればいい(改正すればいい)だけである。