無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

マスメディアによる亡国の大犯罪

2009年03月25日 | Weblog
マスメディアは国民に対して重大犯罪を犯している。

マスメディアの報道の仕方によって、一つの殺人事件に「死刑にしろ」といった30万人の署名が集まる。(前に有った「光市弁護団バッシング事件」も同じ)

マスメディアの報道の仕方によって、政治が国民の手に戻ってくる機会(政権交代)を潰され、統制国家・軍国主義の暗黒時代に向かうことになった。権力者の策謀はまんまと成功しそうである。

それは、今朝の読売新聞の記事で明らかになった。

(記事の引用)
読売新聞社が25日午後から26日夜にかけて実施した緊急全国世論調査(電話方式)によると、民主党の小沢代表が公設第1秘書の起訴後も続投することに「納得できない」は68%で、「納得できる」22%を大きく上回った。

麻生首相と小沢氏のどちらが首相にふさわしいかでは、麻生氏を挙げた人が32%と小沢氏の23%を上回り、3月6~8日の前回調査から逆転した。次期衆院比例選の投票先も、民主は31%(前回比3ポイント減)で自民31%(同7ポイント増)に並ばれた。

続投への厳しい世論が明確になったことで、民主党内の「小沢降ろし」が活発化しそうだ。(…中略…)

<内閣支持23%に>

読売新聞社の緊急全国世論調査で、麻生内閣の支持率は23・2%(前回17・4%)に増え、不支持率は64・5%(同74・8%)に減った。政党支持率は、自民31・0%(同24・1%)、民主21・2%(同23・8%)で、支持政党のない無党派層は36・9%(同42・6%)だった。

(2009年3月27日02時33分 読売新聞)…以上、引用終り

仕事に、家事に、育児に、介護に、等、生活に追われている国民にはテレビ・ラジオ・大新聞の片道報道しか入ってこない。疑問に思っても答えはそこにはない。所謂、受身の情報に終始する。

当たり前ではあるが、ネットで調べる暇のない国民は、テレビ・ラジオ・新聞の報道の仕方を信じてしまう。
報道されている姿が真実だと思ってしまう。

国民は新聞の社説を書く人が思っているほど馬鹿ではない。
国民に判断材料を全て提供していれば、多くの国民は正しい判断ができるのだ。

国会の質疑応答も「議論は平行線で終始した。」「激しい野次のなか…」「野党欠席のなか…」「憲法の規定により」といった報道だけでは国民はどちらの意見がいいのか、判断出来ない。

今のマスメディアは権力者に支配されていて、全滅である。
NHK始めどのテレビ局も、朝日新聞はじめどの大新聞も、権力者の情報操作・世論操作に全面協力して国民を地獄(重税・国防役務)へ引き摺り落とそうとしている。

どうしたら、ネット検索をしていない、ブログを見ていない国民に気付かせる事が出来るのか!!!

小沢代表の秘書逮捕時の記者会見と秘書起訴の時の記者会見を流して、解説してくれるテレビ局はないのだろうか。両方とも40分くらいあるし、小沢氏があげあしを取られないようにゆっくりと言葉を選びながら会見していたので、要約でもよいが、逮捕の内容・小沢氏の言わんとするところ、特に「真の議会制民主主義を確立するために政権交代に全力を尽くす」といっている意味を国民の皆んなに解説するような局があっても良いと思うのだが…。

昔のNHKがそうであった。今は全く逆に政府公報・権力者の味方というか走狗になってしまった。

ここで、マスメディアが如何に国民を世論操作・情報操作しているか、の例を挙げておく。(ブログを引用して貼りつけていますので、もう分かっている人は、飛ばして読んで下さい。)

(引用…その1)
見出し
■悪は小沢と西松のどちらなのか(日刊ゲンダイ~3月27日)

大新聞(マスメディア)が垂れ流す検察リーク情報によって、多くの人(国民)が錯覚してしまった大きな問題がある。

民主党の小沢代表が「加害者」で、西松(建設)は「被害者」という構図である。

「東北の公共事業に参入したい西松建設が、強大な影響力を持つ小沢(サイド)に言われるまま、違法献金を続けた。献金先の配分まで指示された。」というもの。…

こうなると、悪いのは一方的にタカった小沢(サイド)。西松(建設)は、受け身一方でドーカツ(恫喝)された企業みたいに映ってしまう。…

政治評論家の森田実氏がこう言う。

「この20日あまり、大新聞(マスメディア)の西松事件報道を見ていると、小沢代表のイメージは“恐ろしい金権政治家”になってしまった。

東北で公共事業を取りたいゼネコンは、小沢事務所にニラまれると仕事がもらえない、献金しないとイジメられる、と連日のように報じられた。

完全に小沢の悪者イメージが国民の頭の中に刷り込まれてしまいました。」

その結果、西松建設…は「ヘビにニラまれたカエル」みたいに好意的な扱いである。…

「小沢氏が岩手県の公共事業に一定の影響力を持っていたのは間違いないでしょう。しかし、もう15年も政権中枢から遠ざかっている政治家。大マスコミが報じるほどの政治力は無い。まして、東北全体を仕切る力はもう無くなっている。

大手ゼネコンだってバカじゃないから、政府・与党を最優先ですよ。小沢氏への献金の意味は…“保険料”的なものに過ぎない。

この大局を見失わない方がいいですよ。」(政治アナリスト・伊藤敦夫氏)

(以下、「東北の公共事業を取り仕切っているのは鹿島の東北支店」と続くが後略。引用…その1終わり)


(引用…その2)
24日夜の小沢代表続投記者会見を受けての今日の朝日・読売・毎日・産経4社の社説、タイトルは以下のようでした。

西松献金事件―小沢代表は身を引くべきだ(朝日)
公設秘書起訴 小沢代表続投後のイバラの道(読売)
小沢氏秘書起訴 代表続投は説得力に欠ける(毎日)
企業・団体献金 全面禁止を真剣に議論せよ(毎日)
公設秘書起訴 小沢氏続投は通らない(産経)

予想はしていましたが、小沢代表続投への見方は各社ともとても厳しいものです。まずは小沢氏個人への批判を箇条書き的に抜き出してみます。

朝日
○政治家としての重い責任があることを忘れてもらっては困る。
○小沢氏がその責任を果たしたとはとても思えない。
○形式的な問題といわんばかりの主張にも違和感がある。
○「古い自民党」そのままの土建政治にどっぷり漬かる姿が浮き彫りにされてしまった。
○変革を訴える党の党首として、小沢氏がふさわしいとは思えない。

読売
○すんなり納得する人は少ないのではないか。
○事件が軽微な形式犯であるかのように主張する。
○古い自民党と同様の金権体質を小沢代表が今も引きずっていたことは、民主党のイメージを著しく傷つけた。
○疑惑を払拭するため、より説明を尽くさなければ、自らの続投への理解を得ることも、国民の信頼を回復することもできまい。

毎日
○政治家の責任はそれ(公共事業に絡む贈収賄や口利きなどの違法行為も一切なかったと主張し、裁判で争うこと)で済むとは思わない。
○古い自民党の族政治そのものの構図ではないのか。
○首相をねらう民主党の代表が「古い自民党の体質そのままだ」と多くの有権者を失望させた責任は免れまい。
○これまでなぜゼネコンから巨額な献金を受け続けてきたのか……、疑問に直接答えなかった。
○自民党と違う姿を示すのが民主党の原点だ。政権交代実現のために小沢氏が辞任して早くけじめをつけた方が
 いい。

産経
○検察側は……「看過できない重大かつ悪質な事案」と位置付けた。この事件が秘書だけに責任を押しつけて一件落着する事案ではないことを示している。
○小沢氏は政治的、道義的責任に加え、大久保被告の刑事責任にどう関与したかが問われることになる。
○(規正法違反は)「形式犯」ではない……。集金システムの合法性を強調したいのだとすれば、規正法の抜け道探しを政党党首が奨励するようなものだ。

 
民主党に対する批判はと言うと、朝日、読売、産経が以下のように指摘しています。

○情けないのは、この間、小沢氏の政治責任にほとんど触れようとしなかった民主党議員たちの姿だ。(朝日)
○代表が次期衆院選の陣頭指揮をとることのプラス・マイナスを本当に党内で議論したのか。(読売)
○民主党の対応もきわめて遺憾だ。小沢氏の続投を無批判で容認した。同党の自浄能力が働いていないことを国民にみせつけた。
○今回の事件では「小沢氏を信じるしかない」と繰り返し、硬直的な対応に終始している。」、「党首が“古い自民党”の体質を引きずっている姿を目の当たりにしたのではないか。
○現体制の継続は、政党としての生命線にかかわる選択につながる。そういう危機意識はないのか。
○小沢氏の続投の是非を見極めることが、現時点で民主党に問われる自浄能力である。(産経)


朝日・読売・毎日・産経4社ともこれまで報道されたイメージに基づいて、ほぼ同じような観点から厳しく小沢続投を批判しています。…(引用…その2終わり)



ひとまずここで引用を終えて、やっとこさ無風老人の考えを書くことにします。

大久保秘書逮捕から起訴までの期間、マスメディアは推定無罪の原則を無視して、上記の様に悪い小沢を何で辞めさせないのか!と非難しています。
長期にわたり政権交代が行なわれなかった為に発生した「政治とカネ」(政官財民の癒着)の問題を政治資金規正法というザル法でスルーしたのはこの法を作った政権政党である。その「曖昧な法」を利用して、権力者は検察権力を使って小沢秘書逮捕という汚い陰険な手を打ってきた。

何故、マスメディアは民主主義成立時に過去の反省から考え出された原理(民主主義維持の為の根底にある思想)=「権力は長期化するか集中すると腐敗する」「絶対的権力は絶対的に腐敗する」を国民に啓蒙しないのか?

何故、マスメディアは「官僚は放って置くと自然に、どんどんと肥大化し凡庸化(無駄な仕事ばかりが増加)していく」という法則を取り上げ、現状を国民に警告しないのか? 官僚が国民の為に機能しているか、を監視するのが国民の手によって選ばれた(権力の行使を任された)政治家の使命である。

「官僚主義の形態は、責任を絶対に取らないことが基本命題であるとされる。
また、既得権益は死守すべきものとされ、予算を100%消化してより高額の予算を獲得することが至上命題である。」

といわれる通り、各省(各官僚組織)とも国会に申請して通った予算(国民の税金)は期中に全部使ってしまい、より高額の予算を次の年度に要求し獲得する、という形態を50数年にわたりとり続けてきた。

その結果、4万円弱で出来ることを、天下り先の法人に4000万円も(国民の血税を)払うといった事が、どの省でも当たり前のように行なわれており、政権交代が無かったために政官の癒着が進行し、耐震偽装や山田洋行の見積り水増し(1件で9000万円も国民の税金をピンハネし)や年金問題や事故米事件等が発生している。

いま日本国内で発覚している全ての事件(問題)が、政権交代が無かったことに起因する、といっても過言ではない。


政権交代が起こっては困る政権政党・官僚(検察も行政官僚)及び彼らに支配されているマスメディアは、政権交代阻止に血眼になり、国民の世論操作に必死になっている。

これは、NHK始め民放テレビ局・ラジオ局・大新聞を見て日常生活をしていて、インターネットを見る機会の無い国民には決して知ることが出来ない事実である。

前述の日刊ゲンダイをみながら帰ってテレビをみて、何だこれは!と思った報道の仕方を載せておく。

前述のように、日刊ゲンダイは「悪は小沢と西松のどちらなのか」との見出しで大新聞の小沢バッシングを批判していたが、“気が付いている”国民の検察批判をかわす為に(=検察は公平に自民党側も捜査しているジェスチャーを示すために)、こんな報道の仕方をしていた。===簡単に結論を言えば、西松建設が主語に変って、悪いのは西松建設であるかの報道なのだ。

2009年3月27日の朝日新聞は、巧みに主語・述語を並び替えているが、「西松建設が二階大臣に個人名義で600万円」と書き、「政治資金規正法は、他人名義での献金を禁じており、西松建設が個人献金に見せかけた献金は、同法に抵触する可能性がある。」とし、「…西松建設は、こうした便宜のほかにも、同社OBが代表だったダミーの政治団体「新政治問題研究会」(06年解散)と「未来産業研究会」(同)を迂回させる形で、04~06年に自民党二階派(会長・二階経産相)のパーティー券計838万円を購入していた…」と西松建設が悪いことを一方的にしており、「西松建設による個人献金を装った献金や事務所問題について、二階経産相は26日、『私の方にはそういう認識はない。政治資金規正法に基づいた対応をきちんとやっているというふうに認識している』と述べている。」で記事を閉じている。

これは(西松建設を主語=悪者にした表現は)、諮ったようにどのテレビ局もどの大新聞も同じであった。

読売新聞も「準大手ゼネコン『西松建設』側が二階俊博・経済産業相の関連政治団体に対し、…個人献金を偽装して年間300万円を送金していたことが、関係者の話で分かった。
…西松側の二階経産相側に対する事実上の事務所の無償提供の疑いがある。こうした状況は政治資金収支報告書に反映されておらず、同様の事実を把握している東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて調べている。」…こうやって書かれると、悪いのは(政治資金規正法違反の疑いがあるのは)西松建設だと思ってしまう。
読売新聞は「これらの問題について、二階経産相の事務所は読売新聞に『各政治団体の政治資金については法に従って収支報告書に適正に記載している』としている。」と締め括っている。

小沢代表のときの書き方と180度方向転換されていることに気付きませんか?

(引用…その3)
結局、小沢代表だけを狙い撃ちにして終わりそうな西松献金事件。
現職大臣・二階経産相の裏金疑惑は“おとがめなし”の雲行きだ。
逮捕された西松建設の前社長が取り調べで「盆と暮れに300万円ずつ、10年以上渡した。
合計6000万円になる」とペラペラしゃべったという。
その見返りは何だったのか。
二階大臣の地元・和歌山で西松建設は6年間で78億円の公共工事を受注している。闇に葬るにはデカすぎる裏金疑惑。地元・和歌山のこんな不公平(二階大臣の地元で公共工事の8割が西松建設に流れている事)が許されていいのか。


そもそも、思い出してほしいのは、西松の元副社長が逮捕された理由だ。
裏金7000万円を海外から持ち込んだという、外為法違反なのである。
このときの報道では、裏金は10億円にのぼるといわれている。

単純に考えれば、裏献金が10億円、どっかの政治家に流れているのだ。
小沢氏の場合のような収支報告書に記載される、オモテの献金ではない。
二階俊博がもらったといわれているような、裏献金だ。…(引用…その3終わり)


小沢代表の秘書が、西松建設のダミーの政治団体と知っていたかどうかは、大した問題ではない(それが重大な違法性のある、悪質なケースであれば、森・元首相はじめ政権政党側の人間をショッピクのが先な)のに「政治とカネ」で“汚い”と思っている国民に逮捕理由と別の“汚い”イメージを小沢になすりつける事に成功している。
小沢の秘書は未だ罪が確定しているわけではないのに、である。

関係者の話で「請求書まで送りつけていた」⇒「請求書を出していた事実は無い」(検察庁発表)
関係者の話で「大久保容疑者が(献金が西松建設からのものと)知っていた、と供述している」⇒弁護団がこれを否定、大久保容疑者は相変らず全面否定を続けている。

あとの方が国民に伝わってこない。すさまじい情報操作である。

小沢代表秘書は「知っていた」としても従来逮捕するような事例ではない。
道交法で時速100Kmのところ110Kmで走行した程度のことである。二階大臣や森・元首相は同じ道を飲酒運転で200Kmで走行してひき逃げをしたほど(きっこの日記より借用)の違反である。
表の金として12年間も報告書に記載・公開していた事柄に対し、警告も発せずにいきなり逮捕し、裏金(=ワイロ)をもらっている政権政党側の人間をマスメディアは追及しない、とはおかしなものだ。

テレビでは、二階大臣が迷惑そうに「政治団体は多いからな~。調べてみるが政治資金規正法に基づいた対応をきちんとやっているというふうに認識している。」というのを西松建設が悪いことをやったと言う表現の後に映し出している。

(引用…その4)
小沢氏失脚工作の第二作戦が3月24日以降展開されている。その概要は以下の通り。

①3月24日、検察が大久保氏を起訴。
②記者会見で起訴理由を説明すると同時に、悪質性を強調。
③小沢氏が記者会見で「無実潔白」を強調するのを待って、大久保氏が容疑事実を認める供述をしているとの「リーク情報」をニュース報道する。…弁護団が事実無根と言っているのに、垂れ流したままで報道を終えている。
④捜査を二階俊博経産相に拡大し「国策捜査批判」に対応する。
⑤世論調査での辞任要求を五月雨式に発表して、辞任論を増幅させる。…千葉県知事選しかり
⑥民主党内反小沢派議員の辞任要求の声を繰り返し報道する。
⑦27日の衆議院代議士会および参議院議員総会で、辞任要求を発表させる。
⑧28、29日の週末報道番組で世論調査を材料に辞任論の大合唱を演じる。…マスメディアの世論操作後
⑨小沢氏の辞任が先送りされれば(それでも小沢氏が辞めないのであれば)、二階氏への捜査を拡大させて二階氏経産相辞任カードを切る。…「私は辞めるのに小沢は辞めない」の強力なブチカマシ。

政権政党・官僚が恐れる政権交代が二階大臣ひとりのスケープゴートで済めば安いものである。

本当に書きたいことが多くて止め処もない。今日はここまで、またね。
















テレビに洗脳されないために…その3

2009年03月25日 | Weblog
本当にどこかのブログに書いてあったように、権力の走狗に成り果てたマスメディアの小沢・民主党批判はすさまじい。

逆に言うと、今朝のテレビ各局のニュースから、今の「甘い汁を吸っている権力者側」(=癒着した政・官・財・民の支配者層)の必死の危機感が伝わってくる。

■大久保秘書と西松建設元社長の同時起訴

■大した違反ではないので続投とした小沢代表に「国民に嘘をついたことは重大な犯罪だ、国民の皆さんは(騙されずに)知るべきだ!」と怒りをあらわにするみのもんた氏(あさズバ)

■「説明責任を果たしていない」…マスメディアは本当のことを伏せて(情報を国民に与えずに)いるため、国民は逮捕内容がよく分からないまま、この与党の常套句を「そうだな」と思ってしまう。
小泉時代「郵政民営化は改革の本丸」と言われ、郵政民営化がどんなに国民の為になるか?改革になるか?分からないまま、「自民党をぶっつぶす」といった小泉(B層狙いのマスメディアによる洗脳報道)に乗ってしまい、自民党を圧勝させた。その時と同じ手法である。

■小沢代表の会見をじっくりと流さず。政権政党側や共産党の非難意見ばかりを流している。

■起訴と同時に各マスメディアは「大久保秘書は『政治献金を受けていた政治団体が西村建設のOBによる政治団体だとは知らなかった』と言っていたが、嘘だった(知っていた)ことを白状した」といった記事を載せた。

私は前に、政治団体といわれる全国に数万ある団体はほとんどダミーだと言い、これら献金は皆「見返り」を期待したワイロ性をもったものだ、と言った。

例えば、日本経団連の政治団体からは自民党関係に29億円、民社党関係他に8000万円が献金されている。これが、今の「簡単に従業員の首を切れる」派遣法の緩和に繋がったことが関係者の話で明らかになっている。(又は、政治通の話)
「便宜供与」出来るのは、政権を担っている側である。

(小沢代表の会見については、植草氏のブログを借用)

3月24日、午後9時半過ぎから小沢一郎民主党代表が記者会見を行った。多くの国民に心配と迷惑をかけたことを謝罪し、検察の24日の判断を踏まえ、民主党の役員会、常任幹事会の決定を踏まえて、代表職を続投する方針を示した。

時折、涙を見せるシーンが放映されたが、土石流のようなマスメディアの情報操作に、どれほどの重圧を受け続けたのかがよく分かる。(借用中断)

(宮崎信行氏のブログより)
私が小沢さんを直に見たのは1993年夏。それから15年、あの小沢一郎が涙を流すとは驚きです。小沢一郎が嘘泣きなんかできるわけがありません。なぜ涙を流したか。

その答えは、質疑応答の7問目、テレ朝の秋山記者の質問に対して、

「男が不覚な涙で恐縮でありますが、(3月3日からの22日間が)辛かったからというわけではありません。ただ、ほんとうに私があたかも犯罪を犯したかのような世間の状況(無風注:マスコミの報道の嵐)の中で、多くの仲間のみなさん、そしてとくに一般のみなさん(国民・主権者)からほんとうに多くの激ましの言葉をいただきました。そのことを申し上げる時に、胸がつまって不覚の涙ということであります」

と答えました。(宮崎氏引用終り)

(植草氏のブログ再開)
小沢氏の説明は明快である。小沢事務所は政治資金をすべて公開し、政治資金報告書に記載してきた。
今回の秘書逮捕・起訴は、秘書が西松建設からの企業献金であることを知りながら、政治団体からの献金であると虚偽の記載をしたとの疑いによるものである。

巨額の政治資金を受け入れながら、西松建設からの献金であることを認識していなかったはずはないのではないかとの批判が寄せられている。(実際に今日、知っていたとの「自白があった」と大騒ぎしている)
しかし、知っていた知らないに拘わらず、小沢事務所は政治団体からの献金として事務処理しただけのことであり、寄付行為者が政治団体であったのであれば、資金の出所が西松建設であったとしても、政治資金規正法には反しない。

マスメディア報道は、元検察官の郷原氏が明快にこの件を解説しているのに、小沢氏サイドを一方的に攻撃する偏向報道を続けている。NHKも自公政権に組織の存立と予算を完全に握られているからだろうか、民放と同様の偏向報道を垂れ流している。

小沢代表は記者会見で、秘書が嫌疑をかけられているような罪を犯していないとの認識を示すとともに、無実を主張して闘う姿勢を強調した。

NHKは不思議なことに、この記者会見報道を一通り終えた25日午前零時の定時ニュースで、新たなニュースを報道した。

報道内容は、「大久保隆規氏が検察に対して、最近になって「うその記載」を認める供述をしていることが関係者への取材で明らかになった」とするものだ。

お決まりの「関係者への取材」が出てきた。大久保氏は勾留されている。恐らく接見禁止の措置が取られているだろう。となると、大久保氏の発言を知ることができるのは、大久保氏の弁護人か検察しかないことになる。弁護人がこのようなことを話す可能性はゼロであり、情報は検察のリークによるものでしかないことになる。

検察のリークであれば、そもそも公務員の守秘義務に違反する。こうした守秘義務違反を地検特捜部は捜査して逮捕すべきものなのだが、(それはさておき)リーク情報ほどいかがわしいものはない。私も実体験としてよく知っている。

郷原氏の指摘によれば、仮に資金拠出者が西松建設であっても、寄付行為者が政治団体であるなら、政治資金報告書には西松建設と記載する必要はないとのことである。このとき、問題になるのは、その政治団体が、「まったく実体のないダミー」である場合に、虚偽記載が問われるとのことで、問題は政治団体の「実態の有無」になる。

全国に政治団体は万単位で存在している。西松建設の政治団体がダミーであると認定されるなら、大多数の団体がダミーの認定を受けることは免れず、自民党議員事務所の大多数が摘発される可能性が高まると郷原氏は指摘する。

NHK報道は、小沢氏が秘書の政治資金法違反容疑を否定する発言を示したことを受けて、逮捕された当事者である大久保氏があたかも犯罪行為を認める発言をしているとの印象を与える報道を展開することを狙ったものである可能性が高い。

小沢氏が「秘書は罪を犯していない」との認識を示したのにもかかわらず、秘書が「犯行を認める供述をした」ということになれば、小沢氏の発言に矛盾が生じ、小沢氏を追い詰められると考えたのではないか。

午前零時の定時ニュースで突然、新情報が提示されることが極めて不自然である。

元自民党参議院議員であるとともに元東京地検検事で、現在弁護士をされている佐々木知子氏は「政治資金規正法違反は,贈収賄と違って形式犯であり,その違反による強制捜査(逮捕)は従来1億円が基準であった。」と明記している。

郷原氏も指摘する通り、検察が主張する「悪質性」の根拠もまったく示されていない。…


(結論として)結局、「政敵を追い落とすために警察・検察権力を不正、不当に濫用する「国策捜査」が実行されたことはまぎれもなく、自公政権に完全支配されるNHKを含むマスメディアが、小沢氏失脚に向けて、全精力を注いで偏向報道を繰り広げている、と考えるべきだ。

民主党内部に、自公政権と通じる少数勢力が存在する。民主党執行部がこれらの民主党攪乱分子に交代すれば、今回の謀略は目的を達成する。

しかし、小沢代表は重圧に耐えて踏みとどまった。小沢氏は会見で「国民主権、国民の側に立った政権を樹立することだけを目指して頑張る」と述べた。(植草氏の引用終り)




今、日本国が直面している一番大きな問題は「日本の民主主義の終焉」である。

マスメディアはそれを国民に啓蒙・警告を発っするどころか、権力者のイイナリになって国民を暗黒の世界に引き摺り込もうとしている。決して、麻生がどうの、小沢がどうの、といった表層の問題ではないのである。

結論を先に言ってしまったが、日本では50年以上にわたり真の意味での政権交代が無かったために、民主主義の基本原理(三権分立等)である「権力は集中するか、長期化すると腐敗する、従って、権力のチェック・アンド・バランス(権力の分散・相互監視)や政権交代・任期制限といった権力制限(長期化防止)を設ける」といった民主主義国では当たり前のように行なわれている新陳代謝が行なわれず、政官財民の癒着を許し国民を向いた政治が行なわれなくなっている。

4年間毎の選挙で頻繁に政権交代が行なわれていたならば、政権を委ねられた政党は国民のための政治をしなければ次の選挙で勝利出来ないことになり、又対立している政党が政権を取った場合、前政権担当政党が国民に隠して悪いことをしていたらそれを国民に公表、二度と政権は取れず政党自体が成り立たなくなってしまう。

今回の検察・マスメディアをフル活用した政権政党(及び官僚)は、政権の座が安泰であった50数年の悪弊・悪行を、政権交代により全てさらけ出されることになるため、識者の予想通り、自民党は党として壊滅状態に追い込まれることになる。「政権交代」は政治を国民の方に向かせる国民の切り札なのである。

官僚支配の政治を国民の手に! 政権交代で議会制民主主義の確立を! と小沢代表が続投会見で話している。
小沢氏の立場上「確立」という言葉を使っているが、日本では「強行採決」「再可決」等で議会制民主主義は崩壊している。“おまえは既に死んでいる”である。

日本が不幸だった点は、野党が社会党(社会主義)・共産党(共産主義)といった現社会体制(資本主義)と思想・社会体制を異にする政党だったことだ。政権交代=社会体制が変る=革命、と国民が考えたことだ。

本来であれば、マスメディアは小沢氏の言っている意味を上記のように解説すべきなのに、そういった説明を省き、秘書逮捕の理由(どんな悪いことをしたのか)を国民に伏せたまま(何も分からないまま)逮捕の2日後に「説明責任を果たしていると思うか」との世論調査を実施した。

政治とカネのダーティイメージしかない、又、事件の内容を知らされていない、国民は何も分からないまま、というか内容が分かっていないからこそ「説明責任を果たしていないと思う」「小沢はやめるべきだ」と回答した。

マスメディアによる世論操作の典型例である。

私も、ネットで内容を知るまでは小沢氏の田中角栄時代(金権政治時代)からの旧悪でも暴露されたのか、と思っていた。

国民はテレビ等マスメディアの報道(番組)を信じるな!

(引用開始)
今の新聞やテレビのニュースは、皆さんご存知の通り、激しく偏向的で北朝鮮並み…とにかく、今のマスコミが流すニュースは偏向的過ぎてる。

たとえば、今なら、単なる「政治資金報告書の虚偽記載」なんていう、道交法で言ったら、駐車禁止の場所にうっかり車を停めちゃった程度の違反でしかない民主党の小沢一郎の秘書の問題を連日、大ゲサに報じ続けてる上に、秘書の問題を小沢一郎の辞任に結び付けようとして躍起になっちゃってる。

だけど、その一方で、西松建設から「裏金」を受け取ってた疑惑や、その見返りとして地元の公共工事の7割以上を西松建設に斡旋してた疑惑が持ち上がってる自民党の二階俊博経済産業相については、ほとんど触れようともしない。
二階俊博の問題は、道交法で言えば、無免許で酔っぱらい運転をして轢き逃げをしたほどの重罪だし、小沢一郎の秘書とおんなじ「駐車違反」をした議員なら、分かってるだけでも自民党の中に20人近くもいる。
それなのに、こうした自民党議員に関しては、東京地検特捜部はぜんぜん捜査しないし、マスコミもぜんぜん報道しない。ま、小沢一郎の失脚を目的とした「国策捜査」だから当然なんだろうけど、あまりにもアカラサマだ。(きっこの日記~マスコミもグルの国策捜査、より引用終り)

きっこさんも言っているように、献金は「便宜供与」「利益供与」をして始めて「斡旋利得」となりワイロとなる。
今回、大騒ぎして小沢止めろ!と騒いでいるのは、政治資金報告書の記載事項に関する秘書と検察の「認識の差」によるもので、小沢氏も言うようにいままでこの「認識の差」で逮捕された例は無いのである。
きっこさんはパチンコをしてパチンコ店から直接お金をもらったら「賭博」なので違法であるが“景品”にしてパチンコ店に隣接している景品交換所でお金に換えたら違法ではない、という例をとって「景品交換所がパチンコ店と同じだと知っていて金を貰ったろう。」と逮捕したようなものだ、と言っている。

車を運転する人なら分かっていると思うが一車線で時速40Kmの道を40Kmを超えないで走っている車は無いだろう。私は制限速度を守って一回も速度オーバーをしていないと言う人がいたら、それは他人の迷惑を顧みないジコチュウな人だし、逆に大渋滞や事故を誘発している危険な運転者と言える。

規制法はザル法(産経新聞)と解説している通り、政権政党・官僚が抜け道を残して作った法律ではあるが、同紙や検察官の説明のように、その抜け道を利用した「極めて悪質な犯行」では無いのである。
1km/hオーバーでも違反は違反だ、と検察側が主張するのであれば森元首相や二階大臣を始め関わりのある全員(の秘書)を逮捕すべきだ。

何故10年以上にわたり、表の金として届け出ていた政治資金報告に対し、この時期に小沢代表の秘書だけをいきなり逮捕したのか、何故、届け出ていない裏金を懐に入れていた人を逮捕しないのか…等々「説明責任」を果たしていないのは小沢ではなく検察である。

国民の皆さんは以下の記事をみてどう思いますか?

(記事引用開始)
準大手ゼネコン西松建設の巨額献金事件で、西松建設が和歌山県内で受注した公共工事のうち約八割が、二階俊博経済産業相の地盤である衆院和歌山3区内に集中していることが分かった。
二階氏が代表を務める自民党二階派の政治団体「新しい波」は、同社のダミーの政治団体に八百三十八万円分のパーティー券を購入してもらっており、両者の密接な関係が浮き彫りになった。
政治資金収支報告書によると、西松のOBが代表を務めた実体のない政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」は〇四-〇六年、新しい波のパーティー券八百三十八万円分を購入している。

西村建設前社長は「二階氏に10年間にわたり半年に300万円づつ渡した(計6000万円)、直接1対1で手渡したこともある。」と証言。
その同じ国沢・西村建設前社長が「公共工事が欲しかったので(小沢氏側への)献金を続けていたが、まったく工事を回してもらえないため、このまま献金を続けていても無駄だと思い、2つの政治団体を解散するに至った」と証言している。
この証言は、小沢氏の影響力が強いと言われている東北地方での公共工事が、西松建設側にほとんど斡旋されていなかった事実とも合致している。(記事引用終り)

小沢氏が一人で沢山貰っている点が問題にされたが、権力側の自民党にはヒガむ人が出るのをおそれて大勢の人に渡しておく必要があったからで、自民党全体で考えると分かる通り、政権政党側への献金の方がはるかに多いのである。野党の方は権限も無いから数人に渡すだけでよい。まさに、西松建設幹部の話「献金すれば仕事が取れたわけではないが、小沢氏の地盤である東北地方で仕事がしにくくなると困るので献金を続けていた」のである。

小沢氏は「私は収賄罪等の罪は犯していない」ときっぱり言い切っているし、検察も小沢氏には喚問・事情聴取も行なっていない。

あなたはどちらの方が悪いと思いますか? どちらが「お代官様よしなに…」「分かっておるわ」の関係にあると思いますか?

検察は今後自民党議員にもメスを入れる等の発言・ジェスチャーをしていますが、これは暫定税率維持の時の説得理由として使われた「勿論、天下り等のムダ使いを徹底的に排除するのが大前提であり、断固として進めていくが…(財政の苦しい折なので)暫定税率は維持されなければならない。」と再可決と言う民主主義にとってあるまじき行動により維持された経緯がある天下り問題。
その後、どうなっているか。ことしの天下りは前年よりも23名も増えている。通ってしまえばそれまでよ、であり、大前提と言っていた事には全く手を着けていない。今回の発言も同様に考えるのが正解である。

(余談)
暫定税率維持(2年間だけ税を倍徴収させて下さい、といって国民から30数年も倍取りを続けていて、湯水のように使っても年間6000億円~7000億円余っていた税金を国民に返さず、俺の方にもよこせ=一般財源化しろ、と国民に返す気など更々無い国民を馬鹿にした政府の対応)の時…。

(1)「(暫定税率を無くした)安いガソリンで二酸化炭素の排出を助長する方向でいいのか。環境問題への取り組みを真剣に考えている国々に全く逆行する」といって暫定税率を維持した。

今回のETC車の高速料金値下げは上記に該当しないのか? 現に凄い数の車が海ホタルに集まる等、高速を利用している。マスメディアは何も言わないで、政府の政策を有り難がる庶民の声を映し出しているだけ。

(2)暫定税率廃止の時に「財源はどうする」が維持しなければならない最大の理由であった。
その時の暫定税率廃止による減収は2.6兆円である。
今回、日本がIMFに10兆円(今の為替レートで9兆8千億円)の援助を行い、アメリカから足りない、と言われると、他の国はこれ以上出す余裕は無いと断ったのに、日本は更に3兆円?の金を出します、と表明している。
この政府の対応に「財源はどうする」といった声は少しも聞こえてこない。

(3)最初に書いた「天下り等のムダを徹底的に排除するのが大前提」も、もう一度書いておく。

全く、国民を騙すのも、馬鹿にするのもいい加減にしてくれ!と言いたくなる。(余談終わり)


小沢氏の秘書逮捕で分かったように、今回の衆院選は、国民が「民主主義」を取り戻せるか、それとも「軍国主義」「全体主義」の統制国家(暗黒社会)にのめり込んでいくかの瀬戸際の選挙である。

政府・マスメディア・検察の手口に乗せられて「どっちもどっち」とかいって政権交代の絶好機に躊躇などしている場合ではないのである。

マスメディアが相変らず、小沢批判に終始しているのに、日刊ゲンダイは次の様な記事を出している。(私は同紙の個人攻撃的なコメントは好きではないが、歯に衣を着せた言い方しかしない大新聞ばかり読んでいると同紙の書き方も新鮮に感じる。)

(日刊ゲンダイ3月26日…25日発行の記事引用)

見出し類 
■検察 大失態 批判続出
■なぜこんな軽い犯罪容疑で検察は政権交代直前の野党第一党党首側近を逮捕までしたのか
■マスコミも検察情報たれ流しをやって民主党潰しに協力しているが、もし思想的弾圧の事態が来た場合を考えると空恐ろしいことだと懸念する声

本文
「日本に本当の議会制民主主義を定着させることが大目標だ。…(略)」民主党の小沢一郎代表が24日、続投を表明した。…検察による秘書の逮捕・起訴について「認識の差であり、納得がいかない」としながらも「私は収賄等の犯罪には手を染めていないと繰り返し申し上げてきた」と言い切った。…(ここで、“今回の続投は、大久保秘書の起訴事実が虚偽記載のみだったことがおおきい”とのジャーナリストの意見を載せている)…
それにしても、理解出来ないのが検察の思惑だ。今回の起訴にあたって「規制法の主旨に照らし、重大、悪質な事案と判断した」(谷川東京地検次席検事)とコメントした。
だったら、裏金(小沢氏のそれは表の金)までもらっていた二階経産相はどうなのか。なぜ、検察は、いわば形式犯の軽い容疑で、野党第一党党首の公設秘書を逮捕・起訴したのか。(元検事の郷原信郎氏は)「検察は起訴事実やその前提となる政治資金規正法の解釈について、具体的な説明をしなかった。官界のような事件をこういう時期に、こういう政治的な影響を生じさせてまで摘発した検察としては、説明責任を回避することは許されない」
本当だ。誰の目にも、小沢民主党を狙い撃ちにした嫌がらせとしか見えないのである。…略…

見出し
■検察リークをタレ流した大マスコミの罪

本文
情け無いのは大マスコミの一連の報道だ。大久保秘書逮捕後、洪水のように検察のリーク情報をタレ流し続けてきた。
「民主党だけやるのはおかしい」と検察批判が高まると、一転、二階大臣や森元首相、尾身元財務相など、自民党議員がらみの報道が出てきたが、それも長くは続かなかった。
(民主党の西岡氏の)「検事総長を証人喚問したい」発言で検察が態度を硬化させると、その後は再び“小沢潰しの報道”の嵐である。

こうした流れは、重大な危険性をはらんでいる。
戦前の治安維持法、国家総動員法さながらの、思想弾圧にもつながりかねない動きだからだ。
「マスコミを使ったこれまでの情報操作を見ると、軍国主義が進んだ昭和初期に、政府(軍部)が情報統制を敷いて一切の批判を封じ込め、戦時体制を強化していったときのことを彷彿とさせます。
マスコミはまた批判を強めるでしょう。麻生政権にしてみれば、思惑通りの展開です。
これに味をしめ、例えば今後、政治不信が高まり治安が乱れれば、それを口実に統制強化の動きが出てきても不思議ではない。
政敵は強権発動でも潰す、といった事態にもなりかねないから恐ろしいのです。」(政治評論家・本澤二郎氏)

今回の一件はとんでもない前例になってしまった。…以下略

取り敢えず今日はここまでにします。またね。

(余談)また直接投稿欄に書き込んで「投稿」をクリックしたら「ログイン」画面になり、せっかく1時間以上もかけて書いた文章が全てフイになってしまった。せっかく今回は良くまとまった、と思ったのに、もう一度同じ文書は書けず、まとまりもなくなってしまった。
今までの反省から「ログイン状態を維持する」にクリックを入れてログインしたのに…。Gooブログさん、なんとかして!

テレビに洗脳されないために…その2

2009年03月24日 | Weblog
前回の続きです。

前回は民主党小沢代表の公設秘書逮捕に関するマスメディア総動員の国民洗脳報道ぶりを例にとって、国民は政府・マスメディアに騙されないようにとの思いで書き始めたが、中途半端で終わってしまった。

簡単に復習しておくと

(1)昨年9月の麻生政権誕生時に「麻生政権は民主党の小沢代表をターゲットにスキャンダルを暴露する以外に生き延びる術はない」と有識ブログに書かれている。

(2)その麻生政権誕生時に麻生首相は内閣官房副長官に元警察庁長官漆間氏を据える「異例の人事」を行なった。
  このときその意図を危ぶむブログも見られた。

(3)今年1月の西松建設の長野県知事への裏金事件の時

「検察当局が西松建設の裏金疑惑解明に動き出した。現政権(原書は“悪徳ペンタゴン”)による政権交代阻止活動の一環としての行動である、との見方が存在する。」「現政権はあらゆる手段を用いて、政権交代阻止に全力を尽くすと考えられる。」

(植草氏のブログより借用)
国民は警察・検察、司法を中立公正の存在=正義の味方と考えがちである。しかし、実態は間違いなく違う。
この事実を実感として正しく認識している国民は少ない。
テレビ局は警察・検察、司法を「HERO」として描くドラマを繰り返し制作する。
考えてみればすぐ分かる。事件報道のニュースソースの大半は警察・検察情報である。


元警察庁長官だった漆間官房副長官が西松建設献金事件に関連して「自民党議員に捜査が波及することはない」と記者クラブで発言した。これで、小沢一郎民主党代表の公設秘書の突然の逮捕が「国策捜査」であったことが明かになった。
記者クラブに所属する20人の記者が漆間官房副長官の発言を確認しているのに、新聞社は麻生首相の「誤報」発言を訂正させる程度で、その後、漆間氏を追及していないことに、報道機関と政治権力の癒着が如実に示されている。(借用終わり)

これは3月5日の漆間巌氏の小沢代表の秘書逮捕についての発言に関する、6日の朝刊での各紙の記事です。

朝日新聞「自民党側は立件できないと思う」

毎日新聞「自民党の方までやることはないと思う」

共同通信「自民党議員に波及する可能性はないと思う」

読売新聞「自民党の方にまで波及する可能性はないと思う」

20人もの新聞記者が上記のように聞いているのに「誤報」「記憶にない」で済む日本国の政治の恐さ。


(4)小沢代表公設秘書の「突然」かつ「いまだかってない事例」での逮捕⇒不公正な「法」の行使。

前回も書いたように、「いきなりの逮捕」の容疑は政治資金規正法違反。

その規制法の規定では「企業」からの献金は「政党」で受け取り個人(または個人の資金管理団体)で受け取ってはならない。但し「政治団体」からの献金であれば年間5000万円までは個人で受け取ってOKとなっている。

*1 まずおかしいのは「政治団体からの献金」として公開届け出た「表の金」に対し、従来、この様な「虚偽記載」は警告して「党」で入金するようにと指導していた検察が今までと違っていきなり逮捕した点。
大久保容疑者を逮捕したのは、政治資金規正法の虚偽記載等である。

*2「12年間にわたり…」と報道しているが、それまで放っておいて何故、検察は確たる決定的な違法の証拠もなしにこの時期に行動を起こしたのか?
そのあと「関係者の話により明らかになった」のは、企業献金=ワイロとする国民感覚に訴えたものばかりで、あたかも献金=ワイロは小沢一人しか受取っていないように国民に印象付けている。
朝日新聞の3月23日朝刊でも「小沢氏の…(悪いこと)が関係者の話・当社の取材で分かった。」として「…談合疑惑が出ている業者(業者は否定している)からの献金を受取ることは『法律で許されるもの』であっても、『道義上許されない行為』である」との識者意見を載せている。


前回も書いたが、私から言わせると「政治団体」は全てダミーと言える。それが業界(団体)単位か個人企業かの差はあれ…)

*3 企業にしろ業界にしろ「見返り」を期待しない献金などありえない。

マスメディアは小沢代表を狙い撃ちにして「献金(全て賄賂性有り)」を受取って「悪いのは小沢ただ一人だけ」の報道に徹し、小沢への支持・民主党への支持を落として国民から甘い汁を吸い続けるために政権の座にしがみつこうとしている政府・政権政党の言いなりに“国民洗脳報道”を続けている。

*4 「見返りを期待した」企業献金・業界献金・団体献金に「便宜供与」「利益供与」出来るのは圧倒的多数でどんな法律でも通し勝手な行政が可能な今の政権政党(の議員)だけである。

従って…(以下前回のブログ引用)

国沢・西村建設前社長が「公共工事が欲しかったので(小沢氏側への)献金を続けていたが、まったく工事を回してもらえないため、このまま献金を続けていても無駄だと思い、2つの政治団体を解散するに至った」と証言した。この証言は、小沢氏の影響力が強いと言われている東北地方での公共工事が、西松建設側にほとんど斡旋されていなかった事実とも合致している。

一方、西松建設による裏金疑惑や違法献金容疑を報じられている自民党の二階俊博経済産業相や森喜朗元首相の地元である近畿地方や北陸地方では、数十億円単位の公共工事が西松建設へと優先的に流されていた事実が判明しており…。(以下略、引用終り)

「きっこの日記」やいろいろなブログで明らかにされている如く、小沢代表の秘書を規制法違反で「逮捕」する位なら、他に「表の金」ではなく「裏金」を貰って「便宜供与・利益供与(代官と越後屋の関係)」をしている政府・政権政党のお役人(違った、大臣・議員)をワンサカワンサ~イエーイ・イエーイ・イエ・エ~(我ながら古いと思う)と逮捕しなければ嘘である。

「かんぽの宿」大疑獄事件、少し古いが「猛毒米事件」「日本歯科医師連盟1億円ヤミ献金事件」等々、権力者側の疑惑は全て闇に葬り去られようとしている。(マスコミが騒がないのが原因)

(注)日本歯科医師連盟(政治団体)事件

1.2001年7月、旧橋本派の橋本龍太郎、野中広務、青木幹雄の3人が日本歯科医師連盟から1億円の献金を受け取った。

2.しかし、この1億円の献金を収支報告書に記載しなかった。=裏金化。政治資金規正法違反。

3.何人もの関係者が橋本氏に1億円の小切手を渡したと証言しているのに、当事者の橋本氏は「記憶にない」「覚えていない」と容疑を否認。最終的には、「まわりがそう言っているのならそうなんだろう」と発言。

1億円の裏金を受取ったとされる3人

・橋本龍太郎(当時の首相) ・・・ 1億円を受け取ったとされるが、嫌疑不十分で不起訴。
・野中広務(当時の自民党幹事長) ・・・ 事件には関与しているが、積極的ではなかったとして起訴猶予。
・青木幹雄(自民党参院議員会長) ・・・ 橋本氏と同様「記憶にない」を連呼。嫌疑不十分で不起訴。

これは、きっこさんが国民の医療費値上げ=日本歯科医師会に利益供与として繋がったワイロだ、と指摘している事件。
この様にワイロを受け取って国民の生活を苦しくすることと、今回の小沢代表秘書の「虚偽記載」疑惑と比較してもらいたい。
小沢氏がこの事件で全国民にどんな不利益をもたらしたのか?
国民の財産「かんぽの宿」をとんでもない安値で払い下げようとした事件を何でマスメディアは追わずに、誰でも「叩けばほこりの出る」であろう賄賂性を伴っている献金(いまのところ法律で認められている)で大騒ぎしているのか!

もう書くのがイヤになったのと切りが無いので止めるが、小沢氏の代表下ろしさえ成功すれば、あとの民主党は恐くないと政権政党は考えているので、検察に大久保容疑者を起訴させ、有罪に出来る出来ないは最初からどうでもいいことで、その間、どんどん小沢・民主党を貶める報道をして小沢氏を代表から引きずり落とし、支持率を低下させれば良いのである。

それにしてもマスメディアの用意周到な国民洗脳報道振りにはあきれると言うより恐くなってしまう。

例:「大久保容疑者は『そのような事実はない』などと容疑を否認している」と報道していたが、「大久保第一秘書は『そのような事実はない』と容疑を否認している」と比べてみてください。

「~などと」を入れると、本人がきっぱりと否定したにも拘わらず「~などと言い逃れをしている」「~などと誤魔化している」「嘘をついている」といったニュアンスで受取られる、と思いませんか?

例:「大久保容疑者が違法献金事件で逮捕された」といった西松建設の違法献金(ほとんど自民党議員)裏金事件と大久保秘書の虚偽記述届出疑惑とを一緒にして報道して小沢氏のヒールぶりを強調している。

司法での判決が下されるまでは「疑惑」であって「違法献金事件」ではない。

この刑が確定するまでは「推定無罪」の原則=容疑者、を利用した今朝のニュースの報道は寒気がした。

簡単に言うと、
逮捕された大久保容疑者は拘留期限の切れる今日、起訴される見込み」といったニュースのあと「次のニュースです。一家〇人を殺害して逮捕された〇〇容疑者は明日、起訴されます。」
といったもの。(これ本当に今日のテレビでやっていたことです)

殺人事件の実行犯が現行犯逮捕されても「推定無罪の原則」から刑が確定するまで「容疑者」である。
上記ニュースのやり方(大久保秘書の逮捕・容疑者・起訴と殺人犯の逮捕・容疑者・起訴を続けて流すことの意味は大きい。前回書いた権力者の意図を今朝実際にあからさまにマザマザと見せ付けられたのである。

ここで政府の小沢氏代表追い落し工作は少し置いて、今朝のNHKテレビの7時のニュースをそのまま掲載しておくので、これを読んで何にも感じない人は、もう既に洗脳が完了してしまった国民の一人である。(最近の某テレビ局の調査で“首相にふさわしい人”のトップがいまだに小泉純一郎氏だったが、こういったマスメディアの洗脳結果から国民は早く抜け出して欲しいと思う。)

NHKラジオ・ニュース(3月24日午前7時~)

麻生政権は今日で発足から半年を迎えます。
麻生総理大臣は、昨年9月の就任直後の所信表明演説で民主党との対決姿勢を強調するなど、自らの人気をもとに、衆議院の解散総選挙に打って出る構えを見せていましたが、去年秋からの世界的な金融危機を受けて「政局よりも政策を優先する」として、解散を先送りして景気対策に取組んできました。

又、オバマ大統領に外国首脳として初めてホワイトハウスに招かれたほか、ソマリヤ沖の海賊対策として海上警備行動を発動して海上自衛隊の艦船を派遣するなど、外交・安全保障政策に積極的に取組んで来ました。

政権発足から今日で半年を迎える事について、麻生総理大臣は、昨夜、「金融危機がこれだけ実体経済に大きな影響を与えるとは思っておらず、景気対策・経済対策に全力を挙げた半年だった」と振り返りました。

麻生総理大臣は、平成21年度予算案と関連法案が今週27日にも成立する見通しになっているなか、「切れ目のない対策が必要だ」として、成立後直ちに補正予算案の編成を指示するなど、引き続き景気対策に全力を挙げる方針です。

衆議院の任期満了まで半年を切ったなか、麻生総理大臣は「衆議院の解散総選挙は、あくまで自ら判断して決める」という姿勢を崩していません…(以上、ニュース内容紹介終わり)

このあと、「小沢代表の公設秘書逮捕起訴という事件が起きたが内閣支持率の低迷が続いており、自らの求心力をどの様に回復するか、苦心することとなりそうです。」と締めくくっている。

国民の「こ」の字も出てこない。半数以上の国民が「スグに選挙しろ」と言い続けている世論調査結果が続いているのに…。(余談ですが、上のニュースで

「麻生総理大臣は『衆議院の解散総選挙は、あくまで自ら判断して決める』という姿勢を崩していません。」

という凛とした態度のニュアンスを小沢代表に対する報道の仕方ですると

麻生首相は「衆議院の解散総選挙は、あくまで自ら判断して決める」などと言っています。

となる。

そこには「などと、開き直っている」「などと、のたまわっている」「などと、国民を顧みない発言をしている」等々のニュアンスがこもってくる。

これを、公正無私なニュースだ、と思う人はすぐ北朝鮮に住める人だ。

会社に向かう車で何気なくラジオを聴いていた私は一瞬、政権政党の選挙宣伝がもう始まったのか、と錯覚してしまった。

今日はここまで、またね。


テレビに洗脳されないために…その1

2009年03月19日 | Weblog
11月に日記が書きかけのまま途絶えたが、続ける気持も無くなったので新たに書き始めることにする。

また、久しぶりにことわりを入れるが、私の日記は「日記」と言うよりは「ものの見方・考え方」についての私の考えを書いているので、最初の方は何回でも見直して貰いたい。最近はテレビ・ラジオ・新聞・等マスメディアの報道に国民が騙されている事実を少しでも多くの人に分かってもらいたくて、同じ事を「どう書いたら、権力者に金〇を握られているマスメディアのサブリミナル効果を狙った情報操作・世論誘導・洗脳報道から国民が抜け出せるのか」と思いながら、何回も表現を変えて書いている。

マスメディアの報道の仕方に騙されないように!!(洗脳されないように!)

NHKを始め、全ての報道・番組が狂ってきている。怒りを通り越し、恐ろしくなる。

昔のNHK「ニュース解説」は、そうだったのか!といった目からウロコの解説が多かった。

政府が予算をつけたのでは自由な報道が出来なくなるとして、国民から直接「受信料」をとって自由な報道が出来るようにと配慮されたNHKが今や政府公報となり、政府に都合の悪いことは報道せず(国民の目を塞ぎ)、国家意識高揚の為の報道・大本営発表に徹底され、国民の立場に立った報道は一切されなくなった。

日本経済が崩壊に追い込まれているのに、国民全員の生活にかかわる報道が殆どされない。
例えば一人の派遣労働者をドキュメンタリー風に追って、“その個人”が大変だ、“その個人の努力によって”就職先が見つかって良かったな、といった報道特集は行なわれるが、日本国民全体の問題として取り上げない。
また、こういった報道からは派遣村といった事態を「もっと厳しい事態を乗り切った人」から“甘えだ”“努力が足りない”“自己責任だ”といった批判(弱い者同士の争い・弱者同士の争い)が湧き上がる。批判は決して「時の権力者・政府の施策」に向かない。

テレビのニュース・報道番組・ドキュメンタリー特集・話題トピックス・娯楽番組(クイズ・バトル・お馬鹿さん番組・お笑い番組)・スポーツ番組・等々、どれをとっても、権力者の意図を感じる。

WBC(スポーツ界)や宇宙飛行士やノーベル賞受賞や世界舞台での日本人の活躍の報道、地震や台風といった自然災害や新型インフルエンザに対する意図的報道(大流行の恐れ)、殺人事件を執拗に追い国民の群集心理を作り出す、等々、毎日流されるテレビのほとんどの内容がある意図を持って国民に向けられている。SF小説によくある未来社会の恐怖を感じてしまう。

イラク派兵から帰って来た軍隊(海外で自衛隊を日本の軍隊とみない国はどこにもない)の整然とした行進(まさに軍靴の響き)を映し出し、隊長?の「完全試合を成し遂げた感じです!」といった凱旋報告を流す。
困ったものだと思っていたら次の日には、同じく軍隊の閲兵式ならぬ足を前に真っ直ぐ突き出す軍隊の行進(まさに軍靴の響き!)を映し、「人道支援活動に従事する自衛隊」と紹介。

国会では自ら予算を要求できるようになった「防衛省」が、「イラク特措法で、従軍して死亡した隊員に(最高)9000万円出すようになっているのに、他の地へ従軍した隊員のそれは(最高)6000万円である。国を守ると言う崇高な使命の遂行中に亡くなった隊員の命の尊さに変りは無いではないか!イラクに限らず他の地に派遣されなくなられた兵士の慰霊金は9000万円にすべきである」と主張、また「ヘリコプターが古くなったので買い替えの予算を出せ」と政府に要求していた。…こういった国会・予算委員会の中継は昼間で、勤勉な国民は全く聴いたり見たり出来ない時間帯であり、夜のニュースでも全く取り上げられていない。

(余談)このあたりは、以前に書いた下記の記事を髣髴とさせる。

1950年代後半、アイゼンハワー大統領(軍人出身・第二次大戦のヨーロッパ軍最高司令官)は、ソ連の脅威を誇張し、ありもしない恐怖によって国民を洗脳する軍事産業・政治家・軍事専門家などの集合体を「軍産複合体」と呼び、アメリカにとって危険な存在であると警告した。

1960年退任を前にアイゼンハワー大統領はテレビ演説を行い、「アメリカの民主主義は新たな、巨大な、陰険な勢力によって脅威を受けている。それは「軍事産業複合体」とも称すべき脅威である。」といい、アメリカには制御が困難な軍産複合体が生まれつつあると警告した。

その息子で元軍人のジョン・アイゼンハワーは「父は予算拡大を求めるペンタゴン(国防省)と戦い続けていた」と回想する。(余談終わり

ソマリヤ沖海賊退治への軍隊の海外派兵(海上保安庁出動の護衛という名目の)。 「日本の領海内及び公海上」という日本近海での行動許可を拡大解釈、海外への軍隊派兵を既成事実化していき、更に「領海侵犯に対して警告砲しか発砲出来ない今の法律を改正し、
警告を無視し近付いてきた場合、相手の船体に向けて発砲し、相手を殺傷しても止む無しとする法案を強行採決しようとしている。
武装・重装備した海賊が警砲で引き下がることはありえないから、この法律が通らないと海上保安官・自衛隊員の命に拘わる。早急にこの法案を通してもらいたい、と海賊退治に出発させてしまった。
これは、日本国民にとって非常に危険な状態である。政府は、戦争状態になってしまって相手から攻められた時「親・子・恋人・祖国」の為に戦わないのか!非国民め!と同じ状況を、派遣した保安員・自衛隊員を人質に、故意に作り出そうとしている。
憲法に違反して保安官・自衛隊員を危険な任務に赴かせたのは政府なのである。
テレビ・ラジオは日本の軍隊がソマリア沖まで海賊退治に行く必然性を正確に、詳しく報道し、日本国民に理解し納得してもらうように努力すべきなのに、国連の要請による国際貢献だ、の一言で、政府の憲法違反を容認し、派遣兵士の安全の為に攻撃できるように法律を早く改正すべきだ、と戦争への道をひた走る政府を支持している。

国民は政府・マスメディアの嘘言葉、即ち「国際貢献」「人道支援」「テロとの戦い」「自爆テロ」「海賊退治」「エコ」「もったいない」「環境問題」「ねじれ国会」「憲法の規定に従い再可決」「関係者の話で明らかになった」「自民党VS民主党」「麻生VS小沢」「小沢VS検察庁」等々、といった数え切れない・ほとんど全ての言葉・報道が嘘で固められている事に気が付いてほしい。

又、国民が知る必要のある事柄が全く報道されていないといった事実にも、気が付くべきだ。
例えば、アメリカが「北朝鮮がミサイル発射実験をした場合、それを迎撃する」といい、日本政府はそれに呼応してアメリカから買い込んだ『ミサイル防衛システム』を使用、「北朝鮮の発射実験ミサイルを打ち落とす」と公言し、それに対し北朝鮮から「人工衛星の発射実験を迎撃するようなことをしたら『宣戦布告』と受取る」と発表があった。
これは日本国にとって大きな問題である。
テレビ等のマスメディアは政府に「どう対応するのか」と詰問すべきだ。日本政府は北朝鮮に対し、またアメリカに対しどういう態度をとるのか、なんの報道もない。

北朝鮮の今回の発射実験がアメリカとの交渉を進める上での外交手段である、との見方が大勢を占める中、報道は「北朝鮮がミサイルを発射します」と“実験”という言葉を抜いて報道していた。

日本国民に北朝鮮に対する恐怖と敵愾心を植えつけ様としている。



書きたいことがあり過ぎて何から書いていいかわからない。まとまらない。

一つ一つの出来事についての真相はネットの有識者ブログで書かれているので、なるべく基本的な事を書いていきたいのだが、今日は「国策捜査」という国家権力の不正行使について書くに止めたい。

時系列で見ていこう。

(1)昨年9月の麻生政権誕生時に「麻生政権は民主党の小沢代表をターゲットにスキャンダルを暴露する以外に生き延びる術はない」とブログに書かれている。

(2)その麻生政権誕生時に麻生首相は内閣官房副長官に元警察庁長官漆間氏を据える「異例の人事」を行なった。
  このときその意図を危ぶむブログも見られた。

(3)今年1月の西松建設の長野県知事への裏金事件の時

 「検察当局が西松建設の裏金疑惑解明に動き出した。現政権(原書は“悪徳ペンタゴン”)による政権交代阻止活動の一環としての行動である、との見方が存在する。」「現政権はあらゆる手段を用いて、政権交代阻止に全力を尽くすと考えられる。あらゆる工作活動の本質を洞察して粉砕(ふんさい)し…なければならない。」
(1月16日植草氏)

今回の民主党小沢代表の秘書が「逮捕」される前の有識者ブログに書かれた洞察である。(他にも多数)

現政府はマスメディアを総動員して小沢代表のダーティ・イメージを国民に植え付けようとして、成功した。

感心するほど上手い手口である。

(1)国民は警察・検察に「正義の味方」的なイメージを持っている。

  ……警察・検察も行政機関であり、その行政は政府(内閣)の管轄であり、トップは内閣総理大臣である。
    司法機関ではなく、現政府下の一行政機関に過ぎない。

(2)国民の「逮捕」と「容疑者」に対するダーティ・イメージを利用している。

  ……まず「逮捕」というと麻生首相ではないが「明らかに違法であったが故に逮捕となった」と国民は考える。
    殺人事件の犯人が「逮捕」される、その犯人がどこどこに死体を遺棄した、と供述し、そこで遺体が見つ
    かった、明らかに「犯罪者」であるが、刑が確定するまでは「推定無罪」の「容疑者」という表現を使う。
    この国民が持つ「逮捕」「容疑者」から来るダーティ・イメージを現政府・マスメディアは大いに利用
    した。また、逆に起訴され刑が確定して初めて犯罪が確定する点から、それまでは「推定無罪」なので
    あるが、メディアは「小沢やめろ」「何故やめないのか!」の大合唱。

(3)国民に内容を説明しないマスメディア、国民の「企業献金=ワイロ」の感覚を利用。

  ……私も今回の大久保容疑者逮捕の内容については、ネットでブログを見るまでは全く分からなかった。
    つまり、マスメディアは小沢代表の秘書がどんな悪事を働いたから逮捕したのか詳しく国民に説明して
    いないのだ。(意図的に)
   「政治資金規正法違反」だけでは国民はサッパリ分からない。国民の一般的に抱く、企業献金=ワイロの
   イメージと上手く結びつけた報道を行い、小沢氏がワイロを受け取ってその企業に利益供与した“悪代官”
   に仕立てている。

   逮捕された容疑は「政治資金規正法」違反。

   政治資金規正法は企業からの献金は「国会議員個人(個人の資金管理団体)」で受け取ってはならない、
  「政党」で受取る事。但し、政治団体からの献金であれば年間5000万円までは個人で受け取ってOKと
   いう規定である。今回の逮捕はその政治団体からの献金が企業献金と知っていて政治家個人が受取った
   いう容疑。その政治団体はダミーだと知っていて個人で献金を受けたから逮捕した、というもの。

   私から言わせると「政治団体」は全てダミーと言える。(それが業界単位か個人企業かの差はあれ…)
   企業にしろ業界にしろ「見返り」を期待しない献金などありえない。

   それはさておき、西松建設から違法献金を受取っていた森・元総理を始め二階俊博、尾身幸次、藤井孝男、
   山口俊一、加納時男、中島真人、古賀誠、渡辺具能、川崎二郎、林幹雄、山本公一等々数多くの自民党議員
   又はその秘書は何故逮捕されないのだろう?

(4)報道に「関係者」がついていたら要注意。

私が書こうとしたことを、「きっこの日記」できっこさんが見事に指摘してくれているのだが、「関係者の話でわかった」とか「関係者の話で明らかになった」といった言い回しがあったら眉に唾をつけて見聞きする習慣をつけましょう。むしろ「嘘だ」と思ったほうが正解に近い。…「きっこの日記」~“関係者という透明人間”参照

私の関係で2回ほど週刊誌に書かれた記事では、ある事件で「〇〇会社の従業員の話」として色々載っていたが、その10名ほどの従業員でそんな話をした人はいなかった。別に名乗り出ても問題ない内容なのに名乗り出る人がいなかったのと、その週刊誌が取材に来たこともないので、全くのデタラメ記事であることが当事者としてはみえみえの興味本位の記事であった。
もう一つは、「□□のK・Yさんの話によると…」といった形で、あたかも取材したかのごとくローマ字の頭文字をとって本物らしく見せて載せているのだが、□□には、その頭文字に該当する人は見当たらず、また誰も取材を受けていないというものだった。

私は、この件以来、「関係者の話では…」といった記事を信じないことにしている。

今回の大久保容疑者逮捕事件での報道を見ても随所に「捜査関係者」「西松建設関係者」「業界通」といった幽霊が出てきている。「政府高官」と違い、全く実体のない憶測記事・興味本位の記事とみて間違いない。

(きっこの日記を借りて一例を披露)

3月4日どのメディアも「小沢一郎の秘書の大久保隆規容疑者が、西松建設側へ請求書を送りつけて献金を要求していたことが関係者の話で分かった」との内容を国民に大々的にセンセーショナルに発表、報道した。
(引用開始)
この情報は、新聞やテレビによって瞬く間に全国へと垂れ流されて、全国の人たちが「そうだったのか。それじゃあ小沢一郎側に非があるよな」って思ったワケだけど、東京地検特捜部は、今日(3/6)になったら「請求書を送りつけていたという事実はなかった」って発表したのだ。それも、コッソリと。
「全国の皆さ~ん!動かぬ証拠がありましたよ~!」って新聞やテレビを使って大々的にウソの情報を垂れ流しといて、多くの国民を洗脳してから、ちっちゃな声で「ウソでした」って、これほどアカラサマなネガティブキャンペーンも前代未聞だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

(余談)私も東京地検の否定発言は聞き漏らしている。

‥‥そんなワケで、今回のあまりにも異常すぎる捜査や逮捕は、犯罪を立件することが目的じゃなくて、あくまでも「小沢一郎のイメージダウン」だけが目的の国策捜査なんだから、マスコミが垂れ流す報道は、すべて疑ってかかったほうが賢明だろう。今日もマスコミ総出で「小沢氏側が献金の分散や金額を指示していた」なんてモットモらしく報じてたけど、よく読むと「~ということが関係者の話でわかった」なんて書いてある。確か昨日のデマも「関係者の話」として書かれてたけど、この「関係者」って、いったい誰?(笑)

実は、コレって、三流週刊誌がデタラメな記事を書く時の常套手段なんだよね。たとえば、芸能人のウワサ話なんかを書く時に、それが真実なら堂々と書けるけど、デタラメを書く場合は、必ず「関係者の話」として書く。そうしとけば、もしもあとから、その本人からクレームが来たとしても、記事を書いたライターはあくまでも第三者から聞いた話として責任逃れができるんだよね。だから、週刊誌とかにデタラメの記事を書く場合には、必ず「関係者の話」として書くことが一般化してるのだ。

そして、単に「関係者」って書くだけだとリアリティーがないって判断した場合には、「出版関係者」だの「音楽関係者」だのって書く。たとえば、ミュージシャンに関するデタラメ記事を書く場合には、単に「関係者によると」って書くよりも、「音楽関係者によると」とか「事務所関係者によると」って書いたほうが、そのデタラメがホントっぽく見えるようになる。だから、「よりホントっぽく見せたい」って場合になればなるほど、この「関係者」の前に何らかのカンムリが被せられるってワケだ。だから、今回の各報道でも、単に「関係者の話でわかった」って書いてるとこもあれば、サンケイみたいに「捜査関係者の話でわかった」とか「西松建設の関係者の話でわかった」なんて書いて、よりホントっぽく演出してるとこもある。(引用終り)


(5)「関係者の話」を抜いて報道を読むと“本当のところ”が見えてくる。

西松建設幹部の話「献金すれば仕事が取れたわけではないが、小沢氏の地盤である東北地方で仕事がしにくくなると困るので献金を続けていた」

西松建設前社長の話(下記に引用)

「西松建設前社長が小沢氏からの便宜供与を否定」(世田谷通信)

西松建設の違法献金事件に関して、西松建設の国沢幹雄前社長が、民主党の小沢一郎代表側からの便宜供与はなかったと証言していることが分かった。東京地検特捜部は、西松建設による小沢氏側への献金は公共工事などの見返りを目的としたものとして捜査しているが、国沢前社長は「公共工事が欲しかったので(小沢氏側への)献金を続けていたが、まったく工事を回してもらえないため、このまま献金を続けていても無駄だと思い、2つの政治団体を解散するに至った」と証言した。この証言は、小沢氏の影響力が強いと言われている東北地方での公共工事が、西松建設側にほとんど斡旋されていなかった事実とも合致している。小沢代表は11日の党本部での会談で「何としてでも衆院選で勝つ。俺は何も悪いことはしていない。いずれ真実が明らかになれば国民も理解してくれるはずだ」と語った。一方、西松建設による裏金疑惑や違法献金容疑を報じられている自民党の二階俊博経済産業相や森喜朗元首相の地元である近畿地方や北陸地方では、数十億円単位の公共工事が西松建設へと優先的に流されていた事実が判明しており、今後の捜査の方向性が注目される。(2009年3月11日)

ワイロ(贈収賄)は献金先に「便宜供与」「利益供与」といった「見返り」を伴ってこそ成立するものである。それを出来るのは「政権政党(の議員)」「政府」だけなのに…。

マスメディアは逮捕の内容(違法性)をボヤカし、大久保容疑者逮捕と大々的に報道したため三日後の世論調査で小沢代表は「説明責任を果たしていない」とする国民を多く作り出し「小沢は悪人、やめるべきだ」が多数を占める世論誘導に分からないまままんまと嵌められてしまった。

もう一度、私の今まで書いたことを頭に小沢代表の記者会見を見て欲しいものだ。それでも説明責任を果たしていないと思うだろうか?
言葉尻を捉えられないように注意しながらではあるがきちんと明確に説明している。記者の質問にも、途中で打ち切らず、40分間に渡り答えているのである。
誰かが言っていたように、それでも説明不足と言うのであれば、訊かなかった記者団が悪い、と言うことだ。

今のヒドイ発言が飛び交う国会の中で、久しぶりに本物の政治家の発言を聞いた思いがした。(断っておくが、前にも書いたように私は小沢氏は嫌いである)

いずれにしても、現政権及びマスメディアは国民を、どっちもどっちと政治不信に陥らせ、民主党支持率を低下させ、小沢代表の評価を下げるのに成功したといえる。

久しぶりに書き出すととりとめもなくなり、まだ核心に至っていないが、次回に続けます。またね。

日記再開?・・・いや、まだ先かも?

2009年03月10日 | Weblog
私の日記の更新が途絶えて久しい。長年連れ添った“人生の伴侶”が亡くなり四十九日法要も過ぎたのに、悲しみは逆にだんだん深くなっていく。訳もなく涙がこぼれる毎日が続いている。

仕事が終わり一人で家に帰る途中やテレビ・ラジオで妻の好きだった食べ物の話が出た時、美味しい料理店や安くて良い温泉が紹介された時(一緒に行く相手がいない)、等々生活のあらゆる場面で悲しみが湧いてくる。

良く結婚式で「結婚生活により悲しみ・不幸は半分に、喜び・幸せは倍に…」との訓話?が出るが、今の私の状態からすると、確かに楽しさ・喜びは倍になっていたのだろう、今は美味しいものを食べに行く気も、旅行する気も、全く何をする気もおこらない。

子供がもう独立して生活していることもあるが「先に行って待ってるからね」といってくれた妻の元に早く行きたい気もしている。

昨年の春先、“癌の帝王”と言われる膵臓癌が見つかり医者から「数箇所に転移もみられ、手術してもムダです。このままで2~3ヶ月、抗がん剤治療をしても半年持たないでしょう」と告知(余命6ヶ月を宣言)された妻と私は、子供にも兄弟にも友達にも知らせず、普通に生活する傍ら通院による抗がん剤治療を受けてきたが、私の日記の更新が途絶えた日に入院し、私も病院の個室に泊りがけの24時間看護についた…。

他人のこんな話は面白くも何ともない話なので、私の日記が途絶えていた事情説明として聞き流してもらえば良いのだが、日記再開前にもう一つ書いておきたいことがある。

それは、よく映画やテレビで病室で息を引き取る時に“か細い、消え入るような弱々しい声(女性なら美しい声)で「ありがとう…」と囁いてなくなるといった涙を誘う場面が出て来るが、私の場合は違った。

鎮痛剤(モルヒネ)の使用で妻の頭が朦朧とし会話が出来なくなって4~5日はこちらの問いに頷いたり首を振って答えていたが、それも出来なくなった死を迎える3日前程に妻が突然、シワガレた絞り出す様な声でハッキリと「ありがとう」と叫ぶように咽ぶように奇声を発した。

話せなくなって何日も経ってのこの言葉が妻の最後の言葉でありそれ以降言葉を聞くことは出来なかったのだが、妻のこれだけは言っておかなければ、という必死の思いが伝わってきて思い出すたびに泣けてくる。

通常であれば「なによ、その声は」と笑われる様な声であり、決して映画やテレビドラマでは使えない声であった。

“現実”とはそんなものなのである。

長期間、更新が途絶えているにも拘わらず、毎日見に来てくれる人が未だにいることに悪いとは思いながら、日記を書く気になれなかった。申し訳ない。
そろそろ、また書き出そうと思うが、標題にも?マークをつけた通り、確約出来ない状態が続いている。

今日は、更新が途絶えていた理由とお詫びのみで筆を置きます。