無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

また雑感

2008年09月26日 | Weblog
前回の水俣病についての「専門家の風土病説」は私の思い込みで、少々訂正が必要のようだ。

ただ、水俣病については、“差別”という、もっとひどい事が起きていた。

水俣病…ウィキペディアより

既に1942年頃から水俣病らしき症例が見られたとされるが、顕在化したのは1953年頃からである。この頃より水俣湾周辺の漁村地区を中心に猫・カラスなどの不審死が多数発生し同時に特異な神経症状を呈して死亡する住民がみられるようになった(このころは「猫踊り病」と呼ばれていた)

当初、患者の多くは漁師の家庭から出た。
原因が分からなかったため、はじめは「奇病」などと呼ばれていた。

水俣病患者と水俣出身者への差別も起こった

その事が現在も差別や風評被害につながっている。…引用終り


M:公害病だと分かった=チッソが海に垂れ流した廃水のメチル水銀が原因でその海域・流域で捕獲された魚介類を摂食していたために発病したことが分かったのち、消費者は当然その海域の魚介類を敬遠、水俣の漁師は生活の道を閉ざされてしまった。

被害者なのに差別される。今の公開された三笠フーズの事故米流通先(お菓子屋さん等)と似ている。

本当に悪いのは誰なのか?

肝臓ガンの発生原因をつきとめるのは困難だ。それをいいことに悪いこと(国民を殺すこと)を平気で行なう…許しがたい行為だ。

水俣病が公害病と認定されるまでの経緯がウィキペディアに載っていたので参考までに引用しておく。

(引用開始)
既に1942年頃から、水俣病らしき症例が見られたとされるが、顕在化したのは1953年頃からである。
1956年になって、新日本窒素肥料水俣工場附属病院長の細川一は、新奇な疾患が多発していることに気付き、「原因不明の中枢神経疾患」として5例の患者を水俣保健所に報告した。この日が水俣病公式発見の日とされる。

1958年9月、新日窒水俣工場は、アセトアルデヒド酢酸製造設備の排水経路を、水俣湾百間港から不知火海(八代海)に面した水俣川河口の八幡プールへ変更した[7]。しかし、1959年3月から水俣病患者は、水俣湾周辺に留まらず、水俣川河口付近及び隣接する津奈木町や海流の下流部にあたる鹿児島県出水市と不知火海沿岸全体に拡大していった。このことによってアセトアルデヒド酢酸設備排水が水俣病を引き起こすことは明らかになった(これを「壮大なる人体実験」と水俣病関係者は呼んでいる)。

1959年10月、この事実を知った通産省は新日窒に対しアセトアルデヒド製造そのものの禁止はせずに、アセトアルデヒド製造工程排水の「水俣川河口への放出」のみを禁止した。新日窒は通産省の指示に従い、排水経路を水俣川河口から水俣湾百間港に戻し1968年まで排水を流し続けた。

また、同じ1959年の10月に新日窒附属病院の細川一院長は、院内ネコ実験により、アセトアルデヒド酢酸製造工場排水を投与した猫が水俣病を発症していることを確認し、工場責任者に報告している(猫400号実験)。しかし、工場の責任者は実験結果を公表することを禁じた[8]。

同じく1959年には熊本大学医学部水俣病研究班が水俣病の原因物質は有機水銀であると公表しており、水俣病の原因が新日本窒素肥料水俣工場から排出された水銀である疑いが濃くなった。同年11月12日には厚生省食品衛生調査会が水俣病の原因は有機水銀化合物であると厚生大臣に答申したが、その発生源については新日窒水俣工場が疑われるとの談話を残すに留まり、直接答申者である調査会の「水俣食中毒特別部会」は翌13日に解散させられた。この水俣病の有機水銀原因説に対して新日本窒素肥料や日本化学工業協会などは強硬に反論した。

1960年、政府は経済企画庁、通産省、厚生省、水産庁からなる「水俣病総合調査研究連絡協議会」を発足させて原因究明にあたらせたが、何の成果も出すことなく協議会は翌年には消滅している。

このころ、清浦雷作・東京工業大学教授はわずか5日の調査で「有毒アミン説」を提唱し、戸木田菊次・東邦大学教授は現地調査も実施せず「腐敗アミン説」を発表するなど、非水銀説を唱える学者評論家(御用学者)も出現し、マスコミや世論も混乱させられた。

一方、1959年12月30日には、新日本窒素肥料は水俣病患者・遺族らの団体と見舞金契約を結んで少額の見舞金を支払ったが、会社は汚染や被害についての責任は認めず、将来水俣病の原因が工場排水であることがわかっても新たな補償要求は行わないものとされた。同時に工場は、汚水処理装置「サイクレーター」を設置し、工場排水による汚染の問題はなくなったと宣伝したが、のちに「サイクレーター」は水の汚濁を低下させるだけで、排水に溶けているメチル水銀の除去にはまったく効果がないことが明らかにされた。このほかこの年には、新日本窒素肥料は、排水停止を求めていた漁業組合とも漁業補償協定を締結した。これらの一連の動きは、少なくとも当時、社会的には問題の沈静化をもたらし、水俣病は終結したとの印象が生まれた。実際には、それまで水俣湾周辺に限られていた患者の発生も、1959年始めころから地理的な広がりを見せており、このあとも根本的な対策が取られないままに被害はさらに拡大していった。その一方、声を上げることのできない患者たちの困窮はさらに深まっていった。

政府が発病と工場廃水の因果関係を認めたのは1968年である。
1968年9月26日、厚生省は、熊本における水俣病は新日本窒素肥料水俣工場のアセトアルデヒド製造工程で副生されたメチル水銀化合物が原因であると発表した。
(しかし)この発表の前の同年5月に新日窒水俣工場はアセトアルデヒドの製造を終了している。このとき熊本水俣病が最初に報告されてからすでに12年が経過していた。なお、厚生省の発表においては「熊本水俣病患者の発生は1960年で終わり、原因企業と被害者の間では1959年12月に和解が成立している」などとして、水俣病問題はすでに終結したものとした…後略。(引用終り)

M:この政府の対応は何なのだ!と昔、私が感じた怒りが蘇った。

次に関連しているというか、肥大化し国民の代表である国会議員の言うことを聞かない(=国民を無視して)私利私欲に走るエリート官僚についての記事を引用してみる。



ここまで書いて、数日経ったら他に書きたい事が出てきたので中断する。本当に毎日毎日新らたに「日本国がイヤになる」出来事が湧き出てくる。

これも集中し長期化して腐敗してしまった政治と、それに媚を売るマスメディアの“国民洗脳”報道のせいだ。

次回はそのことについて纏めて、なるべく簡単に書いてみたい。

何故、アメリカの下院議員の任期が2年なのか?民主党と共和党からほぼ同数の大統領(任期=4年、2期まで)が交代で出ているのか?
今度の選挙も政権政党へ、と考えている日本国民は、今、日本が採用している政治体制=議会制民主主義を知らない、“B層”どころか、国が国民に毒を盛ろうが何もいえない知的障害者といえる。(M:私のような老人から言わせるとこのような言い方はイヤなのだが…)

前にも言ったように、賞味期限4日(乃至8日)の鮮魚を50~60日経ってもまだ食べようとしている。

私などは気持悪くなって吐き気を催しているのだが…。

わが国の総理大臣が国民に対し何をやってくれるのか、と見ていた所信表明演説は見ていて思わず途中でテレビのスイッチを消してしまった。また点けたのだが…。


1億総お馬鹿さん

2008年09月25日 | Weblog
今日まで、事故米=汚染米=猛毒米を中心に疑問に思っていることなど、思いつくまま書いてみる。
次回からは、途中になっていた基本的な"西洋文明の常識”と日本人について書いて行きたい。

(1)海外から日本を見た目

「政治の透明度ランキング」で日本は世界で18番目の国との評価。
「報道の自由ランキング」で日本は世界で51番目の評価。

どちらもあまりいい評価ではない。

政治批判をしている人に「おまえは日本が自由の国だからそんな(勝手な)意見が言えるのだ。北朝鮮に行って政府を批判することが出来るのか!(自由勝手に言える日本をありがたく思え、お前に北朝鮮で政府を批判する勇気があるのか!)」というコメントが付いていた。こういう人たちは自分で自分の首を絞めていることに気が付いていない。

(2)テレビより“麻生太郎と小沢一郎の長男対決!”のタイトルが流れる。…どちらが総理にふさわしいか?結果、麻生氏50人対小沢氏28人。街角インタビューで中年のオバサン「(どちら?)麻生さん。(理由?)カッコイイから」。

M:自民党は憲法を改正して「女性の家庭での地位を昔に戻し(憲法の“家庭での男女同権”は日本には合わないので)、昔のように“女性は産む機械”にしよう」としています。つまり、女性を家庭に縛りつけ、地方自治へ協力させようとしているのです。麻生氏を支持することは女性の権利がなくなることを意味します。

(3)テレビ・新聞等のマスコミは農水省:“三笠フーズ”の汚染米の事件も、労厚省:“社保庁”や防衛省:“山田洋行”や国交省:“姉歯”の様に何も解決させないで国民の記憶から忘れさせようとしています。

M:どうせ国民の頭から忘れ去られる“出来事”になってしまうであろう、農水省の大犯罪(故意にしろ無作為にしろ大犯罪)ですが、これに対する私の疑問とマスメディアの国民に対する犯罪(マインドコントロール)を列記しておきます。

疑問1:何故マスコミは農水省がいつから三笠フーズに事故米を出していたか、を調べないのか?報道しないのか?
「三笠フーズとの取引は2003年からの5年間の資料しか残っていません」という農水省に「はいそうですか」で済ますのか?

M:マスコミ報道の例を少々…。

*三笠フーズは5年前からメタミドホス等の農薬に汚染された中国産のもち米を食用に転売していた。

M:もう、どのマスメディアも「5年も不正転売」に統一されている。島田化学しかり…。「2003年から…〇〇トンの事故米がでんぷん粉として…」
その前、及び公開されている事故米購入業者17社?全社を追求していない。

*最近でも(三笠フーズ強制捜査の記事)「三笠フーズが不正に転売した事故米…流通業者から回収した中国産もち米から基準値の2倍~5倍のメタミドホスが検出され…。」

M:悪いのは汚染米を食用・飼料等に転売した(ばら撒いた)農水省と事故米購入業者である。そのことから目を逸らし、メラミン問題等を大々的に報道し“中国は悪い国”を強調し国民を洗脳している。

■毒性を表わす単位にLD50というのがある。

これはある物質を実験動物に投与した時に、その半数が死に至る投与量をその動物の体重Kg換算した値である。少なければ少ないほど毒性が高い。

毒性LD50比較

青酸カリの毒性LD50=7mg/Kg

メタミドホスの毒性LD50=16~21mg/Kg

メラミンの毒性LD50=1000~3000mg/Kg

アフラトキシン(B1?)の毒性LD50=0.00093mg/Kg

もう一度言うけれど、この値が小さいほど毒性が強いのである。
比較した値の信頼性はとも角として、アフラトキシンB1を0.015mg/Kg投与したラット全数が肝臓ガンとなった実験結果がある。

そのアフラトキシンB1が検出されている事故米が5年間だけ、しかも三笠フーズだけで9.5トンも「工業用ノリ」の原料として払出されている。

アフラトキシンB1の毒性を調べていたら、こんな“お馬鹿さんブログ”があったので、参考までに題名だけ載せておく。

「ヒトは大きなラットではない(アフラトキシンB1の場合)」
「ビールは発がん性の飲料で、その毒性はアフラトキシンの260倍以上」

同じ人が書いたブログでデータを元に理論を展開。アフラトキシンB1の検出された事故米はビールより安心でありガタガタ騒ぐな、との意図が含まれている。
「今もビールを飲みながら書いている」と言うこの人にアフラトキシンB1が検出された事故米を食べさせたいという悪意の衝動に駆られる。

「人は大きなラットではない」と今の毒物・劇物等の毒性を決めている基準を否定して何を言いたいのか? 本当の毒性はヒトで人体実験するしか分からない、のは誰でも理解していることである。数字のマジックというかトリックを使ってアフラトキシンをビールの260分の1の毒性としている。

話を元に戻して、アフラトキシンB1とメラミンの毒性の差を見られた方は、今のテレビで騒いでいるメラミン騒ぎを「アレッ?」と思われることだろう。
アフラトキシンは1960年イギリスの七面鳥10万羽以上が死んだ原因物質として発見された猛毒のカビ毒である。その16種類ほどあるアフラトキシンの中でB1が一番毒性があり、自然界の中で最強の発がん物質と言われている。

三笠フーズ(農水省)の事故米転売事件が発覚した当初、テレビではこのカビ毒を取り上げていた。それからスグに圧力がかかったか自主的にかは知らないが、テレビ局は、「中国ギョーザから検出されたものと同じメタミドホス等に汚染された事故米」との表現に変り、一番猛毒のアフラトキシンB1の報道を止めてしまった(みのもんた氏が最後まで騒いでいたが最近トーンダウン)。

その問題のアフラトキシンB1はベトナム産・アメリカ産・中国産の輸入米から検出されており、決して中国産だけではない。
中国を敵国にしようと(日本国民と仲良くさせないために)、中国はヒドイ、中国は信用出来ない、中国は悪い国、中国は日本を併合する、等々とテレビ報道し、国民の洗脳に躍起になっている。
こんなことを書くとネトウヨと呼ばれる“お馬鹿さんブログ”を書いている人たちからスグに“中国の手先”と呼ばれそうである。(笑)
中国の悪いところは悪い、私もそう思っている。ただ今のテレビが偏った一方の報道の洪水になっていることは、(私の聞いた)戦前の世相と似ている。

「メラミン混入」となっているネットニュースの記事を見ると、今のところ全て「メラミン混入の疑いのある」であり、自主回収で大々的に「どこどこに何10万個出回った」と詳しく騒がしく報道された商品から今のところメラミンは検出されていない。メラミンが検出されてもアフラトキシンほどの問題ではないのに、検出される前からのこの過剰かつ異常な報道ぶり。
一方、アフラトキシンB1の報道(5年以上前はどのくらい、どの業者に出ていたのか、焼酎以外に出ていないのか、との追求報道)が全くなされていない。

アフラトキシンB1のトレーサビリティで農水省が公表したのは三笠フーズの5年間の取引1,779トン(内、アフラトキシンB1=9.5トン)だけである。

ここまで書いて、切りが無いので私の疑問点と“お馬鹿さんブログ”にたいする反論を書いておく。

疑問1:アフラトキシンの実験で「加熱調理しても残る」等テレビ放映されていたが、最後に水にアフラトキシンB1(今後AFB1)を入れたフラスコを沸騰させ蒸気を他のフラスコで冷やして蒸留水を作る実験をして、アフラトキシン検出されず、「100℃ではアフラトキシンは蒸発せずもとのフラスコに残るので検出されなかったのだ。だから焼酎も大丈夫。」としていたが、本当に大丈夫なのか?

疑問2:ある焼酎メーカーで検査した結果メタミドホス・アセタミプリドは「検出せず」AFB1は「陰性・検出せず」となっている。AFB1検査結果を、単に「検出せず」とせず「陰性」と付けた意味・違いはあるのか?
また、もっと基本的な話をすると、犯罪者が自分の罪を暴くような検査をするだろうか?(検査対象=焼酎・AFB1出荷先…等、私が犯罪者だったら自分に都合の良いところだけ検査し公表するが…。)

疑問3:前回も書いた通り、この三笠フーズの事故米不正転売が報道される数年前の国立ガンセンターの資料に、

「肝臓ガンは西日本に多く、大阪府や福岡県などの肝ガン死亡率は秋田県や新潟県の約3倍も高い数値を示している。」

と載っている。

三笠フーズの本社が大阪府にあり、三笠フーズの工場が福岡県にある。

この奇妙な?符合!

【参考】ちなみに肺がん死亡率全国2位の佐賀県には三笠フーズの(工業用糊製造というダミーの)会社がある。

地上最強の発がん物質AFB1が国民の口に入るもの(食用)に使われてきたのである。何故、農水省は三笠フーズと何年前から取引していたのか公表しないのか?
輸入米を決められた量だけ買わされるようになったのは、15年前である。
また三笠フーズの宮崎非常勤顧問が10年位前に三笠フーズに事故米の営業権を売った時に宮崎顧問は「その10数年前からやっていた」と言っているので足し算すると20数年前から汚染米が西日本の人たちの口に入っていたことになる。

全国の肺がんによる死亡者数は20年前位から急上昇している。
また、真偽の程は定かではないが、きっこの日記では「20年前までは西日本の肺がん死亡率は全国のそれと変らなかった。西日本の他のガンによる死亡率は全国とさほど変らないのに肺がんの死亡率だけが20年ほど前から西日本で高くなっていった。」としている。

さて、皆さんは「これらから推察されることはハッキリしている」とは思いませんか?

疑問4:疑問3の疑惑を否定できる資料はないか?と探してみた。下記の様なブログが見つかったが、疑問が増えただけで解決にはならなかった。

日本は先進国の中では最も肝ガン患者数が多く、特にC型肝炎由来の肝ガンが多発しています。
この理由として、専門家は第二次世界大戦後の社会的混乱が原因だと指摘しています。減菌や消毒の不十分な器具を用いた医療、ウイルス検査を経ない輸血、経静脈的覚醒剤(ヒロポン)のまん延などがC型肝炎ウイルスの拡散を招いたと考えられています。
日本肝臓学会の調査によると、C型肝炎ウイルスへの感染から肝ガンになるまでに平均30年かかります。戦後から60年代にかけて感染した人が肝ガンになっているため、患者数が増えているのです。…国立ガンセンターの資料より(前にも書いた)

前も書いたように「西日本の肺がん死亡率が高いのはAFのせいではありません」とするブログには、

①今の肺がんの80%がC型肝炎ウィルスによるもので、10%がB型肝炎ウィルスによるもの、他の10%の原因はアルコール等による肝機能障害(肝硬変から肝臓ガン)によるものです。として

②C型肝炎ウィルスは注射針の多用によりC型肝炎ウィルスのキャリア(保菌者)から移されます。他にも輸血、覚せい剤(注射)等により感染します。
C型肝炎ウイルスの感染率が西日本で多い理由は、もともとそうだった(風土病だった)のと、上記、医原性の感染が考えられる。

M:国立がんセンターの記述にも?マークの私ですが、西日本に何故集中しているか、の理由を「もともとそうだった」としているブログをみて、昔、水俣に奇病(水俣病)が発生しその原因が分からなかったときの専門家の意見「もともとそうだった」を思い出した。

あの病気はそこに住む住民の「生まれつき、そうだった」せいであり「生まれついての体質」のせい(今で言う“遺伝子”のせい)で発生する水俣地区特有の風土病なのです、とされた。

従って、この西日本の肝臓ガン多発の原因を“風土病”のせいとする意見では納得出来ない。

また、C型肝炎ウィルスの保菌者(キャリア)は、20~30年で肝硬変となり、(その後)30~40年で肝臓ガンとなる。ただし発病せずに一生を終わる人もいる。と書いてある。

事故米のせいではない、とするブログに「1994年に統計の取り方が変り、肝硬変による死亡が肝臓ガンによる死亡に取り込まれたせいで1995年に肝臓ガン死亡率が急増したのだ」(従って三笠フーズが事故米を転売した時期と重なるが、断じて事故米のせいではない)と書いてある。

それによると、1994年までは肝硬変として死亡率統計にのったはずである。
それが肝硬変による死亡統計は1970年から今日までほぼ横ばい(多少微増)である。

C型肝炎ウィルスは肝硬変から最終、肝臓ガンとなる病気であり、1995年から肝硬変による死亡が肝臓ガンの死亡率に取り入れられたとしたら、1980年前当たりから1994年まで肝硬変死亡率は増えてもいいはずでないか?その間、少しも増えずに肝臓ガンだけが急増しているのは何故か?

どなたか、これらの疑問に答えてくれる人はいませんか?コメント下さい。

一つ、こちらから回答。

(西日本に肝臓ガンが多いのは風土病のせい、として)事故米の転売のせいだったら、全国に広がるはず。という意見に対して、

西日本(関西・九州)と東日本では農政局のテリトリーが分かれていて、食用米の合格基準も違っている。従って、西日本の米屋(三笠フーズ等)は西日本に販売することになる。それは今回明らかにされた三笠フーズ流通先377社のリスト(事故米の給食等食用としての流通先リスト)をみても歴然としている。かな?
この件に詳しい人はコメント下さい。

今まで書いた事をまとめてみた。(纏まっていないが…)
私の言わんとするところを汲んでいただけたらと思いつつ、今日はここまで…またね。























間違い探し…あなたは何問正解できるか?

2008年09月18日 | Weblog
前回は書こうと思ったことと全く違うことを書いてしまった。考えが纏まっていないうちに書いたため、だらだらとまとまりが無くなった。
そして用事が出来たので途中打ち切りとなった。

今日は続きをと思ったが、またとりとめもない話になりそうだ。
と言うのは、朝起きて、時刻を知るために5・6分程テレビをつけていた、その短い間の民放テレビの中に様々な誤りがあり、あきれかえってしまったからだ。

(テレビの内容抜粋…何気なく見ていたので正確性は?マーク)

M:「政府は昨日三笠フーズが転売したメタミドホス等に汚染された事故米の流通先370数社を公表した」(TV放送)。テレビは、それにより自殺者が出たことや公表された会社の混乱振りを映していたが、その中での“らくがん”を作っているお菓子屋さんとTV解説者とのやりとり。(三笠フーズからラクガン屋さんまでの流通経路のパネルを映しながら)

TV局:あなたは三笠フーズの汚染米が仕入れているラクガン粉に使われていたことを知らなかったのですか?(多少責める口調)

ラクガン屋:ええ、全く知りませんでした。

TV局:原料(ラクガン粉)の生産元を確認していなかったのですね。

ラクガン屋:ええ、私どもはラクガン粉を業者Bさんのところから仕入れていますが、業者Bさんとは長年の取引で信用していましたから…。

TV局:でも食の安全の立場から(食品メーカーとしては)使用する原料(ラクガン粉)のトレーサビリティ(追跡調査)も必要だったのでは?

ラクガン屋:ええ、今回の件でそれが必要だったなと痛感しています。

M:この報道の仕方はなんなのだ!「間違い…その1・その2」である。解答はまとめて後述。

TV局:(パネルを映しながら)こういったことが起こるのも流通が複雑だからで、何とかそのへん(流通形態)も改善していく必要がありますね。

M:これが今回の事件の結論のようだ。「間違い…その3」(これは馬鹿らしいから解答なし、むしろこの問題を誰がこの様にしたか?まで追求するのなら許せるが…。)

TV局:農水省が最初からキッチリやらないから5年間も汚染米が流通してしまったんです。

M:「間違い…その4」ここまで来るとマスメディアは政府と一緒になって国民を欺こうとしていることが分かる。

これで私が今朝、時刻を確認するためにつけたテレビの数分の報道で「間違いだらけのテレビ放送」(と言うよりは、ある意図を秘めた報道)だとあきれ返ったことを理解してもらえるだろう。

■解答編(推理小説みたく…現代言葉づかい)

さて「間違い…その1」はテレビで「メタミドホス等に汚染された事故米が食用に転売された事件」と“統一された”報道の仕方のこと。

太田農水相が12日の会見で言っていたように

「安全性ということにつきましては…内閣府の食品安全委員会が、昨日報告を出しており…それによればアフラトキシンについては、確たることは申し上げられないけれども、メタミドホス、アセタミプリドについては、非常に低い値で…特に焼酎については…鹿児島の方で各メーカーが検査をしたところ、検出されていない、という結果も出ております。」

さらに「(メタミドホスは、中国製ギョーザに含まれていた量の)60万分の1でしかない。まったく問題がないと私が自信を持って断言する。」

といっている。

それなのにマスメディアは「安全性に全く問題がない」メタミドホスを前面に押し出し、太田農水相が安全性についての明言を避けたアフラトキシンB1については全く言及しない。民放では唯一、みのもんた氏が怒って盛んに「カビ毒」報道しているだけである。(みのもんた氏は好きではないが、こういう点はエライと思う)

「間違い…その2」

川上でAが「毒が入ったもの」を流した、川下でそうとは知らずにBがそれを使って製品にし消費者Cに渡した。

川上で毒をながしたAが責められるべきだ。

BもCもその被害者である。

公表された商店の人が「オヤジの代からズットDさんから仕入れていて信用していた。(価格も変わらず)」と言っているように日本の社会は、ラクガン屋さんと同様、“信用社会”なのだ。
このテレビ局の解説者の「トレーサビリティ」は“契約社会”である西洋の考え方の請売りである。

確かに私が前に勤めていた会社でも海外取引もしている関係で、国際品質基準ISO9001:2000を取得したが、その規定の中に、購買先(原料を仕入れているところ)のトレーサビリティが要求されている。

それはそれで理屈は通っていて合理的ではあるのだが、その考えを信用・信頼関係で付き合っている日本の商店に押し付け、あたかも安全性の確認を怠っていた被害者B(ラクガン屋)が悪い、様に印象付ける報道の仕方は間違っているし、Aの犯罪から国民の目を逸らさせる効果がある。

間違い…その3

一言だけ⇒汚染米転売問題の結論に持っていく内容ではない、犯人Aの犯罪隠し=共犯者だ。

間違い…その4

もう、前の私の日記を見られた方なら分かっている簡単な、しかし重大な間違い。

「5年間も汚染米が流通してしまった」=5年間しか転売していない。について


※TV:(三笠フーズ冬木社長に)「いつから汚染米を転売していたのか」

冬木社長:「あたまが混乱していて、いつからだったかは思い出せない」

マスメディアの追求はここまでで終わっている。

※農水省は三笠フーズとの取引については「2003年からの5年間の記録しか残っていない」として、5年間の三笠フーズとの取引量1779トンを公開。

マスメディアはこのことを何も追求しない。

三笠フーズとの事故米取引開始の年がいつだったかはチョット調べれば分かることである。

政府が公表したがらない=(政府追従の)マスメディアもこの件を追求してはいけない、の図式がはっきり読み取れる。

大体、今のコンピュータの世の中で「5年前までの資料しか残っていない」なんてことが考えられるか?

法令で定める帳票類の保存期間は、「送り状・納品書・受領書・入出庫伝票」といった伝票で5年、「経理の元帳・現金出納帳・売掛帳・買掛帳」といった経理会計帳簿で7年、「年次決算書」等が10年、となっており、契約書、各種の申請書・届書・願書類、顧客先名簿・取引先名簿、代理店・特約店協約関係書類、といった帳票は、永久保存としている企業が多い。

規則に則ったことしかしない(融通の利かない)“お役所”が法令違反をするはずもなし…。少なくとも経理帳簿7年保存の法令は守っていなくてはならない。

それにこの保存期間を法令で定めたのは未だコンピュータが活躍する前であり、手書きの帳票をいつまでも取っておいたら保管場所に困るといった事情から成立した法律で、保管にスペースを取らないパソコン時代の規定では無いのである。

何もしないでも何年も残っている。故意に破棄(隠蔽工作を)しない限りは…。

※また、何回も同じことを繰り返すが、

三笠フーズ冬木社長は事故米の取引経緯について「事故米の購入資格を持つ個人商店の宮崎商店(福岡県)を営んでいた宮崎顧問(三笠フーズ非常勤顧問)に『上手にやれば儲かる。私は10数年やって、その方法そのやり方を熟知している』と持ちかけられ、「利益の上がる商売になりそう」と見込んで宮崎商店の営業権買取りを決断した」といっており、
宮崎非常勤顧問は「10年ほど前に冬木社長からカビがはえた米の売買について相談され、私が主になって事故米転売を進めた」といっている。
従って、これを合わせると10年ほど前に三笠フーズが事故米転売を始める十数年前から宮崎商店(福岡)で汚染米を売り捌いていたことになる。

何故、地上最強の発がん性をもつカビ毒「アフラトキシンB1」のトレーサビリティを追求しないのか。
何故、農水省が何時から(何年から)三笠フーズに事故米を払いだしていたか、を追求しないのか。

前回書きかけた「有害米と肝臓癌死亡数の増加は無関係」の最後に載っていた「アフラトキシンと肝臓がんの影響に関しては、ありとあらゆる検証を行ってはじめて実証出来るものなのではないか」とアフラトキシンB1汚染米が西日本の肝臓ガン多発の要因ではないか、と騒いでいる人を「本当のことを知らない馬鹿者」扱いにしている記述にしても、おかしな言い回しである。

例えアフラトキシンに汚染された米の為に肝臓ガンになったとしても、それを立件する(実証する)のは困難なことである。ましてやありとあらゆる検証をすることは専門家でない我々素人には「不可能な」ことである。

従って、「有害米と肝臓癌死亡数の増加は無関係」と決め付け「もっと冷静に判断しろ」と言っている前述のブロガーは「汚染米によるものではないか」という“本当のことを知らない馬鹿者(国民)”に対して、調査・検証した結果、汚染米の流出とは関係有りませんでした、と立証(実証)し、馬鹿者(国民)を納得させる責任があるのは政府の方だ、とは考えないのだろうか?

前述のブロガーも「無関係」の立証が出来ているとは言えない。

例えば「1994年から統計の取り方が変ったから急増したのだ、汚染米のせいではない」との記述。確かにそう思って1994年と1995年をよく見ると急上昇しているのが分かる程度であり、1980年頃からの続いている急上昇のカーブ全体から見ると見逃してしまう程度の上昇である。即ち、統計の分類方法が異なったことが20年前からの肝臓ガン上昇理由にはならないのである。

この様に、悪いことを追求している人たちを否定して、悪に加担するようなブログは謹んで欲しいものだ。「アフラトキシンはガンに効く」もそうである。
統計方法が変った、とか、C型肝炎ウィルスによる肝臓ガンだ、といったことは情報として淡々と流してくれれば、それで人は感謝するのである。オチョクっては反発を招くだけである。

もう一つ、マスメディアの政府公報を載せておく。(間違いと言うより、嘘報道である)

事故米解明、転売が阻む 経路複雑で長期化は必至(日経9月15日)

残留農薬に汚染されるなどした「事故米」の不正転売問題で、事故米の流通ルートの解明が難航している。
転売が繰り返され、経路が複雑になっていることなどが要因で、全容の解明は長期化が必至。…「一体どこまで解明できるのか」三連休も返上して流通経路の解明に当たる農林水産省の担当者は自信なさそうにつぶやく。政府は今週中に中間報告をまとめる方針だが、転売先の確認作業は難航している。…記事引用終り

国民はこの記事を見て、そうか大変な作業なのだろうな、と思ったことだろう。
なのに、17日に政府は“このままでは消費者の信頼を回復できないとして”(間違い、正解は“政府批判から国民の目を逸らす目的で”)流通先370数社を公表、末端のお菓子屋さんまで分かっている。何が難航している、だ。

ついでに、きっこの日記から無断転載

流通ルートの解明や一斉点検について農水省は、

(1)本日までのところ、三笠フーズの関係では、関係企業数が約370社にも及ぶことが判明しております。その中には、酒、和菓子、米菓等のメーカーや給食施設、外食企業等も含まれており、農林水産省として、今回の事態を深刻に受け止めております。

(2)なお、これに関連して、流通ルートに出てくる関係企業等の名称の公表の件については、これまで流通実態の解明を優先し、販売先等についての情報提供が円滑に行われるようにするため、同意を得た上で公表することとしてまいりました。しかしながら、公表に同意するケースは極めて少なく、このままでは消費者の信頼を回復できません。私としては、流通実態も相当程度解明されてきたことも考慮し、食の安全の確保を最優先する観点から、関係企業等の名称を公表することといたしました。公表される関係企業等には、御理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

(3)政府の事故米穀の販売先に対する一斉点検(三笠フーズ以外で19社)については、現時点で、浅井、太田産業、島田化学工業の合計3社の横流しが判明しており、これについても、流通ルートの解明を急いでおります。

(4)また、横流しを行った三笠フーズにつきましては、既に9月11日に不正競争防止法違反で刑事告発を行いました。他の横流しを行った業者についても、刑事告発に向けて調査を急いでおります。

‥‥ってことで、公表された「約370社」…ぜんぶ見るのは大変だと思うから、あたしが一番のポイントをお伝えしちゃうけど、この377社のうち、ナナナント! 約320社が「食品関係」の業者で、9割以上が西日本に集中してたのだ。そして、これらの中には、酒造メーカーや菓子メーカーだけじゃなくて、中華料理屋などの外食産業も含まれてるし、さらには、名古屋のスーパーでは、一般家庭向けの「お米」としても販売されてたのだ。

だけど、そんなことよりも遥かに恐ろしいのは、これは「三笠フーズ」のぶんだけの話だってことだ。ここでオサライするけど、2003年から今年の8月までに政府が売却した汚染米は、ぜんぶで約7400トンで、売却先はぜんぶで17社だ。そして、この17社の中で、もっとも大量に購入してたのが「三笠フーズ」で、その総量は約1800トンなのだ。これは、全体の約4分の1にあたる量で、1社あたりとしてはあまりにも多すぎるので、今回、ヤリダマに上がってるってワケだ。

つまり、今日、公表された377社ってのは、あくまでも「三笠フーズ」が転売した約1800トンが流れた先の業者であって、残りの5600トンについては、まだ何も分かってないのだ。一応は、愛知の「浅井」と「太田産業」、新潟の「島田化学工業」の名前だけは出てるけど、それにしたって、17社のうちのたった4社しか公表されてないワケで、残りの13社と、それぞれが転売してた何十、何百って業者名が明らかにならなければ、この問題の全貌は見えて来ない。

だって、全体の約4分の1を買い取ってた「三笠フーズ」が377社に転売してたってことは、単純に考えれば、すべての汚染米が流れた業者の数は、377の4倍ってことで、全国に1500もあることになる。その先も枝別れしてれば、数千、数万て数になるかもしれない。そして、その中には、焼酎やお菓子の原料に使ってた業者だけじゃなく、主食の「白いご飯」として、複数のレストランや中華料理店などに売ってた精米業者もたくさんある。

これは、愛知の「浅井」から転売されてた三重の「ノノガキ穀販」の野々垣勝社長が証言してたけど、5年も前から、ものすごい量の汚染米を十数軒のレストランなどへ「主食米」として売ってたそうだ。だから、農水省が未だに隠してる17社のうちの13社が公表されれば、それらの会社からも、何割かの汚染米は「主食米」として、その地域のレストランなどへ売られ続けてたってことは容易に想像できる。
政府は、約7400トンもの汚染米をすべて「糊の原料」として売却してて、買い取るほうの会社も、規定の書類に「工業用の糊の原料として使用する」ってことを明記しないと買うことができないシステムになってたのだ。たとえ食品以外のものに使用されてたとしても、「糊」以外のものに使用してたら契約違反てことになる。だけど、ホントに「糊」を作ってる会社の人たちは、みんな口をそろえて、こう言ってる。


「今の糊は、小麦のデンプンを原料にしています。米を原料にするのは特殊な糊で、需要は全体の1%もありません」


実際には、お米を「糊」の原料に使ってる会社なんてほとんどないのに、約7400トンもの汚染米が、すべて「糊の原料」として売却されてたってワケだ。つまり、この約7400トンもの膨大な量の汚染米は、ほとんどが何らかの食品として誰かの口に入ったり、家畜の飼料になってたってワケだ

政府が「三笠フーズ」へ売却した汚染米の中で、分かってるだけでも、アフラトキシンB1に汚染されたお米は、2004年度には「3.4トン」、2006年度には「6.1トン」も混じってて、これだけでも、お茶碗にすると6万5000杯ぶんのご飯になる。どこかのレストランや中華料理屋などで、知らずに食べてたとしたら、6万5000人の人が肝臓ガンになってる量だ。もちろん、これは、農水省が小出しにしてる(M:5年間だけの)情報だから、実際にはこの何倍、何十倍もの発ガン米が全国に流通してたハズだ。それなのに、メタミドホスのことばかり取り上げることによって、本当に恐ろしいアフラトキシンB1のことをインペイし続けようとしてる農水大臣など、もう必要ない。そして、こんなに大変なことになってるのに、国民をホッタラカシにしたまま、自作自演のドンチャン騒ぎに明け暮れてる自民党なんかには、とてもじゃないけど、もうこの国の舵取りなんて任せておけないと思う今日この頃なのだ。

続いて最新リリースも引用してしまおう。

三笠フーズから自民党への献金発覚」(世田谷通信)

被害が拡大しつづけている汚染米問題だが、渦中の「三笠フーズ」と実質的に同一会社である「辰之巳」と「辰之巳米穀」が、5年前から自民党に献金していたことが分かった。
両社は、「三笠フーズ」の冬木三男社長(73)が社長を兼務しており、「三笠フーズ」が政府から買い取った汚染米を書類上で「辰之巳」や「辰之巳米穀」を通したことにして、その過程で食用米へと偽装していた。
今回、その2社が、平成15~19年の5年間に、自民党大阪市鶴見区第3支部に合計112万円の政治献金をしていたことが明らかになったが、汚染米の転売の時期や、冬木社長が農水省の担当課長を飲食接待した時期とも重なっているため、消費者の間からは「政官業の癒着」を疑う声も出ている。また、自民党大阪市鶴見区第3支部の代表である元参議院議員、坪井一宇氏の妻、坪井まき氏は、20年以上も前から冬木社長と知り合いであったとコメントしている。)

こういった政官民の癒着構造は他の民主主義国では当然の様に(必要に感じて)行なわれている政権交代が日本では行なわれていないことに起因している。
天木氏のブログを載せて今日の締めくくりとしたい。

(天木直人のブログより、抜粋引用開始)
少し古い新聞記事の引用になるが、8月31日の日経新聞の書評欄で、つぎのような文章があった。
小林多喜二の「蟹工船」がブームになっている事についての書評の一部である。

…蟹工船を(ロシアの攻撃から)護衛していた駆逐艦の将兵は、待遇改善を求めた労働者に銃口を向け、首謀者を連行してしまう。
国家が一部の既得権者の手先となっているのではないかという不信感が「蟹工船」のブームの根底にあるとしたら、私たちにとって必要なことは、流れに取り残された人々の声を汲み上げる努力を続けていくことではないか・・・

政権交代を叫ぶ小沢民主党は、この言葉を、自公政権との天下分け目の決戦を前にして、よくかみしめるべきだ。

そして、政権交代で小沢民主党が目指すところは、この書評の言葉どおり、「国家を、一部の既得権者から、これまで取り残されてきた国民の手に、取り戻す事である」と高らかに謳いあげるべきだ。

「国家が一部の既得権益者の手先となっている」

この言葉こそ、今日の日本の閉塞感を打ち破るキー・ワードに違いない。

9月13日の朝日新聞「政策ウオッチ」で、小沢民主党に政権が移ることを「霞ヶ関」は警戒感を強めて見守っている、という記事があった。
その記事で例示されていたのは、民主党政権になれば「取調べの全面可視化」が実現するかもしれないと心配する警察庁であった。

しかし危機意識を持つのは、警察庁だけではない。

国家権力を一部の既得権者のために使ってきた、その手先である官僚組織すべてが今、慄いている。

「事故米」という名の有毒米問題が大問題になっている。

この問題の本質は、農水省の故意または不作為による国家犯罪にある

国民の命と安全をここまでないがしろにする官僚支配と、その上に乗ってこの国を動かしてきた政権政党の責任は重大である。

有害米問題だけでも内閣総辞職、解散・総選挙ものである。

有害米問題は、権力犯罪の一例に過ぎない。

厚生年金改ざん問題、薬害問題、耐震偽装問題、官製談合、警察・検察の裏金問題、教員不正採用問題など、すべては国家権力による故意または不作為の罪によって惹き起こされた問題だ。

外務省の密約、隠蔽もまた深刻な権力犯罪だ。
9月13日の毎日新聞は、米原子力艦船の放射能漏れについて、すでに1963年の時点でその事実が外務省に米国側から日本へ通報されていた事が米国立公文書館の公開文書で明らかになった、とスクープしている。それを隠してきた外務省は、それがばれても「人体や環境に影響を与えるレベルではない」「実害を起しているわけではない」と言い張っている。

有害米問題についての農水省の弁明と見事に一致する。

このような国家犯罪をまともに裁く事の出来ない検察、司法もまた、権力犯罪の共犯者である。

ここまで読み進んだ読者は、私が何を言いたいか、もうおわかりであろう。

なぜ政権交代が必要なのか

なぜ自公政権がこれほどまでに政権を手放す事を恐れるのか。

それは政権交代によって、これまでの権力犯罪が国民の前に明らかにされることを恐れるからだ。

権力犯罪が国民の世論の力で糾弾される事になるからだ。

政権交代の本当の意味は、まさしくここにある。

政権交代とは、国家権力を、一部の既得権者から一般国民の手に取り戻す事なのである。…引用終り


本当に最近はとりとめも無く書きなぐるようになってしまった。

タイトルも一旦「雑記…続き」としたが、なんのひねりもないタイトルだったので変えてみたが、書いた内容とマッチしないタイトルとなった。

反省している。またね。




雑記

2008年09月17日 | Weblog
前回の続きを書く前に…。
色々なブログを見ていると、私の頭の回りが悪くなった・書くことが苦手な老人が言いたいことを上手く表現してくれているものが多く、何も私が書くことも無いか、と思ってしまう今日この頃である。

ただ、新聞の世論調査や心無いブロガー?の意見を見聞きするにつけ「一人でも多くの人に分かってほしい」と思い、書き続けている。

心無いブロガーとは、例えば“戦争反対”を唱えるブロガーに「現実が分かっていない、平和ボケした空想家・戦後の日教組の偏向教育で育った左翼(アカ)」とする現状容認派=ものの見方考え方が出来ていない・人間であることを忘れた・傍観者的で嘲笑的な意見を言う・“何でもあり”(味噌も糞もイッショクタにした考え)の物事を自分の痛みとして感じない“ジコチュウ”人間のこと。…下記の例

*私が『きっこの日記』から引用して書いた事に対し「きっこの応援ご苦労さん」とのコメント。

*天木氏のブログに「小泉を批判して飯を食っているのだから小泉がいなくなって一番困るのはお前だろう」とのコメント。

*「子供が『お母さん、第二次世界大戦ってなあに?』と聞く私が『昔、世界中が戦争をして2000万人もの人が亡くなったのよ』と答える。子供が『フーン、そんな馬鹿なことをしてた時代もあったんだ』という。そんな時代が来るといいですね」とのブログに「ご安心下さい。そんな時代は来ません。あなたも子供にそんなことを(非現実的なこと・幻想的なこと)を教えるのは止めましょう。(子供の為に良くありません)」との嘲笑的コメント。精神異常者の気味の悪い嘲笑が頭に浮かび気分が悪くなった。

ここまで書いたところで、「メタミドホス」だけでもっと重大だと思われる「アフラトキシンB1」をあまり取り上げないマスメディアに業を煮やし、ネットで私の疑問、即ち「何故、福岡県の肝臓ガン死亡率が全国一位なのか?」を調べていたら、次の様な記事が載っていた。

その前に、まずは今私が一番怪しい(原因ではないか)と思っている理由から…。

①アフラトキシンB1は地上最強の発ガン性カビ毒であること。

②そのアフラトキシンB1が検出されている事故米を公表された5年間でも9.5トン、三笠フーズに払出されていること。

③三笠フーズ(大阪)の非常勤顧問が10年程前冬木社長に相談され食用への転売を始めた。その非常勤顧問は福岡県の宮崎商店で「10数年やっているのでやり方を熟知している」と冬木社長に言ったこと。
従って大阪の三笠フーズが事故米の転売を始めたのが10年位前、福岡県で宮崎商店がそれをやっていたのは20年以上前ということが分かる。(どちらがそそのかしたか、の証言の違いはどうでもいいこと)

④それまで約8000人だった肝臓ガン死亡率が1980年(20年程前)からうなぎのぼりに上昇し(グラフ検索して参照して下さい)、2万4千人程になったこと。

⑤この三笠フーズの事件が報道される前の「肝臓ガン」に関する記事に…

地域別の状況を調べた最新データ(1995年人口動態統計特殊報告)によると、男女とも西高東低の傾向がみられます。
大阪府福岡県などの肝ガン死亡率は秋田県や新潟県の約3倍も高い数値を示しています。

…と載っていたこと。

金田一少年やコナンでなくとも「あれっ?」と思いませんか? あなたは「単なる偶然だ」として済ますことが出来ますか?

肝臓ガンの急増について、更に原因調査すると…。

①ここ20年で肝臓ガン死亡率が急増している理由は、

(前回の再掲)
日本は先進国の中では最も肝ガン患者数が多く、特にC型肝炎由来の肝ガンが多発しています。この理由として、専門家は第二次世界大戦後の社会的混乱が原因だと指摘しています。減菌や消毒の不十分な器具を用いた医療、ウイルス検査を経ない輸血、経静脈的覚醒剤(ヒロポン)のまん延などがC型肝炎ウイルスの拡散を招いたと考えられています。
日本肝臓学会の調査によると、C型肝炎ウイルスへの感染から肝ガンになるまでに平均30年かかります。戦後から60年代にかけて感染した人が肝ガンになっているため、患者数が増えているのです。…記事引用終り

C型肝炎ウィルスの肝臓ガンとアフラトキシンB1による肝臓ガンの違いについての知識は無いが、マウス実験でカビ毒の方は1年半~2年で100%肝臓ガン発生の事実から、ウィルス程のタイムラグ(30年)は無いと思っている。(あとの記事に関連)
また、ウィルス以外の肝臓ガンだけの経緯データは無いのだろうか?

この記事を信頼しても、政府の責任大と言えるのだが、なぜ西日本に多いのかの疑問は解決しない。更に解答を捜した。

②「有害米と肝臓癌死亡数の増加は無関係」の記事に…

一部の人は、肝臓癌の死亡が西日本で多いこと、肝臓癌の死亡数が1995年で不自然に上昇していることを不安に思ったようだ。

しかし、どちらも事故米以外の要因で説明可能だし、むしろ事故米では説明できない。
日本における肝細胞癌の原因の90%が肝炎ウイルスの持続感染である。大雑把に言って、C型肝炎ウイルスが80%、B型肝炎ウイルスが10%である。C型肝炎ウイルスの感染率は西日本で多く、そのため肝臓癌の死亡が西日本で多い。県別のHCV(HCV=C型肝炎ウイルス)感染率の図を参考に挙げておく*1。

C型肝炎ウイルスの感染率が西日本で多い理由は、もともとそうだった(風土病だった)のと、医原性の感染が考えられる。

肝臓癌の死亡数が1995年で不自然に上昇している理由についてはもっと単純で、死因統計分類のルールが変わったことによる。…1994年までは肝硬変として分類されていた死亡の一部が、1995年からは肝臓癌として分類されるようになった結果、見かけ上肝臓癌による死亡が増えただけ。…と記述されている。

後半の部分は、確かに1994年と1995年で肝臓ガン死亡率が上昇していることがグラフから見て取れるが、1980年位から急増し続けた理由説明にはなっていない。

③「アフラトキシンはガンに効く」の記事引用(M:題名は嘘ですよ)

「肝臓がん患者は事故米が流通し始めた10年前から西日本を中心に爆発的に増加中です。」の記事に対して次の様に記述している。

…資料をみる限りでは、確かにアフラトキシン米が流通した時と、時を同じくして肝臓がんによる死亡者数が増えているように思う。ただ、この資料は一つ重要な問題点がある。高齢化が考慮されていないのだ。

年齢構成の変化の影響を取り除いた「年齢調整死亡率」…(つまり)…高齢化の影響を除去した形で「人口10万人あたりのがんによる死亡者数」を見ると、なんと、驚くべき事に、肝臓がんの年齢調整死亡率は1996年を境に減少しているのである。1996年は、まさにアフラトキシンを帯びた事故米が食用として流通された時期と重なる。つまり、このグラフをみる限りではアフラトキシンは肝臓がんの死亡率を減少させる効果があると言える。

M:これが「アフラトキシンはガンに効く」のタイトルになったもの。ただし、このブロガーは三笠フーズの転売したカビ毒で死亡率が急増したと非難する人に対してこの記述をしたものであり、このブロガーは次の様にこの記述を締めくくっているので、勘違いの無いように載せておく。

なお、繰り返すが、このエントリーは詭弁であり、アフラトキシンは単なる毒物である。私が言いたいのは、「アフラトキシンが発ガン性物質である」という事と、「アフラトキシンが肝臓がんの死亡者数を増加させた」と言う事は、全くの別物であり、「アフラトキシンと肝臓がん」の影響に関しては、ありとあらゆる検証を行ってはじめて実証出来るものなのではないかと言う事である。…引用終り

■私は以上のような記述を読んでも、知識に乏しいせいか、すっきり納得出来ない。疑問がどんどん出てくる。

*肝臓ガン死亡率が減少傾向⇒「年齢調整死亡率」の信頼性は?・ガン治療の進歩は関係していないのか?・高齢者の割合等を調整して減少としているが、高齢者を抜くと老人擁護施設等に回っていた事故米の影響も排除されてしまうのでは?
*C型肝炎ウィルスによる肝臓ガン(20年で肝硬変・30年で肝臓ガン)はウィルスに感染していても、症状が出ない人も多いようだが、アフラトキシンによる肝臓ガンとC型肝炎ウィルスによる肝臓ガンは明確に区別できるのか?例えばアフラトキシンに起因して肝臓ガンになった人がC型肝炎ウィルスを保菌していたからといってC型肝炎ウィルスに起因するといった診断がされることはないのか?
肝臓ガンの原因がC型肝炎ウィルス78%・B型肝炎ウィルス16%・B+C型2%・アルコールその他4%となっている記述があったが、アフラトキシンによる肝臓ガンは明確に「その他4%」に分類されるのか?

分からないことはどんどん増えていく。

それにしても、私は上記に掲載した「有害米と肝臓癌死亡数の増加は無関係」と断定する記述とか「アフラトキシンはガンに効く」といったチャカした記述がキライである。

「アフラトキシンと肝臓がんの影響に関しては、ありとあらゆる検証を行ってはじめて実証出来るものなのではないかと言う事である」…その通りである。

そんなこと(実証困難なこと)は「事故米の転売のせいではないか?」と騒いでいる人たちも充分分かっていることである。

「有害米と肝臓癌死亡数の増加は無関係」と断定することで全ての悪いことが解明されないまま(公表しない「いつから転売が行なわれていたか」等)、曖昧の内に終わってしまうのだ。

途中ですが、次回に続きます…。中途半端でゴメンなさい。またね。

新聞を読まないようにしよう!

2008年09月16日 | Weblog
前回の続きなのだが、タイトルを「テレビを消そう!」から、新聞を読むな!に変えてみた。読むな!は極論だが、何故、このような報道をするのか?何故重要なことを報道しないのか?といった自分の「ものの見方・考え方」をもって読むようにしよう!という意味合いのタイトルである。

前回のマンガに載っていた「ひろさちや」氏の言葉を引用。

Q;世の中どんどん悪くなっていますが、どうすればいいんですかね?

A;(ひろさちや氏)
  悪いのは昔からだから(笑い)
皆、おかしな世界になったというけれど、統計上、今は昔に比べて少年犯罪は減少している。
  
むしろ明治や大正、昭和のほうが異常犯罪がたくさんあった。
21才の青年が1村を2時間で全滅させた津山事件なんかも有名だよね。
関東大震災の時に朝鮮人が東京中の井戸に毒薬や爆弾を投げ入れる、といったデマが流れて、多くの朝鮮人がリンチにあい犠牲となったことがある。…中略…
皆の意見、マスコミの言うことを信じることの愚かさ…。自らの頭で考える訓練をしなきゃ。
その方法は簡単。テレビを消すこと(笑)…後略

無風老人の注釈:今日はマスメディアの情報操作の例として、自民党総裁選・三笠フード及び農水省の事故米事件を書こうと思ったのだが、「井戸水に毒」現象は今の報道の仕方(情報操作による集団催眠的報道)を見ていると、近い将来再現される可能性が高いと危惧し、少し横道に逸れるが、この当時のデマとリンチについて書いておくことにした。

(引用開始)
関東大震災と朝鮮人大虐殺

関東大震災の発生直後の東京で、朝鮮系住民が震災に乗じて井戸水に毒を流したというデマが流れ、多くの朝鮮人がリンチに遭い死亡した。

…(大震災により)通信手段が途絶え、食料が不足する状況下で強盗団が横行しました。このような状況から「朝鮮人放火す」といったうわさが流れ、強盗団は朝鮮人ではないかという憶測と結びつき、うわさは急速な速度で広がりました。このうわさは膨張し、朝鮮人が「井戸水に毒を入れた」、「火薬庫を襲った」、「婦女を殺害した」など全く事実のないさまざまなうわさが乱れ飛びました。やがて町々には自警団が結成され、一般人が日本刀、匕首、猟銃、拳銃などで武装して、罪のない朝鮮人を殺害する暴徒集団に変わっていきました。

『朝鮮人来襲の流言は、唯一の報道機関である新聞によって一層広範囲に流布される結果を生んだ。
東京市内の新聞は壊滅していたが、地方の新聞社は朝鮮人による暴動事件を大々的に報道し、それらの新聞が焦土に化した東京、横浜にも持ち込まれていた。流言は乱れ飛んで、政府、軍、警察関係者も一時はそれを信じていただけに、新聞は巷間に伝わる流言をそのまま記事にしていたのだ。
それらの新聞報道は、一般人に大きな影響を与えた。人々は争って新聞記事を読み漁り流言が事実だと信じこんだ。』

震災当時、修羅の巷と化していた東京近郊では、もう一つの惨劇が発生していました。事実無根の流言蜚語に踊らされた人々が、次々に無辜の朝鮮人を虐殺していったのです。

 元来、巨大地震などの激甚災害襲来直後には、情報の空白が生まれ、その中でさまざまな流言蜚語が生まれるといわれています。関東大震災の時にもやはり、根拠の定かではない怪しげな噂が東京周辺を駆け巡っています。最初は巨大地震再来や大津波襲来、富士山大噴火の噂が流れました。これら自然の脅威に関する噂は、震災の記憶が生々しい間には威力を振るいますが、事態が小康を得るにつれ、次第にフェードアウトしていきます。これに取って代わるように頭をもたげて来たのが、世情不安に絡む諸々の噂です。地震によって刑務所から放たれた受刑者たちが暴動を起こすと言う噂、平生の世の中に不満を持つ社会主義者たちが混乱に乗じて暗躍すると言う噂…。そして、日本社会で虐げられてきた朝鮮人が、震災を千載一遇のチャンスとばかりに日本人に対する逆襲を行うと言う噂です。世情不安型の噂の中でも、朝鮮人に関する噂に対する反応は、前二者に比べてひときわ鋭敏だったようで、つまるところそれが虐殺に結びつきました。

 当時の日本人の多くは、自分達が朝鮮人から恨まれているという自覚を持っていました。背景には、朝鮮の植民地化と、そこに住んでいた朝鮮人に対する苛烈な差別待遇がありました。植民地化に伴って、日本政府は朝鮮の土地所有に関する調査を行いました。そして、朝鮮人の土地を没収して日本人に分け与えました。その結果、土地を奪われ働き口をなくした朝鮮人は、生きる道を探して日本へ渡ります。しかし、そこでも差別待遇が待ち受けていました。日本国内における朝鮮人の賃金は、日本人最低ランクに位置していた被差別出身者や沖縄出身者の5~7割程度だったと言われています。日本に渡ってきた朝鮮人は同胞コミューンを形成しましたが、多くの場合そこはスラム化していきました。小規模ながら犯罪者集団も発生し、こうした朝鮮人の実情を目の当たりにする事で、日本人の朝鮮人に対する潜在的な不安感が醸成されていきました。

 惨劇を招いた流言はどこから発生したのか。噂・流言研究の題材としては定番中の定番ともいえるようなこの関東大震災時の流言ですが、実のところ最初の流言が、いつ、どこで発生したのかについて、はっきりとしたことは分かっていないようです。(M:「日本共産党が流した」との元共産党員の書物もあるようですが…笑)確認できる範囲でもっとも早い段階の事例だと思われるものは、地震が発生した9月1日当日の夕方、横浜市本牧町あたりのもののようです。実際には、似たような噂が同時多発的に発生していたと見るのが自然でしょう。最初に囁かれた噂は、「地震の混乱に乗じて朝鮮人が放火を行っている」という様なものです。噂は夜を越えるうちに、朝鮮人による強盗、強姦、殺人、井戸水への毒の投げ込みという形へ発展していきました。噂の伝播・変質をもっと長いスパンで捉えた場合には、「朝鮮人が伊豆大島に爆弾を仕込んで地震を起こした」というような突飛なものまでも発生したようです。

(唯一の報道機関・地方新聞の記事)
※朝鮮人大暴動 食糧不足を口実に盛に掠奪 神奈川県知事よりは大阪、兵庫に向かひ食料の供給方を懇請せり。東京市内は全部食料不足を口実として全市に亘り朝鮮人は大暴動を起こしつつあり……」(河北新報、九月三日)

※「歩兵と不逞朝鮮人戦斗を交ゆ 京浜間に於て衝突す 火災に乗じ不逞鮮人跋扈 近県より応援巡査派遣……」(福島民友新聞、九月四日)

※「放火・強盗・強姦・掠奪 驚くべき不逞鮮人暴行 爆弾と毒薬を所持する不逞鮮人の大集団二日夜暗にまぎれて市内に潜入 警備隊(自警団のこと)を組織して掃討中……」(河北新報、九月四日)

※「不逞鮮人凶暴を極め飲食物に毒薬や石油を注ぐ 彼らは缶詰に似た爆弾を所持しつつあり」(北海タイムズ、九月五日)

(デマ・流言による集団ヒステリー現象=パニック状態の狂気についても載せておく)

朝鮮人による、さらにすさまじい回想がある。
 
※所謂自警団、青年団等は「朝鮮人」と叫ぶ高声に一呼百応して狼の群の如くに東西南北より集まり来たり、一人の吾が同胞に対し数十人の倭奴<日本人>が取り捲きつつ剣にて刺し銃にて射、棒にて打ち、足にて蹴り転がし、死せしものの首を縛り曳きずりつつ猶も刺し蹴りつつし屍体にまでも陵辱をくわえたり、婦人等を見れば両便(ママ)より左右の足を引き張り生殖器を剣にて刺し一身を四分五裂にしつつ、女子は如斯にして殺すこと妙味ありと笑ひつゝ談話せり……身体を電信柱に縛り付け先ず眼球を抉り鼻を切り落とし、其の哀痛の光景を充分眺めた上、腹を刺して殺したるものあり……。(姜徳相・他編『現代史資料・6』みすず書房、一九六三年)
 
 考えられないような殺害方法であるが、朝鮮人すなわち被害者側の怨念のこもった誇張した表現ではない。実は私は最初これだけ読んだ時には、朝鮮人の表現にはしばしば誇張表現がみられるので、その特有の誇張表現ではと思ったのである。そのように思わせるほどの残虐な殺し方である。しかし誇張表現ではなかった。補強証言がある。

※まだ若いらしい女(女の死体はそれだけだった)が腹をさかれ、六、七ヵ月になろうかと思われる胎児が、はらわたのなかにころがっていた、その女の陰部に、ぐさりと竹槍がさしてあった、という記録を日本人自身が残している(姜徳相・他編『現代史資料・6』田辺貞之助「女木川界隈」みすず書房、一九六三年)。なお、付近の別の住民も同じ光景を見ている。

女性の陰部へ竹槍を刺したという目撃証言は、場所が特定できるものは江東のもの。したがっておそらく一つの事件、行為が複数の口で語られ、伝聞されていった結果であろう。(『関東大震災と朝鮮人虐殺』 pp.102-104)

魔女狩りを彷彿とさせる、集団ヒステリーが生んだ狂気か。…引用終り

■マスメディアの報道が如何に重要な役割を持つか、を言いたくて、あえて横道に逸れた。話を元に戻す。

(1)自民党総裁選について

朝日新聞の投書欄にNHKが自民党総裁選の特集を組み、48分を自民党候補者の意見発表(PR)に費やし、野党各党の意見は2分しか報道しなかったが、総選挙が近々行なわれる時期に、国民が直接関与出来ない(投票するわけではない)自民党総裁選びを長々と報道するのは公職選挙法に違反するのではないか?と言うのがあった。

もう有識者ブログでは当たり前の意見であるが、今日(9/16)の読売新聞世論調査が出ていたが、総理にふさわしい人=麻生59%、小沢28%、といった結果を見ると、「世論調査はマスメディアの“世論誘導”の成果発表」と言うブロガーの意見に頷いてしまう。テレビ・新聞の力は大きい。

(2)三笠フーズの有毒米事件

この報道の仕方にも、色々な部分で“おかしいな?”と思う点が多い。

(新聞報道引用開始)
農林水産省は5日、米販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が工業用に限った用途で仕入れた「事故米」を、食用と偽って転売していたと発表した。事故米からは、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件でも問題になった有機リン系の農薬成分メタミドホスや、カビから発生し発がん性が指摘されている毒素のアフラトキシンB1が検出されている。同社の工場がある福岡県は、食品衛生法(有害食品などの販売)に基づき回収命令を出した。

事故米は菓子や焼酎の原料として加工されたとみられるが、農水省は、アフラトキシンについて「三笠フーズがカビの塊を取り除き、米粒を洗浄するなどして出荷しており、健康被害の心配はない」、メタミドホスについても「検出されたのは残留基準(0.01ppm)の5倍の量で、この程度なら体重50キロの大人が1日600グラム食べ続けても国際基準の許容摂取量を超えることはない」としている。

三笠フーズは、アフラトキシンB1が検出され事故米となったベトナム、米国、中国産の米計約9トンも仕入れていた。このうち、少なくとも鹿児島、熊本両県の焼酎会社3社にベトナム産が計3トン弱、福岡県の肥料会社には米国産が390キロ売られていた。

同社は03年度以降、政府の事故米を毎年仕入れており、農水省は、ほかにも食用と偽って流通させた疑いがあるとみている。

農水省は、転売された汚染米については、事前に洗浄やカビの除去作業が行われていたとして「ただちに健康被害につながる恐れはない」と消費者に冷静な対応を呼びかけている。…新聞報道引用終り

以上がこの事件の最初の報道である。

その後、

米穀加工販売会社「三笠フーズ」が汚染された工業用の「事故米」を食用と偽り転売していた問題で、同社が出荷した有機リン系殺虫剤「メタミドホス」に汚染された中国産もち米704キロが、給食大手「日清医療食品」(東京都)を通じて大阪、京都など近畿2府4県の病院や高齢者福祉施設、保育所計119か所に「給食用」として納入され、一部がおこわやもちなどとして提供されていたことが11日、わかった。

健康被害は確認されていない。農林水産省などはさらに、流通先の特定を急いでいる。

日清医療食品(大手食品会社日清食品とは無関係)によると、問題のもち米は同社近畿支店が今年5~9月に、堺市内の食品卸会社を介して「もち米」として仕入れ、給食サービスの業務委託を受けている6府県の病院・高齢者福祉施設など計119か所に食材として納入した。うち1か所は保育所だった。今月8日になって、堺市の食品卸会社から「三笠フーズが出荷した汚染米が混入していた」と連絡があったという。
日清医療食品によると、納入状況の内訳は▽大阪府48か所▽京都府26か所▽兵庫県24か所▽滋賀県10か所▽奈良県8か所▽和歌山県3か所。納入先には、在庫のもち米を使用しないよう連絡、回収を進めているが大部分は消費されたとみられる。

といった記事となっている。

どこが“おかしいか”って?

一つは、最初に報道していた“カビ毒”の記述が無くなった事。どの記事も「メタミドホス等の農薬が基準値以上含有している中国産もち米」という表現に変わっていること。カビが生えた米=地上最強の発ガン性化学物質であるアフラトキシンB1が検出された米を食用に転売していたという“恐い話”が記事から無くなっている事。

又、どの記事も「メタミドホス等に汚染された中国産もち米が食用として転売された事件で…」と書かれ、記事をうっかり読むと「汚染されたもち米を持ち込んだ中国が悪い」と感じてしまう。

次に、農水省が「三笠フーズがカビの塊を取り除き、米粒を洗浄するなどして出荷しており、ただちに健康被害につながる恐れはない」と国民に冷静な対応を呼びかけたが、「ほとんど検査せずに出荷した」ことが三笠フード従業員の証言で明らかになっている。

念のため、前回書いたアフラトキシンB1について再度記述しておく。

(引用開始)
アフラトキシンの毒性に関してもっとも有名なのは、15ppbで100%のラットを肝臓がんにするというデータでしょう。この実験は、ラットに68~82週間、15ppbのアフラトキシンを含む餌を与えたところ100%(23匹中23匹)に肝臓がんが見られたというものです

このデータは飼料中のアフラトキシン濃度を基準にした結果ですが、すべてのラットが肝臓がんになるという15ppbは、事故米中のアフラトキシン濃度とほぼ同じレベルです。つまり、ラットが事故米を食べ続けると100%の割合で肝臓がんになることを意味します。

通常、毒性の度合いを測るときには、TD50といって、実験動物の半数に毒性が発現する(この場合は肝臓がんになる)量を見積もるのですが、この実験ではアフラトキシンの毒性が強すぎて、TD50を測定することができなかったということが分かります。つまり、この条件でのTD50は15ppbよりもはるかに少ない可能性があるということです。この実験結果こそが、アフラトキシンが「地上最強の発がん性物質」と言われるゆえんでもあります。

…以上の結果から、食品中に含まれるアフラトキシンは調理加工では減少せず、ほとんどそのまま食品中に残存することが分かりました。
アフラトキシンは、加熱調理でも減少しないことが分かりましたので、残念ながら、消費者自身がリスクを減少させることは困難です。
従って、汚染された食品は、消費者の手に渡る前に排除する必要があります。
…引用終り

更に、最初の記事で「同社(三笠フーズ)は03年度以降、政府の事故米を毎年仕入れており」とあったものは、事実関係は「農水省は三笠フーズとの取引について03年以前の資料は残っていないので」として03年~今日までの三笠フーズとの事故米1779トンの取引を(…「それ以前の資料が無い」というクダリにも“?マーク”がつくが…)公表したのであり、それ以前には取引が無かったという訳ではないのである。

あなたは最近の下記記事をみて“おかしいな”と思わないのでしょうか?

(引用開始)
三笠フーズ冬木社長は事故米の取引経緯について「事故米の購入資格を持つ個人商店の宮崎商店(福岡県)を営んでいた宮崎顧問(三笠フーズ非常勤顧問)に『上手にやれば儲かる。私は10数年やって、その方法そのやり方を熟知している』と持ちかけられ、「利益の上がる商売になりそう」と見込んで宮崎商店の営業権買取りを決断した」としている。…引用終り

この「万死に値する」と言った冬木社長の記事はどの新聞も書いてあるのだが、肝心の「三笠フーズがいつから事故米の転売を行なっていたか」が新聞記事のどこにも書いてないのである。

われわれ国民が知りたいのは、いつから加工しても無くならない地上最強の肝臓ガン発生物質アフラトキシンB1を含んでいる危険性のある食品(酒)を食べさせられ(飲まされ)ていたのか?と言うことである。

農水省の5年以上前の三笠フーズとの取引量が分からないとしても、三笠フーズが宮崎商店から政府の事故米取引の営業権を買い取った年月は簡単に分かるはずである。それが新聞記事に載っていないのは、絶対におかしい!

新聞記事から推測してみよう。

まず、冬木社長が「5~6年前に宮崎非常勤顧問から持ちかけられた」と言っていることを正しいとすると、宮崎顧問がその時「10数年やっていて、やり方を熟知」と言っているので、少なくとも15年以上前から事故米が食用に転売されていたことになる。宮崎顧問が「10年位前に冬木社長に持ちかけられた」時に「10数年やっていた」のであれば、少なくとも20年以上前から、ということになる。

ここで前回書いた(というか『きっこの日記』のパクリの)内容と照らし合わせてみてほしい。

(「きっこの日記」の抜粋)
全国の都道府県別の肝臓ガンの死亡率を見ると、ここに書かれてるように、西日本に集中してる。他のガンは、全国に平均的に分布してるのに、ナゼだか肝臓ガンだけは、1位が福岡県、2位が佐賀県、3位が広島県、4位が大阪府‥‥ってふうに、上位4県だけじゃなくて、5位以下もずっと西日本だけに集中してる。そして、肝臓ガンによる死亡率が全国1位の福岡県には「三笠フーズ」の倉庫があり、2位の佐賀県には「三笠フーズ」の「工業用のり加工会社」を装ったダミー会社があり、4位の大阪府には「三笠フーズ」の本社があるのは、単なる偶然なんだろうか?

さらには、肝臓ガンによる死亡者数の年間の推移を見ると、1960年から1980年までは、男女合わせて8000人から9000人程度でずっと横這いなのに、1980年を過ぎたころから急激に上昇を始めて、1990年には25000人、2000年には36000人と、ものすごいイキオイで増えている。もちろん、人口が増えれば死亡者数も増えるのは当たり前だけど、ニポンの人口の推移は、1980年には約1億1700万人、1990年には約1億2300万人、2000年には約1億2700万人と、ビミョ~にしか増えてない。それなのに、この20年間で、肝臓ガンで亡くなる人は、3倍から4倍くらい増えてるのだ。…引用終り

ご飯用のお米の販売ルートは検査基準の違いもあり、西日本と東日本でテリトリーが分かれている。

尚、肝臓ガンについては、次の様な記述もある。

日本は先進国の中では最も肝ガン患者数が多く、特にC型肝炎由来の肝ガンが多発しています。この理由として、専門家は第二次世界大戦後の社会的混乱が原因だと指摘しています。減菌や消毒の不十分な器具を用いた医療、ウイルス検査を経ない輸血、経静脈的覚醒剤(ヒロポン)のまん延などがC型肝炎ウイルスの拡散を招いたと考えられています。
日本肝臓学会の調査によると、C型肝炎ウイルスへの感染から肝ガンになるまでに平均30年かかります。戦後から60年代にかけて感染した人が肝ガンになっているため、患者数が増えているのです。

地域別の状況を調べた最新データ(1995年人口動態統計特殊報告)によると、男女とも西高東低の傾向がみられます。大阪府や福岡県などの肝ガン死亡率は秋田県や新潟県の約3倍も高い数値を示しています。…引用終り

前半の記述で納得しても、後半の記述(福岡県が全国1位等)に納得出来ないものを感じます。
三笠フーズに話を持ちかけた福岡県の宮崎商店が20年位前からやっていた、と自ら言っているアフラトキシンB1に汚染された「事故米」の食用ルートへの転売が気になります。

私は少なくとも日本政府が国内米生産者保護の為に輸入米に780%の関税を掛け続けるために承諾した「輸入米の規定量の購入」が始まった15年前からはこの大犯罪が行なわれていた、と思っているのですが…。

書きたい事の途中ですが、字数制限に近づきましたので政府の「370社公表」等の話は次回に続きます。またね。







テレビを消そう!

2008年09月12日 | Weblog
今日は、今までの続きではなく、全く別の話になります。

マンガを見ていたら、「世の中、凶悪犯罪・災害が多くなって不安な毎日です」という意見に対して「少年犯罪は減少・凶悪犯罪も昔と変わっていません。不安の解消方法はテレビを消すことです」という回答があった。全くその通りである。

テレビは国民を洗脳(マインドコントロール)しようと、罪悪を垂れ流す。その例を少々…。

(1)昨日もNHKニュースで「どこそこで、刃物を持った凶悪犯が乱入したとの想定で訓練が行なわれた。集まった人々に警官が護身術を教え…」と報道していたが、日本各地で計画しやらなければならなくなった「訓練」を毎日報道し、凶悪犯想定の訓練や災害避難・救助訓練や自衛隊の戦闘機・艦隊による実弾訓練を映し、凶悪犯罪事件現場で飛び散った血のりの付いた地面等を映し、状況をリアルに説明し犯人の残虐性・残忍性と巻き込まれた被害者の親・親族の悲しみを強調し、国民を不安に陥れている。緊急地震速報しかり、である。

(2)自民党総裁選の5人の候補者の意見表明を比べながら流し「あなたはどの候補者を支持しますか」で締めくくる民放。

M:私はもう何回も書いているように、「権力は集中するか、長期化すると腐敗する」として「三権分立」「同一人物の任期制限」「二院制」「二大政党制」等といった権力の集中・長期化がおきないような“仕組み”を考え、現在の世界の多くの国々が採用している民主主義制度を支持している。

◎権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する。(J・E・アクトン)

民主主義は選良主義と多数決で成り立っていて、皆の意見を聞いてその中から良いものを選び全員一致でなくても決をとり多数の意見を採用する。
権力者(国民から権力の行使を委託された政権担当政党)が少数の意見を聞くのは民主主義の最も重要なルールである。又、民主主義を維持するために絶対必要必須条件は「言論の自由」である。

日本が海外から「一党独裁国家」と見られている様に長期集中権力(自民党)の施政による腐敗はあらゆる分野(省庁)で噴出している。

*厚労省の年金問題 *防衛省の癒着問題 *国交省の耐震偽装問題 *農水省の「事故米」問題 等々、挙げていったら切りが無い程である。

M:ここで余談だが、最近ニュースになっている三笠フーズの事件を取り上げておく。私は、テレビが「三笠フーズ」の事故米と同時に「浜伸」の産地偽装(ウナギ)を流していて、産地偽装と同じ程度に考え、どこかのブログ(いつも政治批判しているブログ)にも書いてあったように「騒ぎ過ぎ」と考えていた。

テレビ報道は上記のように産地偽装と一緒にして報道しているし、

(新聞報道の例1)

工業用の米、食用と偽り転売 農薬・カビ含有

農林水産省は5日、米販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が工業用に限った用途で仕入れた「事故米」を、食用と偽って転売していたと発表した。事故米からは、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件でも問題になった有機リン系の農薬成分メタミドホスや、カビから発生し発がん性が指摘されている毒素のアフラトキシンB1が検出されている。同社の工場がある福岡県は、食品衛生法(有害食品などの販売)に基づき回収命令を出した。

(新聞報道の例2)

商品偽装
 
大阪市北区の米穀加工販売会社「三笠フーズ」が、基準値を超える残留農薬が検出されたり、カビが生えたりしているため、工業用の使用に限定された「事故米」を、食用と偽って転売していたことが分かった。
事故米は菓子や焼酎の原料として加工されたとみられるが、農水省は、アフラトキシンについて「三笠フーズがカビの塊を取り除き、米粒を洗浄するなどして出荷しており、健康被害の心配はない」、メタミドホスについても「検出されたのは残留基準(0.01ppm)の5倍の量で、この程度なら体重50キロの大人が1日600グラム食べ続けても国際基準の許容摂取量を超えることはない」としている。

(新聞報道の例3)
転売された汚染米については、事前に洗浄やカビの除去作業が行われていたとして、農水省は「ただちに健康被害につながる恐れはない」と消費者に冷静な対応を呼びかけている。

(新聞報道の例4)
事故米1年保管後に出荷 毒性薄める目的、計画的な転用

大阪市の米販売会社「三笠フーズ」が工業用に限定された事故米を「食用」に転用していた問題で、同社が有機リン系の農薬成分・メタミドホスが検出された事故米について、約1年~1年半にわたって倉庫で保管した後に出荷していたことが8日、わかった。農薬成分が分解するのを待ち、毒性を薄める目的だったとみられる。
東京農業大客員教授M氏(農薬毒性学)は、「メタミドホスは時間がたてば分解され、毒素が弱まる性質をもつ。ルール違反で売ったのは問題だが、1年も置けば人体への影響はまったくないだろう」と話している。(M:メタミドホスについては教授の言う通りなのだろうが…。)


■上記の様なテレビ・新聞の報道を見聞きしていると、ひどい事が行なわれたものだと思ったが、政局に頭のいっていた私には「また国民の目を政治から逸らすためのメディアの“騒ぎ過ぎ”報道」に思えてしまったのだ。9月10日の「きっこの日記」を見るまでは…。

私は以前、暮らし易い九州に住んでいたことがあるが、その時に肝臓ガン死亡率1位が福岡県、2位が佐賀県と言った記述を何かで見て不思議に思い、何が原因だろうとネットで調べたことがあったが、理由は分からないままで終わっていた。

(「きっこの日記」9月10日より抜粋)

「三笠フーズ」側が「最低でも10年前からやっていた」(社長は「5~6年前から」)と言っている“事故米”の90社にも上る酒造メーカーや菓子メーカーへの流出事件。(M:最近では13の給食業者に転売され、これらの給食業者で調理された事故米は、大阪市内の百数十ヶ所の高齢者福祉施設や医療施設へ配られて、すでに入所者たちに食べられてたことも分かっている)

M:残留農薬メタミドホスについては教授の言われるとおり「1年も寝かしておけば大丈夫、人体に影響は無い」のだろうが、問題は事故米から検出されているカビ毒アフラトキシンB1の方である。

(抜粋再開)
今回発覚した事故米に含まれてた「カビ毒」は、「アフラトキシン」ていう猛毒で、ダイオキシンの10倍以上の毒性があり、「地上最強の天然発ガン物質」って呼ばれてる。それも、何種類もの「アフラトキシン」がある中で、もっとも毒性が強いとされてる「アフラトキシンB1」だったのだ。…(中略)…ちなみに、ネズミを使った動物実験では、1匹のエサの中に15マイクログラムの「アフラトキシンB1」を入れたら、すべてのネズミに肝臓ガンが発生したそうだ。1マイクログラムは、100万分の1グラムだから、いくら体の小さなネズミだとは言え、顕微鏡を使わなきゃ見えないほどの量をたった1回与えただけで、100%のネズミが肝臓ガンになったのだ。
そして、この「アフラトキシンB1」の恐ろしい点は、もう1つある。アメリカ産の狂牛肉でオナジミの「異常プリオン」とおんなじに、熱しても凍らせても乾燥させても何をしても分解しないで、その食品の中に残っちゃうのだ。だから、「アフラトキシンB1」の付着してるお米を炊いて、蒸して、発酵させて、お酒にしても、「アフラトキシンB1」は、そのお酒の中にそのまま残ってる。「アフラトキシンB1」の付着してるお米を炊いて、蒸して、自動キネツキ機でついて、焼いておせんべにしても、「アフラトキシンB1」は、そのおせんべの中にそのまま残ってる。
ここで、「済生会兵庫県病院」のホームページの「肝臓癌について」の説明から、一部を引用して紹介する。

「肝臓にできる癌には、原発性(肝臓内の細胞から発生するもの)と転移性(他臓器の癌が肝臓に転移して発生する)がありますが、今回は原発性肝癌について述べます。原発性肝癌は、胃癌、肺癌についで死亡者数第3位の癌で、最近の20年間で死亡者数が約3倍と増加しています。男女比では3:1と男性に多く、また地域分布では西日本に多いとされています。」

全国の都道府県別の肝臓ガンの死亡率を見ると、ここに書かれてるように、西日本に集中してる。他のガンは、全国に平均的に分布してるのに、ナゼだか肝臓ガンだけは、1位が福岡県、2位が佐賀県、3位が広島県、4位が大阪府‥‥ってふうに、上位4県だけじゃなくて、5位以下もずっと西日本だけに集中してる。そして、肝臓ガンによる死亡率が全国1位の福岡県には「三笠フーズ」の倉庫があり、2位の佐賀県には「三笠フーズ」の「工業用のり加工会社」を装ったダミー会社があり、4位の大阪府には「三笠フーズ」の本社があるのは、単なる偶然なんだろうか?

さらには、肝臓ガンによる死亡者数の年間の推移を見ると、1960年から1980年までは、男女合わせて8000人から9000人程度でずっと横這いなのに、1980年を過ぎたころから急激に上昇を始めて、1990年には25000人、2000年には36000人と、ものすごいイキオイで増えている。もちろん、人口が増えれば死亡者数も増えるのは当たり前だけど、ニポンの人口の推移は、1980年には約1億1700万人、1990年には約1億2300万人、2000年には約1億2700万人と、ビミョ~にしか増えてない。それなのに、この20年間で、肝臓ガンで亡くなる人は、3倍から4倍くらい増えてるのだ。

人口は1割も増えてないのに、肝臓ガンで亡くなる人の数だけが3倍から4倍も増えてるなんて、何らかの原因があるとしか考えられない。それに、20年前には、肝臓ガンの死亡者も、他のガンの死亡者とおんなじに、全国に平均的に分布してたのだ。それが、ここ10年から20年の間に、西日本の死亡者だけが急激に増加して、こんな数字になっちゃったのだ。

もしも、この肝臓ガンの死亡者数だけが西日本に偏ってるっていう異常な状況が、10年以上も前から続いてた「地上最強の天然発ガン物質」である「アフラトキシンB1」を含んだ事故米の流通によるものだったと仮定すると、これは、薬害エイズ事件や薬害肝炎事件をも上回るほどの、史上最悪の大量殺人事件てことになる。それも、1つの企業が、私利私欲のため組織ぐるみで猛毒をバラ撒き続けてたんだから、首謀者は万死にあたいする大犯罪ってことになる。そして、過去5年間に100回近くにも及ぶ立ち入り検査をしておきながら、その都度、検査の前に担当者がわざわざ「三笠フーズ」に電話して、「○月○日に検査に行く」ってことを伝えて、検査の当日にはヤバイものはすべて隠すように手を回してた農水省も、グルだったとしか思えない。さらには、全国の農政事務所で事故米の入札があるたびに、農水省の担当者がご親切に「三笠フーズ」に連絡して斡旋してたんだから、これはもう、完全に「防衛省」と「山田洋行」の癒着の構図とソックリだと思う今日この頃なのだ。…引用終り

(さらに「きっこの日記」9月12日より抜粋)
三笠フーズが猛毒の事故米を食用に転売してた問題で、農水省は、最初は「焼酎メーカーだけ」って言ってたのに、その次には「菓子メーカーも」って言い出した。

だけど、農水省は、その菓子メーカーの名前を始めとして、他の数十社の業種も名前も明らかにせず、必死に隠蔽しようとしてる。これって、耐震偽装問題の時の国交省の対応とソックリだよね。最初はヒューザーだけだったのが、ジョジョに奇妙に拡大して行き、国交省の責任が問われるとこまで行ったら、結局、姉歯元建築士とかのトカゲのシッポ切りで幕引きを図り、ホントの黒幕は逃げ切っちゃった。そして、バカを見たのは、耐震偽装マンションを買わされた消費者だけってことで、被害者たちは泣き寝入りするしかなかった。

今回も、発覚から1週間後には、給食業者や福祉施設、保育園などへも転売されてたことが判明して、被害はどんどん広がり続けてるのに、太田農水大臣は完全に危機感ゼロ。トボケた顔で「これからは立ち入り検査を抜き打ちにしましょう」だなんて、過去のことには触れる気まったくなしで、全容解明にはほど遠い無責任ぶり。
…中略…これらの事実に対して、農水省は、今までとおんなじに「健康被害の報告はありませんので」なんて無責任なことをノタマッてるけど、いくら、ごく微量を一度食べただけでも100%肝臓ガンになる「地上最強の天然発ガン物質」だとは言え、食べてすぐガンになるハズはない…中略…
最初は大阪の「三笠フーズ」だけだと思ってたのが、しばらくしたら、愛知の「浅井」と「太田産業」もおんなじ不正転売をしてたってことが分かった。
そして、ここでのポイントは、「三笠フーズ」が「米粉加工会社」なのに対して、「浅井」は「接着剤製造会社」で、「太田産業」は「肥料製造会社」だったってことだ。農水省は、「糊(のり)」の原料として事故米を売ってた。

だから、「糊」を扱ってない「米粉加工会社」が大量に事故米を買い続けてるってことは、普通に考えても怪しいことだ。だけど、農水省は、事故米が出るたびに自分のほうから「三笠フーズ」に連絡して、大量に斡旋して、お得意さんとして扱って来た。…中略…

農水省は、「これからは立ち入り検査を抜き打ちにしましょう」だなんて無責任なことを言ってないで、1日も早く、これまでに事故米を売った業者名をすべて公表して、そこから先の流通ルートもすべて公表する責任がある。

だけど、多くの消費者が気づき始めてるように、今回の問題は、農水省が「分かっててやってたこと」なのだ。だって、「糊」の専門業者の何十倍、何百倍も、食品の専門業者が「糊」の原料を買うなんて、誰が見たっておかしいじゃん。それ以前に、毎回毎回、何百トンもの事故米が売れ残らないほど、「糊」の需要があるワケないじゃん。いったいニポン人が、どんだけ「糊」を使ってると思ってるんだよ。あたしなんか、学生時代にチューブの「ヤマト糊」を買ったのが最後で、ここ20年以上、「糊」なんか一度も買ってないよ。今は、他に便利な接着剤がいろいろと出てるし、昔ながらの「糊」の需要は格段に落ちてるだろう。それなのに、これほど大量な原料がダブつかずに、業種の違う会社が飛びついて買ってただなんて、マトモな人間なら「おかしい」って思うのが普通だよ。

つまり、農水省は、「糊」に使われてないことを知ってた上で、「三笠フーズ」を始めとした会社に事故米を売ってたことになる。そして、それを裏付ける資料も見つかったのだ。それは、内閣府の食品安全行政を行なう「食品安全委員会」のホームページで見つかった。「食品安全委員会」のホームページに、今年の5月14日付で、「平成19年度における食品安全確保総合調査実施状況」って報告があるんだけど、そこを見ると、食の安全に関する16項目の調査について報告されてる。
…中略…
この16項目の中の12番目に
12.食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査
がある。
他の15の項目は、すべて「調査終了」になってて、誰もが自由に調査結果を読むことができるのに、この項目だけは、不思議なことに調査が途中で打ち切られてて「中止」になってるのだ。あまりにも不自然で、怪しさマンマン…中略…

去年、輸入食品のカビ毒を調査してた内閣府の「食品安全委員会」は、不思議なことに、今年の5月14日付のリリースで、この調査を打ち切りにしたと発表した。

もちろん、このリリースは、「平成19年度」の調査に関するものなので、「食品安全委員会」がカビ毒の調査を「中止」したのも、去年のことだ。だけど、それをあえて5月に発表したってことは、政府は、少なくとも今年の5月の時点では、国内にカビ毒に汚染された食品が出回ってるってことを把握してて、その責任を回避するために「調査はしてなかった」っていう虚偽のリリースをして、先手を打っておいたとも考えられる。

関西の医療施設へ事故米を使った食品を納入してた給食業者の1つ、「日清医療食品株式会社」の9月11日付のリリース

「三笠フーズ株式会社による汚染米使用に関するお知らせ」

弊社近畿支店において5月1日以降弊社仕入先より購入した『もち米』に、三笠フーズ株式会社による汚染米が混入していた事実が判明いたしました。
現在までに判明している事は、購入数量704kgで119箇所の事業所で使用されておりますが、現在までのところ、健康被害等の報告はございません。
尚、当該『もち米』の在庫は既に使用を中止いたしております。
多くの関係者にご迷惑とご心配をお掛けいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。…後略

この「日清医療食品株式会社」も、昨日の日記で紹介した「喜界島酒造」とおんなじで、今回のことについてしか書いてない。去年はどうだったのか、一昨年はどうだったのか、いったいいつから「三笠フーズ」と取り引きをしてたのか、まったく触れてない。昨日も書いたけど、「三笠フーズ」のほうが「少なくとも5年前からやっていた」って言ってて、従業員は「10年以上前からやっていた」って言ってんだから、最低でも過去5年間に渡っての取り引き状況を公表すべきだろう。それなのに、まるで農水省の無責任オヤジみたいに、「現在までのところ、健康被害等の報告はございません」なんて言われたって、こんな短期間でガンの被害なんて分かるワケがない。それに、仮に肝臓ガンが発症したとしたって、何が原因かを特定したり証明したりできないんだから、結局は、多くの被害者たちは泣き寝入りするしかないってワケだ。

農水省も各企業も…ホントに誠実に対応しようと思ったら、すべての関連企業の名前を公表して、それぞれの過去の取り引き状況も公表して、全容解明につとめるべきだろう。それなのに、まるで「過ぎちゃったことは仕方ないじゃん」って感じで、どこもこの問題を掘り下げようとはしない。それは、過去にさかのぼって掘り下げたら、大変なことになっちゃうからだ。M:耐震偽装と同様、“そんなことをしたら日本中大変なことになる”(某国会議員)である。

もしも、これで国内に事故米が流通しなくなって、(M:数年たってからの話だが)西日本の肝臓ガンでの死亡者が激減して、東日本とおんなじくらいの「普通の数」に戻ったとしたら、農水省は一体どうするつもりなんだろう?…引用終り

このきっこの日記を読んで、人情味があり、ざっくばらんな気質(芸能人が多く輩出するのも頷ける)暮らし易い(福岡等)都市機能を備えた地、九州をこよなく愛する私が抱いていた疑問が少し解けた様な気持になった。

こんな疑惑を追及しようとしない権力に媚を売るテレビ・新聞等マスメディアもひどいが、つくづく、日本人には「服従=保護」の観念が染み付いていて、国家によって殺されても文句を言わない国民なのだな、と思ってしまう。

そんな訳は無い、と思っている人は何故福岡県が肝臓ガン死亡率全国1位なのか、その理由を説明して欲しい。ちなみに、福岡にいたときに私の身内がガンで手術をしているが、その難しいと言われていた手術はものの見事に成功し完治している。つまり、福岡県のガン治療技術は全国的にも高いのである。
福岡県に肝臓ガンが多い、その原因について私の納得できる説明が出来る方は、コメントして下さい。知りたいのです。分かるまでは「きっこの日記」の推測を信じます。
お米の検定基準は東日本と西日本で微妙に異なっているそうで、大阪に本社のある三笠フーズはその関係や流通ルートの関係で、お米を西日本でしか捌けなかったのでは?とも推察される。(西日本に肝臓ガン多い理由?)

文字数の関係で変換速度が遅くなっている。下記ブログ引用で今日はここまで…またね。

(引用開始)
古いタイプの日本人は国家あっての国民と考えがちだ。
エリートを自認する官僚達にもこうした思考は共通しているように思う。
国民よりも国家の利益が優先だ。
しかし、間違ってもらっては困る。
国民の福祉なくしてなんの国家か。
国民あっての国家であることを最認識していただきたい。…引用終り



昔は良かった、ではダメ・・・「日本人の秩序感覚」まとめ

2008年09月05日 | Weblog
更新が途絶えてしまったが、これは「貧すれば鈍す」で私の日記を書く精神的余裕が全く無くなってしまったことに起因する。
他人のブログを垣間見て、書きたいことは山ほどたまっているのだが、日記に書き留めるほどには自分の頭の中で理解・整理できていない。

でも1ヶ月以上も更新の無い私の日記に「今日は更新されているかな?」と尋ねて来てくれる人に悪いと思い、まとまるか分からないが、更新しようと筆を執った。

日本人の「社会生活に於ける秩序感覚」について3回にわたって書いた。
「祭り」の役割、“ご先祖様”(古代神道)等、まだまだ書かなければ全体を理解してもらえないのだが、ここで少し纏めてみたいと思う。

今日の日記の結論は、タイトルのように「昔は良かった」「今の若い者は…」と、復古主義に走り「昔のやり方に戻そうとするのは間違っている」、というもの。

◎蹟を以って人を観れば、即ち人を知るに足らず。

蹟を以って古(いにしえ)を師とせば、即ち以って古(いにしえ)を願うに足らず。


さて、本題に入る前に先日の櫻井よし子氏の「秋葉原事件は日本国憲法のせい」発言を、ものの見方・考え方が出来ていない現代人の典型として取り上げておく。
「今の憲法のせいで、国民は権利ばかりを主張し、義務を怠り利己主義に走った結果、この様な事件となった。憲法を改正して国民の義務を明確にしなければならない。」といった“最初に結論ありき”の論法である。

この種の発言例として、

■「ガソリンの値段を下げたら、日本は『環境問題に不熱心な国』という烙印(らくいん)を押される。国際的な評価は取り返しがつかないものになる。」

■「この新法(新テロ特措法)が成立しなかったら、日本は『国際貢献をしない国』という烙印を押される。国際的な評価は取り返しがつかないものになる。」…上と全く同じ言い回し

■「日銀総裁が1日たりとも空白になる事など決して許されない。日本経済が混乱し、世界の信用を失墜する」

■「給油活動継続は、国際公約だから…」

■アフガニスタンで誘拐された民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」職員、伊藤和也さんが、遺体で発見された。
日本としては、アフガンの平和と安定を回復する国際社会の共同行動の一翼を担う態勢を堅持する必要がある。
アフガンでは、40か国の部隊が900人超の犠牲者に耐えつつ、治安維持や地域復興活動に従事している。それと比べれば、極めて危険が少ない給油活動さえもやめるようでは、日本に対する国際社会の評価は地に墜(お)ちるだろう。
アフガンを安定させ、テロを撲滅する戦いは、日本にとって決して人ごとではない。来月召集の臨時国会で、給油活動延長のための新テロ対策特別措置法改正案を成立させることは必須の課題だ。(読売新聞・社説)


挙げていったら切りが無いほどある。

本題に入る。

私は前に、明治末期には既に「道徳の荒廃」「公共心の欠如」が問題にされていたことを指摘し、今日の状況(上記の様な問題)が決して「日本国憲法」によるものではない、と書いた。

では、どこに原因があるのか?

直近の秋葉原事件の様な事件発生の原因(起爆剤)は、天木氏が指摘するように…。

(引用開始)
23日の報道で、知的障害者に暴行を繰り返した少年たちの事を知った。

知的障害者という絶対的な弱者に暴力を加えるという行為そのものが許しがたい事であるが「自分より弱そうな人を狙った」「身体障害者をいじめて何が悪い」と少年たちがうそぶいている事を知って、心底驚いた。(M:ホームレス襲撃しかり)

本当に驚いた。日本という国が悲しくなった。
私も色々な国に勤務してきたが、これほど人間の心がすさんでいる国は見たことがない。

これほど人間性にもとる若者がいる国は見たことがない。

どんなに貧しい国でも、どんなに政治体制が非民主的な国でも、子供がここまで卑劣な国はなかった。

これは要するに日本という国がここまで無節操になっているということではないのか。

国力とは畢竟、“その国の国民の心の持ち方”である。
国民をここまで無節操にしたものは何か。理由はいくつもあるだろう。

しかし間違いなく政治、政治家の退廃だ。

今の政治状況を見るがいい。あまりにも無能、無責任ではないか。
国民のための政治から離れ、自己保身・生き残りに汲々としていると思わないか。

そして、そのような政治・政治家を放置し、政治をおもしろおかしく取り扱ってきたのがメディアであり、それを許してきたのが我々国民なのである。…引用終り


少し横道にそれるが、昔、若者が犯罪で逮捕された時に「社会が悪い」「政治が悪い、政治のせいだ」といった発言が聞かれ、私はその時「何を甘ったれた考え方しているんだ」と思ったものだ。だが、罪を犯し刑期を終えて出た来た人が“前科者”として働き先が見つからず、刑務所に戻りたくて無銭飲食をし逮捕された事件とかを見ると、シャバ(世間・社会)の風が冷たく、また刑務所に入れば飯が食え、餓死しないで済む、と考えてしまう「社会」は“全く問題が無い”とはいえないのではないか。
全て「自己責任」で済ませては問題解決にならないし、ましてや権力者のやりたい放題を規制している「憲法」の改正では、たとえ“国民の義務”の名のもとに国民を教練し厳罰主義を採ったとしても、それは表面的なもので、決して問題は解決しないと断言できる。自分では死ねないので、誰でもいいから殺して“死刑になりたかった”と考える人を根絶することは憲法改正では不可能なのである。


話を元に戻そう。

少し頭を柔らかくしてここから先を読んでほしい。

「99.9%は仮説」のように貴方の“常識”として考えている、その頭の中の考えを一旦クリヤーして読み進んで下さい。
そうしないと「エコ」(地球環境に優しい)「消費者」(消費者本位)「心の豊かさ」(“もったいない”等、“清貧”の薦め)の嘘に気が付きません。

この解答は「反戦な家づくり」さんのブログに出ています。(上は同ブログのパクリです)

例えば「心の豊かさ」ですが、5人に1人が年収200万円以下という、物質的な豊かさを求められなくなった今の政治状況(社会)の中で「心の豊かさ」を持ち出すことは、“贅沢は敵だ”とか“欲しがりません、勝つまでは”と同じく、“政治の貧困”を国民の心の問題(“痛みを分け合って我慢しろ、我慢出来ない日本人は我儘な利己主義者だ”⇒憲法を改正しなければならない)にすり替えようとする企みが隠されているのです。

また横道に逸れた感があるが、先を進める。

今あなたの頭の中にある“常識”、生まれてこのかたドップリと浸かってきた社会常識、それは「西洋文明の常識」であり「資本主義経済の常識」なのです。

私はいかなる時代の社会秩序感覚も、その時の経済システムに影響されている、と述べた。このことを念頭に置いておいてもらいたい。
そしてもう一つ、今の日本の経済体制が『資本主義経済』であることを否定する人はいないだろう。日本は江戸時代まで自然村的社会秩序、極論すれば自給自足的な経済体制だった。それが明治維新以降、外圧により=列強諸国に植民地化されないために「和魂洋才」「採長補短」を合言葉として西洋文明(主にManufacturing)の摂取に邁進した。

その結果、日本人の秩序意識に何が起こったか。

難しく言えば、日本ではテンニエスのゲマインシャフトからゲゼルシャフトへといった歴史の必然的な過程を経ずに外圧対抗上、形式的にゲゼルシャフト化が進められた為、その精神的歪み(秩序感覚の歪み)は、こんにちも尚、やれ“日本の伝統”だ“日本の文化”だ“職人工芸”だ“武士道精神(大和魂)”だ“隣人助け合い(相互扶助)”だ、といった強烈なゲマインシャフトへの回帰願望となって噴出している。

簡単に言えば、「昔は良かった」である。

それでは「昔は良かった」と感じさせる要因となった“西洋文明の取り込み”は如何なるものだったのか、その西洋文明の精神を取り入れてこんにちの日本人社会の常識になっているものは何か、について書いてみたい。(ここからは『西洋文明の常識』のパクリで構成されています)

今、日本に限らず世界は西洋文明に支配されています。西洋文明の経済システムは「資本主義経済」です。

M:最初に断っておくが私は共産主義者では無い。
こんな“ことわり”を入れておかないと、政府を批判する新聞=“偏向”新聞と同じで、資本主義経済を批判する人=共産主義者(アカ)と決め付けられる、そんな“いやな”時代になった。その為なのだろう『西洋文明の常識』では、“資本主義経済”という言葉を使わずに“西洋文明”としている。中身はほとんどが“資本主義の常識”である。


資本主義経済原理は、自由競争=弱肉強食の生存競争の世界であり、“略奪”“搾取”の世界であり、金儲けの世界であり、大量生産~使い捨て(大量消費)の世界である。

M:また横道に逸れるが、共産主義は資本主義の欠陥を指摘して登場した。
そこでは資本家による労働者の“搾取”が言われ「労働者はこの革命において、鉄鎖(あなたを奴隷として縛り付けているクサリ)の他に失うものは何も無い。労働者が獲得するものは“世界”である。万国の労働者よ、団結せよ!」と説かれた。
資本主義経済は市場経済である。産業革命により大量に生産した商品は市場(消費地)が必要なので列強諸国は市場を求めて世界各国を植民地化していったが、共産主義経済は一国完結型の経済であり、資本主義経済の市場原理に反するものであった。市場拡大が至上命題の資本主義国は、自分の経済体制の批判から出現した市場拡大を阻む社会主義国を放置するわけに行かず、ここに自由主義経済圏と社会主義経済圏の対立が起こった。
私が長々と横道に逸れてまで言いたかったのは、この資本主義経済体制諸国が、本来なら弱肉強食の殺伐とした世界となる『自由競争』の“自由”という言葉を使い、資本主義VS社会主義を“自由主義”VS社会主義とした点である。
イメージは、自由な国VS不自由な国となっている。
国民はイメージに騙されないで本質を捉えて欲しい。
竹中平蔵が進めた「新自由主義」で日本がどうなったか。
日本人はそれまで「女工哀史」や「蟹工船」といった時代を経て資本主義の欠陥に気が付き、それを日本的に修正して今日まで来たのだ。
それを小泉・竹中ラインで新“自由”主義といった資本主義の欠陥を前面に打ち出した政策で、もうすっかり忘れていた言葉=“搾取”が思い出され、「蟹工船」が若者達に実感として受容れられることになった。
日本企業のグローバリゼイション(国際経済での生き残り)の名目のもと、新自由主義が施行され、その結果として、もたらされたものは、大企業の7年連続しての“史上最高を更新”する決算(儲け)と8年連続しての国民所得のダウンであり、格差社会・ワーキングプア・生き残りを掛けた戦い=「勝ち組・負け組」・弱者切捨て(弱肉強食の競争社会では“自己責任”)・福利切捨て(医療費・高齢者・生活保護)により餓死者が出る、自殺大国の日本となってしまった。

昔は経済に活気があった、だから「昔は良かった」と安直に新自由主義政策を掲げることは、昔の資本主義の失態(女工哀史や蟹工船)を再現させるだけである。

『西洋文明の常識』を書く入り口で“批判”ばかり言うと、分かって貰えない人が出てしまう懸念があるが、今日はその“批判”で終わってしまった。
次回から何回かに分けて書くことが私の言いたいことです。今日はここまで…またね。

追:村野瀬さんのブログに次の資料が載っていた。

(引用開始)
1989年 竹下内閣が消費税3%導入。
この年、企業の法人税率は42%から40%に、更に翌年は37.5%に引き下げ。
1997年 橋本内閣が消費税率を5%にアップ。
翌年には法人税率が34.5%に引き下げ。

以来19年間で、国民が負担した消費税総額は累計で188兆円。
一方、企業の法人税は、同じ期間累計で159兆円減った。
大企業の減税分をそっくり、消費税が賄ったと言う事が数字にはっきり出ている。…引用終り

政府が言う“消費税を上げなければ…”は、やっぱり、何か“おかしい”よ。