第二次世界大戦で連合国軍の最高司令官であったアイゼンハワー大統領は、離任演説で「アメリカの民主主義は新たな・巨大な・陰険な勢力によって脅威を受けている。それは『軍事産業複合体』とも称すべき脅威である。」といい、アメリカには制御が困難な軍産複合体が生まれつつあると警告した。
即ち、ソ連・中国等共産主義による脅威を誇張し“ありもしない恐怖”によって国民を洗脳する軍事産業・政治家・軍事専門家などの集合体を「軍産複合体」と呼び、アメリカにとって危険な存在であると警告した。
1960年の事だ。綾小路きみまろの口調ではないが「あれから50年・・・」である。
ありもしない恐怖=冷戦を作り出したアメリカの「軍産複合体」は「核の抑止理論」「核の傘」「不凍港を求め領土拡大を図るソ連南下論」「ドミノ理論」「赤化論」「力の均衡による抑止理論」をふりかざし毎年毎年軍事費増大・軍備拡大を続けて行ったのだ。
そして1980年には「現実主義」と呼ばれる思想が蔓延した。
現実主義とは「ソ連が軍事力を増強してきておりアメリカを追い越すに至っている。アメリカがこれを放置すれば1980年後半にはソ連が明白に軍事的優位を獲得してしまう。
自由と民主主義という共通の価値観を有する西側諸国が結束し国の安全を確保する為、共同で軍事力強化を図り(軍事的に)強い立場を回復した上でソ連と交渉する」というもの。
軍備増強による、あるいは軍事同盟による「抑止力」の考え方である。
(参考)今の日本の首相は盛んに「日米同盟」といい「抑止力」の重要性を強調しています。これはアメリカ産軍複合体が作り出した「冷戦」が作り出した虚構です。
冷戦が終結し“鉄のカーテン”がはずされ、アメリカの軍事力が圧倒的にソ連を上回っている事実が判明し「(軍事)力の均衡」理論=現実主義・抑止力理論が崩壊してしまいました。
この「冷戦終結」により、アメリカは49か所にあった海外軍事基地を9基地に縮小しました。
冷戦終結により日本の「沖縄嘉手納基地」もアメリカは不要と考え、日本に「基地を返還してやるから移転費用を負担しろ」と要求し日本政府はその移転費用3兆円は飲みましたが、日本政府は「今までアメリカさんに守って頂いていたのに全部出て行ってもらっては日本の安全が危うくなる。海兵隊だけでも残っていただきたい。」と要請。
アメリカは「では海兵隊を残すのでどこかに600坪のヘリポート基地を用意しろ」と要請。
そこで、日本政府は「分かりました」「辺野古に2000坪のV字型滑走路を作ります」と住民の許可も取らずに回答。
それが、今日の沖縄県民挙げての反対運動となったキッカケ。
(余談だが、アメリカは「日本が300億円出せば、自分たちで(アメリカ企業で)基地を建設するが、どうか?」と提案したことに対し、日本政府は「いえいえ、ご心配には及びません2000億円かけて日本企業にやらせますから」と回答している。)
アメリカでは海外の軍事基地を「過去の遺物」と呼んでいる。(冷戦構造時の産物)
日本ではエセ右翼・極右新聞でさえも「日本の自衛隊と中国の人民解放軍がいざ戦わば、日本の自衛隊は24時間で中国制圧」と日本の自衛隊を誇っている。
世界第3位の軍事費を誇る日本軍(海外で日本の自衛隊を軍隊ではないと見ている国はない。自衛隊を軍隊と言ってネット上で非難轟々となるのは日本だけである。)なので、アメリカも日本の嘉手納基地に米軍を配備しておく価値を認めていない。=新防衛ガイドラインで日本に対北朝鮮等の防衛は肩代わりさせておけばよい、とアメリカは考えているのだ。
また、冷戦時代、上の現実主義(=力の均衡による抑止力)によって拡大し続けたアメリカの軍事予算は現在イラク戦争等があったにも拘わらず冷戦時より20%程削減されています。
アメリカでは2014年度は15兆円(今の円/ドル為替レートで換算)も軍事費の削減が行われています。日本は中国の侵略から身を守るために5兆円と防衛費を増強しています。
今、世界から危険視されている国は「日本」です。
あなたが危険視され、世界から孤立しているのです。
今日はここまで、またね。
即ち、ソ連・中国等共産主義による脅威を誇張し“ありもしない恐怖”によって国民を洗脳する軍事産業・政治家・軍事専門家などの集合体を「軍産複合体」と呼び、アメリカにとって危険な存在であると警告した。
1960年の事だ。綾小路きみまろの口調ではないが「あれから50年・・・」である。
ありもしない恐怖=冷戦を作り出したアメリカの「軍産複合体」は「核の抑止理論」「核の傘」「不凍港を求め領土拡大を図るソ連南下論」「ドミノ理論」「赤化論」「力の均衡による抑止理論」をふりかざし毎年毎年軍事費増大・軍備拡大を続けて行ったのだ。
そして1980年には「現実主義」と呼ばれる思想が蔓延した。
現実主義とは「ソ連が軍事力を増強してきておりアメリカを追い越すに至っている。アメリカがこれを放置すれば1980年後半にはソ連が明白に軍事的優位を獲得してしまう。
自由と民主主義という共通の価値観を有する西側諸国が結束し国の安全を確保する為、共同で軍事力強化を図り(軍事的に)強い立場を回復した上でソ連と交渉する」というもの。
軍備増強による、あるいは軍事同盟による「抑止力」の考え方である。
(参考)今の日本の首相は盛んに「日米同盟」といい「抑止力」の重要性を強調しています。これはアメリカ産軍複合体が作り出した「冷戦」が作り出した虚構です。
冷戦が終結し“鉄のカーテン”がはずされ、アメリカの軍事力が圧倒的にソ連を上回っている事実が判明し「(軍事)力の均衡」理論=現実主義・抑止力理論が崩壊してしまいました。
この「冷戦終結」により、アメリカは49か所にあった海外軍事基地を9基地に縮小しました。
冷戦終結により日本の「沖縄嘉手納基地」もアメリカは不要と考え、日本に「基地を返還してやるから移転費用を負担しろ」と要求し日本政府はその移転費用3兆円は飲みましたが、日本政府は「今までアメリカさんに守って頂いていたのに全部出て行ってもらっては日本の安全が危うくなる。海兵隊だけでも残っていただきたい。」と要請。
アメリカは「では海兵隊を残すのでどこかに600坪のヘリポート基地を用意しろ」と要請。
そこで、日本政府は「分かりました」「辺野古に2000坪のV字型滑走路を作ります」と住民の許可も取らずに回答。
それが、今日の沖縄県民挙げての反対運動となったキッカケ。
(余談だが、アメリカは「日本が300億円出せば、自分たちで(アメリカ企業で)基地を建設するが、どうか?」と提案したことに対し、日本政府は「いえいえ、ご心配には及びません2000億円かけて日本企業にやらせますから」と回答している。)
アメリカでは海外の軍事基地を「過去の遺物」と呼んでいる。(冷戦構造時の産物)
日本ではエセ右翼・極右新聞でさえも「日本の自衛隊と中国の人民解放軍がいざ戦わば、日本の自衛隊は24時間で中国制圧」と日本の自衛隊を誇っている。
世界第3位の軍事費を誇る日本軍(海外で日本の自衛隊を軍隊ではないと見ている国はない。自衛隊を軍隊と言ってネット上で非難轟々となるのは日本だけである。)なので、アメリカも日本の嘉手納基地に米軍を配備しておく価値を認めていない。=新防衛ガイドラインで日本に対北朝鮮等の防衛は肩代わりさせておけばよい、とアメリカは考えているのだ。
また、冷戦時代、上の現実主義(=力の均衡による抑止力)によって拡大し続けたアメリカの軍事予算は現在イラク戦争等があったにも拘わらず冷戦時より20%程削減されています。
アメリカでは2014年度は15兆円(今の円/ドル為替レートで換算)も軍事費の削減が行われています。日本は中国の侵略から身を守るために5兆円と防衛費を増強しています。
今、世界から危険視されている国は「日本」です。
あなたが危険視され、世界から孤立しているのです。
今日はここまで、またね。