無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

生きるということ

2012年11月29日 | Weblog
本当に「国民を戦争に駆り立てるのは簡単です」とヒットラーの右腕として有名なゲーリング元帥が証言した通り、マスメディアの誘導により、日本国民の半数以上が継子扱いされている「崇高な使命を担い、命を懸けて国を守っている自衛隊」を憲法を改正し正規の自衛軍(国防軍)として認めてあげようじゃないか、と考えてしまっている。

これらの人々はマスメディアの報道によって

戦争は悪だけれど現実は戦争が起こっている

だから、相手に攻めてこられたら自分も身を守るために戦うだけの軍備は必要だ。

と考えるに至っている。

あなたはもう一度、頭の中をサラにして、下記3点について考えてほしい。

①憲法って何だろう?

②緊急避難・正当防衛?(自由と正義と民主主義を守るための戦争)

③相手が軍隊を繰り出して日本に攻めてくる、または核ミサイルを日本に打ち込んでくる理由(条件)


また、ショートコメントで済ませたいために今日は②の緊急避難・正当防衛について


この「緊急避難」「正当防衛」は“戦争を否定しない人達”の理論の根拠です。

人は「生きたい」とする生存本能があります。食欲や性欲(子孫を残す)・睡眠欲等がこの生存本能についています。

従って自分は「死にたくない」「殺されたくない」から社会の中に真っ先に「なんじ殺すなかれ」といった戒律が出来上がります。
同様に「自分は死にたくない」から“カルネアデスの板”(船の遭難で浮かんでいる板に摑まっていた人が同じくその板に摑まろうとしてくる人を“二人摑まったら二人とも沈んで溺れ死んでしまう”と相手を蹴飛ばして沈めてしまったとしても罪に問われない、というもの)といった「緊急避難」や殺そうとしてやってくる相手を反対に殺してしまっても罪にならないという「正当防衛」の考えが生じます。
日本の法律でも「緊急避難」や「正当防衛」は認められています。

ただこれは個人でもよく見受けられる様に直ぐに「強迫観念」により「過剰防衛」となり易いものです。
支配層やマスメディアはここを突きます。

アメリカがイラク戦争を始めた時の宣言が良い例です。(前にも載せましたが再掲します)

ならずもの国家とテロリスト達が大量破壊兵器を持ち、アメリカに対してその大量破壊兵器を使う可能性が増している。
われわれは、ならずもの国家(イラク)が我々を脅したり合衆国に対して大量破壊兵器を使用できるようになる前に阻止しなくてはならない。
ならずもの国家の目的を知った以上、合衆国はもはや今までのように受身の態勢にのみ頼っているわけにはいかない。
今日の差し迫った脅威、我々の敵が選ぶ兵器によって引き起こされるかもしれない被害の規模を考えれば、そのような(座して死を待つような受け身の)選択は許されない。
我々は敵に最初に攻撃させる訳にはいかないのだ。(2002年6月1日ブッシュ大統領)

これがアメリカのイラク戦争突入の口実です。結果、大量破壊兵器などどこにもなかった。

(余談)世界情勢に疎い私は、このイラン戦争の時、テレビにより「イラクのフセインは極悪非道の独裁者で民主主義の敵であり、フセインをやっつけたら虐げられていた国民は歓喜の声でアメリカ軍を解放軍として歓迎するのだろう」と思い込まされていた。
しかし某国会議員(一兵卒)が『軍事力で他国の政府を倒すことはできても、その国の民を治めることはできない』とアメリカのこの戦争に『賛成できない』と言ってご主人様(アメリカ)の怒りを買い潰された?人がいましたが、まさにその通りの様相になっている。
日本のマスメディアは「自爆テロ」と報道しているがその基の言葉を翻訳すれば「自爆攻撃」であり、日本の特攻と同じで、軍事力で圧倒的に弱いものが強いものに対して攻撃を仕掛ける非常手段なのだ。何故彼らがジハード(聖戦)と呼んでいるか?あなたは理解しているのか。

「戦争や嫌だけど国が無くなってしまうのも…」
「戦争は嫌だけど黙って殺されるのも嫌だし…」
「国益が損なわれようとしているのに!国益を守るために戦わないのか!愛国心が無いのか!」
そして戦争になったら「あなたは自分の家族が親兄弟が恋人が子供が殺されようとしているのに、戦わないのか!黙って殺されるのを見ているのか!」となる。
「○○人に自分の家族を殺された」といった相互に「憎悪の連鎖」も起こる。

「戦争を仕掛けられた場合に、少しでも被害が少なくするようにするのが政治の責任」なのではありません。
「政治家の最大の使命は戦争を防ぐ努力をすること」(亀井静香氏)なのです。

私が“カルネアデスの板”状態にあっても、それが自分の子供だったらその子供を板に摑まらせて自分は沈んで行ったでしょう。
また逆にどうしても生きて恋人のもとに帰りたいとの生への執着があれば、摑まろうとして寄ってくる人々を片っ端から沈めて行ったかもしれません。

生への執着で思い出しましたが、子供の頃「到底こんな行為は私には出来ない」と強烈な印象を受けたお釈迦様の前世の話(マハーサットヴァ王子の話)があります。

(概要)
昔、マハーラトナと言う王があり、三人の王子がいました。
ある日、三人の王子達は林の中で遊んでいました。
その林の中には、二頭の子を連れた母虎が棲んでいましたが、長い間獲物にありつけなかった母虎は飢えに責められて二頭の自分の子虎を食おうとしていました。
三人の王子のうち二人の兄王子は逃げ去ろうとしましたが、末のマハーサットヴァ王子は、虎の前に我が身を投げ出しました。
飢えた母虎は、マハーサットヴァ王子の体に食いつき、二頭の子虎は命を救われたのでした。
末の王子が虎に食われた事を知った父王と王妃は林へ行きマハーサットヴァ王子の遺骸を見た二人は悲しみの余り気絶しました。
その王子は、父母の前に姿を現わし「父王よ、私は我が身を捨てて飢えた虎を救った功徳によって兜率天に生まれました。
存在するものは必ず無くなり、生あるものには決まって死が訪れます。
これが生きとし生けるもののさだめなのです。
」と語った。


続いて凄い生き方だなと思ったマハトマ・ガンジー氏の話(私と意見の食い違うブログのガンジー氏の部分を盗用)

ガンジー氏はイギリスの植民地支配のインドで、イギリスの不当な圧政に「非暴力・非服従」運動を展開し、徹底的に「抵抗した」のである。
武力を振るわず、敵を憎まず、人徳の力で戦った彼には多くの民衆が続いた。

アムリトッサル虐殺事件では軍隊が武器を持たない民衆の集会に発砲、400人以上が死亡した。

ガンジーは「私の仲間に、一人でも背中に銃弾を受けた者がいるなら見せてくれ」と言った。
つまり背中を撃たれるというのは、背を向けて逃げた証拠だから。そして、死体は全て胸に銃弾を受けていたという。
真の「非暴力」はかくも激烈なのである。


ショートコメントがどんどん長くなるので前にも何回か書いたことを並べて筆を下ろしたい。

◎今までに『正しい戦争』とか、『間違った平和』というものは在ったことがない。(ベンジャミン・フランクリン)

◎もっとも「正しい戦争」よりも、もっとも「不正な平和」を選ぶ。 (キケロ)

◎憎しみに激怒で立ち向かうなら 戦(たたか)いも争(あらそ)いも終わらない

 許すことがすべての憤(いきどお)りと妬(ねた)みを終結し あなたを永遠の至福に導く(仏教の教え)

◎誰が何と言っても戦争って汚くて、むごたらしく、嫌ぁなものです。
これも人生の必然ならよろこんでしなければならないんだが…。
ウソッパチの新聞武勇談みたいなことは現代の戦争にはないと思いなさい。
僕には許されても(ウソの武勇談なんか)書けないよ、さいなら (「きけわだつみのこえ」より戦没学徒兵の手記)。…多少無風の修正あり

◎いかに多くの罪悪が《国家のために》(国益のため)という美名の仮面のもとになされたことか。(マクドナルド)

◎戦争は国民の生活問題を何一つ解決しません!何一つ!
それは働く者(国民)のみじめな状態をさらにみじめにするだけだ。(マルタン=デュ=ガール)

◎国家は祖国ではない。
それを混同させるのはそれによって儲ける連中だけだ。(ロマン・ロラン)

◎勝利に終わる戦争と言えども,常に一つの悪であると私は考える。
政治は民衆をそれ(戦争)から守る努力をしなければならぬ。(オットー・フォン・ビスマルク)

◎往時においては母国のために死ぬことは心地よく,ふさわしいものであると書かれたが、近代戦争では戦死が心地よくふさわしいものは何もない。
諸君は犬のように死ぬであろう。(犬死するだけだ)(ヘミングウェー)

◎戦争とは、最も罪深い連中が権力と名誉を奪い合う状態をいう。(トルストイ)

◎暴力に拘わることには全く参加せず、あらゆる迫害に苦しむことを覚悟すれば戦争は無くなるであろう。
 それが戦争をなくす唯一の方法である。(フランス「散歩場の楡の木」)

◎私は人を斬ることが嫌いで、一人も斬ったことが無い。ひとに斬られても自分は斬らぬ、との覚悟だった。
 (勝海舟)

◎如何に必要に感じようが、如何に正当に感じようが、戦争を「犯罪でない」と考えてはならない。

◎真実の非暴力を貫かずして、誰の開放も有り得ない。(マハトマ・ガンジー)

◎悪い平和は、良い戦争よりも良い。(ロシアの古い諺)

◎戦争は死です。         (ローマ法王ヨハネ・パウロ二世)

◎戦争は戦争のために戦われるのでありまして、平和のための戦争などとはかつて一度もあったことはありません。
(内 村鑑三)

◎どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。(ドラえもん)

◎戦争は悪である。たとえ相手が悪だとしても (ジミー・カーター)

◎人類から愛国主義者をなくすまでは, 平和な世界は来ないであろう。(バーナード・ショウ)

◎我々の平和とは?  アメリカの武器によって強いられたパックス・アメリカーナではない。
墓場の平和, 奴隷の安全でもない。
それは人々が子供達のためにより良い生活を築く希望のある真の平和。
永続する平和。
それを不可能, 非現実的というのは敗北主義である。(戦争は無くならない、戦争は必然と考える者の事)
人間がもたらした問題は人間が解決できるはず。
結局の所, 我々は皆この小さな地球に住み, 同じ空気を吸い, 子供の未来を思いやりながら, 命を終えるのだから。(ジョン・F・ケネディ)…こんな考えだから暗殺された?

◎世界平和のために出来ることですか?  先ず家に帰って家族を愛しなさい。(マザー・テレサ)


今日はここまで、またね。

現実を見る目

2012年11月19日 | Weblog
下書きに入れたつもりが公開されていました。私のコメントなしに! コメントを追加し投稿をし直しました。


私は年寄なのでこのブログの仕組みも分からないのですが、私の日記に付いているコメントは誰でも見られるんですよね?

念のために前回戴いたコメントをそのまま載せさせてもらいます。

戦争は基本的に悪です
しかし、「戦争は悪だ」と叫んだところで、戦争はなくなりません
「犯罪は悪だ」と誰もが知ってるが、犯罪が無くならないように
それが現実です
なら、せめて戦争を仕掛けられた場合には、少しでも被害が少なくするようにするのが政治の責任です。

中国が「悪い国」か「良い国」かなんて関係ありません
日本にとって、隣国である中国の人民解放軍が大軍拡(年10兆円以上で、さらに10%の伸び率で拡大)し、大増強してるのが問題なのです

そしてその大軍拡の方向が、空母保有や潜水艦の増強・ロシアを抜いて世界第二位の揚陸戦力という
「中国本土より離れた場所で軍事行動を起こす能力」なのが問題なのです
揚陸戦力とは、海を渡って兵士や戦車を上陸させる能力です
本来大陸国家の中国で、中国大陸を守るためだけならこれほどの揚陸戦力は必要ありません

空母保有・揚陸戦力の大増強
これは人民解放軍が「海を渡って大量の物資・人員を運ぶ」という明確な意思の現れです
「マスコミがどうこう」など関係ありません
現実の人民解放軍の軍備を見る限り、中国の覇権国家への意思は強固と判断せざるを得ません


 以下、私のコメントです。

始めの箇所

戦争は基本的に悪です
しかし、「戦争は悪だ」と叫んだところで、戦争はなくなりません
「犯罪は悪だ」と誰もが知ってるが、犯罪が無くならないように
それが現実です
なら、せめて戦争を仕掛けられた場合には、少しでも被害が少なくするようにするのが政治の責任です。


今、多くの日本人がこの意見になっている。

まさにゲーリング元帥が言っていたように「(国民を戦争に駆り立てるのは)簡単です。『われわれは敵の攻撃を受けようとしている』と何回も繰り返せば国民は簡単に戦争に向かいます。この方法はどこの国でも有効です。」が日本で現実化している。

コメントされた方は、石川五右衛門の「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」を採られて「犯罪は悪だが、犯罪は無くならない。それが現実だ。」と言われますが、多くの日本人が今とりつかれてしまっているこの「これが現実だ」とする考え方は間違っています。

戦争は悪だけれど現実は仕方がない。戦争は悪だけれど国が無くなってしまうのも嫌だ。戦争は悪だけれど自分が・自分の子供が・自分の親兄弟が・自分の恋人が殺されるのを黙って見ていることは出来ない。等々

この様に戦争を肯定している人は「現実」と「正当防衛」「緊急避難」を論拠にしています。

こういう人達はもっと現実を見てほしい。下記の項目について考えてほしい。

質問1:あなたは今の日本で「銃を持っていないと身を守れない(襲われて殺されてしまう)」と考えていますか? 


質問2:あなたは自転車を盗まれてしまったとして、自分も他人の自転車を盗んでもいいんだ、と考えますか?

(余談)子供の頃「自転車泥棒」という映画を見て自転車を盗まれた人が生活の為に自分も自転車を盗んで逃げようとする場面で「逃げ切ってほしい」「逃げろ!逃げろ!」と思って見てしまいましたが…。上の例が悪かったのかも知れません。
犯罪は無くならないから自分も犯罪を犯してもいい、と考えますか?という質問です。

(余談2)子供の頃、喧嘩をして相手が殴ってきたので殴り返しました。先生から2人とも立たされたのですが当時の私は「なんで私が立たされるのか。喧嘩を仕掛けてきたのも、先に手を出してきたのも相手なのに。私は少しも悪くない。」と憤慨しました。


質問3:あなたは世界に「軍隊を持たない国々が存在し、それらの国々が侵略されずに独立を保っている」という現実をどう思いますか?

この質問に対しては答えが見えています。
「それらの国々は周りに侵略しようとする国が存在しないからだ」

(前にも載せた下記日記を参照ください)

第二次大戦時に連合国軍最高総司令官だったアイゼンハワーは戦後、アメリカ大統領に就任したが、軍人だったにも関わらず毎日の様に軍事予算の拡大を要求してくる国防省(ペンタゴン)と闘い続けた。
1950年代後半、アイゼンハワー大統領は、ソ連の脅威を誇張し“ありもしない恐怖”によって国民を洗脳する軍事産業・政治家・軍事専門家などの集合体を「軍産複合体」と呼び、アメリカにとって危険な存在であると警告した。
すなわち、1960年退任を前にアイゼンハワー大統領はテレビ演説を行い「アメリカの民主主義は新たな、巨大な、陰険な、勢力によって脅威を受けている。それは『軍事産業複合体』とも称すべき脅威である。」といい、アメリカには制御が困難な軍産複合体が生まれつつあると警告したのだ。

ありもしない恐怖=冷戦を作り出した「軍産複合体」は「核の抑止理論」「核の傘」「不凍港を求め領土拡大を図るソ連南下論」「ドミノ理論」「力の均衡理論」をかざし軍備拡大を続けて行った。

そして1980年には「現実主義」と呼ばれる思想が蔓延した。

現実主義とは「ソ連が軍事力を増強してきておりアメリカを追い越すに至っている。アメリカがこれを放置すれば1980年後半にはソ連が明白に軍事的優位を獲得してしまう。
自由と民主主義という共通の価値観を有する西側諸国が結束し国の安全を確保する為、共同で軍事力強化を図り(軍事的に)強い立場を回復した上でソ連と交渉する」というもの。

冷戦が終結し“鉄のカーテン”がはずされ、アメリカの軍事力が圧倒的にソ連を上回っており「(軍事)力の均衡」理論=現実主義が崩壊してしまいました。

この冷戦終結により、アメリカは49か所にあった海外軍事基地を9基地に縮小しました。また、冷戦時代、上の現実主義によって拡大し続けたアメリカの軍事予算は現在イラク戦争等があったにも拘わらず冷戦時より20%程削減されています。

翻って日本はどうでしょう。

日本国民は日本の支配層・マスメディアによって「冷戦は依然として存在する」「日本は中国に併合される」「北朝鮮のミサイル24基が日本に向けられて配備されている」等々、敵愾心を叩き込まれている。

質問4:現実から半年もたって「あの時は生きた心地がしませんでした」と女性アナウンサーに言わせた「北朝鮮の核ミサイル発射」(最初の時)、発射前「核ミサイルが日本の上空を飛んでいく」と盛んに言っていたテレビ・新聞が発射されるや政府の「北朝鮮から何らかの飛翔体が発射されました」との発表となりました。あなたはそれまで「核ミサイル」一色で報道され迎撃ミサイル配備等して「撃ち落とす」としていた政府が何故「飛翔体」という言葉にしたのかわかりますか?

ヒント①前日のテレビで専門家が「核ミサイルか人工衛星かは打ち上げられた瞬間にその打ち上げ角度から判断出来ます。」と解説していた。

ヒント②日本と同様に前日まで北朝鮮を非難していた韓国は打ち上げられた後、批難をピッタリと止め「軌道から宇宙に向けたロケットだった」(人工衛星搭載の有無に拘わらず、宇宙に向けた飛翔体)と発表した。
    
私はアメリカを含めた海外メディアが「失敗した人工衛星」と言っているのに何故日本は「飛翔体」と発表し、更に丸一日経たないうちに福田首相はそれまで全てのマスメディアが使っていた「飛翔体」の表現を「核ミサイル」と言うように記者クラブの会見で指示して白けて静まり返った会見場で「勿論、今後の自衛隊の検証をまたなければならないが(それまでは核ミサイルで統一しなさい)」といった。
こうして「飛翔体」の表現はテレビ・大新聞から消え「核ミサイル」に統一されたマスコミにより、先の女性アナのように「北朝鮮に脅威を感じる」国民を87.8%も作り出すことに成功したのです。(世論調査結果)

あなたは「打ち上げに成功した人工衛星から『将軍様を称える歌が流れています』」と放送する北朝鮮と日本のこの報道は同じだと気付くべきだ。

既に2005年の小泉郵政選挙を取材したニューヨーク・タイムズの記者が『日本のマスコミはみな自民党路線(権力者寄り)』と驚き、『日本のマスコミは中国や北朝鮮と同じレベルで、韓国や台湾の方が民主主義がより進んでいる』と報じている。そのことを国民は気が付くべきだ。


中国が「悪い国」か「良い国」かなんて関係ありません
日本にとって、隣国である中国の人民解放軍が大軍拡(年10兆円以上で、さらに10%の伸び率で拡大)し、大増強してるのが問題なのです。



「マスコミがどうこう」など関係ありません
現実の人民解放軍の軍備を見る限り、中国の覇権国家への意思は強固と判断せざるを得ません。



私の日記を見て、どこから「中国が悪い国か良い国かなんて関係ありません」という意見が出てくるのか? こんな二者択一的発想に悲しくなります。
私は「中国は良い国で悪い国ではありません」などと一言も言っていません。従って「関係ありません」と私の考えを否定するような発言は心外です。

また、私の前の日記を見返されたら分かると思いますが、私がマスコミと言っている中には「出版業界」の書籍も含まれます。

装飾本というのか単行本というのか分かりませんが「中国が世界をメチャクチャにする」「中国の『核』が世界を制す」「中国は日本を併合する」「中国は日本を奪いつくす」「『日中友好』は日本を滅ぼす」「中国、核ミサイルの標的」等々の立派な本を出版しているような出版業界も含めて私はマスメディアまたはマスコミと言っています。

「マスコミがどうこう」なんて関係ありません、というあなたは中国の軍備大増強の情報・知識を何から得ましたか?

テレビ・ラジオ・新聞・週刊誌・オピニオン誌・出版本からではないですか?

それとも産学協同体の大学教授の講義からですか?

マスコミがどうこうなんて関係ないと思っていたら大間違いです。取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。

また長くなるので今日はここまで、またね。



自衛のための戦争

2012年11月15日 | Weblog
小沢の事を書くと閲覧数が跳ね上がる。
悲しい気持ちになる。
今、選挙が実施されようとしているときに、憲法改正賛成の党か反対の党かといった国民にとって一番大切な論点がマスコミによって隠されたままになっているからだ。
日本国の進路の重大な分岐点となる今回の選挙、国民が完全に支配者層(国家)の奴隷になるかどうかを決める選挙。そのことを何とか分かってもらおうと戦争について書いているのに、それに気が付く国民の少なさに暗澹たる気分になる。

郵政選挙で自民党が圧勝した時に、安倍晋三氏は「今回の選挙結果で、わが党の党是『憲法改正』に多くの国民が賛同してくれている事が分かった。憲法改正の機は熟した」として防衛庁を直接予算折衝が出来る『防衛省』に格上げし、憲法改正の手続きを定めた『国民投票法』を制定している。

自民党は今回の選挙で復権し安倍晋三氏が総理大臣になることが決まっており、憲法改正に邁進することが分かっている。
橋下徹氏は憲法改正し男子皆兵制を主張、石原慎太郎氏も同様かそれ以上である。

民主党の中にも憲法改正派が多く、このままでは現行憲法が架した2/3の高いハードルは簡単にクリアーされ、既にマスコミの手によって作り上げられてしまった『世論』により「現実と乖離してしまっている現行憲法」が国民の手によって葬り去られるのは目に見えている。

少し前に参院選で逆ねじれ状態を作り出し政権交代を僅か1年足らずで葬っておいて、「何も出来ない政治」を喧伝し国民の政治不信を増長しておいて石原・橋下等軍事路線を「第三極」と持ち上げ軍事国家・独裁国家を作り出そうとしているマスコミ。

今日は、前々回に書いた日記について・・・。

私はこの自分勝手な日記をつけるにあたって最初の方で「私の日記に付いてくるコメントには対応しませんよ」と書いた。
私は森羅万象に精通している訳でもなく、世事にも疎い方である。
従って、例えばTPPがどうのこうのと言われても、ネット情報をちょっとかじって私の意見と合うものをさも自分の意見の様に書いているだけであり、TPPの全容をつぶさに把握している訳でもない。
いまだに働いている身なので、世の中の問題を隅から隅まで専門家の様に調べ上げて把握する時間はない。

だから最初の方の日記で、年寄で無学で頭の回転も衰えているため例えそれが応援メッセージであっても「コメントには対応しません」と断りをいれておいたのだ。

しかし、私が国民のみんなに分かってもらいたくて、本当に考え方の基本から何回も繰り返し繰り返しくどくどと書いているのに、マスコミによる国民洗脳はここまで来てしまったのか、と前々回付いていたコメントを見て悲しくなってしまった。

書き続ける気力も無くなってくる。

何故私が「ひとは(社会の中で)一人では生きていけない。従って自分の欲望の多くを抑えながら社会の中で生活している。」とか「自分が社会の中で生きていけるように“なんじ、殺すなかれ”とのルールが出来ている。」といった『当たり前』のことを何度も何度も繰り返しているのか。

日本は60年間政権交代が無かったために「権力は集中したり、長期化すると腐敗する」の原理?に従って政官財あらゆる分野で日本全体が癒着腐敗してしまっているのに、政権交代後もマスコミはこの点については少しも触れていない、検証していないのだ。

マスコミも腐敗癒着した日本の支配層の一員、即ち『同じ穴のムジナ』なので、世の中の腐敗した『悪』を炙り出そうとしたら自分まで炙り出されてしまうからだ。

そんなマスコミによって国民は支配者のいいなりになるように仕向けられている。

だから私は「まずマスコミを何とかしなければ、何に反対しても賛成しても事は国民の希望するようには進まない。」といっているのだ。

先ずはテレビ・大新聞の「記者クラブ」特権の廃止を実現させること。…これが一番最初にすること!


「嘘も100回言えば真実になる」(ナチスドイツを作り上げた宣伝相ゲッペルスの言葉)
「三人言いて虎を成す」(諺)・・・「三人」とは「おおぜい」の意

「あの公園に虎が出たらしいよ」と検察の人に言われた。「あんなところに?そんな馬鹿な」と貴方は思う。
そこで裁判官に「あの公園に虎が出たんですって?」と聞くと「そのようだな」との返事。半信半疑で今度は新聞記者に尋ねると「その通り!虎が出たっていう話だぜ」と言われ貴方は「あの公園に虎が出た」と信じてしまう。

■日本は中国に統合される。

■中国軍 尖閣強奪へ 11月 攻撃 準備

■中国尖閣に侵攻 軍事介入の恐怖

■中国増長 対日制裁 兵派遣

■あまりにも醜悪 中国・・・

■悪辣 中国・・・

■中国 卑劣な罠

■日中開戦

■横暴中国

■専横中国

■中国 墓穴

■中国軍 反乱

■中国軍 欠陥

■中国軍 凋落

■中国潜水艦 丸裸

■中国 核ミサイル 特殊部隊

■尖閣海戦で日本は中国に圧勝する

■韓国・中国を屈服させる方法

■暴走 中国 沖ノ鳥島 強奪へ 次は沖縄

■中国 赤いハイエナ

毎日毎日100日もこんな大見出しが目に入れば、国民は下記の様になってしまう。

(支配層のマスコミを通じた喧伝により)初めは戦争をしたくないと思っていた人々も、だんだんと戦争をしなければならない(戦わなければ日本は生き残れない)という気持になり、そして(祖国を守る=自衛の)戦争に協力するのが国民の務めだと信ずるに至った。こうして国民は戦争に駆り立てられていった。・・・これは戦後3~4年経って「太平洋戦争」前夜(戦前)の世相を解説したものである。

毎日毎日の「悪の中国」記事で、もう国民は前々回のコメントされた方と同じになってしまったのだろうか。
(最初に、このマスコミのやり方は「悪の小沢」と同じ手口であることを言っておきたい。)

前々回、私の「戦争行為そのものが悪いのです」という言葉を捉えて・・・。

なるほど
自衛戦争さえ否定するのでは、ナチスドイツに侵略されても戦争はしない方が良かったということですね
ナチス収容所で何百万人ころされようが構わなかったとおっしゃるんですね


とコメントされていた。
本当にマスコミの力は恐ろしい。

私の日記を見てどこから「(あなたは)ナチス収容所で何百万人ころされようが構わなかったとおっしゃるんですね」といった考えが湧いてくるのか?

戦争は必然とか、戦争は良くないけど現実は…、とか考える人はマスコミによって日本国・日本人が「カルネアデスの板」状態であると思い込まされているのだ。

≪カルネアデスの板≫

一隻の船が難破し、乗組員は全員海に投げ出された。一人の男が命からがら一片の板切れにすがりついた。
するとそこへもう一人、同じ板に摑まろうとする者が現れた。
しかし、二人が摑まれば板そのものが沈んでしまうと考えた男は、後から来た者を突き飛ばして水死させてしまった。その後、救助された男は殺人の罪で裁判にかけられたが、罪に問われなかった。

現代の日本の法律、刑法37条の「緊急避難」に該当する。


マスコミは盛んにこの状態を作り上げようとし、コメントされた方の様な考えを植え付けているのだ。

ならずもの国家とテロリスト達が、大量破壊兵器を持ち、我々(アメリカ)に対してその大量破壊兵器を使う可能性が増している。
我々(米国)は、ならずもの国家と彼らが支援するテロリストが我々を脅したり、合衆国に対して大量破壊兵器を使用できるようになる前に阻止しなくてはならない。
ならずもの国家とテロリストたちの目的を知った以上、合衆国はもはや今までのように受身の態勢にのみ頼っているわけにはいかない。
今日のさしせまった脅威、我々の敵が選ぶ兵器によって引き起こされるかもしれない被害の規模を考えれば、そのような(受け身の)選択は許されない。
我々は、敵に最初に攻撃させる訳にはいかないのだ。
(2002年6月1日ブッシュ大統領)

としてブッシュ大統領はイラクとの全面戦争を発動した。
結果、大量破壊兵器などどこにもなかった。


戦争はこのイラク戦争のように皆「自衛」の旗印を掲げて行われる。
「自由と平和を守るため」の戦争なのだ。
今の日本は、決して『カルネアデスの板』状態ではない。
マスコミが「このまま手をこまねいていたら、中国に侵略され祖国が無くなってしまう」と国民に煽っているだけなのだ。

また、最初のイントロで終わる。次回からはもっと細かくマスコミの嘘報道を具体的に載せていきたい。
今日はここまで、またね。

ショートコメント⑩・・・テレビ・大新聞の大罪(小沢報道)

2012年11月13日 | Weblog
昨日(2012年11月12日)小沢一郎氏の控訴審判決が午前中に下りる、との事で“どうなったかな”とネットでMSN産経ニュースの速報を覗いて愕然とした。

見出し(今はヘッドラインと言うのかな?)が、

【小沢代表無罪】
「興味ない」「最近影薄い」…小沢代表の地元、突き放す声も(2012.11.12 11:37)

小沢一郎代表への無罪判決に、地元の岩手県奥州市では12日、歓迎の声が上がる一方で「興味がない」と突き放す声も聞かれた。…後略



他の新聞の見出しに「小沢代表、政界での『復権』険しく」と言うのもあったそうだ。

これについては植草一秀氏の言及が的確である。

殺人犯人として収監されていた菅家利和さんが冤罪が明らかになって「無罪」となり釈放されたが、それに対し

「釈放された菅谷元受刑者、社会での『復権』険しく」

などと報道する新聞社は無いだろう。

この小沢報道(上記2件の報道振り)をオカシイな、と思う感覚を目覚めた有権者は持たなければならない。

昼休み工場の食堂ではNHKニュースをテレビで流しているため、小沢氏の報道を見ようと思ったが、正午を少し回ってから食堂に行ったせいか(もう終わっていたのか)小沢関連のニュースは見ることが出来なかった。

仕方なく、帰りがてらに夕刊紙を買ってみると、日刊ゲンダイは「小沢 無罪」と当然の様に一面にでかでかと載っていたが、夕刊フジは「小沢 反撃 (計画)」との見出しで、小沢の写真の下に「きょう判決」とある。
新聞発行の締めまでに記事が間に合わないことは度々あるが、今回の小沢判決もそうだったとは言わせない。日刊ゲンダイの記事で分かるように充分記事にする時間はあったし、無罪判決が出るという事は記者クラブの連中は分かっていたはずである。

国民は、こういうところに新聞社の意図を感じ取ってほしい。

小沢3秘書に対する一審判決が長い判決文で有罪とされる、という事は一週間前から記者クラブの連中には知らされていた。それと同様、この無罪判決もマスコミは知っていたのだ。

その証拠にその日発売された「週刊ポスト」は

「無罪判決」で始まる小沢一郎の逆襲

との憶測記事を特集した。無罪が分かっていなければ判決前にこんな確信特集は組めない。

先週、小沢事件をでっち上げた検事の一人谷川恒太検事が定年前に辞任した。これで当時検察で小沢事件に直接かかわった検事たちは「そして誰もいなくなった」形だ。これも12日に無罪判決が下りる事を知った検察が『検察に批判の矛先が向くことを避けた』結果だろう。

家に帰って小沢のニュースを見ようとチャンネルを回したが(古い人間だと分かってしまう!)、どのニュース番組も「小沢」はやっていなかった。テレビをつけたタイミングも悪かったのだがその日はテレビを見て寝るまでの時間、小沢無罪のニュース・及び解説を見る(聞く)ことは出来なかった。

次の日=今日(2012年11月13日)、会社に行く途中、朝刊でも買って小沢控訴審判決の記事・解説を見ようと各紙の一面(小沢事件については大久保秘書逮捕以来毎日の様に紙面を賑わせてきたので当然一面トップ記事になっているだろうと思っていたので)を眺めて、また唖然とした。
どの新聞の一面を見ても「小沢」の文字は見当たらない。夕刊で一面にしたのかも知れないし、買って読めば何面かに記事解説が見つかったのかも知れないが、各紙を買わずに中を開いて探すわけにもいかず、買わずに会社に行った。

仕方がないので、会社のパソコンを開き、ネットで新聞社のニュースを見たが、ニュース一覧に「小沢」の記事は無かった。(一社だけ記事見出し20行程載っている中に“小沢氏復権出来るか”と言った内容で裁判=小沢事件そのものではない記事が載っていたが…)


反日デモ、日系企業被害額は数十億~100億円(読売)

年内解散に向け環境整備大きく前進 民自公3党、特例公債法案修正で合意(MSN産経ニュース)


といった具合で、結局私が小沢控訴審判決について見れたのは『日刊ゲンダイ』のみであった。

3年以上も世間を騒がせた事件が瞬殺である。

(ここからは、天木氏と植草氏のブログを拝借してアレンジして文にしている。ご了承の程よろしく)

小沢裁判とは政治家、官僚、メディアがグルになって意図的に一人の政治家の政治生命を奪おうとしたという最も深刻な権力犯罪・国家犯罪である。


米・官(検察・裁判所含む)・業・政・電(マスコミ・広告社)の既得権益が日本を暗黒社会にしてしまっている。

今の記者クラブに属する大新聞社・テレビ局に対し「おまえは既に死んでいる」と言える国民になろう。

主権者国民が次の選挙で世直しに動かなければ、この国は本当に滅びてしまう。



ショートでいくので、今日はここまで、またね。


追伸:朝日新聞に小沢の記事があったので追加して載せておく。

「公正に判断」「政治的に有罪」(朝日新聞20121113)  

資金管理団体の土地取引事件の控訴審判決で、国民の生活が第一の小沢一郎代表を無罪とした一審判決が支持されたことについて、与野党幹部は12日午前、様々な反応を見せた。

生活の東祥三幹事長は「党全体としてコメントすべきものではないが、私個人としては、これまで小沢氏を稀有な政治家として支持してきて、二審で無罪判決が出たことは非常に喜ばしいことだ」と語った。

民主党の奥村展三国対委員長代行は「(司法で)公正に判断された。無罪という結果はよかった」と記者団に語った。

また、日本維新の会国会議員団の松野頼久代表も「無罪ということで、良かった」と述べた。

一方、公明党の山口那津男代表は12日、「裁判所の判断は尊重する。しかし、この問題でのもろもろの課題について、小沢氏の説明責任は残っている」と語った。

自民党幹部は「法的には無罪でも、政治的には有罪だ。政治資金の使い道として、国民の多くはおかしいと思っている」と指摘。

石破茂幹事長は11日、高知県四万十市の講演で「小沢さんが登場し、いろいろな流れを止めてしまうということも、断ち切らねばならない」と警戒感を示した。

藤村修官房長官は12日の記者会見で、判決が政権運営に与える影響について「特に(ない)」と語った。


あなたは、見出しになっている「法的には無罪でも、政治的に有罪だ」だけが匿名になっている点に注目すべきだ!! 匿名者の言が見出しとなっているという事は、どんな意見でも新聞社が自分で作れて見出しに出来るという事だ。「関係者の話」同様、新聞社の思い通りの記事が自社で責任持つことなくある意図をもって垂れ流され続けている。
こうしてあなたの頭の中にスリコミがなされていくのである。

説明責任もマスコミが作り出したのだ。小沢氏は40分にもわたり記者から質問が出なくなるまで「説明」をしているし、4億円についても検察に「通帳等全部渡して調べてもらった結果」不起訴になっているのだ。

マスコミの「説明責任を果たしていない」とするのは、殺人していないといっている人に「何故人を殺したのか、説明しろ!」といって難癖をつけているようなものだ。

小沢事件について上の記事・意見が如何に不当かは私の前の日記を見返して貰えば分かる。

帝人事件と同様、最終的には小沢事件は「どこにも犯罪が存在しない。検察(&マスコミ)が作り上げた空中楼閣だ」との判決になるのだが、彼らにとっては「無罪」になるのは分かっていても、小沢を出来るだけ長い間「刑事被告人」の座において、そのうちに旧体制に復帰出来れば大成功なのだ。

もう世論調査で旧体制の復権が確実になったから控訴審で「無罪」にしても大丈夫と思ったのだろうか、それとも様子を見て「まだ小沢の力が依然として強い」と判断すれば指定弁護士による「2週間以内の最高裁上告」となるのだろう。

奴らの思いのままだ!

奴ら=政権交代が無かった為、国民を向いた政治をする必要が無く、癒着腐敗して国民の血税(甘い汁)を吸い続けてきた吸血鬼たち=日本の支配層(政官財司法立法行政の特権利権集団)

追伸が長くなりそう。取りあえずここでSTOP


ショートコメント⑨・・・テレビ・大新聞の大罪(「真実」の偽造)

2012年11月06日 | Weblog
私の日記で「小沢」とか「検察」とか「原発」とかを載せると閲覧数がはね上がり、今回載せているような「自衛隊」「戦争」といった話になると閲覧数が減る。

これは日本国民がマスメディアや大学教授の手によって「戦争は嫌だけど『現実』は…」「戦争は嫌だけど国が無くなってしまうのも…」と思い込まされていて、「この件については考えないようにしておこう」と自分の考えを持たないままに思考停止している結果だと考えられる。


今日の話をする前に基本事項の下記3点を頭に入れておいてもらいたい。

◎人が社会で生きていく為の自然律は「人からされたら嫌だと思うことを人にするな」であり、従って真っ先に「人を殺してはいけない」となる。
戦争状態とはこの社会秩序を失わせ、平常の社会生活を営めない無法状態のことである。

◎国民はその国の指導者の言いなりになるように仕向けられます。戦争など望んでいない国民を戦争に駆り立てるのは実は簡単なのです。わが美しい国は敵に侵略されそうになっていると国民の敵愾心をあおり、それを繰り返せば国民は戦争に向かいます。(ナチスドイツのゲーリング元帥の証言を今の日本に合わせて無風がアレンジ)

◎嘘も100回言えば真実になる。(ナチスドイツを作り上げた天才的宣伝相ゲッペルスの言葉)

今日はこの「嘘も100回」の話。

夕刊フジの昨夜の1面大見出しは

■中国潜水艦 丸裸・・・(上の欄に) 海自が鉄壁シフト

夕刊フジの一面大見出しに「中国」「尖閣」「自衛隊」が載ったのはもう100回位になる。

最近でも



■中国軍 反乱危機・・・(上の欄に) 党幹部不正蓄財で


■中国軍 欠陥・・・(上の欄に) 致命的(=「欠陥」にかかる)


■中国軍 凋落・・・(上の欄に) 尖閣攻防の士気

前にも載せたので概要だけ(下記)

■中国 卑劣

■悪辣 中国

夕刊フジではないが、週刊誌各誌にも「悪者中国をやっつけろ」的な記事が載っている。

■醜悪 中国・権力闘争の全内幕

■自衛隊 VS 中国人民解放軍 「尖閣海戦で日本は中国に圧勝する」

■韓国・中国を屈服させる方法・・・・・無法韓国・専横中国をこう攻める


私が無理やり週刊誌の中から見つけ出して載せているのではない。
どの週のどの週刊誌にも必ずと言っていいほど上記の様な記事を見ることが出来る。

要約すれば、「中国はこんなひどい国、悪い国で、その中国が攻めてくる。でも日本の自衛隊は強いから戦争になっても日本が圧勝する」というもの。

それがどうした、というのか?
こういった記事を書いている人は「悲惨な戦争」を知らない(なぎら健壱氏のそれではなく)、平和ボケした人たちだ。戦争とはどういうものかが分かっていない、ゲーム感覚で育った人間なのだ。


最後に「嘘も」といって書いているが嘘じゃないじゃないか!と反論する人に終戦後3~4年に書かれた文部省教科書より書いておく。

≪権力者・マスコミが国民をだます方法≫の5番目の項目


五番目は、真実と嘘を上手に織りまぜる方法である。

如何なる報道も、嘘だけでは遅かれ速かれ国民に感づかれてしまう。

そこで、本当のことを言って国民を惹きつけ、権力者・マスコミの話を信用させておいて、段々と嘘まで本当だと思わせることに成功する。

あるいは本当の事実でも、その一つの点だけを取り出して示すと、言い表し方次第では、まるで逆の印象を人々に与えることもできる。

教科書の例は少し長いので私が例を示すと、裁判で「彼は、その日は一滴も酒を飲まず暴力をふるって周りに迷惑をかけることもなかった」と彼に味方するような証言をしたとする。
その彼は普段から一滴の酒も飲まず大人しい性格だったとしても、その事実を上の様な言い方をすることによって“彼は普段は…”と人に印象付ける事が出来る、という事。


日本国民は次の事を頭に留めて判断してほしい。

◎今までに『正しい戦争』とか、『間違った平和』というものは在ったことがない。(ベンジャミン・フランクリン)

◎もっとも「正しい戦争」よりも、もっとも「不正な平和」を選ぶ。 (キケロ)


戦争行為そのものが“悪い”のです。どんな大義・どんな理由があろうとも戦争すること自体が間違っているのです。

マスコミが毎日の様に国民にスリコミをして来ようが、このことさえ頭に叩き込んでおけば国民は判断を誤ることはありません。

最近ノシてきた「太平洋戦争はアジア解放のための正義の戦いだったのだ」という意見に捉われることも無くなります。

今後ともショートでいきたいので、今日はここまで、またね。