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アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

アメリカのゴールド・ラッシュの頃

2025-05-01 07:18:53 | 時代のおわりneo
◎人は金のためなら何でもした
(2017-02-08)


アメリカンフットボールのスーパーボールは、2月5日、AFC王者ペイトリオッツが史上初の延長戦でNFC王者ファルコンズに34-28で大逆転勝ちを収めた。


アメリカンフットボールには、別にSan Francisco 49ersという名門もあるが、この名前はゴールド・ラッシュにちなんだもの。


1849年にカリフォルニアの金鉱発見によるゴールド・ラッシュのにわか景気が起こり、金を目指して西へ西へと一攫千金を夢見る人々が大量に移動した。こうした人々をフォーティ・ナイナーズと呼ぶ。


法治の及ばない当時のカリフォルニアはでは、人々にもっと残酷な運命が待ち構えていた。


フォーティ・ナイナーズでは、12人に一人が金鉱に向かう途中で死亡し、それ以外に現地や帰途で、亡くなる人もいた。


死因で特筆すべきは暴力による死が少なくないことで、殺人発生率は、10万人あたり500人と、2014年のアメリカの3.86人と比べると100倍以上である。
なお2014年の第一位はホンジュラスの74.55人。


当時の医師によると、1851年から1853年までにカリフォルニアにやってきた人のうち五分の一が到着して6週間以内に死んだという。現地では警察も裁判所もなく自主警察という名のリンチが盛んだったそうだ。


現地では白人優位であり、中国人移民やチリ人移民などは劣悪な扱いを受けたが、最悪だったのはインディアン。原住民のインディアンは、カリフォルニア州で1844年に12万人いたが、1870年までに3万人に激減したという。


その殺害の手口は、彼らの公営住宅襲撃や、宴会に招いての集団毒殺や、百人単位の虐殺が少なくなく、白人は十字軍の時代と変わらない残酷さを発揮している。
(以上参考:図説 金の文化史/原書房/レベッカ・ゾラックP209-212)


トランプ大統領が低所得白人層の復権を掲げて登場したが、それが本気かどうかはともかく、こういう(白人による)無辜の民の大量虐殺はカルマ的に響くものであり、簡単ではあるまい。また生活に困ればそういう人が出がちなものであるが、白人は金のためなら何でもやったのですね。


アメリカはまず法と秩序というのは、こうした歴史のなせる業。日本とはあまりにも風土が違いすぎる。

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