アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

日本のカルマ

2024-09-05 03:11:34 | メインストリーム予言と先行モデル

◎天地公事

 

『日本のカルマを背負った男 「笹目秀和」と二人の神仙/宮崎貞行/ヒカルランド』に天地公事のことが書いてある。天地公事とは、世界の運命は大筋は神様が決めているが、人間の行動状況を見て、節目節目で大きな転換点すなわち天変地異や戦争などが神様の決定で起こることをいう。

 

天地公事という言葉自体は、出口王仁三郎と同時代の朝鮮の神人姜甑山の言行録には頻出していた。

 

出口王仁三郎は、信者を交えた座談会では、話題がしばしば政治や戦争の行方に及んだ場合、決まって『人間が様々に議論しても詮無い、神様がお定めになることである。』というようなことを言って、あまり積極的に語らなかったものだ。天地公事は、半ばは人間の行為の結果であるが、将来の方針を決めるのは神様なのだろう。

現実の出来事は、先に霊界において決定していて、後に現界に現実化するもの。

 

日本の将来のメイン・シナリオは、古事記に出ているとおり。今後は仲哀天皇から山幸彦のあたりが現実化してくるのだろうか。

笹目秀和は、日本のカルマを背負った男だが、いわば天皇陛下も総理大臣も日の丸を背負ったオリンピック選手も、そして一人一人の日本人も日本のカルマを背負っている。

『日本のカルマを背負った男 「笹目秀和」と二人の神仙/宮崎貞行/ヒカルランド』を改めて読み返してみたが、前半は笹目秀和の大著神仙の寵児のダイジェストではなく、これまで書かれていなかったことが半分くらい含まれている。宮崎貞行氏が本人から聞き書きしたのだろうか。その点で貴重である。

印象に残ったのは、『共産社会の行き着く先は、貧困の平等化とモラルの欠如である』という言葉。モラルとは、夫婦の貞操、親孝行、勤労のモラル(一生懸命に働かない)ということ。

さらに、仏露の人民裁判や中国の文化大革命でも見られたように、親子、肉親、親友であってもわが身可愛さで吊し上げ、人間相互の信頼や愛を破壊し孤立孤独に追い込むことで、共産主義洗脳を思想だけではなく情動からも強化しているということ。

 

1990年代にソ連崩壊があって、共産主義国の拡大はほぼ見られなくなったが、かえってリベラリズムとITの発展により貧困の平等化とモラルの欠如は世界的に拡大してしまった。並行して、人間相互の信頼や愛や家庭を破壊し孤立孤独に追い込む工作は、不法移民による民族破壊、宗教破壊、夫婦別姓化もあいまって、更に広汎に行われているのが現状である。

 

ますますスマホから手を放して冥想しなければならない時代である。

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