アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

霊界の魔法の山に秘蔵されている宝捜し-5

2024-09-06 03:21:58 | 浅い霊感から神人合一まで

◎高貴なチンキという賢者の石

 

エウゲニス・フィラレテスの宝捜しメモの続き。

 

『やがて夜が明ける。そのとき宝物の山を目にするであろう。中でも最高にして完全であるのは高貴なチンキである。このチンキによって世界は、(神の役に立ち、このような贈物に適わしいかぎり)金色に輝き出し、最も純粋な金へと変容するのである。」

 「『指導霊』が教える通り、このチンキを使えば、たとえ貴兄が老いていても、たちまち若返り、体のどこにも病気を認めることがなくなるだろう。またこのチンキにより想像を絶する素晴らしい真珠の輝きを目のあたりにするであろう。しかし、自分が身につけた能力を自慢して何もかも自分の手柄だといい気になってはいけない。『指導霊』が伝えるもので満足すべきである。

 この神の贈物に対し神を絶えず讃えよ。そして世俗的なうぬぼれのために利用するのではなく、逆に俗事には関わらぬ仕事に使用するよう特に気を使わなければならない。持っていないときと同じようなつもりで正しく使い十分楽しむがよい。

 束の間のはかない人生を生き、僅かでも罪を犯さぬよう用心せよ。さもなければ『指導霊』は貴兄を見捨て、貴兄の幸福を剥奪するであろう。このことはくれぐれも承知しておくこと、これはまったく真実である。チンキを乱用し、人前にあって、模範的に、純粋に、敬虔に生きなければ誰でも、この恩恵を失い、後で取り戻す望みはほとんどなくなるのだ。」』

(象徴哲学大系 4 錬金術 マンリー・P・ホール/著 人文書院P69-70から引用)

 

このチンキ(液剤)により世界は黄金に変わるので、チンキとは、賢者の石のこと。チンキを得てそれを振りかけるから世界は黄金になるように考えると、チンキと世界は別物のように思われるかもしれないが、チンキと世界は最初から同一なのではないか。

 だからこのチンキを得ても、模範的に、純粋に、敬虔に生きなければ、黄金を失うという戒めがある。さらにわずかでも罪を犯せば、その特権ははく奪されるという。チンキをゲットできてもその幸運に浮つくことなく、善いことだけをして悪いことをしないという行動原則は変えてはならないのだ。

 すぐに黄金が得られるとか、楽して黄金が手に入るとか、そういうことは一切言っていないところが要注意。

 チンキを用いるに神を讃えよ。そして、金儲けや相場やギャンブルや恋愛など自分勝手な欲望を満たすために用いてはならない。

要するにチンキを手に入れた人間とその世界は不可分に連動しているのであって、チンキなる賢者の石は万能だが、人間が自分勝手に使えるような代物ではないのだ。

 

真珠の輝きとは、中心太陽か。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする