アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

熟眠中に夢も見ない悟った人

2023-04-09 06:06:54 | アヴァターラ神のまにまに

◎無意識の部分が意識化される

 

悟った人でも、熟眠中に夢も見ないのが真に悟った人。なぜ夢を見ないかについて、OSHOバグワンが説明しているが、要点は以下。

 

  1. 悟っていない人では、日中に未完結だった行為は夢の中において完結される。一方悟った人は、常に今ここの行為に生きているから、未完結の行為はない。よって夢は見ない。悟った人は、昼に思考なく、夜には夢がない。

 

  1. 夢を見るには、眠りに入らなければいけないが、眠りに入ると無意識になり、夢が起こる。悟っていない人は、ともすれば一晩中眠りながら夢で頭を使っているものだから、起きたら疲れ果てていることすらある。

 

  1. 悟りとは、無意識の部分が意識化されること。悟った人は眠りに入っても無意識にならないから夢を見ない。

 

(以上参照:ヴィギャンバイラブタントラ(6覚醒の深みへ)OSHO P246-252)

 

さらにパタンジャリのヨーガ・スートラ1-10では、『深い睡眠とは、目覚めた状態も夢を見る状態も否定された心のはたらきである。』

(現代人のためのヨーガ・スートラ グレゴール・メーレ/著 ガイアブックス P ixから引用)

 

さらに禅の三祖の信心銘

「夢幻空華、何ぞ把捉に労せん。

得失是非、一時に放却す。

眼若し睡らざれば、諸夢自から除く。

心若し異ならざれば、万法一如なり。」

つまり、眼が眠らなくて、睡眠時も意識的であれば、自ずと夢は見なくなるのだ。

 

荘子にも『古の真人は、眠っても夢を見ず、起きていても憂いがなかった。』(大宗師篇)とあり、睡眠時での想念不発生を展望している。

 

だが、実際のところ、アメリカの覚者ケン・ウィルバーも古代インドのインドラの師であるプラジャー・パティも悟ったと称してから夢をみないようになるまでは、相当期間の修行が必要だった。簡単ではないのだ。

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