◎【第五章】冥想の種類
◎単体冥想の評価と方法
- 単体冥想のいろいろ
(4)カーマ・ヨーガ(性愛冥想)
カーマ・ヨーガは、男性の側の修行法であって、女性の側の修行法ではない。またカーマ・ヨーガには、きちんとした相手が必要であって、不倫の相手とか一夜限りの相手であっては成らない。
またカーマ・ヨーガは、気功・導引やハタ・ヨーガのように健康法的位置づけではあって、窮極に至る前段の修行法ではある。気功・導引やハタ・ヨーガを選ばずにことさらにカーマ・ヨーガに進むのは、女性への執着と反作用を恐れないということだろうか。
またカーマ・ヨーガについて真剣に述べているのは、ダンテス・ダイジとダライ・ラマ。チベット密教には、カーマ・ヨーガの伝統があり、彼はそれの何たるかを知っている凄味がある。ダライ・ラマは、チベット密教学者としても超一流だなどと言っても仕方がないが、一隻眼を有した現代の神人の一人だと思う。
OSHOバグワンは、うそは言っていないのだろうが、真剣なカーマ・ヨーガ探求者にとっては、はぐらかされるところが多い。
またカーマ・ヨーガで究極に達した女性求道者の話が時々あるが、カーマ・ヨーガの原則に照らしてどうなのかはよくよく吟味する必要があると思う。
人生をほとんど卒業した相思相愛の男女のみが参加資格があるのであって、それ以外の人は、無間の淫欲地獄に取り込まれるだけのことであると思う。
以下にダンテス・ダイジのカーマ・ヨーガ関連の記述を示すが、あくまで、窮極そのものでなくその前段の修行法であることは意識すべきだろう。
『ソーマ薬草は、
神経生理機能にカルマを残し、
カーマ・ヨーガ(房中術)は、
女性に対するカルマを残し、
坐禅は、禅味に味着するというカルマを残し、
解脱は、
あらゆる俗界にカルマを残す。』
(アメジスト・タブレット・プロローグ/ダンテス・ダイジP159から引用)
『3.カーマ・ヨーガ
性愛にもとづく全面的な交合によって、肉体内分泌腺とエーテルエネルギーを、快楽を通じて活性化せしめる。』
(上掲書P27から引用)
『カーマ・ヨーガ(房中術)は、
冥想的観点から見ると、
男性側の修行法に属する。
一般的に、
女性のエゴは、
失神にまで至る無数の性的オルガズムと、
男性への愛着から愛情への成長か、
最愛の男性の子供を出産し養育することにより、ほとんど完結する。
一般的に、
女性の失神にまで至る、
全身心的オルガズムは、
相手である男性に対する、
全面的な愛情と信頼なしには 起こり得ない。
カーマ・ヨーガ行法要領。
1、相手となる女神は、処女か、あるいは純真な心の持ち主でなければならない。
2、少しのこだわりもない全面的な愛情関係でなければならない。
3、女神には、失神または熟睡に至るまで何回でもオルガズムを与えねばならない。
4、男神であるカーマ・ヨー ギ は 決して射精しては ならない。
5、性行為終了後、冥想修行に入る。』
(上掲書P160-161から引用)