アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

冥想の深浅高低-4

2022-12-14 19:53:16 | 【アートマン】【ザ・ジャンプ・アウト-10】neo

◎原始仏教の分類1

釈迦は、王子という地位や家族という社会的なすべてを棄てて、出家して二人の仙人に教えを受けた。

まずアーラーラ・カーラーマ仙人は、無所有処を説いた。無所有処は、禅定の9段階の7番目であり、世間から見たらかなりすごい。

そしてウッダカ・ラーマプッタ仙人は、非想非非想処を説いた。非想非非想処は、禅定の9段階の8番目であり、冥想ティーチャーの実力としては相当なものがあると言える。
釈迦は、これら二仙人に教えを乞うたが、結局納得することができず、苦行に入って行った。

1.原始仏教では、世界を三つの分野に分類する。欲界と色界と無色界である。
それぞれの分野が冥想の横軸である9つの冥想レベルに対応している。 
(1)欲界
最も下の世界で、淫欲と貪欲などの欲望を持つ生き物が住んでいる世界。
十界説では、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間と、天の一部が含まれるとされる。
天の一部までのレベルの冥想は欲界定とされる。

(2)色界
欲界の上の世界で、既に欲望を離れた生き物の住む世界であり、姿や形のある「色」(物質)から成っている世界である。
十界説では天の一部、声聞、縁覚、菩薩、仏に当たる。

冥想(禅定)の4つのレベル(四禅)は、この色界からスタートする。 初禅から四禅まで、どれも、気持ちよかったり、楽しかったりする状態のこと。
(a)初禅
(b)二禅
(c)三禅
(d)四禅
 
以上の欲界や色界での冥想の中で、様々な心地よいスピリチュアルな状態が起こると考えられる。たとえば、幸福感、清らかさ、安心感、静けさ、力強さ、さわやかさ、やわらかさなどが生き生きとした実感として感じられる状態のことである。また天の一部も含まれることから、一部の超能力の発現も起こることがあると思う。

ここまでは、ヨーガ・スートラでいう有尋定が対応すると考えられる。

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