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2014年の墓碑銘

2014-12-31 16:36:51 | 日々のこと(一般)
2010年から始めた大晦日の「今年の墓碑銘」も5回目。もともと1回限りの思い付きだったのですが、案外長続きするシリーズになりました。年の瀬が押し迫って亡くなる方もいらっしゃるので、年明け直前にupすることが多いのですが、今日は他の用事もありますのでこの時間にupしてしまいます。

1月16日 小野田寛郎(「小野田自然塾」理事長・元陸軍少尉。享年91才)
私の「今年の墓碑銘」は科学と芸術の人を挙げているのですが、この方は珍しくそれ以外の人です。しかし小野田さんの出現は、戦争の直接的痕跡として最大級に衝撃的でした。訃報に際して書いた1月18日のブログに振っておきましょう。

1月20日 クラウディオ・アバド(イタリアの指揮者。享年80才)
協奏曲の指揮者として好きな指揮者です。それについては訃報に際して書いた1月20日のブログに振っておきましょう。そこには書きませんでしたが、ペルゴレージのスターバト・マーテルをロンドン交響楽団で指揮した演奏などはとても好きです。

5月12日 木下是雄(物理学者、元学習院大学学長、ロゲルギストのメンバー。享年96才)
学界広汎に活躍された物理学者ですが、ロゲルギストのメンバーなど科学エッセイストとしても活躍されました。

6月11日 ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(スペイン出身の指揮者。享年80才)
スペインとドイツものの得意な、存在感のある指揮者でした。訃報に際して書いた6月14日のブログ関連する2007年10月17日のブログに振っておきましょう。

7月14日 ロリン・マゼール(ユダヤ・ロシア・ハンガリーの血を引くアメリカの指揮者。享年84才)
前はローリン・マゼールということが多かったと思います。マゼールについて触れた2009年1月2日のブログを挙げておきましょう。ところで今年亡くなったアバドとマゼールは、ベルリン・フィルに関しては結果論的にライバルでした。同じ年に亡くなったのも何か縁でしょうか。

8月13日 フランス・ブリュッヘン(オランダの指揮者・リコーダー奏者。享年80才)
LPレコードやFM放送でよく聞きました。ただしリコーダー奏者としてです。最近の古楽オーケストラもいいですが。8月17日のブログに振っておきましょう。

8月15日 ヤン・エキエル(ポーランドのショパン研究家・ピアニスト。享年100才)
ピアニスト、ピアノ愛好家でこの人のお世話になっていない人はあまりいないと思います。一昔前ショパン楽譜の決定版と言われていたパデレフスキー版に代わって、現代の決定版といわれるナショナル・エディションの総責任者です。訃報に際して書いた8月17日のブログ関連する2006年6月20日のブログに振っておきましょう。

9月17日 小島忠宣(物理学者[固体物理]、東北大学名誉教授。享年90才)
以下に述べる一点以外、実はよくは知らない方です。その一点というのは、私がお世話になったラウドン教授の「光の量子論」の翻訳者であることです。一般に専門書の翻訳はときとしてひどい場合がありますが、この本の翻訳は、わかりやすいことで定評がある原書のよさをそのまま保っていて、とてもいい感じです。初版も最新版も手がけています。

9月24日 クリストファー・ホグウッド(イギリスの指揮者・鍵盤楽器奏者・音楽学者。享年73才)
エンシェント室内管弦楽団を率いて古楽演奏をしています。とても歯切れがよく、ヴィブラートをかけないストレートな音色の演奏です。歯切れのいい点でピノックを思い出します。特にモーツァルトの交響曲の演奏が好きです。もちろんミュンヒンガー、レオンハルト、アーノンクールのようなややロマン的な古楽演奏も好きで、ホグウッド以外要らないというわけではありません。

11月28日 市田儀一郎(ピアニスト・音楽学者。享年82才)
市田儀一郎の編纂になるバッハの楽譜は学問的裏付けがしっかりしていて感服します。装飾音や指使いに念を入れていて面白いので、いずれ全部揃えるつもりです。ただ、通常の出版楽譜と異なる曲順や異稿が採用されていたりするので、もし初めて練習する楽譜としてお考えの場合は、最適かどうかはわかりません。もちろん選択の事情は解説に書いてあるので、それを読み込んで他の楽譜と比較することを厭わないのであればお薦めですが。

以上で10人ですが補遺を少々。
2月10日 山本邦山(尺八演奏家・人間国宝。享年76才)
2月25日 パコ・デ・ルシア(スペインのギタリスト。享年66才)
9月30日 マーチン・パール(アメリカ合衆国の物理学者・タウ粒子発見でノーベル物理学賞。享年87才)
12月10日 遠山一行(音楽評論家・実業家。享年92才)
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久々に休息の朝。

2014-12-23 12:41:14 | 詠里庵・新着案内
のんびりネットニュースでも、と思って見たら、北朝鮮でインターネット接続不能、完全オフライン-監視会社のニュース。他のマスコミはどうかなと思ってみると、ない! といっても8時ころの話。少し調べると、外信で次の三つがありました。(二つ目は上と同じ)

2014.12.23/01:40ET(日本時間は03:40)(配信元:The New York Times)Attack Is Suspected as North Korean Internet Collapsesただし11時頃「North Korea Loses Its Link to the Internet」に記事変更。

2014.12.23/04:19(配信元:Yahoo Japan上のBloomberg)「北朝鮮でインターネット接続不能、完全オフライン-監視会社」

2014.12.23/06:17(配信元:Bloomberg)North Korean Internet Goes Dark in Wake of Sony Hack

朝食後9時半頃もう一度見てみると、こんな感じ。

2014.12.23/08:06(配信元:日本経済新聞)北朝鮮ネット接続不能に サイバー攻撃か(既に消去され、11:57時点で北朝鮮のネット一時停止 国営メディア、原因不明

2014.12.23/08:18(配信元:産経ニュース)北朝鮮のネット停止か 米報道、原因不明 国務省、関与明言せず

2014.12.23/08:24(配信元:時事ドットコム)北朝鮮でネット接続不能=原因不明-米監視会社

2014.12.23/08:26(配信元:ロイター)北朝鮮でネット不通、ハッカー攻撃が原因か=米専門家

2014.12.23/09:15(配信元:朝日新聞)北朝鮮のインターネットが使用不能 先週末から

2014.12.23/09:34(配信元:読売新聞)北朝鮮でインターネット接続不能に…原因不明ただし10:42に「北朝鮮が運営する主要サイト、接続不能に」に記事変更。

2014.12.23/09:37(配信元:毎日新聞)北朝鮮:ネット接続できず 電子空間で攻撃受ける?

記事が次々変わるので、ここらで引き揚げます。
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