Charge Coupled Deviceつまり電荷結合素子ですが、この言葉は意味が広すぎるので、その動作からするとBBD (Bucket Brigade Device:バケツリレー素子)の方が適切に思えます。BBDというと「懐かしい」と思う人もいるかもしれません。並べられたコンデンサーを次々とアナログ信号がバケツリレー的に運ばれるものです。要するに遅延回路ですが、その特性を活かしエコーマシンに使われていました。
本題からちょっと逸れてエコーマシンの話を少し。コンサートホールでの自然な残響で演奏を録音する代わりに、スタジオでの残響なし録音に人工的に残響をつけるのがエコーマシンです。もちろんカラオケ用にもエコーマシンは付いていますが、録音のプロは高級なものを使います。そう聞くと「邪道だ」と思う人もいるかもしれませんが、自然残響と高級マシンの人工残響はそれほど聞き分けられるものではありません。どんな残響をどの程度付加するかは、ポピュラーはおろかクラシックでさえも、もはや録音芸術の表現の一部として欠かせないものです。最近はデジタルエコーマシンが普及していますが、昔は鉄板式エコーが最もよいものでした。これはプロ用で一般消費者用としては高価過ぎるため、バネ式も普及していました。そこに電気的なものとして登場したのがBBDなのでした。今でもエレキギターのエフェクターに使われています。
本題に戻りますが、フィリップス社のBBDがベル研のCCD開発に影響を与えたのは事実と思われます。言葉としてBBDが先にあり、次いでCCDという言葉が登場していつのまにかそちらの言葉の方が使われるようになって、私なぞ、意味的にはBBDのままがいいのにと思った記憶があります。もともとアナログ信号のバケツリレーに端を発したBBDはデジタルになると完全にCCDと呼ばれるようになりました。デジタルCCDはデジカメやデジビデオカメラに欠かせないので、その社会的重要性は重々理解できますが、音楽録音や電子楽器からバケツリレー素子の素晴らしさを最初に知った私なぞは、オリジナリティーはフィリップスの研究者の方にあるのでは?などと思ってしまったりもします。まあそれは音楽趣味の特殊な見方であることは承知していますが。
本題からちょっと逸れてエコーマシンの話を少し。コンサートホールでの自然な残響で演奏を録音する代わりに、スタジオでの残響なし録音に人工的に残響をつけるのがエコーマシンです。もちろんカラオケ用にもエコーマシンは付いていますが、録音のプロは高級なものを使います。そう聞くと「邪道だ」と思う人もいるかもしれませんが、自然残響と高級マシンの人工残響はそれほど聞き分けられるものではありません。どんな残響をどの程度付加するかは、ポピュラーはおろかクラシックでさえも、もはや録音芸術の表現の一部として欠かせないものです。最近はデジタルエコーマシンが普及していますが、昔は鉄板式エコーが最もよいものでした。これはプロ用で一般消費者用としては高価過ぎるため、バネ式も普及していました。そこに電気的なものとして登場したのがBBDなのでした。今でもエレキギターのエフェクターに使われています。
本題に戻りますが、フィリップス社のBBDがベル研のCCD開発に影響を与えたのは事実と思われます。言葉としてBBDが先にあり、次いでCCDという言葉が登場していつのまにかそちらの言葉の方が使われるようになって、私なぞ、意味的にはBBDのままがいいのにと思った記憶があります。もともとアナログ信号のバケツリレーに端を発したBBDはデジタルになると完全にCCDと呼ばれるようになりました。デジタルCCDはデジカメやデジビデオカメラに欠かせないので、その社会的重要性は重々理解できますが、音楽録音や電子楽器からバケツリレー素子の素晴らしさを最初に知った私なぞは、オリジナリティーはフィリップスの研究者の方にあるのでは?などと思ってしまったりもします。まあそれは音楽趣味の特殊な見方であることは承知していますが。