なかなか大変な週です。どこの大学もそうでしょう。オリンピックどころではありません。帰ってテレビを見ても、わけがわかりません。ホッケー? 速すぎて玉が見えない。ゴールを自分の目で確認したためしがありません。大体カメラも玉よりも乱闘ばっかり撮してます。カーリング? これはまたホッケーと違って画面いっぱいに存在感のある玉ですが、どうなったら勝つの? 選手もアナウンサーも一喜一憂興奮していますが、全然わかりません。
フィギュアスケート!やはりこれですね。明後日の朝出がけにテレビを見ればクライマックスらしいですね。それを楽しみにまた明日を乗り切ろう!
フィギュアスケート!やはりこれですね。明後日の朝出がけにテレビを見ればクライマックスらしいですね。それを楽しみにまた明日を乗り切ろう!
のコンサート、ドビュッシーの前奏曲集第1巻と第2巻全24曲から想を得た伊佐利彦の型絵染め作品を展示しながら全曲を演奏するというもので、面白い試みでした。まず会場は旧明倫小学校を造りかえたという京都芸術センター。会場は舞台のない講堂だったようで、奏者の顔から上しか見えなかったのが、演奏分析癖の私としてはいまいちでしたが、それを補ってあまりある味があります。この手の明治大正昭和初期の頃の洋館というのは、何ともいえない郷愁をそそります。横浜のイギリス館もそうですが、廊下を歩くとカツカツ、ミシミシ音がする木造。また聴衆には着物姿の人が少なからず見あたりました。男も年配の人に着物姿がチラホラ。京都に来たなァという感じです。
前半は第1巻。古めかしいピアノの向こうに12枚の作品が、左から第1曲~12曲分並んでいます。1曲ずつ演奏のたびにフェードアウト・インしながらスポットライトが移動します。一緒に行った同僚が「絵との対応感じるか?」と訊くので、「多少は。でもあまり関連ないかも」と答えました。しかし実は次に書くように、無意識のうちにトータルに関連を感じていたようです。
休憩から席に戻ると、当然のことですが12枚の絵が替わっていました。このとき何とも言えない違和感を感じたのです。「あれ?さっきはしっくり来たのに、今度はちぐはぐだな」と。すると登場した青柳さん、絵を見回して「順番が合ってない」と言います。やっぱり?そうしたら聴衆の伊佐利彦が「後半はバラバラに配置して曲ごとにスポットライトで示します」とのこと。なるほど、これも打合せ済みの演出かもしれませんが、粋ですね。でも打合せというより、青柳さんの反応は事前に知らされていなかったようにも見えました。
しかしこれはよく考えると、次のようなことになります。前半の開始前、左から順に作品が並んでいると思いこんだ私は、無意識のうちに曲との対応づけをして、納得したのだと思います。そして後半開始前も同じことを無意識のうちにして、染め物作品と曲とが対応しないことを感じ、それが何ともいえない違和感になっていたのだと思います。そこに伊佐氏の解説があり、それで納得。つまり、個々の作品と曲とが目に見える関連がないように見えても、全体としては意識下で関連があることになります。私が感じた違和感まで計算した演出だとすると、すごいものです。しかし伊佐というおじいちゃんは茶目っ気でやったように見えましたが。
演奏は、好みの問題があると思いますが、全体として私には速度が速く感じられました。ただカプリツィオ的な感じは良く出ていました。これも好みですが、もう少しカプリツィオさが抑えてある方が好みでした。また、ピアノの音が、フォルテピアノとまでは行かないのですが、何となく古めかしく感じられました。それもそのはず、コンサートの最後に1927年製のエラールという解説が青柳さんからありました。それはそれで味があります。でも始める前に知りたかった(パンフを読めば書いてありましたが)。現代ピアノに慣れた耳には、これは歴史的ピアノなんですと知っておく必要を感じました。
とにかく面白いコンサートでした。
前半は第1巻。古めかしいピアノの向こうに12枚の作品が、左から第1曲~12曲分並んでいます。1曲ずつ演奏のたびにフェードアウト・インしながらスポットライトが移動します。一緒に行った同僚が「絵との対応感じるか?」と訊くので、「多少は。でもあまり関連ないかも」と答えました。しかし実は次に書くように、無意識のうちにトータルに関連を感じていたようです。
休憩から席に戻ると、当然のことですが12枚の絵が替わっていました。このとき何とも言えない違和感を感じたのです。「あれ?さっきはしっくり来たのに、今度はちぐはぐだな」と。すると登場した青柳さん、絵を見回して「順番が合ってない」と言います。やっぱり?そうしたら聴衆の伊佐利彦が「後半はバラバラに配置して曲ごとにスポットライトで示します」とのこと。なるほど、これも打合せ済みの演出かもしれませんが、粋ですね。でも打合せというより、青柳さんの反応は事前に知らされていなかったようにも見えました。
しかしこれはよく考えると、次のようなことになります。前半の開始前、左から順に作品が並んでいると思いこんだ私は、無意識のうちに曲との対応づけをして、納得したのだと思います。そして後半開始前も同じことを無意識のうちにして、染め物作品と曲とが対応しないことを感じ、それが何ともいえない違和感になっていたのだと思います。そこに伊佐氏の解説があり、それで納得。つまり、個々の作品と曲とが目に見える関連がないように見えても、全体としては意識下で関連があることになります。私が感じた違和感まで計算した演出だとすると、すごいものです。しかし伊佐というおじいちゃんは茶目っ気でやったように見えましたが。
演奏は、好みの問題があると思いますが、全体として私には速度が速く感じられました。ただカプリツィオ的な感じは良く出ていました。これも好みですが、もう少しカプリツィオさが抑えてある方が好みでした。また、ピアノの音が、フォルテピアノとまでは行かないのですが、何となく古めかしく感じられました。それもそのはず、コンサートの最後に1927年製のエラールという解説が青柳さんからありました。それはそれで味があります。でも始める前に知りたかった(パンフを読めば書いてありましたが)。現代ピアノに慣れた耳には、これは歴史的ピアノなんですと知っておく必要を感じました。
とにかく面白いコンサートでした。
一月二月にあって、今週末は久しぶりに余裕です。まだ明日金曜もいろんな締切があって、また来週が火の車なのですが。明後日の土曜、コンサートに行きます。大体が事後に感想を書いたり書かなかったりですが、今回は行くと宣言してしまいます。京都で青柳いづみこの弾くドビュッシー前奏曲集第1巻と第2巻の全24曲。伝統的な型絵染の手法でドビュッシーの前奏曲をモティーフに制作する作家・伊砂利彦の24枚の作品を展示して弾くそうです。詳しくは青柳いづみこオフィシャルページで。
をつけたら、いきなりフィギュアスケート・ペアのライブ放送。と、男が女をポーンと放り投げる大技で、あっ、着地失敗! 女は足を痛めたようで続行不可能。男がかばうように戻って行きました。ところが、しばらくすると、最後までやる、とまた出てきました。そして完遂。
国際オリンピック委員会というと、少なくとも前執行部までは不透明な感じだったのでいい印象はないのですが、若者達の全力を出し切る演技に感動しない人はいないでしょう。
朝出がけなので落ち着いて見てたわけではありませんが、ちなみに上記のペアは中国チームだったようです。
国際オリンピック委員会というと、少なくとも前執行部までは不透明な感じだったのでいい印象はないのですが、若者達の全力を出し切る演技に感動しない人はいないでしょう。
朝出がけなので落ち着いて見てたわけではありませんが、ちなみに上記のペアは中国チームだったようです。
寒いですね。世界的にもヨーロッパの寒波はもちろん、シベリアのとある町ではマイナス60数度を記録したそうです。人の住む場所での世界最高記録(いや最低記録)はやはりシベリアでマイナス68度だそうですが、それに近いですね。あと10度低ければ液体窒素の沸点(1気圧下で)です。この温度では大気中の窒素が液化を始めるのでしょうか。どこか遠くの惑星みたいです。シベリアでは大昔の植物が腐食して出たメタンがメタンハイドレートとして永久凍土に固定されています。なんかメタンの雨とか川とか湖があるという木星の衛星タイタンを思わせますね。すごいところに人の住む町があるものです。ま、硫酸の雨が降り続いている灼熱の金星よりましですが。
ところで液体窒素でお料理という変なページがあります。面白く読めますが、よい子の皆さんは決して真似しないように。(まじめな話、換気が十分でないと酸欠になり大変危険です)
ところで液体窒素でお料理という変なページがあります。面白く読めますが、よい子の皆さんは決して真似しないように。(まじめな話、換気が十分でないと酸欠になり大変危険です)