詠里庵ぶろぐ

詠里庵

紅白歌合戦

2010-12-31 23:39:06 | 日々のこと(一般)
は私にとって日本の歌謡界を知る唯一の情報源。今回の感想を少し・・・

・EXILEの曲、良かった。余計なコードを付けないで現代的なメロディーだけ。対位法的なところも。
・馬飼野康二の作曲(今回は100%勇気・古い日記)はやはりいい!
・怪物くんが歌唱力すごいのに驚き。
・熊倉一雄(ゲゲゲの鬼太郎)、うゎ、何歳? しかしさすが雰囲気があります味があります。
・ポルノグラフィティ、歌詞の一部かと思った自然な「歌詞を間違えましたすみませーん」は受けた。
・和田アキ子のチャイコフスキーには笑えました。
・郷ひろみの元気さは見習わなくては。
・ゲゲゲ女房のピアノはすごく暖かみがありました。
・桑田佳祐は相変わらずの才能。面白いなぁ。それにしても字幕見ないと何言ってるか聞き取れない。
・演歌系は歌唱力抜群。でもいつも曲が趣味じゃありません。でも今年は曲も良かった。
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2010年の墓碑銘

2010-12-30 16:10:25 | 日々のこと(一般)
を10人・・・これは自分の趣味です。一般には大きくはとりあげられてない人達だと思います。
 1月 8日 オトマール・スウィトナー(指揮者)
 3月21日 ヴォルフガング・ワーグナー(バイロイト祝祭劇場総監督、ワーグナーの孫)
 5月17日 イヴォンヌ・ロリオ(ピアニスト、メシアンの夫人)
 5月22日 マーティン・ガードナー(サイエンス・ライター)
 7月 3日 梅棹忠夫(文化人類学者)
 7月24日 森毅(数学者)
10月14日 ブノワ・マンデルブロー(数学者)
11月 2日 ルドルフ・バルシャイ(指揮者)
11月 6日 戸田盛和(物理学者)
11月12日 ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(作曲家)

オトマール・スウィトナーはナマで聴いたことはありませんが、N響を指揮してなかなか燻し銀的演奏をしていた記憶があります。

ヴォルフガング・ワーグナーは音楽誌を愛読していたころ知りました。これも演出を見たわけではありませんが、当時前衛的舞台が流行っていたオペラにあって、ワーグナー楽劇を保守的に演出したようです。

イヴォンヌ・ロリオについて書くとここでは足りないかも。トゥーランガリーラ交響曲のピアノパートや二十のまなざし、いまだに彼女を超える演奏はないのでは。唯一ミシェル・ベロフだけが匹敵する双璧の一つでしょう。

マーティン・ガードナーについて書くとここでは足りないかも。数学パズルをはじめお世話になりました。いやいまだにお世話になっています。

梅棹忠夫で真っ先に思い出すのは「知的生産の技術」。パソコンがない時代に「カード式情報整理法」や「ひらがなタイプライター」を薦めていました。ひらがなタイプはさすがにやりませんでしたが、カード式整理は一瞬凝ったことがあります。

森毅は面白い人ですよね。京都って益川さんをはじめユニークな人がいます。

マンデルブローについて書くとここでは足りないかも。フラクタルの創案者です。当時私には衝撃的で、かなり凝ったことがあります。

バルシャイはボロディン弦四の創始者でもあります。ボロディンの弦楽四重奏曲を弦楽合奏に編曲したらしいのですが、いや実は高校~大学生のころNHKFMの深夜番組の主題曲が第二番の緩叙楽章が弦楽合奏で演奏されていて素晴らしかったのを思い出します。でもすごく前の話だから、あれはバルシャイの編曲じゃないんだろうなー。誰か知りませんか?

戸田盛和は学会で見かけそうなものなのに、違う領域に参加していたのでしょうか、見たことないんですよねー。だから私にとっては著書だけからの人です。著書はいっぱいありますがいいですよー。物理学30講シリーズなんか特に。

ポーランドの作曲家グレツキの音楽語法は、隣国エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトのティンティナブリ様式と似ています。交響曲第三番「悲歌」は一時期ヨーロッパでどの音楽チャンネルを回しても演奏されていたということです(ポーランド出身の高名な量子情報研究者の談:彼の発音はゴレツキに近かった)。語法はかなり違いますが雰囲気や創作理念的にはメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」に近いものがあります。いいです。
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職場のメールサーバ

2010-12-29 09:07:52 | 日々のこと(一般)
が仕事納めの昨日、ダウンから回復しました。いやはやサーバ管理者にはホント感謝です。何を感謝するかって、回復したことにではなく、日頃の管理そのものにです。

さて回復したとなると返事の対応に追われます。だいたいメールって依頼か通知が多く、依頼にはきちんとした返事をしようといろいろ考えていると「応答が悪いなぁ」と思われてしまいそうですし、通知は暗に「確かに送りました。よく読まず問題が起きたらあなたの責任です」という感じもします。

そもそもメールは便利すぎるのではないでしょうか。昔の人は毛筆の書状を飛脚に託したわけで、一往復するにも何週間もかかることもあったでしょう。これでよく用が足せたものです。メールだと、ちょっとした待ち合わせや会合の調整だけですぐ一件あたり軽く10通を超えたりします。これが手紙のやりとりだけだったら非常によく考えてやりとりするでしょう。無駄な通信なく効率的になると思います。

最近、電話をかけても相手が外出中だったり「おかけになった電話番号は電波の届かない所に・・」など、「電話はまず通じない通信手段である」のが常識になりました。電話に出るかどうかも受け手の自由という世の中になりました。電話を受けてはいけない場面すら増えています。明らかに世の中の常識が変わって来ました。

メールもそんな世の中にならないでしょうか。メールは電子資料を送るときとか簡単な挨拶やお礼だけに使うのをマナーとして、見ないと受け手が不利になるような依頼や通知の場合はメールを受信したか別に確認しなければ有効でない、というコンセンサスになるとか。まぁ実際問題として処理より速く未開封メールが受信トレイの画面外のところに溜まってしまうレート方程式の状況に既になっていますが。
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十大ニュースの続き

2010-12-28 00:11:12 | 日々のこと(一般)
で外国版ですが、これもちょっと・・・わたくし的には1胡錦濤主席の後継に習近平氏、2金正日総書記後継に金正恩氏、3韓国哨戒艦沈没・北朝鮮の延坪島砲撃、4劉暁波氏にノーベル平和賞、5メキシコ湾原油流出、6中国によるネット監視・攻撃、7ウィキリークスによる機密情報流出、8北朝鮮にウラン濃縮の新施設、9チリ落盤奇蹟の救出、10スー・チーさん解放・・・かなぁ。世界というよりアジアっぽい選択ですが。1~4は8とともに東アジアへの影響大ですよね。5は手をつけられない深海汚染事故がこれからもあり得る警鐘のような。6、7は20年前には想像もつかないことでした。なにしろインターネットなる概念が(一部の研究者以外)無かったから。9は人間を信じられる感動ニュースでしたよね。10も大きなニュースでしたが政権側が単なる譲歩はしないと思うので解釈が難しいです。この他に米中間選挙で民主党大敗をどこに位置づけるか悩みましたが、ちょっとわかりません。情勢を大きく変えることかもしれませんが普遍的な支持率低下パターンの一つかもということで。

前回とともに私の趣味というより今後の社会的影響の観点から書いてみたつもりですが、次は自分の興味で少し違った10選を書いてみます。
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十大ニュース

2010-12-27 01:32:07 | 日々のこと(一般)
が話題になる季節ですね。早速読売新聞読者が選んだ10大ニュースが発表されました。

しかしこれどう思います? もし新聞編集者が選んだら違った結果になるんじゃないかと思いますが・・・私は、少なくとも順番は全然違って、国内ニュースなら1普天間問題のこじれ、2尖閣沖事件、3露大統領北方2島返還翻意、4参院選民主大敗、5大阪地検特捜検事の証拠改ざん、6足利事件無罪、7高齢者所在不明問題、8宮崎口蹄疫とその対応、9はやぶさ帰還、10ノーベル化学賞・・・あたりかな。1は今後への影響が甚大で、既に2のその後や3、4に影響が出ていますよね。5は6とともに検察や警察への信頼失墜が重大で、抜本的改革の必要性を示唆しています。7は日本の社会・気風の大きな変遷と行政のサボり傾向が現象の一端に現れたもので、根は少子化と同じように思います。8は初動対応とその後の対応のまずさがコトを重大化する例でした。誰の対応かといえば、県もあるかもしれませんが、それよりは国だった感じがします。9と10は研究職としては上位に挙げたいですが。あるいは「いいニュースベストテン」でも上位でしょうが、確実に予想される影響や社会問題的重大性からこのあたりかと。我々研究者にとっては、サイエンス仕分けの風潮にブレーキをかけてくれる期待の大きいニュースですが。

海外のニュースはまたにします。
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裸眼3D液晶テレビ

2010-12-23 11:52:03 | サイエンス
が明後日の25日発売というニュースですが、興味あります。いや買うことにでなく性能に。NHKで裸眼3Dテレビを実際見た限りでは、ちゃんと見える視聴位置や顔の角度がすごく限られていたので。売り物になるくらい改善されたということか?
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超新星爆発の残滓

2010-12-20 00:43:19 | サイエンス
をハッブル望遠鏡がとらえた写真があります。これです。

時事通信のニュースの見出しは「宇宙に浮かぶ『赤いシャボン玉』」です。元の「bauble」の意訳でしょうが、なかなかしゃれています。

でも解説の「地球から16万光年離れた大マゼラン銀河で約400年前に発生した超新星爆発の残骸」となっていますが、これはちょっと・・・NASA/ESAの原文はきちんと「With an age of about 400 years, the supernova might have been visible to southern hemisphere observers around the year 1600…」となっていますが。
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タッチの差

2010-12-08 23:20:29 | 日々のこと(一般)
中国、独自の平和賞創設を検討のニュースがありました。40分ほど前に出たニュースのようです。

タッチの差というのは、「中国はノーベル各賞に相当する賞を創ったりするかもしれませんね」とブログに書こうかと思っていたからです。でもニュースによると平和賞だけみたいですが。

研究と同じで、つくづく、自分が考えているようなこと(今の場合は上記予想)は誰か他の人(今の場合は中国当局)も考えているものですね。だから、早く論文を書くことが大事なんですね。
ま、論文じゃないから、こんなことで「早くブログに書けばよかった」ということもないんですが。

(でも、なんかちょっとくやしい。)
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近所の公園

2010-12-06 01:42:20 | 日々のこと(一般)
を妻と散歩中、水辺に鳥が来ていました。1メートルくらいに接近したでしょうか、全く素知らぬ風で、何かはわかりませんがときどき突然くちばしをつついて捕食しています。水から足を片方ずつ出して抜き足差し足、音も立てずじわじわ移動します。そのときに足の先端まで見えましたが、先まで黒っぽい色で、黄色くはありませんでした。多分チュウサギだろうと思います。こんなに人間がすぐそばまで来ても平気なのが全く意外でした。
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内藤晃さん

2010-12-05 16:12:49 | 日々のこと(音楽)
スティマーザールで行ったショパンの夕べに行きました。スティマーザールはとても面白そうな空間でしたが、事情あって長居できなかったので、コンセプト理解のためにはまた行く必要がありそうです。

内藤さんの演奏、またまた心の暖まる音楽が紡ぎ出されていました。最初の幻想曲の出だしからして、肩に手をかけて語りかけるようで、普通のピアニストと違います。そもそも鍵盤楽器は弦楽器や管楽器に比べると自分で音を持続させず、発音体を選ぶスイッチである鍵盤が並んだ「機械」のようなものですが、彼が弾くと肉声のようです。メインはインペリアルで、しかし子守歌と遺作最後のマズルカの二曲だけ場所を変えて1856年製プレイエルを囲んでというのも面白い趣向でした。演奏者との距離が近くサロン風で、ショパン自身のサロンコンサートはこんな感じだったのではないかと当時を彷彿させます。青柳いづみこも由緒あるピアノでのコンサートをよくされていますが、こういった趣向はありきたりのコンサートを脱し新しい試みを開拓するものだと思います。ちょうど1ヶ月ほど前に1841年製プレイエルを弾いた話を書いたばかりなので興味深く聴きましたが、音の傾向は同じでした。音大の博物館なども含めると、歴史的なピアノは日本に結構存在しているようです。
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予言者や占い師

2010-12-04 08:35:21 | サイエンス

は古代で力を持っていたようですが、科学的であるならば予知能力は現代でも、いや未来でも、それが自然科学だろうと社会科学だろうと最も重要な力でしょう。

予測力とともに重要なのは興味力-ものごとに興味を持つ能力-でしょう。この二つは裏でつながっていると思われますが、一方で相補的な面もあると思います。あまり頭が回って先が見えてしまうと、興味が失せて行動できなくなることがあります。大きな発見は既存の専門知識の足りない向こう見ずな研究者によって成されることがよくあります。電子の磁気モーメントをシコシコ測っていた実験家が「あなたはディラックの理論を知らんのか。そんなのeh/2πmcになるに決まってる」と言われて、「私は自分の目で確かめたいんだ」と実験を続けて異常磁気モーメントを発見したなど、枚挙にいとまがありません。

さて、こんな未来予測の科学番組を見つけました。いやこれはあまりに先のこと過ぎて、こんなこと考えても全く先を読む力にならないんじゃないかとも思えます。・・・でもこれおもしろいことはおもしろいと思いませんか?
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