詠里庵ぶろぐ

詠里庵

アルマ望遠鏡

2010-04-27 23:41:26 | サイエンス
ってご存じでしょうか? 南米チリに建設中の天文観測用巨大電波望遠鏡です。

というと高原に1基の巨大なパラボラアンテナが空を向いている様を思い浮かべるかもしれませんが、これは点在する多数の電波望遠鏡で受けた電波の位相差を利用する干渉計方式の望遠鏡群です。もっとも一つひとつが直径7メートルとか12メートルなので巨大は巨大ですが。詳しくはアルマ望遠鏡のサイトをどうぞ。

分解能はというと、直径18.5キロメートルに点在するので直径18.5キロメートルの超巨大パラボラアンテナと同じだそうで、すばる望遠鏡ハッブル望遠鏡の10倍の分解能だそうです。これで何を見るかというと、宇宙誕生まもない銀河や、星や太陽系のような惑星系の誕生、有機分子などの生命に関連した物質など、光の望遠鏡では見えないものを電波で見るわけです。

ちょうどアルマ望遠鏡に関するテレビ番組が5月1日(土)夜9時からTBSの「世界ふしぎ発見!」(第1142回目)で放送されるようです。
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ある公開講演会

2010-04-26 02:32:41 | 日々のこと(一般)
を聴きました。二つ講演を聴き、いずれも自分の専門と違う内容でしたが、一つはとてもわかりやすかったのですが内容に深みがなく興味が続きませんでした。もう一つは興味が持てそうに見えた内容ですが説明が難解でよくわかりませんでした。いずれも最初の三分の一以降は日頃の疲れの回復に有効利用しました(というか不可抗力的にそうなってしまいました)。

自分も似たような仕事をいくつか抱えているので、最初の三分の一あたりに目が覚めるような「転」を入れるなどメリハリを効かせなくちゃぁとか、頻繁にとちったりページを前後させたりしないようにしなくちゃぁなどと思いました。わかりやすく面白く、ですね。その意味では有益な講演会でした。
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ある独立行政法人

2010-04-24 23:12:00 | 日々のこと(一般)
に出張しました。独立行政法人といえばいま仕分けの真っ只中ですが、そこは天下りや無駄とはだいぶ違う真っ当な法人で、世界に誇れる研究が行われています。

 そこの食堂で昼食を食べたのですが、ちょっと驚きました。日替わり定食が3種、他は麺類やカレーのたぐいという、どうということはないこぢんまりした食堂ですが、定食がたった300円なのです。味は普通においしいですし、ご飯は自分で好きなだけ盛れます。ちょうど今月からまかないの業者が変わったばかりというので、何か理由でも?前がよほどひどかったんですかと訊いたら、なんと毎年入札しているということです。
 民間でも社員食堂というと業者が決まっていて、そこに総務関係の人が天下りすることがあるようです(だからその業者につらくあたったりしないんだという話をン十年前総務関係の人から聞いたことがあります)。民間の場合「天下り」と呼ぶのかしりませんが、本当に毎年入札してコロコロ業者が変わるなら天下りしようがありませんね。
 それにしても300円でそこそこの定食が食べられるというのは、感激の一方、食材はどこから輸入したものを使っているんだろうと思ったりもします。まあそこまで心配だったら国産の食材で弁当を作って持って行くしかありませんね。なんにしても良い物を食べて良い研究をしていただきたいものです。
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光子の裁判

2010-04-18 23:58:43 | サイエンス
という話をご存じでしょうか? 「こうしのさいばん」とも「みつこのさいばん」とも読めます。これは朝永振一郎の著作「量子力学的世界像」に含まれる科学エッセイで、ヤングの二重スリット実験で光子がどちらの穴を通ったかを結局決められないんだということを裁判劇に仕立てたものです。

原作は読み物として書かれているので実際にそのまま台本として使って劇になるわけではありませんが、これを本当に劇にしてしまった人たちがいます。もちろん台本はそれなりに変えて。去る4月15日夜、日本大学理工学部駿河台校舎で行われたのですが、詳細は演出を行った渡辺美帆子さんの事務所のホームページまたは日本大学量子科学研究所公開講座のページを参照してください。

私は原作に余計なストーリーやエピソードがごてごてくっついた仕上がりを予想して行ったのですが、逆で、エッセンスだけ劇に仕立てていました。楽器を持ち込むなどの工夫はありましたが、音楽もシンプルで良かったと思います。なかなか感激しました。

ところでこれを監修したのは日本大学量子科学研究所の島田一平氏です。前からこれを劇にしたいと暖めていたそうで、貴重な初演に立ち会うことができて良かったと思います。

ホームページにあるように今日19日(月)も王子で公演するようです。是非行かれてはいかがでしょう?
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最近区分地図帳

2010-04-13 03:09:33 | 日々のこと(一般)
や道路地図帳を見る機会が減っています。ナビやネットで済むから。で、ネットはmapionとかいろいろありますが、どれも同じではなく、それぞれ特徴が微妙に違います。たいてい隅っこにZENRINとあるので、元データは同じなのかもしれませんが。あと空からの写真に切り替えられるのも大体共通しています。

この空中写真でちょっと面白いと思ったのはgoo 地図。特に昭和22年と38年の航空写真に切り替えることができて、これが俄然面白い。残念なことに京都や大阪や横浜はなく、東京23区だけのようですが。昭和22年は焼け野原で国力どん底なので、誰が撮影したかと言えば誰もがそう思うでしょうが、米軍が行ったものです。38年は東京オリンピック前年で、これはもしかすると米軍でなく日本が撮影したのかもしれません。誰か知っていないかな。

現在のgoogle earthなんかと比べると、昭和22年の写真はだいぶ違います。特に道路が。38年のは結構道路網や鉄道の現在形が出来ていたんだなということがわかります。ただし首都高や中・大規模ビル群はまだですね。

また明治時代の地図も相当興味深いですね。ただここまで古いと、大きな公的施設以外は今とだいぶ違うので、少し寂しい感じもします。やはり焼け野原からドサクサで変わってしまったのでしょうか。戦争とはそんなところにも不連続性をもたらすのですね。
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僅かにミーハー

2010-04-11 02:50:15 | サイエンス
ですが、十日ほど前長距離移動の待ち時間に本屋で「スティーブ・ジョブス vs ビル・ゲイツ」という本を見かけ、パラパラ見たら2人それぞれのエピソードをそこそこ面白く書いてあるので、買って移動時間中に読んでしまいました。(斜め読みは得意です。和書に限りますが)

ところでこの本で一番重要なこと(と私には思われること)が最後の2ページに書いてありますが、それは学から産への技術移転にも関連してこのところ考えさせられていることと通じているのですが、端的に言えば、日本ではなぜベンチャーを立ち上げる彼らのような人が少ないのかということです。もちろんその答えは「アメリカ人の方が冒険心が強く勇気がある」ではなく、日本が「起業しやすい社会システムにない」点にあります。こういう話題は全く専門外なのですが、それでも「起業しやすい社会システムでない」点が二つはあると思うのですが、その一つが書いてあったわけです。

それは「日本では失敗した起業者が被るリスクが大きすぎるが、アメリカではそうではない」ということです。ではなぜそうなのかということが書いてないのですが、これは具体的には代表者個人保証とか連帯保証人などの制度です。勇気があるないの民族的気質じゃないですね。尤も、こんな制度になっていること自体が民族的気質かもしれませんが。俗に言う「私財をなげうって」を美談にしてはいけないと思います。もちろんそういう人は偉大ですが、美談にする→今後の起業家にも要求するという面がありますから。それでは起業できないのが当たり前です。

もう一つは、その本には書いてないのですが(本の目的が違うから仕方ないのですが)どうも投資家がヘタクソなんだと思います。ジョブスやゲイツのような人が持ってくる企画を見抜けず、リスク分散のため他のどうでもいい起業家にも投資を分散させているみたいなんですね。日本の投資家は。

さて一番目の問題点に戻ると、代表者個人保証とか連帯保証人などやめたら?と日本の銀行に言っても社会の仕組みはすぐに変わらないでしょう。しかし事は急を要するので、この際国がそういう投資家になるのがいいと思われます。その際重要となるのは、「見抜く力」でしょう。これを育てる必要があります。つまりベンチャーを育てるにはベンチャーを見抜く・評価する人材を育てなければいけないわけです。何事もそうで、音楽家を育てるには才能を見抜く・評価する人がいるかいないかが大きいのと同じです。ショパンやドビュッシーの才能が花開いたのはもちろん彼ら自身に才能があったことが第一ですが、それを見抜いて、見抜いただけでなくプロモートする力を持った人々が近くにいて、受け皿となる制度もあったからです。同時代の日本に生まれていたらああはならなかったでしょう。さてベンチャーを見抜きプロモートする人を育てるにはどうするか?・・・と、眠くなったので今日はこんなところで・・・
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3D映画

2010-04-04 01:48:20 | サイエンス
や3Dテレビが話題になっていますが、本格的に流行ると面白いですね。以前会社勤めをしていた頃、本業の特許に混じって3Dテレビの特許を申請したことがあります。当時(今も?)特許は登録に至るまで何年もかかっていたので、登録に至ったか知る前に転職してしまいましたが、テレビのインターレースの特徴を利用した偏光メガネ方式です。登録に至っていなくても申請公開はされているので、他人が同じ特許を登録して儲けることはできません。今売り出している3Dテレビはこれに引っかからないかな?

ところで当時も3D映画というのはありました。「十三日の金曜日」という劣悪な内容のホラー映画でしたが、3D技術の使われ方に興味があったので見ました。矢が顔面に向かって飛んでくるときに観客がこぞって首をサッと振って避けようとしていたのがちょっと面白く思われました。

ところで偏光は左右の目で縦横にするのでなく、±45度にします。これはなるべく対称にする目的ですが、こうしておくと映画館を出たりやテレビから目を離して自然物を見たりしたときの違和感を最小にできると思われます。普通の偏光メガネは道路や水面からの反射光を抑えるのが目的なので両目とも合わせてありますが、左右で縦横にすると片眼だけ反射光が抑えられるので違和感を感じるわけです。テレビを見るのに専用のメガネをかしこまって架けるのでは面倒ですが、普段から架けていても構わなければ気軽かもしれませんね。そしたら街なかの電光広告や交通標識もそれに合わせて3Dになったりして。

(でも顔がいつも水平を見ていることが前提ですね。寝床で横になってテレビを見たら、3D効果はなくなって二重に見えたりするでしょう。)
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若林正俊参議院議員

2010-04-03 10:44:39 | 日々のこと(一般)
の代理投票のニュースには驚きました・・・
以前「国会ピアニスト」退治という記事で「日本ではどんなに品のない国会議員でも考えられないような不正ですが、」と書きましたが、甘かったようですね。
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新年度

2010-04-01 08:13:23 | 日々のこと(一般)
はある意味正月より気分一新です。
それにしても年明けから年度末にかけて毎年ながら取り込み中になること・・・
一体何ヶ月散髪していないんだろう・・・
ということで散髪に行って新年度を迎えました。
理髪だけは少々贅沢をして3,800円する年配の理髪店でやります。
眉毛、耳のうぶ毛など徹底的にきれいにしてくれるので、それこそ気分一新。
では仕事へ。
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